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食材あれこれインデックス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(2) |
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食材あれこれ(3) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(4) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(5) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(6) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(7) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食材あれこれ(8) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. カキハ大根 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
野菜といえば、まず大根を連想するほどに、私どもにはなじみぶかいもの。しかし、好んで食べられている「根」の部分の栄養価は、ゼロではないにしても、まことに心細いものにすぎません。それにひきかえ、葉の成分となると、とても素晴しいものです。
ビタミンでは、Aがずばぬけて多く、B1はさほどでないが、B2はすごく多くあります。それはB2が多いといわれる牛乳と比べてみると、よくわかります。こうしたよい菜っ葉が、双葉(かいわり)か、まびきまでくらいは、それでもまあ食べられていますが、そののちは大抵すてられるか、家畜の餌にされてしまっています。まことに惜しい、勿体ないかぎりといわねばなりますまい。長けた葉でも、歯さえよければ、漬物にしてもよいし、煮て食べてもよいが、油いためか、テンプラにすればなお食べよくなります。また、少し手はかかるが湯通しして乾燥粉末にしておけば、利用法はさらに広くなります。 しかし、やはり、何といってもいちばんよいのは生食です。もっとも、普通の大根葉はからいので(夏大根はことに)、サラダにしても、ほんの薬味の程度にしか食べられないし、青汁にはとてもできません。この点で養鶏用のカキハ大根が工合がよろしい。 まだケールの手に入らぬ前のこと、病院で青汁の給食を始めた当初、キャベツや小松菜、大根葉などを材料にしていたのですが、栽培を委托した農家の人が、「養鶏用の」と念をおしておいたのに、ふつうの大根とまちがえて沢山つくってくれたので、全く始末に困ってしまった、からい思い出もあります。 このカキハ大根というのは、根は、ふつうの大根のように太らず、精々拇指か、もちっと太い位ですが、葉はどんどん繁ります。それを、次々にかいで鶏にやるのでカキハ大根の名が出ているわけです。地方によっては苗代の緑肥にする苗代大根とよばれるものも、これのようです。葉は、ふつうの大根よりは、むしろ大きくなり、無毛でやわらかいので食べよいし、味もよろしい。
わかい、3‐4寸にのびたものは、生菜としておそらく第一級でしょう。そのままバリバリやってもよいし、マヨネーズや酢味噌をつけてもよろしい。サラダ油、食塩、酢、胡椒のフレンチドレッシングは、とりわけ食べよいようです。 青汁 夏分はややからいようですが、秋から冬、春には殆んどから味がないので、青汁の材料にもなります。 漬物 大きく長けたものや、春さきのとう立ちは、漬物にして、ふつうの大根葉よりずっと軟かくて、とてもおいしい。 煮たり、油いためにしたり、テンプラにするのも勿論結構です。その上、春まき秋まきもでき、日かげをえらび灌水に気をつければ、夏でも出来ないことはありませんから、殆んど年中利用できるわけです。で、私は次のようにやっています。 春は彼岸から4月初に下種。厚まきして、漸次大きいものからまびいて食べます。その後、3‐4週毎にまきついでゆくと、梅雨あけの頃まで、いつでも、いきのよい嫩葉が食べられます。 盛夏期は、虫害や旱害などで手数がかかるので、中止し、秋口をまって、再び春と同じことをくりかえします。これは、秋から冬中、そして春のとう立ちまで、ながく楽しむことが出来ます。大根をつくるならこれに限るし、これほどよいものを鶏の餌だけにして、人間が食べないというのは、あるいは、人間が食べてはいけないかのように思っているのは、馬鹿気きったことだ、とつくづく思います。それはともかく、大根葉はもっと大いに利用したいものです。その家の人の健康度はゴミ溜をみればわかる、と私どもはよくいうのですが、実際、大根葉が捨てられているような家には、間違いなく病人が多いものです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2. マメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
豆にはいろいろの種類がありますが、ここには、大豆、落花生を除いた、アズキ、ササゲ、インゲンマメ(ウズラマメ、キントキマメ)、エンドウ、ソラマメなどの雑豆について考えてみましょう。 熱量は、いずれも、だいたい同じくらいで、穀類と大差ありません。 主に澱粉と蛋白質。蛋白質は、穀類に比べ遙かに多いのですが、質的には大してちがいはないようです。 ミネラルでは、カルシウムも鉄も多く、カルシウム対燐の比は1:3.1(インゲンマメ)ないし1:6.2(エンドウ)。 ビタミンではとくにB1にとんでいます。 そこで、豆類は穀類ことに白米の欠陥を補うのに適しています。 白米に小豆を同量まぜた小豆飯だと、熱量677カロリーにたいしB1は590ガンマで、その比は殆んど理想にちかくなります(至適比は1カロリー対1ガンマ)。 小豆餅また同様で、小豆100グラムに砂糖(上白)50グラム入れた餅では、熱量518カロリーにたいし、B1 500ガンマで、砂糖の害も消えようというものです。 ほかの豆類でも、その関係は同じです。 このように、豆類は栄養的に、穀類にくらべ、遙かにすぐれた性質をもっていますが、もうひとつよいことは、満腹価が大きくて、すぐに腹にこたえ、多量に食べられないので、減食するのにぐあいのよいこと。 また、繊維が多くて便通をよくするので、食べすぎや便秘の好ましくない成人病の予防や治療に適していることです。 ところで、注意せねばならぬことは、豆類が、多くは添え物になっていることです。 なるほど、豆類はビタミンやミネラルにとんでいて、米食の欠陥を、確かに、一部は補ってくれます。 けれども、白米に豆をそえるだけでは、必要なすべての栄養素がそろうわけではなく、完全な食にするためには、どうしても、良質ナッパ類を十分に(表や図にしめすように、同量でよいのですが)そえられなければなりません。ですから、豆を副食とすることは、米ばかり食べるよりはましにしても、それだけで、野菜がいらぬ、というわけではありません。 つまり、豆類は栄養分のありかたからは、米麦と同様、主食とすべきものです。 あるいは、米をへらすためのもので、野菜のかわりになるものではないのです。 もっとも、むきエンドウや、むきソラマメのように、生の豆は、ビタミンAやCもあって、よほど野菜にちかい、いわば主食と副食との中間のものです。 しかし、それとても、これだけで完全な食でもないし、これを添えただけで完全食になるというものでもなく、やはり良質ナッパの若干をそなえなければなりません(もちろん乾燥物にくらべ、ずっと少くてよろしいが)。 豆が余り好まれないのは味がよくないことと、消化の悪いことです。 そこで調理が問題になります。 豆類は、いずれも、固い繊維のため簡単にやわらかくなりません。 ふつう、まず、ながく水につけておき、ある程度軟くなったうえで、気ながに炊くのですが、この際、浸し水にいく分ぬけて行く成分があるようですし、ゆがいてアク抜きをすれば、さらにロスは大きくなります。 かといって、重曹を入れると、いっそうひどくビタミンはこわれます。 こうして調理によって、折角の、豆のすぐれた性質(ミネラルやビタミンにとむという)が失われます。 また味つけでは、小豆はもとより、ほかの豆類でもとかく、甘煮が好まれるので、砂糖とBとのバランスのみだれがおきがちです。 もう一つの問題は市販の豆類。食料品店には、おいしく軟かく炊いた、そして見た目にも美しい、しかも安い、いろいろの煮豆類が並んでいます。 勤め帰りに、ちょっと立寄って買って行けば、それでこと足るのですから、時間的に余裕のない忙しい主婦にとっては、まことに便利、まことに重宝至極といったものです。 しかし、安くておいしい味は、まず、砂糖でない証拠といってよいでしょう。 さて、それがサッカリンならばまだしもですが、サッカリンは煮るとニガくなるので、煮て味が変らず、砂糖の味にいちばんよく似ているズルチンがつかわれます。 が、このズルチンは長い間には肝臓に癌ができるという物騒なものです。 また、やわらかく煮てあるのは、おそらく重曹、あるいはその他の軟化剤がつかってあるのに相違ないでしょう。 そして、色つけがしてあるのは言わずもがなです。 が、果して、これらの添加物がすべて安全無害なものばかりでしょうか。甚だ不安です。 こうした間違いも、もとはといえば、豆が副食にされているからです。まず、豆は主食であるということをもう一度はっきりさせましょう。 そして、軟く炊いて、そのままか、あるいはイモなどと混ぜ、精々わずかの塩味をつけたキントン風のものにするとか、それも面倒ならば、初めから粉にしておいて、小麦粉、ソバ粉、イモ粉などと混ぜ、むしパン、流し焼、団子などにしましょう。 それに、野菜のおかずをそえて食べる。または、キントンや粉に青汁粉か乾燥緑葉末を加えるのも面白いでしょうし、その他こうした類の、家庭で簡単にやれる調理法の工夫がのぞましいものです。
(注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3. イモ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
代表的なものはサツマイモとジャガイモ。 ところでサツマイモを常食している芋所の人は、体格もよく耐久力も強いが、それが米所に移ると、たちまち弱体化するといいます。 また北欧の農民はジャガイモを主食としており、イモの豊凶はただちにその健康状態を左右するといわれていますが、第一次大戦の食糧不足の際、肉やパンの増配でもよくならなかった健康状態が、ジャガイモが出まわるに及んで目立ってよくなったそうです。 これらのことがらは、ともに、いかに芋が栄養的にすぐれた食品であるかを物語る事実といってよいでしょう。 私の家内は、戦時中、腎炎をやりましたが、毎回の尿の蛋白の出方やからだの調子を参考にして、ジャガイモが一番刺戟が少いこと、次が小麦粉。 そして白米がもっとも刺戟の強いことを知って、ながい間、ナッパとイモ(ジャガイモやサツマイモ)だけを食べていました。 調子がよくなると、多少の小麦粉を加え、さらによくなると米を加える。 調子がくずれて来ると、米をへらし、あるいは止して、小麦とイモにする。 それでもよくなければイモだけにする。そして、そのいずれの場合も、十分のナッパ(青汁も)をそえる。というやり方で、5年かかるにはかかりましたが、ともかく、ついに、完全に腎炎を治してしまいました。 この経験に教えられて、私は、腎炎はもとより、高血圧や糖尿病にもそういう菜食をすすめていますが、確かによいようです。 南方系のハワイ土人は、里芋そっくりのタロ芋を搗いてつくるポイを主食にしていますが、その健康状態は、米食している日系人より、はるかによいといわれています。 サトイモの成分も、白米にくらべ、ずっとよろしい。 季節の制約はありますが、これも、なるべく利用したいものです。 ヤマイモ、ナガイモ、ツクネイモの類 栄養価の上からはサツマイモにちかいようですが、生食できるのはすぐれている所でしょう(サツマイモ、ジャガイモも工夫しだいで、生でも結構食べられますけれど)。 なお、これにイモ類のよいことは満腹価が大きく腹ごたえがよくて、沢山食べられない。 したがって減食するのに都合がよいことです。 現在、食べ過ぎ、とくに偏ったご馳走の食べすぎのため成人病が多くなっているのですが、緑葉菜を十分利用するとともに、せめて1日1食か、一週に1−2日くらいは、イモ食にするなど、大いにイモを活用して、減食したいものです。 いま一つ、イモのよい点として、私どもが、期待をかけていたのは、多分、イモには農薬はつかってないだろうということでした。 けれども、最近知ったことですが、ジャガイモの貯蔵にあたって、腐敗防止のためにペニシリンが使われているそうです。しかも、ご念の入ったことに、土色の粉に混ぜて塗ってあるというのです。ペニシリンであれば、別に、中身までしみこむわけではないのですから、よく洗い落せばよいので、まだしもというものです。 しかし、なぜ土色の粉を混ぜるのでしょうか。ここに、妙にシコリが感じられるのですが。 またサツマイモは寒さに弱いものですが、これにたいしても、何か薬がつかわれていると聞いたことがあります。 事実とすれば気にかかることです。 それはともかく、安全だと思ってよろこんで食べていた芋も、決して安全ではなかったのは、いかにも情ないことです。
(注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4. 香煎 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
香煎 (民俗学辞典)
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5. 桑の葉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
桑の葉の栄養価は、蚕の発育ぶりからも、想像できようというもの。ケシ粒ほどの卵から生まれた1ミリ内外の小虫が、僅か3週間くらいで指の太さほどになり、あの美しい強い糸を吐くのです。桑の葉には蛋白質が多く、質はマメ科の葉のそれを凌ぐ程で、殆ど濃厚飼料に近いといわれています。ミネラルでは、カルシウムや鉄やマンガンが多く、葉の成熟とともに増し、秋の落葉前に最も多くなるそうです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6. 蓼 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
タデといえば、まず郷里の川が思い出される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7. (カワラヨモギ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
黄疸によい、つまり肝臓によい、というものにカワラヨモギがある。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8. なんきん | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南瓜は三杯酢にもプデンにも、またはパイにもするが結構。 (村井弦斎 食道楽 附録料理心得の歌)
南瓜の三杯酢 細く切り塩でもみ、水で洗いシソの葉を細かくきざんでそれへ交ぜ三杯酢をかける。 (同上 秋の巻)
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9. ナズナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
七草の惣代としてのナズナかな 「苗食ふべし。東坡曰く、天此物を生じ、幽人山居の福となす。これ味よき故なり」で、ナズナやイヌナズナは味がよい。しかし軍配ナズナのように、辛いもの もある。 我独りからなつなこそ悲しけれ、身をつみてだに問ふ人もなし但しこれも、 「葉を採り(ゆび)き熟し、水に浸し、酸辣味をとり、復(また)水を用い、淘浄して韮あえものを作り油塩に調へ食ふ」で、ゆがいて辛味をぬけば結構食べられる。ふつうヒタシなどにするが、こ れ程質のよいものを、下手に料理するのは勿体ない。清潔なところに出来てい るものならばグリンサラダに加えて生食すべきだ。味も、その方がずっとよろ しい。 効能について、古医書の記載を総合すると、 「中を和し、気を益し、五臓を利し、目を明かにす」というところのようだが、これは成分のよさからも理解できる。 西洋でも以前は局方薬であり、古くは屡々用いられるらしく、ミトリダテス 王(紀元前小アジア東部にあったポントスの王で、毒殺を恐れて解毒薬の研究 をしていたが、軍に敗れ毒薬自殺をはかった時は、免疫になっていて、毒がき かなかったという)の解毒剤の中にも入れられていたという。なお、最近の検 索によれば、ナズナに止血作用や利尿作用、血圧降下作用のあることも知られ ている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10. 大豆 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
大豆は熱量が多く、蛋白質にも脂肪にもとんでいます。しかも、この蛋白質には栄養上大切な、つまり血や肉になるのに無くてはならぬアミノ酸が、殆んどそろっており、動物蛋白にちかい良質のものです。最も、シスチンというアミノ酸だけはやや少いが、このシスチンは米には多いので、米に大豆を添えると、互に不足を補いあって、肉や卵に劣らぬりっぱな蛋白質になります。
ともあれ、大豆はもっと大いに利用すべきであり、なるべく成分の損失のない、しかも美味しくて消化吸収もよい食べ方が、もっといろいろ工夫されなければなりません。なお、大豆や大豆製品はふつう副食として主食にそえられていますが、栄養素の関係からは主食に準ずるもので、十分の菜っ葉をそえて、飯代りに食うべきであることを忘れてはなりません。
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11. アカザの天ぷら | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大隅 J.O.
アカザについては、本紙9月15日号上(昨年)遠藤博士が書かれているし、昔からよく知られていますが所謂食生活の豊富で、その多用化している今日では、かえってよくわからないのではないかと思われますので、博士の文と重複の所もあるかと思われますが、私の体験と共に次のことを御紹介したいと思います。
稚葉が白味を帯びたものを特にシロザ(ギンザ)というが、同じ植物である。分布は、樺太より台湾まで各地。食用部位、葉、種子。食べ方。葉は蒸したり、茹でて汁の実、和へ物、お浸し等。或は飯に交ぜる。ハウレン草に似る。種子は醤油漬とし、蒸して皮を去り米に交ぜて飯とし、或は粉にして団子等を作り、乾して貯える。又同種の物に「コアカザ」あり、高さ30糎位、葉は小さい。次に「ハマアカザ」あり。海辺に生ずる草で高さ60糎位。夏秋に淡緑色の小花を開く。両種共食用部位はアカザに同じ」 というものであります。「種子」については、以前知人から「薬用」になるとききましたが、何に効き、どうするかについては忘れました。御存知の方は御教示願いたいと存じます。もう大分前になりますが、私はフト気付いて「天ぷら」にして見ました。所が、大変風味もよく、甘味もあり、適当な歯ごたえもありで、今日では私の大好物の一つとなり、毎年実の熟する頃が待ち遠しい程になっております。 前述の「種子団子や、醤油漬、種子飯」等はまだ試食しませんが、今年は一つやって見たいと思っています。定めし好食の一つではあるまいかと考えています。一つお試しあられん事を――。 それから今一つ、春先き少し大きくなったもの2、3寸〜5寸位のものを浸物にしましたが、軟らかく、美味しく、何んとも云えません。種子を保存し都合のよい時まけば、いつでも食膳に供する事も出来るとも考えています。又アカザの木はまことに軽く、昔から「長寿の杖」としているともききました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
12. 浜チサのおすすめ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
香川県 R.S.
今から25年くらい前に、少し田舎の老人より浜チサというものをいただきました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
13. ゴマ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
ゴマは、本草綱目に
「耳目を聡明にし饑渇に耐へ天年を延べる」(別録)、 などといわれていますが、栄養価をみれば、それも、なるほどとうなづかれます。 熱量は、脂肪の多いものだけに、564となかなか多く、熱量対ビタミンB1のバランスもよくとれています。しかも、熱量の半分以上が、体内代謝でB1を必要としない脂肪なので、B1には十分余裕があるわけです。 蛋白質も多いし、その質も仲々よいようです。また、もっとも注目すべきことは、カルシウムが目立って多いことと、カルシウム対燐の比が1:1.35と、理想的の釣り合いになっていることです。 鉄にもとんでいます。ビタミンAとCはないがBでは、B1にとむほか、B2もかなりあります。それに、農薬の心配も、まず、なさそうです。
そして、大根葉150〜200グラム添えれば、それだけでも、まず完全な食になります。 このようにゴマは、ちょうど、私どもの一般習慣食に不足している脂肪、カルシウム、ビタミンB1にとんでいます。 しかも、この脂肪は、動物脂肪のように血液コレステロールを増すことはなく、むしろ、これを減らす効果があるので、ゴマの利用は、私どもの習慣食の欠陥の改善には、もっとも好適しているといってよいでしょう。 今かりに、米100グラムに、ゴマ20グラムを入れ、それに大根葉を加えてみると、白米には200、半搗米で150グラムでほぼ完全になり、玄米ならば100グラムで殆んどよくなります。 これを、白米だけでも300、半搗米で200、玄米で100グラムの大根葉が必要なのに比べると、ゴマを加えることでずっと少い大根葉で釣り合いがとれて来ることがわかります。 この事実は、いかにゴマが米食の欠陥を補正するのに有力であるかを示すもので、昔から、ゴマ飯が「仙家の食」といわれ、強壮強精・不老延年の効がある、とされているいわれもここにあるわけです。 ゴマ飯 炊き上った飯に炒ったゴマを加えれば、香ばしいゴマ飯が出来るし、菜っ葉を十分混ぜこめば、栄養完全なゴマ菜飯になります。 ふりかけ 飯にも、いも、豆、肉、魚、卵、野菜などすべてのおかずにも、うんと振りかけます。 ゴマ味噌、ゴマ塩 ともに食塩が多くなるのは感心できません。なるべくゴマ勝ちにすべきです。 粉食料理 小麦、ソバ、キビ、いも、豆などの粉食料理(パン、むしパン、流し焼、ウドン、ソバ、団子、菓子類など)にも、また、マッシュもの(いも、豆、栗、百合など)にも、必ずうんと混ぜこむこと。味がよくなるだけでなく、栄養的にも素晴しくよくなります。 ところで、昔から、薬用や健康食用には黒ゴマがいわれています。玄米、黒豆、黒胡麻が弘法さんの健康食といったぐあいです。 但し、栄養価の点で、白と黒には大して差はないようですから、恐らくは「くろ(玄)」の神秘力といったものにでもよるのでしょうか。 それはともかく、近頃の黒ゴマには、色づけされたものが少くないのは困ったことです。仕出し屋の幕の内や駅弁などで、振りかけてある黒ゴマの下が紫色に染っているのは、大抵の方が経験されているでしょう。本当の黒ゴマからは、決して、ああした色は出て来るものでありません。 使ってある色素が無害のものであれば、もちろん問題はないのですが、果してどうでしょうか。食べさせられている私ども一般大衆には、それはわかりません。 それでも、ふつうには、食べる分量が少いのでよいようなものですが、十分に食べる場合はもとよりのこと、他の食べもの飲みもの、皆、何か彼か、ともすると危険なものも添加されている当今のことです。 君子危きに近よらず。なるべく、そういうものは避ける方が賢明でしょう。 ゴマ苗 なお、ゴマ苗についても、本草には、
と、子実と同じような効がいわれており、道家で多くこれを食うのだそうですし、葵(アオイ)に劣らず美味しいものだ、ともいわれています。 また「早をおそれず、大早にもよく生長す(大和本草)」 るという重宝なものだとありますから、夏の青物の不足の際の補いにもなりましょう。 青汁にもよい筈ですが、私どもにはまだ経験がありません。 もっともこの青汁で嘔吐したという報せをうけたことがあります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
14. クルミ(胡桃) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
熱量
(注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす) ヒポクラテスのいう通り 「熱気をおこし栄養にとむ」わけだし。漢方では、 「肺を温め、腸を潤ほし、気を補し、血を養ふ。ともあるが、また 「性熱なるが故に多食すべからず。ともある。 西洋の民俗で、多産のシンボルとされ、また死のシンボルとして墓地に植えるもの、とされているというのも、あるいは、胡桃が熱量の多いこと、したがって精力もつくだろうが、偏った過多は却って死をはやめることになるというのだろうか。 この欠陥を補い、うまく調和をとるためには十分の野菜が必要だが、大根葉では150−200グラムという勘定になる。 ともかく、わが国の習慣食に不足がちな脂肪とB1にとんでいるので、その有力な給源として大いに利用し白米飯偏重の害をへらしたいものだ。 しかし、このあたりには小型の日本クルミしかない。この種は殻がかたくて割りにくい上に、肉は少ししかないので、精々悪太郎どもがとって食べるくらいのものだ。 私どもも秋になって自然に落ちるのが待ちきれず、まだ青いのを、石を投げたり棒でたたき落して、小川のほとりで、黄い汁の出る皮をとり除き、石でたたき割って食べたものだが、両手はまっ黒になるし、うっかりすると着物まで汚すので、よくおふくろに叱られた。 信州や東北など寒い地方のは大型で割りやすいし肉も大きく(朝鮮クルミ、西洋菓子につかってある、いわゆる菓子クルミ)、和え物など料理に利用されているのが、確かによいことだ。 なお、ディオスクリデスは、 「多く食べると條虫を駆除する」といっているが本草網目の油胡桃の主治にも、 「虫を殺す」とあり、わが国にも、 「クルミでサナダ虫がとける」という俗信があったらしい。 今昔物語に、寸白(スパク=條虫のこと)を持った女が子を生み、長じて官となり、信濃の守として赴任した。 歓迎の席で、一面に胡桃ばかり出され、非常に苦しむ。 これを、ある老人が認めて、寸白が人になって来たもの、と感づき、酒に胡桃を濃くすり入れてさしたところ、ついに白状して、水になって消えた、という話が出ている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
15. ウコギ(五加木) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
子供のころ、春には、よくワラビ狩に出かけたが、ワラビの少いとき、いつも、探したのはウコギだった。
とあるが、茶代りにもなる(五加茶)。
本草綱目には、
「煮て酒に醜してのめば(五加酒)人を益す。(弘景)」 などと、仲々大した効能のようだ。 この辺りでも、以前は、大抵の農家にあったそうだが、今は、殆んどみかけないし、もう食べた経験のあるものもないのではなかろうか、ということだ。
とあるが、米沢あたりでは、家の周囲に植えてある。枝にトゲがあり、密生するので生垣としても結構だし、新鮮な薬の供給源としてもありがたい。 当地にいられる矢野仁一先生(京大名誉教授)は米沢のご出身で、わざわざ米沢からとりよせられたウコギを庭に植えていられ、毎春、おいしい新芽をいただいていた。 一昨年だったか、大きな株を分けて下さった。余り大きいので、三つに分けて植えたのがこれだ。(写真) 今年は挿木して、うんとふやしたいと思っている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
16. ナンキンマメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
原産は南米。わが国へは宝永年間に南京から来たというので南京豆。または唐人豆。落花生は漢名で、花がすんだ後、土中にもぐって莢を生ずるからの名。
(注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
17. 松の実 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
朝鮮にながくいた人の話では、金剛山には、今でも仙人が住んでおり、松の実と松葉を食って、とても長生きしているそうだ。
カルシウム対燐のバランス(至適比1:1〜2)は、1:36.6で、酸性度は相当つよい。 ビタミンでは、AとCは少いが、B群とくにB2にとんでいる。 酸性のつよいことと、ビタミンA・Cに乏しい点では劣っているが、それでも良質緑葉たとえば大根葉を200グラムも添えれば、ほぼ釣り合い、300では十分完全になる。 松葉には、おそらくミネラルもビタミンも豊富だろうから、金剛山の仙人が、松の実と松葉で生活しているというのも、あながち無稽の沙汰でもなさそうだ。 また、松の実が脂肪にとむ高熱量食品だけに、比較的少量でもよいわけだし、この脂肪には、コレステロールを高め、動脉硬化を招く作用もなかろうから、かれらが長生しているというのも、多分、大出鱈目の嘘っぱちではあるまい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
18. 栗 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
秋の味覚、栗。 「気を益し、腸胃を厚くし、腎気を補し、人をして飢に耐えしめる」とか、 「腰脚不逐を治す」とあり元気がつき、腸胃をつよくし、腎虚(蔭萎縮)や脚腰の弱りを治すなど、健康増進、強精不老といった効能がのべられています。 正月の縁起ものとして、勝栗を蓬莱にそなえたり、歯固めに食べるのも、まことにむべなるかな、というところでしょう。 ところが、兼好法師のつれつれ草には、 「因幡の国に、何の入道とかやいうものの女、かたちよしと聞きて、人数多いいわたりけれども、この女ただ栗をのみ食いて、更に米のたぐいを食はざりければ、かかる異様のもの、人に見ゆべきにあらずとて、親ゆるさざりけり。」とあって、栗ばかり食って、米を食べぬような娘だから、嫁にはやれぬと、ことわってしまったというのは、何としたことでしょう。 この娘、綺量ばかりでなく、きっと、健康であり、気立てもよかったにちがいあるまいに、全くむごいことをしたものだ。 それにしても、むかしから、米を食うものがまともな人間で、米以外のものを食べるものは変人あつかいされることが、これでもよくわかるわけですが、甚だもって、怪しからぬ話ではありません。 なお、栗の葉の腐蝕土は最上の肥料だそうですが、生の葉は食用にもなります。 但し、タンニンがあるので、 「若葉をよくゆでて、黄色になるまでよくさわして食べし(救荒本草抜萃)、とされています。 もっとも、芽出しの、ごくやわらかいところは、そのままサラダに加えて、結構たべられます。
(注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
19. 南瓜子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
勿体ないことに、惜し気もなく、捨てて顧みられないものにカボチャのタネ(南瓜子)がある。 (R.Lucas著Natures Medicinesによる)
だから、おやじを、いつまでも元気で働かしたいならば、こいつを食わすべしだ。また、女性の子宮筋腫は前立腺肥大に似たもののようだから、あるいは、その予防にもなるかも知れない。 冬至に食えば中風にならぬ、といわれているように、南瓜にも健康長寿の効があることだ。 一つ、大いに食おうではないか。 しかも、かならず、タネごと調理すること。 そして、ワタもタネも(やわらかいものはそのまま、かたいものは中の仁だけ)も残さず、みんな食ってしまうこと。 どうしても、タネをとらねばならぬばあいは、よく洗って乾燥すること。 そのままでも、炒ってでも、ビールのつき出しに出してよし、お八つにもすこぶる結構というもの。 少々手はかかるが、子仁だけをとり出せば、ゴマや南京豆と同じく、すばらしい調味料として、いろいろ利用できる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
20. もち米 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
精白したものは、もち米でも、うるち米でも、熱量やカルシウムや燐ともに同じ。 「大便を堅からしめ泄を止める」とありますが、オコワや餅を食べるとよく便秘しますし、消化のよいため便の分量が少くなること、ビタミンB不足がおき腸管の筋肉の活動が衰えて、腸管内容(つまり便)の運行が悪くなるためです。 ですから、正月の前後には、よほど気をつけて十分の野菜を食べておかぬと、ひどく結して、さんざん苦労させられることがよくあります。したがって下り(泄)にもよいわけです。 「久泄を止め、大便をして堅からしむ(大和本草)」。 また、 「小便を縮める」として、老人の小便頻数なるもの夜半に食うとよい、と本草書に出ています。 確かに、餅を食べると尿量がへります。これは、消化のよい糖質が吸収されて組織にはいる場合、水分をひく性質があるためで、餅を食べて顔や手がはれぼったく感じるのもそのためです。 「自汗を収む」というのも同じ理でしょう。「人をして多く睡らしめる」ともあります。これはビタミンB不足の症候です。オコワでも、餅でも、嵩が低いのでつい食べすぎになり、糖質とビタミンBとのアンバランスから、からだがだるくなり、ねむくなるのです。 また「久食すれば心悸及び癰疽、瘡節中の痛を発する」とあるが、心悸はビタミン欠乏で、心臓がよわるため。おできの痛は、食べすきによるアシドージスのため、炎症性、滲出性質となり、化膿しやすくなったり痛が強くなったりするため酒と同時に食えば酔って醒め難い」とあるのは、酒が加わればビタミン不足の影響はさらに大きくなるからでしょう。 なお、「筋を緩にす」とか、「小猫や犬が食えば脚が屈んで歩行し得なくなり馬が食えば足が重くなる」とあるが。これは人間でも同じ。もち米や餅(砂糖でも)を食べすぎて手足が倦くなり、しびれ、ついにはすっかり力がぬけて動けなくなる、という発作がおこることがあります(発作性マヒ)。 これは、糖質が筋肉にはいり糖原になるとき、血液中のカリウムを奪い、カリウム欠乏によってマヒがおこるのだ、といいます。とすれば、カリウムの多い野菜をしっかり食べれば予防できる筈だし、実際、そういう発作のおこる人には野菜嫌いのものが少くないようだし、菜食して発作のおこらなくなることも少くありません。
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21. オカラ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
一般に食べすぎ、それもご馳走の食べすぎに陥っているために、からだをこわしている今日。
蛋白質 3.5グラム 脂肪 1.9グラム 糖質 6.9グラム カルシウム 76ミリグラム 燐 43ミリグラム 鉄 1.4ミリグラム A・C 0 B1 0.05ミリグラム B2 0.02ミリグラム 以前は糖尿病食などによくつかわれました。 むかしの糖尿病食には、穀類や芋などの糖質食品はいかん。肉や魚の蛋白食品も、やはり糖になるからダメ、というので、いきおい脂肪をうんと食べさせる。 というのがその方針だったので、脂肪をしみこますのに都合のよい(また野菜を食べるのにも具合のよい)オカラが好まれたのでした。 しかし、最近では、糖質も蛋白質も、必要量だけは食べなければならぬこと、脂肪のすぎることはよくないことがわかって来たので、そうしたらオカラ料理はスッカリ忘れられてしまったようです。 そのうえ、一般の食餌がいわゆる栄養本位となり、また贅沢にもなりつつあることとで、栄養的に貧弱な豆腐のしぼりかすのことなど、よほどの物好きか困窮者でもないかぎり、見向きもされなくなりました。 また、家畜の飼料としても余りよろこばれぬらしく、豆腐屋もその始末に弱っているとみえ、とても安い。諸物価高騰の折からなのに、なんと4−5円も出せば、祐に1日分の大きな玉がもらえ、100円も出せばバケツ一杯もあろうほどで、まずは廃物同然のオカラなのですが、どうして、どうして、とても重宝なものです。 ことに減食にとっては、おそらく、これほど工合のよい有難い食べものは、チョット見当らぬのではないでしょうか。 オカラ飯 オカラをうんと入れて炊く。オカラパン、オカラ流し焼き、もよいでしょう。コロッケにも、マッシュポテトにも、しっかり混ぜこむ。 汁にもよろしい。 中学校の寄宿舎で、朝食にはいつも味噌汁でしたが、いちばんうまかったのはウノハナ汁という、オカラのはいったサツマ芋汁でした。 あの味はいまだに忘れられません。 煮物 煮物にも精々いれる。 いりオカラ オカラだけでもよし、もろもろの野菜(カサを増すのが目的ですから、何でもよろしい)、筍、ワラビ、ゼンマイ、キノコ、その他の山菜、野草、海草など、うんと混ぜこみ、油いりにする。 小ジャコ、コンニャク、豆腐、アゲなど適宜に。 これをうんとかければ、それだけでも飯の量はずっと減ります。 もっと効果的には、つけ味なしか、ごくうす味にして、菜葉の漬物、塩昆布などをそえて、主食代りに食べるのです。 せめて毎日1回。また時時、たとえば、週1回こればかり食べる日にする(オカラ日)。 こうすれば、腹は十分たって、しかも実際には、かなり減食になっています。 成人病の心配のある人、ことに、ふとりすぎや、便秘ぐせの人には、ぜひ、すすめたいものです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
引き続き、食材あれこれ(3)へ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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