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栽培方法インデックス | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(1) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(2) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(3) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(4) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(5) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(6) | ||||||||||||||||||||||
栽培方法(7) |
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1. 植える土がない | ||||||||||||||||||||||
高知市 T.N.
鉢に入れる土を農協で購入しましたが、後で詳しく農薬・下肥・化学肥料等が混入していないか聞いてみると、
この土は、高知では庭園などに多く一般に使われている山の赤土(福井の土と高知では呼ばれている)ですが、
『また、有機肥料をと思って、土の中に入れる腐葉土・鹿沼土・魚粉・油粕・米ぬかなども、よくよく元をただせば、農薬・化学肥料に汚染されているおそれがある。』 (以上農協の人の話し)
このようになると、土や肥料をどの程度きれいなものを使えばよいか迷っています。 会より先日(10月)送っていただいたもの(種子)も定植できる程になりましたので、定植のための土を用意しているところです。 いま用意している土でいかない場合は、無農薬営農をしている農家にでも頼んでゆずり受けるようにしなくてはと考えてはおります。 ○農協さんの言うとおり、いま一般の農地には安全な土はありません。だから、それでいいというものでもありません。いくらこういう農協にすがってもラチはあきません。 長く健康・自然栽培(有機農法)を手がけている、会の高知支部―香美郡夜須町手結山の野村幸正さんに相談してください。 (61・11)
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2. ケールの周年栽培 | ||||||||||||||||||||||
ケールを年中利用するためには、少なくとも3回(播種) 1、2は翌年4〜5月頃開花し、葉がとれなくなるが、 ちょうどその頃3が大きくなっている。 |
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3. 救国の農法 奈良県五條市財団法人慈光会の主張 | ||||||||||||||||||||||
理事長・医師 梁瀬 義亮
1、緒論 ――化学肥料と農薬を二大支柱とする近代農法は土を殺し、益虫(天敵)を殺し、人を殺す死の農法です――化学肥料(以下、化肥と略称)を用いると土壌は荒廃します。 物理的には土壌の団粒(だんりゅう)組織が単粒(たんりゅう)組織となり(こつこつの固い土になる)、通気性、保水性、保湿性が失われます。 これは植物の根にとって致命的痛手です。 化学的には土壌が酸性化し、変性してしまいます。 そして重要な成分の根からの吸収が不能状態になったり或は重要成分が土から流亡してしまったりして植物を栄養不良、或は栄養アンバランス状態に陥れるのです。 微生物学的には植物の大切な栄養や風味、耐病性物質の供給者である土中の微生物や小動物等を滅亡させてしまいます(後述)。 かく化肥は地力(土の農作物を育てる力)を弱らせ終には殺してしまうのです。 こんな土壌に育った農作物は化学薬品のみを吸収して大きくなるので、形ばかり大きくても栄養欠乏、或は異常栄養(例えば発癌性物質を人体内で生ずるニトロ化合物を含む等)の農薬物で生命力が弱く、不味で且味や香りがありません。 この様な生命力の弱い農作物にこそ病虫害が必ず発生します(後述する様に生命力のつよい農作物には病虫害は極めて少ない)。 病虫害が発生する現代農法はその栽培方法の誤りを反省せずに、結果である病虫害だけ農薬という恐ろしい毒物(化学薬品)で処理しようとします。 農薬を用いるとどうなるでしょう。 はじめは害虫は益虫諸共皆殺しになり人間は農作物を独占出来ます。 然し害虫というのは草食性昆虫です。 草食性昆虫である害虫はこの地上に於て生命力、適応性の最もつよい動物であることは昆虫学の教えるところです。 過去の経験によれば、どんな農薬にも必ず4〜5年経つとそれに抵抗する害虫が現れます。 一方益虫というのは害虫(草食性昆虫)を喰べる肉食性昆虫で、このものは農薬に対して抵抗性が弱く滅んでしまいます。 結果、農薬に抵抗性を持った害虫は、これを阻止する天敵(益虫)が居ないので我が世の春とばかりに繁殖をつづけます。 又、今まで天敵(益虫)のために押えられて害虫としての害作用が現れていなかった新しい害虫まで出現してくるのです。 私の地方は柿のよく出来る産地ですが、以前、柿は私の地方では大変つくり易い果樹でした。 終戦後、よりよい柿が出来るという訳で6月と8月の年2回強力な殺虫剤を使う様指導されましたが、成程一時的に害虫は押さえられましたが次第に害虫が増加し、且抵抗性が増し、今や8〜10回殺虫剤を用いなければ出来なくなりました。 又、以前は柿の害虫と言えばヘタ虫とイラ虫の二種類だけでしたが、今やそれ以外にブランコ毛虫、スリツブス、尺とり虫、お蛾、かきのくだあざみうま、と七種類に増えて農家を困らせています。 かくの如く農薬はこれを使えば使う程、その使用目的とは反対に、益虫(天敵)は滅亡し抵抗性害虫ばかりが増加し猖獗するという結果になり、ここに悪循環が出来るのです。 又、農薬はこれを使用する農民の心身を侵してその労働意欲を低下せしめ、たのしく勇ましく堆肥で土つくりするよろこびを失わしめ、一見安易に見える化肥に頼らしめます。 ここにも悪循環が起こります。 消費者も残留農薬によって心身の害を受けるのです。 又、弱った土で化肥を吸収して育った農作物は形ばかり大きくて、栄養欠乏し、或は毒物を含有していて、それを食べている人の心身を弱らせ、ここに第三の悪循環を生じます。 かくて化肥、農薬を二大支柱とする近代農法は、土を殺し、益虫(天敵)を殺し、人を殺す、「死の農法」であります。 (次回は4月号)(63・7 慈光通信より)
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4. 救国の農法(3)奈良県五条市財団法人慈光会の主張 | ||||||||||||||||||||||
理事長・医師 梁瀬 義亮
5.生態学的輪廻の法則
さて地上の一切の生命は水の輪廻の枠内に於てのみ生存が可能です。すなわち雨が降って地上や地下を流れて海に入り太陽熱によって水蒸気となって上昇して雲となり再びまた雨となって地上に降りそそぎます。この水の輪廻の中でのみ地上の一切の生命の存続が可能なのです。若しこの輪廻をどこかで切りますと忽ち地上は大旱魃に襲われすべての生命は枯渇死するのです。酸素の動植物間の輪廻についても同様のことが言えます。 今一つここに地上の生命の生存にとって極めて大切な輪廻があります。それは生態学的輪廻です。即ち植物が太陽エネルギーを利用して極めて複雑な構造の、むしろ神秘的とも言うべき合成物(有機性物質)を合成してくれます。動物は植物のつくってくれた有機物を喰べてのみ生きることが出来ます(肉食動物は間接に植物をたべて生きています)。動物の排泄物や死骸や植物の死骸である落葉や枯木、枯枝は微生物によって地上で好気的に分解され好気性完熟堆肥となります。これが植物の最も大切な食べものです。
地上の好気性完熟堆肥はまた徐々に地中に浸透しますが、地中には地上より約30cm位までの深さのところにバクテリア、カビ、藻類、微少動物から蚯蚓、もぐらに至るまで数限りない生命が生きていて一つの世界をつくっています(土中生態系)。地中に浸みこんだ好気性堆肥はこの土中生態系を健全に養う大切な食糧です。 さて土中生態系がつくる数限りない有機質(蛋白、脂肪、炭水化物、酵素、ビタミン類等々)を植物は根から吸収して、水、空中の炭酸ガスと共に太陽のエネルギーの利用の下にあの神秘的な有機性物質の合成を行うのです。これを生態学的輪廻と申します。 この輪廻をどこかで切ると土は砂漠化し、植物は枯れ、動物は死滅します。エジプトや中近東の砂漠の相当部分が家畜の飼いすぎによるこの輪廻の切断によっておこったものです。最近シルクロードの映画で、遊牧民が草地を求めて羊を養うとき、羊にその土地の草を喰いつくさせるとあとが砂漠になってしまうからいいかげんたべたら移動するのだと言っていましたが、正にその通りです。 近代農法は化肥や農薬等化学薬品で土壌を荒廃させ、土中生態系を絶滅せしめて図2(図略)のB点で生態学的輪廻を切断してしまうのですから、正に自然法則を無視した暴走農法と言うべきです。最近アメリカの穀倉地帯であるイリノイ州の農地が約3分の1砂漠化して来たと大問題になっていますが、それはこの実例です。日本は多雨ですから所謂砂漠にはなりませんが、地力の低下か砂漠並みの農地が多く出現して憂に耐えません。更に前述の如く農薬の使用は地上の昆虫の生態系を破壊し、益虫皆無、農薬抵抗性害虫蔓延の極悪生態系をつくるので尚更です。こんな恐ろしい「死の農法」を現在正統農法としているのです。 6.生命の農法
この農法を一言に要約して言えば、
ということです。 日本のあらゆる有機性廃棄物(草、藁、生ゴミ、屎尿等々――但し紙その他化学薬品によって汚染されたものを除く)はすべて市町村単位で好気性完熟堆肥にして清浄化し、日本の土壌に還元すべきです(紙は必ず再生して用うべきです)。これに日本に多産する石灰を適用すれば日本の土は極めて地力に富み、健康な農作物はおのずから生育し化肥、農薬を使用する必要はありません。国民の健康はおのずから増進し、精神も健全化するのです。(次回は10月号) |
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5. 救国の農法(W) 奈良県五条市財団法人慈光会の主張 | ||||||||||||||||||||||
理事長 梁瀬義亮
7、有機農法実施に当って特に注意すること
8、財団法人慈光会
そして篤農青年と共に人間の健康を主目標とした農法を追及して研究をすすめ、それは化肥を全く用いない完全有機農法でなければならぬことの確信を得たのは昭和32年でした。 他面、昭和31年夏頃から私の地方に多発していた一見肝炎様症状の患者についてその原因を追求していた私は、昭和34年2月に至ってそれが農薬による亜急性、乃至慢性中毒であることを発見し、その害の深刻且広汎さに驚愕して農薬の害についての啓蒙運動に乗り出しました。 同時に化肥、農薬の理念自身が誤りであること(前述)に確信を持ち、完全無農薬、完全無化肥の有機農法の理念と実技の研究を推進し、財団法人慈光会の前身である「健康を守る会」を設立したのです。爾来試行錯誤をくり返し乍らも終にその原理と実技を完成いたしました。 昭和46年、財団法人の認可を得ました。 稲作、蔬菜は25年、果樹は16年完全無農薬有機農法で栽培し、量、質共に満足すべき成果をあげています。 又協力農家の皆さんはこの農法を実施して以来、頓に健康が増進し、大きなよろこびをもって生き生きと農にはげんでいます。 この点、不健康で農業を嫌う傾向のつよい一般農家との大きな差です。協力農家の奥さん方が話されました。
9、(財)慈光会農民の信条
――完――
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6. 無農薬栽培 日南での思い出 | ||||||||||||||||||||||
田辺 光正
日照時間の長い南九州で、健康を願うにふさわしい環境に、ケールの栽培地をと思い、昭和48年頃に探しました。折しも大きな源氏蛍の飛ぶのを見て感心したのが日南でした。此地の川には稚海老の列や川ニナと蛍がいる。更に農家では刈草を牛の餌にしているのが、すごく嬉しかった。堆肥に抗生物質汚染もありません。(此頃は公害・農薬たれ流しで蛍は絶滅したと言われていました)実に、素晴しい自然環境があり、ケールをここに作りたいと決めたものです。 (1988・8)
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7. 連作のせいか | ||||||||||||||||||||||
奈良県 N.M.
一昨年10月より、畠を少々借り、ケールを自作し、青汁仲間が8人ふえました。 (平成2・1)
○ そうだろうと思います。できれば連作しない方がよろしい。 |
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8. 母なる大自然! | ||||||||||||||||||||||
梁瀬 義亮
「農業で害虫を殺さなければ収穫はゼロになる」学者も為政者も農民も一般消費者も皆そう信じ切っています。 これはとんでもない錯覚です。 大自然は私達を生かしてくれる偉大な慈母なのです。 大自然の法則に素直に従えば害虫は決して跳梁出来ないのです。 そして私達はたべものを十分に豊かに、与えられるのです。 慈光会の直営農場や協力農家の田畑では永くて26年短くて17年間農薬や化学肥料を全く用いないで品質、収量共に十分立派な収穫をいただいているのが何よりの証拠です。 去る11月15日山辺郡山添村で農業の研究会がありましたがその席で北九州市の農業改良普及員の宇根豊さんがウンカについての御研究の写真をいろいろと見せて下さいました。 いままで数字的にしか知らなかったことを具体的に写真で見せて頂けて大変興味深く又示唆されることが多うございました。 御存知の様に毎年春になると中国から黄塵が飛んで来て薄黄色いモヤが立ちこめますが、その黄塵と一緒に稲の大害虫であるウンカの大群が飛んで来ます。 そのウンカの大群によって日本の稲は大被害を受ける筈なのです。 ところが稲田にはいろいろな種類の蜘蛛がたくさん居まして(10アール当り5〜6万匹)1日に20乃至30万匹のウンカの幼虫をたべてくれます。 蜘蛛の外に多くの種類の蜂やその他トンボ、雨蛙、カマキリ、コーロギ等々がウンカから稲を守ってくれています。 結局1匹の成虫ウンカから生まれた200個程の卵の中で無事に成虫になるのは精々5匹位です。 更にこのウンカの成虫を或種のダニやウンカ独特の寄生虫類がその発育と繁殖を押えてくれるのです。 その上正しい堆肥を用いて土つくりをしておきますと稲の根はしっかりと張り、茎や葉が堅実に出来ますからウンカは喰べにくい上に少々喰べられても稲はビクともしないのです。 それですから別に農薬を用いてウンカを殺そうとする必要はないのみならず、反って農薬を使いますと蜘蛛や蜂、その他の益虫(天敵という)が先に死滅してしまって抵抗性のあるウンカが我がもの顔にのさばって繁殖し稲に大害を与えるのです。(ウンカは天敵よりはるかに抵抗力がつよく、中にはどんな農薬にも抵抗するものすらあります)。 又化学肥料を用いますとウンカをやっつけるウンカの寄生虫が奇妙に減るのです。 今から10年余り前五條市一帯に物凄いウンカの大発生がありました。 ウンカの為に前が見えなくて蒸気機関車が止ったのもこの時でした。 殺虫剤を散布しても一夜で全滅或は半全滅する田も多かったのでした。 この年も慈光会の協力農家の田は全く農薬を使っていないのに平年作の収穫がありました。(勿論田の一部に穴があいた様に2米四方位やられた場所はありましたが)。 大自然の守りをこの時程泌々感じたことはありませんでした。 この文のはじめに自然の法則に素直に従えば自然は害虫の跳梁を押さえてくれると申しましたが正にその通りなのです。 化学肥料や農薬を使うことは自然の法則を破ることです。 完全無農薬有機農法で質的にも量的にも立派な野菜や果物が出来るのも同じ原理です。 近代農法の誤りは、植物(農作物)の生命という事実、また生態系の一員であるという事実(農作物が昆虫やその他の動植物、又地中の微生物や小動物や藻類等ともちつもたれつの相関関係の中でのみ生き又生育出来るという事実)や又あらゆる生命は大自然によって生かされ又その生態をコントロールされているという厳粛な且ありがたい事実を見落とし、何もかも(声明の世界まで)人間の力でどのようにでも出来ると錯覚していることです。 思えば近代文明全体がこの錯覚に陥っていて、そのため科学に推進されたこのすばらしい筈の文明が人類滅亡の死の淵と変ってしまったのです。 今こそ人類はその驕慢な錯覚から目覚めて母なる大自然の前に謙虚に懺悔の合掌をして、人間同士は勿論のこと、人類を生かせてくれているあらゆる生命に懺悔と畏敬の念を持つべきときが来ていると存じます。 (今まで人類は随分誤ったことを永年して来ましたので現時点では様々の苦悩と矛盾が出て来るでしょうが、原則的に)それが人類が生き残り繁栄する唯一の道と存ずるのです。 (慈光通信6号より)
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9. 犬にすっかりやられ | ||||||||||||||||||||||
確か58年だったと思いますが、先生がケールの青汁が、健康によいことを話されているのを新聞で拝見。丁度その頃少々健康を害しておりましたので、お願いして種子を送って頂き、以後、今年の5月頃迄、毎年栽培し、青汁をいただいて参りました。 |
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10. 春夏用のケール | ||||||||||||||||||||||
この10月中〜下旬に播種、12〜1月に移植してください。春〜秋まきの花がつくころ大きな葉とれだします。 |
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11. 夏のケール | ||||||||||||||||||||||
広島市 T.T.
3月初め蒔きましたケールの青汁を5月19日まで喜んで感謝して飲みました。○ 私どものところでは青汁は配達されていますので、今では、ケールはほんの見本をつくっているだけですが、気づいたこと申し上げてみましょう。 (平2・8)(遠藤)
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