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材料の菜っ葉について インデックス
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材料の菜っ葉について
(1)
(2)
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材料の菜っ葉について(3)
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3-1 |
健康への近道 |
60号 |
カキハ甘藍、大根、キャベツの外葉、人参葉 |
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3-2 |
半月ほどはよかったのに |
64号 |
アカザ、イノコヅチ、ニンジン葉 |
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3-3 |
青ナッパブーム |
65号 |
カキハダイコンの葉、コマツナ、カブの葉、ミズナ、アブラナ、キャベツやハナヤサイの外葉、パセリ、シソ、ニンジンの葉 |
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3-4 |
バイアム |
69号 |
バイアム(円菜) |
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3-5 |
イチジクと柿の青汁 |
81号 |
イチジク、柿の葉 |
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3-6 |
バイアム |
82号 |
バイアム |
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3-7 |
青汁材料の知識三題 |
84号 |
クズの葉、カンピョウ、ダリヤの葉 |
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3-8 |
よきかな―アオジソの青汁! |
87号 |
アオジソ |
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3-9 |
質問箱 大根葉とドクダミ |
87号 |
大根葉とドクダミ |
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3-10 |
倉敷安全青野菜の会発足 |
90号 |
ケール、CO、カキハダイコン、ハツカダイコン、コマツナ、ミヅナ、パセリ、シソ葉 |
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3-11 |
尿結石ができた |
92号 |
ホウレンソウ、トウチシャ(フダンソウ)がいけない |
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3-12 |
質問箱:桑の葉は |
95号 |
桑の葉 |
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3-13 |
松葉をかんで代用 |
103号 |
赤松の葉 |
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材料の菜っ葉について
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
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3-1. 健康への近道
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愛媛県 T.A.
当地の諸会合の際、いつも、緑葉の特効を説いていますが、かたくなな地方気質は、野菜の汁などで病気は治らん、といっていました人々も、最近ようやくその効果を認め、種々の点を私にたずねてくるようになりました。
当地方にはツリーケールがなく、家畜飼料用のカキハ甘藍や大根、キャベツの外葉、人参葉で製法を教えて、服用するよう申しますと、3週間〜1ヶ月もすると胃痛がとれ、体に活気か出てきた、とよろこんでまいります。
人を救けるということは仲々むつかしいことでありますが、青汁だけは容易に短期間で健康への近道を教えられます。(36、3、1、通信より)
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3-2. 半月ほどはよかったのに
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名古屋市 T.K.
「青汁の効用」を拝見いたしまして、早速飲用を始めましたるところ、半月くらいは非常に好調でありましたが、その後、下痢をしたり、あげたりしますので今一時中止いたしております。
何分にもケールをつくる場所はなく、野菜は農薬、大腸菌等の心配もあり、とりあえず野草を以って、6月21日より始めました。
第1日はアカザにて1合程つくり飲用。
次の日はアカザとイノコヅチ、またアカザ、ニンジン葉。
その後前記野草の単用、混用にて1合ないし1合5勺くらいづつやってまいりました。
その効力は即日ともいうべきもので、永年の蓄膿症による鼻腔内のむくみがひいて、両方同時に空気が通じるようになり、後頭部がかるくなりました。
1週間目ほどより、慢性気管支炎による粘液、痰、咳等が、ごく僅かづつではあるが減ってゆきました。
この天来の効果に驚喜し感謝しておりましたところ、2週間目ほどの7月4日より、下痢し、3日程わるく、飲用を休みました。
その後飲用すれば、下痢したり、あげたりしますから、休んでおりましたが、7月16日、再びコップに3分の1程を、1パイに薄めて飲用しましたが、胃はいささかも受けつけてくれず、あげてしまいましたがあとからあとから唾液が出て、1日苦しみました。
種々と考えてみましたが2週間ほど奇効をあげて好調であったものが、受けつけなくなったのは、猛暑によって胃が弱った故とみるべきか、またながい継続はいけないのか。また、野菜なればともかく、野草ではネー、といった人もあります。
永年、かって味わったことのない効果をみて、なんとか継続して飲用したいと思いますが、いかにしたらよいのでしょうか。
(36・7・27)
答
野草でも、材料にまちがいがなければ、そういうことはある筈がありません。
何か悪いものがあったにちがいありません。
農薬ではないでしょうか?
野草とですこしも油断はできません。
風によってはずい分遠方までとんで来るからです。
十分ご注意下さい。
そして、必ず安全(清浄無毒)な材料でやって下さい。
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3-3. 青ナッパブーム
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医学博士 遠藤 仁郎
青汁の声がたかまるにつれて、ケールを栽培しようとする人がたいへん多くなりました。ケールブームというところでしょうか。
しかし、青汁はケールでなければならぬのではありません。だいたい、青汁をすすめているのは、良質の青ナッパをナマで食べることが、私どもの習慣食のあやまりをなおす有力かつ簡便な方法であり、栄養のまちがいのためから来ている健康上の欠陥や、病気のなおりをよくするのに役立つからです。
そして、ケールがすめられているのは、成分がすぐれている(つまり邦食に不足しているミネラルやビタミン類がそろって多い)ことはもとよりですが、味の比較的よいこと、周年栽培できること(もっともこれは土地の条件によることですが)、また、収量が多く大量の供給に適しているからです(事実、これが導入によって、はじめて病院や学校での給食や市販も実現されるようになりました)。
1、ほかの野菜でもよい
しかし、同じように質のよい野菜なれば何でもよいので、カキハダイコンの葉(ふつうのダイコンの葉はからい)、コマツナ、カブの葉、ミズナ、アブラナ、キャベツやハナヤサイの外葉、パセリ、シソ、ニンジンの葉など、いずれも適当です。
ですから、これらをつくっておくと、いろいろ都合のよいことがあります。
その1 ケールはもともと成長がおそく、ふつう種子をまいて葉がとれだすまでには、少くとも2〜3ヶ月はかかりますから、急の場の間にあわぬうらみがありますが、ダイコン、コマツナなど速成種を併用すれば、その欠点を補うことができます。
その2 ケールだけだと思いもかけぬ天候異変のための見込みちがい、たとえば、予想外のトウ立ちのためや、はげしいベト病の蔓延のため、材料難に陥るといった場合などにも、大いにたすかります。
その3 真冬のケールの汁はひどくねばって、しぼりにくくなり、とれる分量も少くなるのですが、その際水分の多いナッパ類があると、その加減にも便利です。
その4 青汁ということは、結局、大量の青ナッパを食べる方便にすぎませんから、こうしたやわらかい野菜類を、そのままパリパリやれば、青汁の分量は少くてすむし、だいいち、そのほうがおいしくもあります。また青汁をのんでいる場合には、それだけミネラルやビタミンに余裕ができて、一層青汁の効を増すことにもなります。
2 どのケールでもよい
また、ケールには、たけの高いもの、低いもの、葉の大きいもの、小さいもの、分厚いもの、うすいもの、ちぢんだものなど、いろいろの種類があります。
私どもは、葉が大きくてやわらかいツリーケールを推賞していますが、それは、汁がよくとれるのと、たけが高いと何か清潔感もあるからなので、べつに、これに限ったことではありません。
たいがいの種苗会社にはポルトガルケール(葉が分厚くて、丈の低い、キャベツによく似た品種)の種子くらいは持ちあわしているのですが(カキハ甘藍とか、羽衣甘藍、あるいはチキンケールなどといって)、おかしなことに「このケールはニワトリには食わせるが、人間が食ってよいかどうかわからぬ」とか、「人間の食うものでない」などといっているようです。
このことは、ケールばかりではなくカキハダイコンやレ−プ、CO(いずれも飼料菜)でも同じですし、ふつうのダイコンやニンジンの葉でも、わかい時は食べても、たけたものは人間の食うものでない、食ってはならぬものときめられているようですが、動物の食っていいものが、なぜ人間に悪いのか、なぜ食っていけないのでしょうか。いやいや、とんでもない人間どもがよろこんで食っている所こそ、ほんとうはカスで、動物たちがいただいている所こそ、もっともすぐれた食べものなのです。
ニワトリの産卵率にも、牛乳の乳の出方にも、青葉で最大の効果があがることを知っていながら自分みずからのからだに応用しようとしないのは、人間の思い上がりというものでしょうか。
それはともかく、青汁ブーム、ケールブームも結構ですが、もっとひろく、青ナッパ(良質の)ブームになってほしいと思います。
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3-4. バイアム
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医学博士 遠藤 仁郎
バイアムの名を初めて知ったのは、終戦後、南方帰りの人から、「むこうには土人がバイアムとよんでいる大きな葉がありました。私どももよく食べましたがあれは、きっと、青汁の材料によいと思います」と聞いたときです。
まだケールにめぐり会わぬまえのことで、何か恰好の材料もがな、と毎日鵜の目鷹の目で探していた頃だったので、なんとか入手できぬものか、とねがっていました。
そのうち、知人から、タンパラという、養鶏用の飼料菜の種子をもらい、あるいは、バイアムの別名ではなかろうかと思いながら、試作してみたこともありました。
たくましく、大きくそだち、細長くはあるが、やわらかい大きな葉が沢山つくので、かなりの期待をかけましたが、さんざん虫にやられ、ベト病が出、などして、1年きりで絶えてしまいました。
それから何年たったでしょうか。数年まえ、福山の伊藤清先生(熱帯植物研究家)から、思いもかけず、バイアムの種子(総のままの)を大きな袋に一杯いただきました。種子は、以前試作したタンパラと同様黒光りのするごく小さい粒で、ケイトウのそれと全く同じです。
庭にバラまいておいたところ、6月ごろになって、雑草のヒユ(イヌビユ、アオビユなど)と少しもちがわぬ、ただ少し大型の、芽が群り出て、ぐんぐん伸び、大きな、やわらかい、心臓形の葉がさかんに茂ります。
袋の表には
学 名 Amaranthus(gangeticus?)L.
(retroplexus)L.
漢 名 円菜
インドネシア土人名 バイアム
科 名 Amaranthaceae ヒユ科
目 名 Centrospermae 中子群
門 名 Dicotyledoneae 雙子葉植物類
原産地 東南亜細亜
と、その戸籍(?)が詳細に記されてありました。
南方の原産だけあって、真夏の早天にも少しもめげず、二米ちかくになり、やがてトウが立ち、バラバラ落ちる種子から、またあたらしい芽が出るという、すこぶる旺盛な繁茂ぶりです。
青汁にしては、何か、少しクセがあるように感じられますが、油いためやいり菜にすると、随分たけたものでも、とても軟くて、舌さわりも味もちょっとホウレンソウのようで、大変よろしい。
南方の土人たちは、余りたけないうちに食べるということですが、種子は沢山とれるし、何時まいても芽が出るのですから、若い間に食べれば一層おいしいわけです。
青汁にしても一向差支はありません。先年、東京の笹部先生に差し上げたところ、「昨年は、夏にケールがなくなり青汁の材料に困ったが、今年はバイアムがものすごく繁茂しているので、大いに助かる」というおたよりをいただいたこともあります。
ビタミンの多いものだ、ということだけは、伊東先生から承っていますが、正確な成分がわかっていないのは残念ですが、ともかく、夏枯れの青物不足のころの蔬菜代用として、まことに重宝なものといってよいでしょう。
勿論飼料にもなります。つくり方はいたって簡単で、ただそこらあたりへフリまいておけば、それでよろしい。
どこでも勝手にはえます。但し、雑草のヒユとそっくりですから、うっかりすると、まちがえて抜き捨ててしまうことがあります。
いつかも、ある方から、
「まいてみたが雑草しか生えなかった、間違いではないのか」
というお叱りをうけたほどです。
虫もつかぬし、めったに病気にもならぬようです。
寒さには弱いが、それでも霜がおりるまでは伸びつづけます。
採種用の2、3本を残してあとは、食べごろの若い葉を利用し、次々に追いまきしてゆけば、夏から秋まで、青葉にこと欠くことはありません。
(二、三の方から昨年の種子をいただいています。ご希望の方は送料をそえてお申出下さい。試作用の少量進呈いたします。但し品切れの節はご勘弁ねがいます)
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3-5. イチジクと柿の青汁
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3-6. バイアム
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3-7. 青汁材料の知識三題
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その一 クズの葉
京都 内山善通
当所は市街を離れた国立療養所にて、周囲は山林と宏大な庭にかこまれ、殊にクズの葉は目下密生中にて、これを青汁原料に使用すれば無尽蔵という程で、実にモッタイない事です。
患者もブラブラして無為に過さんと、時間の余った時に青汁をつくってのんで行けば、療養と併行して恢復は早いと思いますが、中々実行はせないものです。
探せば野草や木の葉の原料が、実に宝庫という程この病院の周囲にあります。
惜しいことです。クズ葉はたしかにこの病気に効くようで、血痰は全然出ないようになりました。
(36・9・12)
そのニ カンピョウであげさげ
邑久郡 入江妙子
私一家青汁を始めましたものの、緑野菜が乏しく、カンピョウの葉など多量に用いましたところ、上げ下げをいたし、それ以来やめました。
なんとしても、よい緑葉あっての青汁と思います。
その三 ダリヤの葉
前橋市 柳井志津子
私の友人の話に、
「知人の家で、おばあさんが、農繁期の留守居を、孫をみながらしていて、お八つに、おにぎりをつくって、庭先のダリヤの葉にくるんであてがったところ、二人死んだため、そのおばあさんが疑をかけられたが、いろいろ調べた結果、結局ダリヤの葉が原因だったそうだ。」
ときいたことがございます。
学問的その他何にも確証をもつわけではありませんけれど、もしお役に立つこともあればと存じまして。
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3-8. よきかな― アオジソの青汁!
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東京都 S.K.
子供のころからの胃下垂で、疲れて来るとてきめんに胃の調子が悪くなります。そしてひとたび悪くなると、なかなかもとへ戻らないのです。
この夏上梓した『スズメの四季』(文芸春秋新社発行)その他の本の執筆中は、連日不快感に悩まされていました。
レントゲン検査の結果、カイヨウ、ガンのきざしは全然ないというのですが、胃の具合は一向にカラッとしませんでした。
ところが「青汁の効用」を読み、7月末から庭のアオジソの汁を飲用しはじめたところ、非常に調子がいいのです。
気のせいでない証拠につめの色がよくなり、半月の部分が鮮明になって、顔のシミなども薄くなって来ました。私は十数年来、いろいろな野鳥を飼って来た経験から、すり餌のなかの菜類をへらしたり、のぞいたりすると、鳥の健康状態が悪くなることを知っていました。だから「青汁の効用」を読んで、なるほど、これは人間にも効く筈だ――とすぐ信じる気になったのですが、二ヵ月後の今日、あらためてそれを確認したような次第です。
そろそろアオジソの葉が枯れはじめました。さきに送っていただいたケールの種子を庭にまきましたが、もう肌寒い気候となっては、成長もきわめて遅く、じれったい思いをしています。
八百屋の店頭にビニール袋入りのケール葉が出ることがあります。しかし、これは頼んで置いても市場にない日が多いらしく、あまり当てにならないのが残念。
あら抜きダイコンの葉でまにあわせています。できるだけ青汁を人にすすめて愛用者をふやそうと思っています。最近、近所に共鳴者がひとりあらわれました。
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3-9. 質問箱 大根葉とドクダミ
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東京 A.M.
問
大根葉は大変質がよいと書いてありますが、先日のご講演では、カラくて不適当と承りましたが、何れが真実でしょうか。
答
大根葉の成分は非常によろしい。但し、ふつうの大根葉はカラいので、青汁にして飲むのには不適当というわけです。養鶏用のカキハ大根の葉はさほどカラくないので、これは青汁にもつかえないことはありません。
奈良県 N.
問
ドクダミはどうでしょうか?
答
刺戟や臭がきつくて飲みにくいものです。少し混ぜるのは差支ないでしょう。
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3-10. 青倉敷安全青野菜の会発足
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友成 左近
この度、倉敷の青汁教室で遠藤先生のご指導をうけている仲間が、倉敷安全青野菜の会をつくった。
常食する青野菜は 安全清浄であること
倉敷で青汁教室が開かれるようになったのは、37年1月である。以来、毎月第3金曜日の夜、遠藤先生に緑葉食・青汁のご指導を仰いでいる。この間に、健康をはかるには、なにはさておき、青野菜を沢山、それも、できるだけ生で食べなければならないことが、よく分かってきた。と同時に、この青野菜は、青汁用でも生食用でも漬物その他調理用でも、栄養上できるだけ優秀な品種であるだけでなく、堆肥その他の有機質肥料を十分施して栽培した栄養価の高いものであり、また危険な滲透性農薬や下肥を絶対に施さない安全清浄なものでなければならないことが、よく分かってきた。
安全清浄青野菜の入手は 極めて困難
けれども、こうした良質で安全清浄な青野菜の入手は極めて困難である。
もっとも、倉敷では、遠藤青汁友の会の支部があるので、こうした青野菜で作った青汁を配達してくれる。だか、これは、配達後すぐ飲んでも、やはり作って時間がたっているので、どうも味がよくない。まして時間がたつと、かなり飲みにくい。また時間がたつにつれて、だんだん栄養価も劣ってくる心配がある。青汁は、できるだけ家庭で作り、作りたてを飲むことが最も望ましい。
また倉敷では、青汁用の青野菜を配達してくれる方がいる。けれども、この青野菜が、はたして良質で安全清浄なものであるかどうか、全面的には信用しかねる状態である。配達した青野菜は、品種については、見ればすぐ分かる。栄養価については、食べてみれば、だいたい見当がつく。けれども、安全清浄であるかどうかは、容易に分からない。どこで、どういうふうに、だれが栽培したのか、その人物を信用する以外に、今のところ方法がない。まことに厄介なことであるが、下肥はともかく、農薬を使わずに栽培することは、この頃の農法では、常識はずれであるからだ。だが、恐ろしいのは、この農薬の方である。
安全清浄栽培は 人物によって信用
青汁教室の仲間としては、いささか片意地ながら、せめて大切な青野菜だけは、安全清浄なものをと願い、信用できる人が栽培したものをと願って、方々あたってみた。幸い希望通りに栽培して配達してくる方が、37年10月、仲間に加わってきた。そして、青汁用だけでなく、生食用や漬物用の青野菜も栽培し配達してくれるようになった。
その後1カ年ほど経過する間に、青汁教室の仲間以外からも配達を求めるようになり、まことに喜ばしい成り行きとなったのであるが、早急に、今後の見通しを立てて、栽培を計画しなければならなくなった。
そこで、ただいま配達をうけている者が、とりあえず、こうした会をつくって、お互いに必要な数量を明らかにして栽培に役立て、入手を確実にし、さらに、だんだんと会員をふやしていくことにしたわけである。
需給の調整と栽培の指導
この会は、いうまでもなく、遠藤青汁の会の趣旨に基づいて、良質で安全清浄な青野菜を毎日十二分に食用すること、その普及をはかることを目的としている。そして、普通(需要)会員と栽培会員と配達会員で組織する生産消費組合のようなものである。けれども、当面、会としては、栽培や配達の事実を営むことはさけ、遠藤先生を代表とする世話人を選出して、必要な連絡と指導だけを行なうことにした。すなわち、普通会員の需要を調べて、栽培または配達会員に連絡して需給の調整をしたり、配達価格の斡旋をしたり、栽培または配達会員の入会を認可したり指導したりするわけである。
これ以外に、青野菜の食用や自家栽培、あるいは健康や食養にいての相談も行なうが、これは、これまで通り青汁教室で行なうことにしている。また、この会は、遠藤青汁の会の支部として組織し、年会費200円を集め、代わりに毎月「健康と青汁」紙を無料でとどけ、その他緑葉食・青汁に関する図書の購入斡旋もする。
ところで、この会の最も重大な事業は、栽培会員に、本当に良質で安全清浄な青野菜を栽培するように指導することである。が、これは容易なことでない。そこで、岡山大学農業生物研究所の生理、病理、害虫の先生方や、倉敷保健所の所長さんや、倉敷民芸館の館長さんに顧問をお願いして、ご指導を仰ぐことにしている。
この会の念願と夢
なお、発足時の会員は、栽培会員2名、配達会員1名、普通会員約100名である。配達価格は、青汁用でも生食用漬物用でも、1単位(約260g、約70匁、青汁にして約1合分)10円としている。青汁用は主としてケールであり、生食用漬物用はCO、カキハダイコン、ハツカダイコン、コマツナ、ミヅナ、パセリ、シソ葉などである。
まだ至って貧弱なものであるが、念願していることは、倉敷市民のすべてが、こと青野菜だけは安全清浄なものを食用し、それも、できるだけ沢山生食するように、ということである。夢みていることは、これがキッカケとなって、毎日ぜひ食べねばならい大切な食物が、だんだんと安全食品となるように、ということである。
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3-11. 尿結石ができた
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岸和田市 N.A.
「青汁の効用」を読み、私のような生れつきの虚弱体質者には、青汁の飲用がいちばんよいと思い、一昨年秋より続けてまいり、昨年中は風邪ひとつひかず、疲れも少くなり、胃弱症状も全く影をひそめ、毎日の仕事が楽しい生活をおくっていました。ところが先月末日に突然左脇腹がものすごく痛みまして、入院しましたが「尿路結石症」とのことです。青汁の材料はケール、ホウレンソウ、トウチシャ、ハコベ等で、量はだいたい2合位です。今までこんな痛があったことははじめてで、不安でなりません。結石のできないような青汁の材料及び飲用量をご指示下さい。
答
ホウレンソウ、トウチシャ(フダンソウ)がいけないんです。「青汁の効用」にあげてあるような良質の材料にして下さい。そうすれば分量に制限はありません。
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3-12. 質問箱:桑の葉は
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京都府 T.
問
桑の葉はのんでもよろしいか。
答
桑の葉はなかなか成分のよいもののようです。
しかし青汁にしては、まるでトロロのようにねばるので、ちょっと飲みづらいものです。もっともトロロ飯のようにご飯にかけて食べるのも一法かも知れませんが。
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3-13. 松葉をかんで代用
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姫路市 M.T.
本当に、過去をふりかえって、自分ながらに、よくもこんなに健康になれたと不思議に思うくらいです。
今年の冬は、とくに寒くて青汁がなく、性来が山好きで、盆栽の松を山取りにして家で仕立てるのが趣味なので、ひまさえあれば山へ行きます。その際、赤松の葉を口に入れてしがんで歩くくせがつき、青汁に代用しました。
しかしこれにも程度があって、過ぎると悪いようでした。(からだが腫れます)。ごく少量−私の経験では、自分の人さし指位−が1日の分量として最適です。
お蔭で喘息も治り、不思議です。今年は風邪もひかず、こんな嬉しいことはありません。
近頃、全然のめなかった酒を、夜やすむ時、ほんの少しいただけるようになり、夜はぐっすり眠むれます。
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引き続き、材料の菜っ葉について(4)へ
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