健康と青汁タイトル小
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1. 2年はもたぬといわれたのが

    京都府 T.T. 

     わたしの従妹、ことし61才。昭和42年2月に、京大で乳癌の手術をうけました。
     両方にあり、左の方は腋の下までのびていました。手術後、1年半とはいわないが、2年もすれば再発するだろう、といわれ、3ヶ月ほどコバルト照射をうけました。その後、1年くらいたった頃からでしょうか緑汁社の青汁をのみ始めました。
     2本づつ。45年、胸の傷跡にかたまりらしいものが出来ているといわれ、心配しましたが、間違いで済みました。
     その頃から粉にかえました。47年ごろから、目のふちにホクロの小さいようなのができ、悪質の黒色腫瘍で、切りとっても、必ず転移して出てくるということでした。
     で、そのままにして、また緑汁社の青汁にし、6本に増しました。
     1年くらいはもつだろうが、くずれて来たら手のつけようがなくなる、とのことでしたが、その1年間も、少しは大きくなったという程度でした。
     50年の6月、手術するなら今だ、といわれながらすごし、11月から丸山ワクチンを始めました。
     そして、今日まで、2年くらいといわれたのが、満11年、大して変化なくつづいています。



2. 再発必至といわれた子宮癌

    倉敷市 T.K. 

     Kさんは、7年まえ、子宮癌の手術をされた。4時間もかかり、輸血用の血液はふつうの倍の8本も必要という大手術だった。術後、主治医から、「病気はかなり進んでおり、転移もあり、程度でいえば二期の末期。半年以内に7割は再発するという状態になっていた。おそらく、再発はまぬかれまい」と宣告され、コバルト照射を30回うけて退院した。こんいな方からすすめられて、青汁を毎日5合(もとのケール1.2〜3キロ)以上のみつづけているが、経過は順調。現在にいたるまで何の障害もなく、たのしい毎日をおくっている。(5月の総会での報告)



3. 半年はもつまいといわれていたが

     胃癌で手術したが、進行していて、手がつけられず、そのまま閉じた。そして、おそらく半年ももつまいから何でも好きなものを食べさせてあげなさい、といわれた。食はすすまず、ドンドン衰弱してゆく。この人に、青汁を中心の食べ方をすすめたところ、熱心に実行し、だんだん食べられだし、しだいに回復して来た。もう4〜5年まえのことだが、この人、いまだに元気にしている。(54・1)



4. 健康相談室 胃の早期癌

     医学博士 遠藤 仁郎 

     34才の会社員。胃潰瘍の1クール後のレントゲン検査で、まだ少し傷が残っていた。
     2回目のクールを終って胃鏡検査をうけたら、潰瘍はきれいに治っていたが、タダレ(糜爛)があり、その数ヶ所を試験的にとってしらべたところ、一部に早期癌の変化がみつかった、とのことだが、どうすべきかとの相談。

     ○ 

     早期癌だと、手術で完全に治るといわれているから、できるだけ早く手術すべきだ。
     しかし、癌ができるのも、つまりは、からだの条件しだい。発癌因子と、それに抵抗するからだの防衛因子との力関係によるもので、防衛力・抵抗力(健康力・生命力)さえ十分強ければ、そうむやみに、なる筈はない。
     だから、まだ年が若いのに癌が出かかっているということは、そこになにがしかの欠陥があり、癌になりやすいからだになっている(癌素質)証拠だ。
     そして、手術がうまくいったとしても、うっかりしていると、いつまた発生しないがものでもないことをしめすもの、といってよかろう。

     さて、癌の素質には、生れつきということもないではないが、主として、日常生活のあやまりによるものが多いようだ。
     そこで、胃癌にもっとも関係のふかい食べものについてかんがえてみよう。

    一般習慣食 いま一般に、白米飯や白パンに、肉・魚・卵・乳製品などのうまいおかずをそえて、腹いっぱいたべ、菓子やジュース・酒類の消費も多い。
     この食事では、
    1. 栄養のバランスがみだれ、熱量・蛋白質は多すぎ、ミネラル・ビタミン類は少なすぎるという不完全食になっており、ために代謝の不調、ひいて血のにごりをまねき、健康力・生命力(抵抗力・回復力)をよわめていること。
    2. 食品自体、不自然な生産方法によって劣質化し、有害化していること。また、危険な添加物に汚染された貯蔵食品、既成食品、インスタントものが激増していること。そして、それらの中には、発癌性のあるものも少なくないこと。
    3. 荒がみの大食、雑多な調味料、アルコール、タバコその他強烈な刺戟物などによって、胃はいつも酷使され、その健康力・生命力をよわめていること。
     などいったあやまりがあり、これら、あまりにも不自然・不合理な食習が、直接・間接に胃癌の原因になっているとかんがえられる。
    食の自然化 そこで大切なことは、
    1. 発癌性のあるものや、発癌をすすめるようなものを極力さけることと
    2. 健康力・生命力を強化するため、栄養のバランスを完全にし、血のにごりをなくすること。すなわち、食の安全化と完全化(自然化)をはかること。
    3. そして、胃を愛護し、直接その健康力・生命力を強化すること。
    食の安全化 すべて、食品は安全な自然食品をえらび、有害な農・蓄・水産用薬剤や添加物で汚染されたもの、そのおそれのある貯蔵食品・加工食品、既成・インスタントものなど、つとめてさけること。
     主食の米は胃癌との関係がいわれているので、なるべくへらすこと。そして、パン、メン類、あるいは雑穀類とし、イモはさらによい。肉類は牛・豚・鶏・養殖魚介類にしても、飼料や肥肉剤に問題があり(卵・乳また同じ)、塩蔵品、燻製品その他の加工品には発癌性のある物も少なくない。
     安全水域の魚介類安全養鶏の卵・肉、山羊乳・大豆ものが安全であろう(もっとも豆腐には問題がなくもないが)。
    食の完全化 栄養のバランスを完全にするためには、食べ過ぎている主食、蛋白食品を必要の最小限にとどめ、良質ナッパを十分(主食・蛋白食品の2〜3倍)そえ、なるべく多くを生食し、青汁にもする。
     それは、栄養的に完全にし、血のにごりをのぞくためだけでなく、良質ナッパに多いカルシウム(その他のミネラル)やビタミンA・C・Bなどに抗癌性がいわれ、なお、未知の抗癌作用因子があるらしいこと。
     その繊維には、発癌物質を吸着する作用があること、また、便通をよくして、腸管内で生ずる発癌物質をへらすなど、発癌防止にとって有利な点が少なくないからだ。
     もちろん、このナッパは農薬に汚染されていない安全なものでなければならないし、化学肥料依存の不健康農法ではなく、堆肥、厩肥、石灰、鶏糞、油粕、魚粉など有機質肥料による健康(自然)農法によったものでなければならない。
    調理 なお、調理はなるべく簡単に。自然のままか、自然にちかいかたちで食べること。(加工度が高度になるだけミネラル・ビタミン・繊維が失われる。)
     また、発癌性を生ずるおそれのある調理法(焙焼、フライなど)はさけ、フライ油の使用回数を少なくすること(回数を重ねるだけ発癌性をます)。
    調味 調味はうすく。塩分は胃癌を原因するといわれているし、糖分は栄養のバランスをみだす。
     また脂肪には腸内分解で発癌性のものができる可能性があるらしい。
     ダシは、化学調味料はさけ、安全な自然物にする。(椎茸、コンブなどには抗癌効果がある)。
    嗜好品にも注意
    タバコ発癌性、発癌促進性がある。厳禁。
    発癌をすすめる。禁酒。または、せめて節酒。
    菓子栄養バランスをこわすほか、添加物が問題。
    ジュース類また同じ。
    コーラ疑問の多いもの。
    コーヒー発癌性もいわれている。
    農薬汚染が気になる。安全な草茶、豆茶の方が無難。
    クダモノ農薬汚染のないもの。
    乾果添加物に注意。
    胃の愛護 胃を健康にし、健康力・生命力を強めるため。よくかんで、ひかえめに食べ、胃の負担をかるくし、いつも十分の余力を残すよう心がけること。なお間食はひかえ、夜食はさけること。
    その他 便通、睡眠をよくし、適度の運動、活動と休養、心の安定など、一般健康法に注意すべきこと。また、いうまでもない。
    緑葉食・青汁 要するに、癌の再発を防ぐにも、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食を中心とした正しい日常生活、正しい養生が大切であり、その中心になるものは青汁。
     せめて1日4合(もとのナッパ1キロ)以上はのむべきで、5合でも、6合でも、いや、もっと多ければなおよい。
     事実、このようにして、手術時すでに転位があり、再発はとうていさけられまい、といわれた胃癌や子宮癌でさえ、術後数〜10年以上、元気にしている実例が少なくない。
     早期癌だから、手術さえしたらそれでよい、もう絶対大丈夫と、手放しで安心せず、発癌性のあるものはできるだけ遠ざけ、一方、全身ならびに胃の健康力・生命力を強化するようつとむべきであり、せめて青汁だけでもしっかりのんでほしい。
    (55・6)



5. 多発性骨髄腫

     医学博士 遠藤 仁郎 

     主人が、胸や背中に痛みを訴えるようになったので、精密検査をうけたところ、多発性骨髄腫とわかり、入院しているが、おそらく半年か1年だろうといわれている。
     青汁をやってみたいが、との相談。

     ○ 

     この病気は癌性のもので、ほかの癌と同様、癌原物質と体力(健康力・生命力)とのバランスのみだれが根本の原因とかんがえられる。
     しかし、このご主人は、タバコは吸わず、酒も甘味も少々、というところで、あまり不養生はされていないようだ。
     しかし、ながく役人をしていられ、退職後もつき合いの多い仕事をしていられたというから、あるいは、肉食にかたむいた食がすぎていたのではなかろうか。
     けれども、いまさら、そういう詮策をしてもはじまらない。
     今としては、病気そのものにたいしても、また、いずれ強力な療法(放射線であれ薬剤であれ)がおこなわれているのだろうから、それにたいしても、十分たえられるだけの体力(抵抗力・回復力)を維持・強化することいがいに方法はない。
     そのためには、ためによくないことは極力へらし、ためによいことはできるだけふやすことだ。
     すなわち、タバコ、酒、菓子やジュース類はもちろん、すべての有害有毒あるいはそのおそれのある食品(既成食品・インスタント食品など)は極力さけ、青汁を中心とする安全・完全食(緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食)に徹底することだ。
     そしてナッパは、少なくとも1日1キロ(青汁にして4合)以上、多いほどよい。また調理は簡単に、味つけはうすくすること。
     もっとも、食欲しだいで、もし、このようにして、食欲がおちたり、体力がおとろえるようであれば、一方、なるべく嗜好にあったいわゆる滋養食をとり、青汁だけは十分、いや十二分にのむ。
     また、青汁の分量が多すぎて食事に差しつかえるようなら、てきぎ乾燥粉末を利用するなどの工夫をしながら、ともかく熱心に、根気よくつづけてみるべきだ、と私は思う。
    (54・12)



6. 健康相談室 胃癌の再発

     医学博士 遠藤 仁郎 

     43才の主人のことですが、2年まえ胃潰瘍の手術をしました。
     実際は癌になっていたそうです。一時よくなっていましたが、さいきん調子がおかしいので、もとの外科に入院しています。
     病院では何もいわれず、点滴注射などうけています。食欲がなく、しだいにやせ、弱って来るので心配しています。
     青汁がよいときいたものですからと相談にみえた。

     ○ 

     おそらく再発でしょう。術後すぐから青汁食を熱心にやって10年以上も元気でいる例は少なくありません。
     けれども、再発してしまったばあい、しかも食事が進まず、体力がおとろえかけているという状態では、ちょっと無理であり、効果も望みにくいでしょう。
     何分にも青汁はうまくないものですし、少々の分量ではダメで、少なくとも1日4合(もとのナッパ1キロ)以上5合でも6合でも、多いほどよいというものですから、そのため、いよいよ食欲が悪くなり、かえって体力をそこなうことにもなりかねないからです。
     もっとも、なかった食欲が出てくることもあり、このままでは、もうながくはなかろうといわれていたのが、青汁をのみだして食がすすむようになり、ぐんぐんもちなおし、すっかり元気をとりもどしたという奇績のような効果のあった例もないではありません。
     ですから、ともかく慎重に経過をみながらのんでみられることです。少しづつからはじめ、しだいにふやし、のめるだけのむ。
     そして、食欲が出てくるようなら儲けものです。なお、他の食べものにも十分気をつけ、できるだけ安全良質のものをえらび、農薬その他生産用薬剤や添加物などに汚染されたもの、ことに既製食品・インスタントものは、つとめてさけること。
     それは、それらの中には発癌性のあるもの、あるいは重要臓器をおかして間接的に発癌をたすけることになるかも知れないからです。
     つまり、青汁を中心とした自然食に徹することが大切です。
     どうせダメなら、むつかしいことはいわず、何でもうまいもの、好きなものを食べさせればよいではないか、ともいわれます。
     これにもたしかに一理はあります。けれども、そういうものには、えてしてタメによくないものが多いのです。
     タバコも同じです。人生のたのしみをとりあげてしまうことになるので、残酷のようではありますが、これも病気をなおすためです。
     ほかにこれというよい方法がないとすれば、そうでもしてみるほかありませんし、やってもみずに、いずれだめだろうからとあきらめてしまうべきでもありませんから、あくまで希望を捨てず奇績を念じ祈りながら、ともかく熱心にやってみる。
     少しでも好転の兆がみられるなら、いっそう徹底する。
     もし効果が出なければ、そのとき断念するというのがとるべき途ではないでしょうか。
    (55・9)



7. 見直そう食物繊維 大腸ガン予防に効果

     食物繊維を見直そう。繊維分を多く食べるアフリカのウガンダでは大腸ガンによる死者は少なく、年々繊維分の摂取が減っているイギリスやアメリカ、そして日本などの先進国ではふえている。
     このほど、その研究をまとめたイギリスのデニス・バーキット博士が来日しましたので、食物繊維と大腸ガンの関係や望ましい食生活について、お聞きしました。

    なぜ先進国にはガン患者が多い
     バーキット博士は、英国ダブリン大学医学部出身の外科医、1946年から約20年間、アフリカの奥地で医療活動にあたり、アフリカリンパ腫、いわゆるバーキット腫瘍の治療につくして、病名にその名を残しているガンの専門医でもあります。
     バーキット博士の話ですと、食物繊維とのかかわりあいは1966年アフリカから故郷のイギリスに帰国、イギリスの病院でたくさんの人が、アフリカでは見られなかった病気で入院している現実を目の前にしたとき。
     それまでのアフリカでの経験や世界を一周した船医のアドバイスから、食物繊維を取り除いた食事をしている国民ほど、アフリカにはほとんどない病気、たとえば心臓病、胆石、大腸ガン、糖尿病、静脈瘤、便秘、肥満などが多いことに気づいて、食物繊維の研究に着手したのだそうです。

    食物繊維の研究
     博士は現在、ロンドンにある聖トーマス病院の上級研究員として活躍していますが、今回の来日は、食物繊維の研究に関するもので、日本学術振興会の正式招待教授として、霞が関のプレスセンターで開かれた「食物繊維シンポジウム」で講演したほか、東大、京大などでも講演しました。
     さて、大腸ガンとの関連について博士は、

    「この問題はもっとも専門とするだけに慎重に答えなければなりませんが、食物繊維には大腸ガンを防ぐ効果が確かにあるということはいえるでしょう。
     一つの理由は、腸内を通って排せつされる食物の中に発ガン物質が存在したり、生成されたりすると考えた場合、その食物の量が少ないほど、発ガン物質の腸へのアタック(攻撃)は強く、逆に量がふえればその作用は弱まる。
     だから腸内でも消化されない食物繊維を摂取すれば、食物の量はふえるし、食物繊維が持つ吸着性によって、発ガン物質を早く体外へ排せつすることができるわけです」
     と説明しています。

    排便量が少ない欧米人
     ちなみに、1日の排便量を調べてみますと、アフリカのウガンダでは300〜800gもあるのに、欧米人は平均100g程度。食物の排せつまでの時間もアフリカの30時間に対し、欧米人は2日から3日もかかり、こうした便秘が大腸ガンをはじめ先進国の文明病の多発にかなり影響を及ぼしている、というのが博士の意見です。
     では、今後どのような食生活が望まれるか、については、
    「イギリスではかつては精製した白パンを食べるのが上流階級のステータス・シンボルといわれましたが、今ではそれが精白してない粉(全粒粉)でつくった黒パンに変わりつつある。
     また食物繊維を人工的に加えたファイバー・ブレッドもどんどんつくられるようになっています。日本でもパンならこうした黒パンやファイバー・ブレッドが望ましいが、それよりもっと米を食べるべきだといいたいですね。
     もっとも、その米は精製した白米ではなく、胚芽米でなければいけません。
     こうした穀物には、食物繊維のなかでも、もっとも効果があるヘミセルローズが多くふくまれているので、穀物を中心に、そのほか豆類、ジャガイモ、黄緑野菜、クダモノなどを摂取するようにすれば、文明病の危険は少なくなるでしょう」
     といいます。
     ヘミセルローズを含む食物繊維の量としては、アメリカとイギリスの平均が1日20g、日本では戸板女子短大、森文平教授の調査で1日16gと出ていますが、これに対してアフリカでは1日平均60gというのが、博士のあげた数字。
     博士は目標として、アメリカの菜食主義者の1日40gをあげています。
     そのほか、来日して気づいたこととして、
    「日本人についていえば、塩分はもっと抑えなければいけません。塩分は高血圧や心臓発作の原因になりますから」
     と、アドバイスしています。
    (55・4・2 サンケイ)



8. 胃のポリープ

     さいきんふえた病気の一つ。
     大腸のポリープについては、いぜんからよくいわれていたが、胃のポリープのことは、私などの学生時代には講義もなかったし、参考書にもほとんど見かけなかった。
     しかし、さいきんにはしだいに多くなり、癌との関係もやかましく、一般の感心もたかまってきている。
     73才のお婆さん。
     昨年レントゲン検査で、胃の幽門の近くにポリープが一つあるといわれた。
     1年たって、先日検査をうけたら、こんどは4〜5ヶにふえていた。
     どうしてだろうか。癌になる心配はないだろうか。
     そのほか、先年うけた子宮筋腫の手術のあとが癒着して、便秘がちとなり、便通のまえに左脇腹がいたむ、とのこと。

    ○ポリープがなぜ出来るのか、原因はわかっていない。
     体質的のもので、遺伝関係もあるらしい。
     大きくなったり、数のふえかたもまちまち。いちばんこわいのは癌になることだ。
     これも、なぜということについては、かいもく何もわかっていない。
     いずれにしても、食べ方のまちがい(不自然化・不合理化)が関係しているのではないか、と私は考えている。
     ともかく、うんとナッパを食べてみたらどうか。そしたら通じもよくなるだろう、というと。
     実は、嫁が炊事をしているので、思うようにはゆかない。
     わかいものは肉や魚が好きで、野菜はほとんど食べない。
     味は濃い。
     そのうえ私自身甘いものが大好きで、饅頭など目がないほうだ、という。
     そういう食べ方だと、おそらく、できあいもの、インスタントものなど有害有毒食品も少なくなかろうから、血がひどくにごってきて、からだの調子がくるってしまう。
     そのためにポリープができたり、急にふえたりするのではなかろうか。
     食べものは、なるべく安全なものにすること。
     甘いものがすぎると血がにごるだけでなく、便秘にもよくない(便秘そのものによっても血はにごる)から、まず、これをへらす。
     菓子、饅頭、甘いジュース類はやめて、なるべく果物(農薬のかかっていない)にすること。
     味つけの砂糖も少なく。
     主食のご飯もすぎないようにし、純白米よりは粗搗米、玄米あるいはイモやマメをご飯代りにしたり、ご飯に混ぜること。
     おかずには、肉や魚をへらして、なるべく、野菜ことにナッパを多くすることだ。
     しかし、自分のおかずを別につくるのも、つくってもらうのもぐあいが悪かろうから、嫁ごのつくるおかずに、ナッパをうんと入れて炊いてもらい、それを食べればよろしい(味が濃ければうすめて)。
     そして、嫁ごをわずらわすことなしに、自分で青汁をつくって、毎日2〜3合(もとのナッパ500〜750グラム)のむことだ。
     そうして、食べものをあらためて、便通をよくして、血をきれいにするようつとめていれば、体調はしだいによくなり、ポリープも、そうドンドンふえたり大きくなることもなかろう。
     あるいは、小さくなったり、数がへって来るかも知れない。
     おそろしいのは癌になることだから、月に1〜2回は検査してもらうこと。
     そして、半年に一度くらいレントゲンか胃鏡検査をうけるなど、注意しながら、これをつづけてみてほしい。

    (55・11)



9. 大腸のポリープ

     高知の林田さん(73才)から、

    「昭和51年7月、盲腸部にイボができて手術。
     こんどは、大腸のS状部にでき、10月に切りました。
     またできると困ると思うのですが、体質ということで、原因も、大きくなる速度もわからないとのこと。
     もう手術はコリゴリですので、どんな注意をしたらよいのかお教えいただきとうございます」
     といってみえた。

    ○大腸のポリープも、胃のポリープと同様、
     体質的のもので、遺伝関係もあるようです。

     癌化は胃よりも多いらしく、いずれにしても、原因はまったくわかっていませんが、このばあいも、食べもののまちがい、また、便秘との関係が濃厚のようですから、やはり、食の完全化・安全化――ミネラル・ビタミン・繊維の十分豊富な、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食がよいのではないか、とかんがえられます。
     食品はすべて、なるべく安全なものをえらぶこと。
     主食には、白米飯よりは粗搗米・玄米。
     むしろ、雑穀・豆。
     もっともよいのはイモ。
     蛋白食には、肉類・卵、乳製品はさけるかひかえめにし、大豆ものを主とすること。





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