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3-1. 便通で大事なこと

     便秘の影響には、便秘そのものや、腸内の分解産物によるもののほか、便秘家のあやまった食事によるところもある。
     だから、通じは、どんなばあいにも気をつけなければならない。また、ただ「毎日ある」だけでなく、大切なことは、いつも気もちよく出ること。
    すなわち出したあとがいかにもすがすがしくなるまで十分出ること。
    しかも、薬や浣腸にたよるのでなく、自然の方法、食事と運動とでうまく出ること。



3-2. 便秘と血のにごり

     便秘すると、便秘そのものによっても、また、便秘を原因する食事や運動不足によっても血がにごる。

    分解産物によって
     便秘で食物の残渣が、ながく大腸に停滞していると、バイ菌のために分解が異常に進み、いろいろ有害なもの(ことに肉食で甚しい)ができる。
     一部はガス(放屁)として排出されるが、あとのすべては吸収されて肝臓におくられ処理される。そこで、肝臓のはたらきが十分でなければ(便秘のさい肝臓は負担荷重でくたびれがち)、有害物が全身をめぐる。

    便秘食と運動不足でも
     便秘のおこるような食事は、一般に消化のよい(カスが少ない)美食に傾いている。主食は精白米飯、白パン。おかずは肉・魚・卵が主で野菜類が少なく、しかもやわらかいものばかり。味つけの砂糖が多く、甘い菓子を好く。
     つまり、熱量・蛋白質は十分だが、それらの体内処理になくてはならぬミネラル・ビタミンの不足した、甚しい不完全食になっている。
     この欠陥栄養のため、および、便秘家に多い運動不足とのため、代謝は不完全となり、血はにごる。

    自家中毒
     こうして一種の中毒状態(自家中毒)となり、そのにごった血で養われるからだの中の細胞・組織・臓器の機能をいため、抵抗力をよわめ、感じやすく、炎症をおこしやすくもなるなど、自衛能・自癒能にわるい影響をあたえる。
     そこで、便秘は胃腸その他近接臓器だけでなく、ひろく、あらゆる病気、ことに文明国に多い病気にふかい関係があるわけだ。

    便通のよいこと
     で、どんなばあいにも、便通のよいことは大切だが、それも、薬によってではなく、正しい食事と適度の運動とによって、毎日快通することが望ましい。



3-3. 便秘によい食事

     医学博士 遠藤 仁郎 

     常習便秘によい食事は、簡単にいってカス(繊維)の多い完全食。
     すなわち、

      主食 米ならば玄米。パンは黒パン。全穀パン。雑穀・豆。さらによいのはイモ類。せめてこれらの混食。そしてなるべく控えめ。
      蛋白食 肉(獣鳥魚介)、卵類よりは大豆やナッツ類。
      副食 主食・蛋白食にたいし十分(2〜3倍)の良質(ビタミンにとみ、吸収しやすいかたちのカルシウムにもとむ)ナッパを主とする野菜・山菜・海藻・果物をそえる。
      調理 なるべく簡単。自然のままか、自然にちかいかたちで食べること。
      調味 うすく。たとえば、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。
      青汁 1日少なくとも2〜3合(もとのナッパで500〜750グラム)。多いほどよい。ほかに生菜粥(ミキサーで粥状にした生ナッパ、果物その他で適宜調味)コップ1〜2杯をのむ。(青汁のしぼりカスでもよい)。
     間食の菓子(オカキ、饅頭なども)をやめ果物にし、味つけの砂糖もできるだけへらす。砂糖や菓子がすぎると便秘はなおりにくい。
    (51・9)



3-4. 便秘と心臓発作

     便秘のために心臓発作がおこり、狭心症、心筋梗塞かと、驚かされることがある。
     便秘でできるガスが、大腸にたまり、横隔膜をおし上げ、その上にある心臓の調子をくるわすからだ(大食して胃が張っても同じことがある)。
     心臓に故障のあるばあいは、とくに便通に気をつけ、いつも快通をはかるべきだ。また、あやしい発作のばあい、腹がはっていれば、ともかく浣腸でもしてガスや便を出してみることだ。



3-5. 便秘と喘息

     喘息や慢性気管支炎で、便秘すると、発作がおきやすく、治りにくい。
     ガスで横隔膜をおし上げ呼吸を妨げること。便秘や便秘食による血のにごりで、気管支の分泌物(痰)がふえることにもよるようだ。
     古方では、気道と腸とは相表裏するとしており、潟下によって気管支粘膜の腫れがひき、分泌(痰)がへるとの考えから、喘息や、痰の多いばあい下剤をかけている。
     少なくとも、毎日快通するよう注意したいものだ。それも、なるべく食事や運動によって。



3-6. 肝臓と便秘

     便秘すると、腸内でいろいろ有害な分解産物ができる。
     そして、排出されるガス(放屁)のほかは、すべて吸収されて肝臓におくられる。
     肝臓は、体外から来るものも、体内でできるものも、あらゆる有害有毒物を始末し、解毒する臓器なので、便秘すればそれだけ仕事がかさみ、過労状態に陥り、抵抗力をよわめることにもなる。
     肝臓の悪いとき尿に出るウロビリノゲン反応が、便秘の時にも出るが、これは、便秘するだけでも、肝臓がいくらかくたびれていることをしめすものであろう。
     そこで、肝臓をまもるためには、また、故障のあるばあいはなおさら、便通をよくし、負担をなるべく軽くすべきだ。
     古くから、肝臓病には、少なくとも1日1〜2回快通(むしろ下痢気味)がのぞましい、といわれているのはそのためであろう。
     しかも薬だけにたよらず、かならず、繊維にとみ、よくバランスのとれた完全食(なるべく安全食品ばかりの)、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といったものと運動とによって。



3-7. 腎炎と便通

     腎炎でも便通はよい方がよい。それは、血がきれいな方が腎臓のためにはよいだろうし、大腸が、ある程度、腎臓の代りをしている(古くは、腎臓と腸とは相表裏するといって、互に代り合うとかんがえていた)という点からも、毎日快通、あるいは下痢(下痢によってでも)が望ましい。
     腎臓から尿が出なくなると(無尿)、やがて尿毒症で死ぬのだが、毎日数回の下痢がつづいて、一ヶ月以上ももったのをみたことがある。



3-8. 腎盂炎と便通

     原因はたいてい大腸菌で便秘性の婦人に多い。便秘があると、大腸菌が腸管から侵入しやすくなること。
     便秘や、便秘食による血のにごりで、抵抗力がよわることなどによるのであろう。
     治療にも、予防にも、便通をよくすることを忘れてはならない。



2-9. 青汁で便秘

     青汁をのむと、たいていは便通がよくなる。
     しかし、時に、かえって便秘する人がある。
     胃腸の吸収がよくなりすぎるためかも知れない。
     そういうばあい、なるべく繊維の多いものを食べること。主食は、玄米、全粒パン(ホールホイート)、豆、芋などにし、青ナッパを主にした野菜、山菜、海藻をうんとそえること。また、青汁のしぼりカスを食べたり、しぼらずに、すりつぶしたままの全部を食べてもよい。



3-10. 痔 通じが悪いと

     イボ痔(痔核)やキレ痔(痔裂)は、便秘が原因。
     糖分や精製穀食(白米飯、白パン、白メン類など)がすぎ、野菜・海草や果物類が不足すると、便の分量が少なく、硬くなり、便秘傾向になる。
     そこで、ひどく気張ることで、肛門部の静脉にうっ血してイボ痔ができる。
     かたい大きい便塊を、むりに出そうとすると、肛門部が裂ける。キレ痔。また、こういう食事ではバイ菌にたいする抵抗力がよわくなるので、感染をおこしやすく、肛門部が化膿し、深部に及び膿瘍(肛門周囲膿瘍)になると、破れて痔瘻になる。
     だから、どんな痔のばあいでも、まず、食べものを、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁といった、繊維の十分ある(軟かすぎず硬すぎず、ちょうど頃合いの便になるよう)、また、栄養分の完全にそろった(バイ菌にたいする抵抗力の強くなる)食にすること。
     そして、運動その他、日常生活に注意して、毎日、あまり気張らずに排便するクセをつけることだ。



3-11. 質問箱 のむと便秘

    京都 F. 


     青汁をのむと便秘します。どうしたらよいでしょう。


     分量をふやしてみて下さい。それでもダメなら、繊維の多いナッパを食べるか、ミキサーにかけてドロドロになったのをそのまま食べて下さい。青汁のしぼりかすでもよろしい。



3-12. もっと飲みたい

    岡山市 O.N. 

     青汁を1日3合(毎食事ごと)、主食はイモと米飯約半椀、副食は大豆製品とナッパ、淡白な魚介類少々、牛乳1合にしています。
     はじめて9日目ですが、便秘が徐々にではありますが正常に復しつつあります。
     また、頭重も大分なくなりました。そして嬉しいことに、毎食の青汁飲用が、少しもまずく感じないことです。ケールの都合さえつけばもっともっと飲用したいような昨今であります。



3-13. 便秘はクセ

     便秘は病気ではなく、クセだ。クセはクセでなおすべきで、体力のおとろえた病人や老人以外、通じ薬をつかうべきではない。
     まして、ほかに病気のない若いものが、安易に薬にたよるなど、もってのほかだ。まず、食べもののまちがいをあらため、つとめて運動し、毎日、気もちよくなるまで出すクセをつける。時間はかかるが、熱心に努力していれば、かならず快通するようになる。

    通じをつけよう
     年をとると便秘しがちになるが、なるべく薬にたよらず毎日出すクセをつけたい。私は、

    1. 白米飯や白パンをひかえ、ナッパをなるべく多く食べること(青汁やミキサー粥にもして)。
    2. つとめて運動、ことに腹の皮を動かす運動(とくに排便の際)をすることにしているが、これで、いつも気もちよく通じをつけることができる。



3-14. 快通ということ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     便通は、ふつう、1日1回あればよいようにかんがえられている。
     しかし、大切なことは回数ではなくて、気持よくでるかどうか、もっとくわしくは、出終ったあと、いかにもすがすがしい気持になるまで出る(快通)かどうか、ということだ。
     それも、一気にそこまで出るのが最高だが、時にはとぎれとぎれでもよい。
     もと便秘症だった私の、さいきんの状況を記してみよう。

     食事はずっと緑葉食・青汁食。
     なるべく野菜を多くたべ、つとめてからだは動かすようにしているが、運動らしい運動は土・日の農作業だけ。
     排便、便意を覚えることは殆んどないが、ともかく毎朝、洗面後、便所にゆくことにしている。
     しゃがむと、平素の運動の不足を補うつもりで、腹をペコペコ前後に動かしたり、腹を左右にふる運動を、交互にくりかえす。
     そのうち、青黒い15〜20センチもの、ウナギのような便が出てくる――毎朝青汁2〜3合、一気にのみ半〜1時間後に朝食をとっているから、この青黒い便は朝の分だろう。
     さらに運動をつづけていると、しばらくして、やや色のうすい、やや軟いのが出る――昼食分だろう。
     なおつづけていると、最後に、黄色っぽい、いっそう軟い(むしろ泥状)の便が少量出、小便も少し出る。
     まえ2回のは殆んど便臭がないが、これには、すこしちがった臭がある――夕食にナッパが多いと、夜間の小便がいそがしくなるので、どうしても、控え目になるから、この黄色っぽいのは夕食分だろう。
     そして、腹の中がからっぽになった感じになる。
     それまでの所要時間は約10分。はやくから脱肛気味なので、排便後は、唾をつけてていねいに納めるのだが、このように快通したときの肛門は、ふくらみがごく軽くて、簡単におさまり、落し紙も1〜2枚ですむ。
     ところが、悪食し、便秘傾向になると、便の量は少なく、なかなかうまく出きらない。
     そこで、落し紙をあてて肛門をゆさぶって誘い出すと、次々に、何回か出て来るし、肛門のはみだしが大きいので、出終わるまでには、どうしても7〜8枚、時には10枚以上もの落し紙がいる――それでもまだ十分出ないとみえ、夕方もいちどゆくこともある。
     ずっと以前、ドイツのある腸の大家が、「落し紙の数は腸の状態をしめすよい目安」と書いていたことを思い出し、なるほどと、今さらのように感心しているしだいだ。
     それはともかく、便通は気もちよくなるまで十分に出ることが大切なので、それこそ腸の健康をものがたるいちばん確実な証拠といったものだ。

    (53・2)



3-15. ウサギでなくウナギ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     これは、うまいものというのではなく、便の出方のこと。
     ウサギのような便が出るのは便秘症。
     ながく便秘していると、弁の水分がすっかり吸収されて、兎の糞のような、かたい小さいかたまりになってしまう。
     しかし、それが、ほんものの兎のように、うんと、山もり出るのなら、少しも問題はない。
     けれども、たいていは、何日も出ず、たまに出ても、あるいは浣腸してみても、せいぜい1〜2ヶか4〜5ヶ。腹のぐあいはちっともよくならない。
     肛門から指を入れてみると、兎の糞がいっぱいつまっている。
     これは、食欲がなくて食べる分量が少ないばあいのこともあるが、多くは、消化のよい白米飯や白パン、肉・卵類ばかり食べ、野菜のとり方の少ないときだ。
     野菜、とくに繊維の多いナッパ類や、山菜・海藻・果物などをしっかり食べると、毎日きまって、ニュニュッと、ウナギのような便がすべり出し、あとの気もちはいかにもすがすがしくなる。
     これこそ最上の便通だ。
     そこで、ウサギよりウナギ。いや、ウサギでなくウナギ、というわけだ。

    (53・10)



3-16. 便秘は万病のもと

     便秘は万病のもと、といってもよいかも知れない。
     それは、直接便秘そのものによってくる病気もあれば、間接に、便秘によって来る「血のにごり」によるものもあろう。
     また、便秘を原因するような諸条件、すなわち食べもののあやまりをはじめとする不自然・不合理な日常生活(運動不足、精神的ストレスなど)から来る「血のにごり」によって、あらゆる病気がおこりうるだろう、からだ。
     そこで、どんな病気のばあいでも、つねに便通に気をつけ、毎日、しかも薬によってではなく、日常生活をただすことによって、快通するようつとむべきである。

    (54・2)



3-17. 週一回の便通

     医学博士 遠藤 仁郎 

     40才の商家の主婦。
     時々からだがたまらなくだるくなるという訴え。方々でみてもらったが、どこでも、何ともないといわれているとのこと。
     なるほど、よくふとっており、血色はよく、どこという異常もない。
     便通はずっと悪く、いぜんは2〜3日に1回はあったが、今は1週に1度、それも薬で出している。
     港町のことで魚をよく食べ野菜はごく少ない。
     味はから口。
     砂糖はあまりつかわない。
     菓子もそう食べない。
     この便秘は野菜の不足した偏った食べ方と運動不足のためで、からだの不調はおそらく便秘と便秘のもとになっている偏食(欠陥栄養)のせいだろう。
     ともかく、もっと野菜や海藻をたべること。
     主食の米飯は半搗米や玄米にし、麦、豆、芋など繊維の多いものにかえること。
     そして、つとめ運動――せめて腹の皮の運動だけでも励行し、毎日出す(なるべく薬にたよらずに)クセをつけることだ。
     そうすれば、体調もしだいによくなってくるにそういなかろう。

    (54・6)



3-18. 効果に感謝

    鹿児島県 M.K. 

     幼少のころから、甘い物が三度の食事がわり、といっても過言ではないくらいでした。
     いまほど、食生活のあやまりに気づかされたことはありません。
     昨年から、ようやく甘い物も自制できるようになりましたが、それでも、時々手を出しております。高校時代より、体が冷え、夜も足が冷たく、眠れぬこともよくあり、胃炎、十二指腸潰瘍などと病気の問屋以上でした。

     自律神経失調症にともなう症状。もっともの悩みは便秘です。
     薬の常用からもうすくなっておりました。これもみなわがままのなせるところと、反省しております。
     糖質(白米、パン、せんべい類、菓子とくにケーキ、アンのはいった菓子)の多食。野菜は多くとっていたものの、甘く味つけされていて、わりと白色のものばかりでした。
     だいこん葉とかナッパだけは割合に多いのが、せめてもの救いでしょうか。
     コーヒー等も多くのんでいました。22才のころ、人にいわれ、腹部の大きく出ていることに気づき、その頃から腹部のつっぱり感を覚え、小水も近くなり、残尿感もたびたびで、しょっちゅうイライラと神経質がさらにひどくなり、ついに、二ケ所の薬局に相談して便秘をなおそうとしました。

     どちらも、3ヶ月位でほとんどの人がよくなるとのことでしたが、私には、さほど効果もなく、ひどくなるように思えました。
     78年末に、近所の米屋さんが、玄米がよいと話してくれ、やってみることにしました。わらをもつかむ思いでした。その方からかりた漢方の本を読んでいるうち、青汁のことが目に入り、それもまた天の助けと思えるくらい、私にピッタリ思い当ることばかり。

     近所に青汁をやっておられる方があり、ケールの種をもらって作りましたが、うまくゆかず、虫に食べられてしまいました。
     78年6月ごろアロエをのんで、2〜3日に一度の割で通じるようになっていましたが、今年になって、また秘結しだしました。
     4月から勤めるようになり、毎日、同じ時間に、同じ量であるようになり、うれしさのあまり、食事がおろそかになり、7月初めから、また、以前にもましてひどくなってしまいました。
     あわててピロサンの赤箱を3箱くらいのんだでしょうか。そして緑箱にかえ、一日3袋のむようになりました。最初は吐き気がいたしまして、胃が荒れているのかと思いましたが、説明書をよんで、安心してのんでおります。便通がつきだしたほかに、からだの変化としては、

      (1)よく虫にさされ、そのあとが赤紫になってひどいかっこうでした。それがなくなったこと。
      (2)湿疹が出なくなったこと。
      (3)6月ごろフラついていた体が、いま、いくら動いても、働いても、少しも疲れを感じなくなったことです。

     青汁の効果に心から感謝いたしております。



3-19. 兎糞4〜5ヶ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     みぞおちや下腹の痛を訴えて来院した18才の女性。
     いぜん、胃潰瘍といわれたことがあるそうだが、なるほど、みぞおち(胃部)を圧えると痛む。
     あるいは、潰瘍の再発かも知れない。
     しかし、潰瘍で下腹が痛むことはあまりないことなので、おそらく便秘だろうと、よく聞いてみると、便通は毎日あるにはあるが、兎の糞のようなのが4〜5ヶ、ポロポロと出るだけ。
     そして、食べものは、主食は白米飯。
     おかずは肉・魚・卵などが主で、野菜が少ない。味はうすい方で、菓子はあまり食べない、とのこと。
     それでは、消化のよいものばかりだから、便の量が少なく、腸内にながく滞留するため、水分がへって兎の糞のように、小さく、かたくなってしまう。
     そういう便でも、本当の兎の糞のように、ドッサリ山もり出るならそれでもよいのだが、たいていは、ほんの少しだけでおしまい、ということになり、ながい間には、いろいろの故障をおこすもとにもなる。
     ともかく、もっと繊維の多い野菜・山菜・海藻、なかでも良質ナッパ類を食べて、便の量を増すこと。
     つとめて運動、ことに、腹の皮を動かし、毎日出すくせをつけることが大切だ。
     便通が悪いと、潰瘍にもなりやすいし、治りにくくもなる。
     詳しいことは、検査しなければわからないが、いずれにしても、便通にはもっと気をつけなければならない。

    (55・4)





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