健康と青汁タイトル小
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添加物の害(1)
1-01 016号 「ズルチン」と青汁
1-02 019号 純正食品運動の提唱
1-03 080号 人工添加物・農薬・医薬品の「毒性」検定法に…
1-04 092号 食品添加物の危険性
1-05 092号 今度は有害ジュース
1-06 092号 食用人工色素
1-07 110号 食品添加物の影 いわゆる「恐るべき食物」
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1. 「ズルチン」と青汁

     医学博士 遠藤 仁郎 

     前号に「砂糖と青汁」について書きましたが、その中で、人工甘味ことにズルチンの有害なことに、ちょっとふれました。それについて、読者の方から、もっと詳しいことをとのご注文がありましたので、少し書いてみます。
     文明と砂糖の消費は比例するとかいって、今では何でもかでも甘いものが好まれる。しかし砂糖ばかり使っていてはとてもやりきれぬので、安いサッカリンやズルチンが代用される。サッカリンはまず無難らしい。ズルチンも以前は少量ならば差支あるまいとされていたので、厚生省でもまだその使用を許されています。けれどもその後の研究でたとえ分量は少しでも、ながい間つづけていると、しまいには癌が出来ることがわかって来ました。

     それで、すべての文明国で厳禁され、野放しにされているのは、今では日本だけなんです。菓子、パン類、サイダー、ラムネ、ジュ−ス、乳酸菌飲料類はもとより、毎日食べているミソ、醤油、佃煮その他いろいろの食品にはいっており、その分量も随分ひどいものがあります。全く恐ろしいことです。
     私共も、もと青汁に活性乳酸菌飲料を入れることをやっていましたが、これに人工甘味が入っていることがわかったのでやめました。
     厚生省で認可されているのだし、世間では普通につかわれているのだから、青汁に入れたってちっとも構わぬじゃないか、という人もあります。
     けれど、私どもが青汁にもとめているものは、多くの嗜好飲料のように、おいしい「味」ではなくて、正しい栄養をうるための一方便として、よりよい健康のため、また病気を治すためなのですから、少しでも健康上面白くないと思われるものは、つとめて除かれねばなりません。
     また一般市販の飲食品にそうした有害なものが氾濫しておればおるほど、せめて私どもの青汁だけでも安全なものにしたい、と私どもは考えます。そこで、一昨年の粉ミルク事件を契機として、一切人工甘味の使用を止め、皆さまにもさようお奨めしている次第です。
     それに、青汁は純粋なものであれば、それだけで充分に効果を現わすもので、乳酸菌もその他の何んにも入れる必要はないのです。もし、それでも、どうしても乳酸菌がほしければ、甘味のつけてない、酸っぱい素菌がよろしい。活きた乳酸菌は乳酸をつくりますから、酸っぱいのが本当の味です。ブルガリヤに始りハウザー博士も健康長寿食として賞用しているヨーグルトも同じで、とても酸っぱいものです。
     念の為申添えますが、今ここにあげたヨーグルトは本物のヨーグルトのことです。牛乳にブルガリヤ菌という乳酸菌を加えてつくるもので、豆腐のように固っています。もとが牛乳ですから、とても栄養にとんだすぐれた食物です。
     しかしどうも酸っぱくて、食べなれぬ私どもには向きかねるので、乳酸菌だけを培養して、おいしい味をつけた(人工甘味で)飲物が売出され、このヨーグルトとまぎらわしい名前で誇大に宣伝されています。その成分は甘味と乳酸菌の少しだけにすぎぬのですが、宣伝に迷わされて、子供たちにもかなり与えられているようです。これももとは甘さへの誘惑からです。ともかく甘味には慣れぬように注意しましょう。


2. 純正食品運動の提唱

    香川県豊浜 M.G. 

     毎号記していますように、現在私どもに供給されている食品には、余りにも多くの手が加えられています。
     そのため栄養価を損うだけでなく、直接間接に私どもの健康を害していることは、全く恐ろしい限りであります。
     前々号にのべたアレルギー性の病気だけではありません。
     これなどはまだよい方です。
     もっと困るのは肝臓や腎臓その他の重要臓器をおかすことが少くないことです。
     現在肝炎や腎炎が非常に多いのも、一つはこれが原因になっているからではないかと考えられますが、さらに恐ろしいことには、今のところ施す術のない死病である癌の原因になるものも少くないことです。
     最近の研究の結果、いろいろの発癌物質(癌を原因するもの)が知られていますが、食物に加えられるものに色素と甘味料とがあります。
     バター黄という色素は、癌が出来ることがわかった最初の色素であることと、その発見者が日本人であることとで有名ですが、マーガリンの色つけだけでなく今では天然バターにまで入れられているといいます。
     その他今までにわかっているものだけでも20数種の食用色素に同様の発癌性が知られています。
     甘味料ではズルチンです。もっとも一般には、たとえ実験では癌が出来るにしても、それはつかう量が多いからで、食品の中に入れられる分量は極く少いのだから、心配あるまいという風に考えられています。
     ところが、それがとんでもない間違だったということがわかりました。
     最近の世界癌会議の発表によると、発癌物質の発癌性は、1回1回の量の多少によるのでなく、その累計に関係する。
     だから1回の摂取量はとるに足らぬ少量でも、これがながい間に累計されれば、遂には癌ができるようになる、と警告し、こういうものを食品に添加しないように希望しています。
     しかし商人の方では、他人のからだがどうなろうと、そんなことは知らぬ。
     要するに売れればよい、儲かりさえすればよいのです(そうでない真面目な商人もあるでしょうが、正直ものの損をする今の世の中、糞真面目なやり方では負かされてしまうのです)。
     色のよいのが好まれるから色をつける。
     甘いものが好かれ、安ければなおよく売れるから、ズルチンを使う、ということになっています。
     その他の添加薬品も同じです。
     ですから、商品になった食品を買うことは、金だけではない。私どもの健康も、生命も犠牲にし、危険にさらしている、という現状です。
     そこで、私は提案したいのです。
     純正食品組合とか、連盟とかいったものを結成し、真面目な仲間があつまって、生活必需食品だけでも、お互に、安全な、混りもののない、ほんとうに純粋な健康食品を交換し合うのです。
     遠藤青汁協同組合は今現にそれを実行しています(他の青汁業者はどうか知りませんが)。
     これをもっといろいろのものにおしひろめて行きたいものです。
     青汁党の皆さん。お互の健康、お互の幸福のため、一つ真剣に考えようじゃありませんか。
     いやすぐにもこの運動を起そうではありませんか。


1-03.  人工添加物・農薬・医薬品の「毒性」検定法にショック!

    医学博士 H.A. 

     人工添加物・農薬・医薬品の「毒性」検定法にショック!!
     今迄の使用基準、許容量は当てにならぬか?
     岩手医大、田中領三助教授の研究

     去る10月12日、広島市で開催された第18回日本公衆衛生学会の第1日に、岩手医大衛生学公衆衛生学教室田中領三助教授は人工添加物毒性検査について真にショッキングな研究を発表された。即ち「合成甘味料・合成着色料の胎児に及ぼす影響についての実験的考察」という研究である。
     その概略に私が少し註を入れつつ紹介すると下記添加物のLD50(急性中毒半数致死量)より遥に少い量、つまり、ズルチンのLD50(マウス経口投与で0.7g/Kg)の70分の1、サッカリンのLD50(マウス経口投与で17.5g/Kg)の140分の1、シュガロン(チクロヘキシルスルファミン酸ソーダのことで、その甘さが砂糖に最も近いとされ、LD50はマウス経口投与で10―12g/kg又慢性毒性も認められず、人体には全く蓄積されず、米国のFDAや米国医師協会も無害とし或は推せんし、日本でも昭和31年から添加物として使用を認められているものである)のLD50の200分の1、エリスロシン(許可色素食用赤色3号のこと)のLD50(0.23g/kg)7分の1の量を唯の一回、受胎後4―10日の雌マウスの胃内に投与すると母獣には殆ど変化が認められなかったにも拘らず、受胎18―9日目の胎児の過半数に致死的効果を認め、又、受胎後早期に投与する程致死効果が強かった。
     以上のように、妊娠初期動物に薬品を投与してその胎児に対する毒性の有無をみるこの方法はその鋭敏度の高さ及び母子衛生上並に優生学的見地からの意義によって、最近益々その使用が質的量的に増大している食品添加物等の使用基準及び許容量決定に際して特に加えられるべき毒性検査法であり、又更に広く一般薬品の毒性を再検討する余地を拡げるもであると考えられる。
    という趣旨のものである。

     若しもこの毒性検査法の価値が確認されるなら、全くこれは驚くべき研究である。何故ならばこの前提の下では以下の諸点が指摘されるからである。即ち

    1. 田中氏の実験の対象となった添加物は、何れも日本では無制限の使用を認められた添加物であるが、これらの添加物を添加しない食品は現在の日本の一般市販食品中では寧ろ稀であり、添加の推定されるものとしては例えばチューインガム、チョコレート、ケーキ、和生菓子、その他殆ど一切の菓子、アイスクリーム、ジュース、コーラ、サイダー、乳酸菌飲料、かまぼこ等の練製品、ソース、醤油、つまみもの、赤色の加工食品等限りなく、妊婦殊に都市在住の一般主婦が、これらの添加物の入っているものを少しも食べずに妊娠初期の期間をというよりは、僅か1日をでも過ごすことは、その一切の日常食品を純正食品業者から購入するなどせぬ限り、先ず不可能に近い。


    2. 一般に化学薬品はLD50の百分の1位で一応安全とされ、それを一つの土台として使用基準や許容量が定められていたと思われるから、これらの添加物を添加した今迄の市販食品中には、当然その程度或は時にはそれ以上のものが添加されていた筈である。この実験によって示されたような微量でさえ胎児の過半数に致死的効果を生じるとすると、たとえこの実験成績がそのまま人間には通用せず、又仮に人間の方が抵抗力が大であるとしても、一般市販食品を妊婦が殊に妊娠初期に摂取することだけででも胎児への毒性がかなり考えられ得る。又胎児の肉体的障害には中枢神経系障害を伴うことが多いだけに、障害に耐えて出生した子供への影響も懸念される。


    3. この実験が動物実験であるから、人間そのまま適用してよいものではないから心配するには及ぶまいという論も出ようが、今迄のすべての毒性検査法も亦動物実験によったものである。都合のよい時のみ、動物実験成績で律しておいて都合の悪い時は破棄するわけには行くまい。以前から私は「一般に化学薬剤は現在迄の毒性検定法で無害とされていても、それは本当にそのものが無害であるということと必ずしも同じではない筈である。唯現在迄の慣行の検定法ではその毒性を証明し得なかったに過ぎない。だから今後、研究法の発展により毒性が証明せられるものも出てくる可能性は大いにあり得る」と云って来たが、事実これが裏付けられて来つつあることになったと見てもよいのではなかろうか。


    4.  以上、要するに田中助教授の実験した4つの化学物質に対する従来の毒性検定法による成績を土台とした使用基準や許容量は根本的に再検討をしようということにもなりかねないかと思われる。
       ともかくも少くとも現在の日本では役所の保証ばかりを信用していては我々(子孫を含めて)は予期しない被害を蒙りかねない気がする。例えばこの研究が発表されて約1ヶ月後11月14日に厚生省の諮問機関である食品衛生調査会が、中性洗剤の毒性についての「各研究機関でのデータ」をまとめて厚生省に答申した内容が「中性洗剤は常識的な使用をすれば心配はない」というのであったというが、しかしこの新検定法での検討はしてないとのことである。

       中性洗剤の毒性問題にはかなり政治的な配慮が加味され、「洗滌の目的から甚しく逸脱しない限り人の健康を損う恐れがない」との結論が出されたようであるが、私の調べた内外の文献の範囲内から判断すると、どうも簡単にそうは云い切れぬものがあるようであり、たとえ毒性問題は棚上げするとしても、その他に公害問題も大きく残るのである。

       厚生省や学者達が、この約1年間にとって来た考え方や行動に科学性が果して十分あったと云い得るかどうか私にはかなり疑われる。尤も食品衛生調査会の答申を含めて今迄の態度はすべては純学問的な立場ではなく政治的な立場からなされたものであると云われればそれ迄である。しかし「水洗いを行わず食べたとしても味はにがいが毒性は問題でない」との厚生省の解説に至っては、如何に政治的解説であるとしてもオーバーな云い方であるように思われる(尚洗剤問題については一般大衆がよく承知していなくて而も私達が決して無関心ではあり得ない点がかなり潜んでいると思われるから別に解説する積りである)かようなことからもいわゆる権威者達には必ずしも常に我々の生命と健康を託し切っていても大丈夫とは云い切れない感じが残るようである。

    5. 田中助教授のこの成績を見るとLD50が大きいからといって必ずしも安心は出来ないようである。専門書に於てもLD50の量の大小によりその毒性の強度を数段階に分類している―つまり常識的には、LD50が大きいなら毒性が少いと思い勝ちである。しかしシュガロンはLD50が10―12g/Kgというように相当大きく、どう見ても毒性は低いと考えられる数字であり、又今迄の急性及び慢性毒性についての動物及び人体実験から大変安全な人工甘味料とされていたのであるが、田中助教授の実験では母体についてのLD50の200分の1という少い量(つまり0.05―0.06g/Kgということになろう)で胎児にはその過半数に致死的という大変強い毒性を示している。


    6.  少くとも従来の日本での毒性検定では胎児への影響は観察されていなかったというからかような立場から考えると、従来とかく1代限りでのLD50の数字の大小から毒性強度を分類した考え方は大きく反省を要しょうかということになる。

    7. 若しこの毒性検定法の価値が確認されるなら単に田中助教授の実験した4つの添加物に留まらず、その他一般添加物、農薬、中性洗剤、医薬品等の一切の化学薬品についての従来の毒性検定成績に対する信頼性についても全く根本的に動揺を来たさしめることにもなりかねないと思われる。しかもこれら化学薬品は我々の日常生活の隅々に迄満ち満ちているのである。今直ぐたとえ行政的手段を打とうとしても打ちようもない程の状態になっているのだ。


    若しもそうなら正に末期症状?!

     結局従来の一切の行きがかりや情実に囚われず真に厳正な科学的研究が遂行せられて、その結果に従って歪められることなく、私達一般消費者の安心の出来る対策が行政的に強力に押し進められることを私達は強く期待するものである。しかし、かような広汎な社会問題は他人任せであっては、恐らく何程の打開も望み得まいから、当局、科学者、一般消費者等、各種の立場の人々が今迄の各個人或は、各会派の主張は大いに従来通り或はそれ以上に唱道して頂いて勿論結構ではあるが、それとは別に、この普遍的な共通のテーマについてだけでも、自分達や家族や子孫の生命と健康を守る為に手を結び合い団結して事の解決策を協力一致して樹てることに努力せねば如何ともしょうがないようだ。又現実的には差当り着色度の少いと思われる主婦達が手を結び合って大衆運動を起こすことが望ましかろうと思われる。

     米国では1958年に食品薬品および化粧品に関する法律の食品添加物改正法で今迄の法律を大巾に改正し、添加物等の取締を厳重にし、ケネディ大統領が昨年4月23日に農業対策樹立の為に、更に食品について消費者保護の為に今年3月15日に特別教書を議会に送るに至っており、又生物学者カーリン女史による無批判な農薬、人工添加物等の使用の危険性を警告する「サイレント・スプリング」について大統領が新聞記者会見で発言しなければならなくなったというような情勢になっているようであるが、かようなことの裏には主婦達の40年に亘る運動の力があったということを私達は思い浮かべる必要があろう。
     しかし乍ら、かように云うからとて私は決して、一切の人工添加物、農薬、医薬品等が常に危険であると判定したり社会一般でのその使用の全面的反対を主張するものではないこと勿論である。唯、この問題はお互の生命や健康に直結する問題であり、しかも毎日毎日の生活に密接に連ることであるだけに、十分に慎重な科学的検討をした上で、その結果に沿った行政的或は個人的対策を樹てるようにしたいというだけである。  他人の為とは云わず、自分達や家族の為に、又生れ出ずる新しい生命のために、本問題を黙殺したり逃避したり締めたりせずに、正面から取組んで少しでもより明るい健康生活を皆共々に送れるようにする為に、手を取り合って対策を構じて欲しいのである。


1-04. 食品添加物の危険性

    医学博士 A.H. 

     食品添加物、例えば保存料は、現在の社会機構上、ある程度の使用は止むを得ないであろうが、少なくとも着色料とか、着香料とか調味料は食欲を増進させるということに仮に役立つとしても、それ以上には人間の健康保持のための食品栄養価維持、または増進上に、決して必要不可欠なものではないことは明らかである。それどころか、これらのもののうちかなり多くのものについて、人命を脅かす最もいまわしい疾病の一つの癌を発現させる危険性が益々考えられつつある状況である。
     しかし、それにもかかわらず、かような食品添加物を用いることにより、食品の販売量が増加し、あるいは利益が上がるために、業者は益々種々雑多な食品添加物を同時に、どしどし用い、又消費者も健康への顧慮を十分には払わずに、見てくれの良さや便利さに気を奪われ嬉々として買って行くという現状である。

     添加物一つ一つでは、たとえ許容量以下であっても私達が一日に摂る日常食品全部の中には多数のものが同時に入って来るために、その総計量はかなり内輪に見積っても一般都市生活者では一日250mg以上場合によっては1gになるという。急性中毒致死量(LD50)(動物半数致死量)が500mg/kgの程度のものは防腐剤では珍らしくなく、人間の体重を仮に50kgとすると安全率は100〜25倍にしかならない。
     これも動物と人間が同じ反応を示すと仮定した場合の急性中毒の安全率である。しかし、たとえば昭和35年日本で開催された国際癌学会での「食品添加物及び食品の汚染による癌発生の危険性に対する第2回シンポジウム」で英国のピーコック博士が強く警告したように、動物では発癌性を示さないのに人間では発癌性を示す場合があるのである。現行の許容量は、すべて動物実験を基礎として規定されている。

     また同シンポジウムで西独のドラックレイ教授は

     「連続して与えられた発癌性物質各個の量の発癌作用は不可逆的に実験動物の全生涯に亘り継続するもので、快復因子が認められず、発癌効果は連続投与量の合計の函数であり……癌発生に対して時間因子が重要であって、食品添加物のように長期摂取する場合には少量でも危険があると考えられる。……マウスあるいはラットの実験で一生涯検体を投与した場合に発癌を示さない低用量を『安全な閾値下の量』と考えることのできないことを示すもので、癌発生に至るほど当該動物の寿命が長くないと考えるべきであって、適当な看護で寿命が延長されるなら、このような低用量でも実際に癌を起すであろう。……他種の毒性物質と異なり発癌作用は何等の予告なしに長い潜伏期を経て現われるのでなお危険であり、これらの理由から癌の予防における実際的な方策として人間の環境及び食物から、あらゆる発癌性物質を排除するということは絶対に必要であると考えられる。」
     と警告し、
     また中原和郎癌研所長は化学的に関連のない強力な発癌性物質には総合作用があり、明らかには腫瘍を発生せしめないような量の発癌性物質でも作用を受ける臓器が同一である限り、長期間持続して動物に投与すると、総合して発癌させるという実験成績を報告した。その他添加物の発癌の危険性についての警告的研究が各国の癌学者から数々発表されたのである
    (池田良雄氏、日本医事新報、1192号、25頁)。

     また1956年のローマでの国際癌学会での第1回シンポジウムでの決議文中には、検討を要するもの、添加してはいけないものの名前を列挙し、合成着色料では使用不可のものとして32種を指定しているが、この中には日本で現在許可されているものが10種もある(日本での許可合成着色料は全部で24種)。即ち赤色103号、だいだい色1号、2号、黄色2号、3号、緑色1−3号、青色1号、紫色1号、(だいだい色、緑色、紫色はそれぞれの許可合成着色料の品目全部になる)。
     又第2回シンポジウムで採択された勧告文には
    「ある物質が動物実験の結果に基き『発癌性がある』と判定されるが、これと同様な確実性をもって、ある物質が『発癌性を持たない』ということはできないので、食品添加物の数はできる限り制限すべきものである。大抵の添加物は発癌性という見地からは未だ十分に検討されていない。従って最も広範囲に使用されている添加物の試験と規制が優先的に行なわなければならない」
     とあり、2回のシンポジウムの要点をまとめた国際対癌連合の発癌性添加物に関するWHO(世界保健機関)への提出勧告書に
    「食品添加物は必要やむを得ないもので、また科学的に安全を保証できるものに限り認める。……生産加工工程中に混入する不純物(農薬、肥料等)も消費者に危険を及ぼさない最小限度に留める……」
     とある。
     ところが日本の現状はどうかというと天野慶之農博等の提唱で昭和28年以来、食品添加物の濫用すべきでないことがかなりPRされ始め、大衆の認識を一応深めて来たことは事実であり、大衆の自覚や、監督の比較的行き届く大都会では、特に着色料に関する限りは著しく改善されて来たが、地方あるいは着色料以外の点ではまだまだかなり改めるべきものがあるようである。

     食品添加物の許可品目数からいうと昭和23年に61、昭和28年には78、昭和31年に99、昭和32年に194、昭和36年には272、昭和38年には322種と増加の一路を辿り、又食品全般での総使用量も甚だしく増加しつつあるという。だが諸外国での一般情勢は年々規制強化に向っており、従来許可されていたものについても許可取消が次々と発表されて来ている。どうも日本は諸外国と較べて添加物に対してかなり寛容性を発揮していると考えられる。
     以上述べただけでも相当の危険性が予想され今後の検討こそ重大であると考えられる食品添加物が、少くとも日本においてはいとも安易に広汎に日常の食品加工に用いられるということは人間自らが人間を軽視することに他ならないのではなかろうか。
    (「自然食」より)


1-05. 今度は有害ジュース

    富山で回収を指示 防腐剤、許容量越す
     富山市内で製造された有毒防腐剤入り果汁ジュースが愛知県岡崎市で見つかり、富山県厚生部は28日製造元に同ジュースの製造中止と残品の販売停止、回収を指示した。
     このジュースは富山市中川原、北陸ヤクルト(平尾菅雄社長)製造“紅玉ドリンク”で180c.c.入り。防腐剤としてデヒドロ酢酸と安息香酸が使われている。この二つは食品衛生法によって長期保存用の金属王冠を使う容器にのみ使用を認められているが、北陸ヤクルトは紙キャップをかぶせてあるので違法。
     愛知県で調べたところデヒドロ酢酸が1kg当たり0.07g(金属王冠の場合の許容量0.05g)安息香酸が0.576g(同0.5g)も含まれ、26日富山県厚生部へ抗議してきた。デヒドロ酢酸は一度に5g以上飲まない限り生命に別条はないが、長い間飲用すると肝臓、ジン臓、胃腸障害を起こすといわれている。同社は37年7月から製造を開始、日産3千本、11月中に15万7千本が県内および愛知、三重、石川、福井、新潟各県に出荷されている。

    (38・12・29・毎日新聞より)


1-06. 食用人工色素

     食料品店でも薬屋でも、店頭に、美しい色とりどりの食品や薬品がならんでいます。いかにもおいしそうで、思わずつばきが出てきたり、いかにもたのもしげなので、ひとつ服用しようかという気になる方々もおられると思います。人生は、美しく楽しいに越したことはありませんけれども、美しい色合いの食料品や薬品に、美しい色彩をつける人工色素のなかに、もし人体に少しでも有害なものがあるとしたら、皆で考えてみねばなりますまい。

     この方面の専門家の天野慶之博士の御報告によりますと、アメリカでは、前に18種の人工色素を公認していたのに、今では12種に減らしているのに対し、日本では、依然として24種類もの人工色素が公認されているということです。博士は、

    「アメリカで有害とされている着色料が日本では無害なのだ。同じ化学構造をもっているものが太平洋の向うとこちらで、毒性が違うなどといったら、まさに気違いである」
     と言っておられる。日本は神国だから、アメリカ人に毒でも、日本人には毒ではないなどと、頭から考えないほうが無難のようです。

     アメリカは確かに先進国です。真似をするなら、コカコーラやツイストより先に、こうした保健方面の周到さにしたいものです。
    (12・6・朝日新聞)


1-07. 食品添加物の影 いわゆる「恐るべき食物」について

    医学博士 A.H. 

     いわゆる「恐るべき食物」について
     毎日、毎食否応なく口に入れざるを得ない添加物だが
     果して人間の体に害はないものだろうか。

    1.まえおき

     近代の化学・工業・交通機関等のすさまじい発展と、一般消費者の要望と業者の利益が相互に助け合って食品の加工・保存法が短期間の内に真に目覚ましい発展を遂げて来て、今や我々消費者が日常、口にする市販食品で、何等かの食品添加物の用いられていないものは殆ど皆無となってしまっている。現代食品加工業は、この添加物なくては全く成り立たないとも言えよう。昔は自分の住んでいる土地の近くに出来るものを、その季節にしか食べられなかったのに、今では金さえ出せば、殆ど世界中の食物をどんなものでも、ほしい時に何処ででも口にすることが出来るようになった。全く便利になったものだ。これもいわゆる文明開化のおかげだろう。そうして見た目にも味わった舌にも一応の快感を与えてくれ、食欲のない病人にも、食欲を掻き立ててくれるようになった。又味の少し悪いものや、色の優れないものや香りの余りない、或はそれらの低下したものなども、添加物により手軽に味も色も香りも、より引立ったものにも変えることも出来るから、比較的低廉でありながら、おいしそうなものが経済的に余り余裕のない人々の口にも、かなり容易に入れられるようになった。
     これらは確かに食品添加物の発達と普及の賜物だろうが、現在殆どあらゆる市販食品中に、それぞれ何種類宛かの添加物が用いられ、しかもその傾向は益々強められて行く一方のようである。中には「食品」とは言っても、天然の食品的要素は殆ど何も入っていないで添加物(と水)ばかりというもの迄現われて、しかもそのようなもの(インスタント・ジュースや清涼飲料など)が成長産業の一つというようにさえなって来ているという。かようにまでなって来ると、如何に添加物の有難味があるとしても、私は些か首を捻らざるを得ないのである。何故かというと如何に世界一、薬好きの日本人にとっても、食品添加物はやはり食物ではないということである。
     近年、添加物の慢性毒性、発癌性、発癌補助性が、学界で取り上げられて来たが、医薬品のように人間の一生に於て時々、例外的に、しかも個人個人に対する医師の適当な指示の下に与えられるのならよろしかろうが、食品添加物は現在では胎児時代から死ぬ迄、毎日毎食、好むと好まざるとにかかわらず、又医師の管理によることなく、殆ど強制的に摂り続けさせられるから問題と思われる。
     尤も、添加物濫用の危険性に対して一時よりは大分、一般の関心も払われ始めたが、未だ未だ、とても十分とは言えぬ段階に留まると思われる。



    2.発癌性・毒性は?

     添加物についての毒性の研究は近頃大分盛んになって来たが、研究が始められたのは終戦後であると言ってもよいぐらいであるから、未だ未だ極めて不十分な段階に留まるが、以下極めて簡単に触れて見よう。

    (1)着色料の発癌性について
     添加物の急性中毒は、余程の過失か故意によって、大量に、或は不純物を用いたりせぬ限り起らぬだろうし、又、たとえ起こっても、その症状が明らかであり、直ちに注目されるからまだよいが、発癌性や発癌補助性とか慢性毒性などということになると、我々の日常生活中にそのような可能性の考えられるものは余りにも沢山あり過ぎるから、その因果関係を確かめることは難渋を極めるし、その障害が潜行的に進み、外から判るようになった時には、既に病状が進み過ぎており、又そうなってからでは処置が特に困難な肝障害が多いから一層困るのである。
     近年は、悪性腫瘍が漸増しつつあるとされ、文明諸国を挙げて悪性腫瘍の研究に力が入れられており、国連の世界保健機関、或は又我が国でも癌研究所・癌センターを始め、諸大学医学部が日夜究明に寝食を忘れて努力をしておられるわけだが、添加物中の着色料と発癌については、諸癌学者により早くから強く注目されていた。
     さて、国際対癌連合に於て、諸国の政府が使用を許可している合成着色料の中で「発癌の危険性〜疑いがある」と指摘された(1956年)ものの数は、日本では24種の肉12種で、世界第2位という寛大な行政振りであり、米国の12種中5種より大分成績不良である。何事も米国を見習いたいとすると、これでは不宵の?弟子となる。日本での許可色素中、橙色・緑色・紫色の色素は全部対癌連合でマークされたものばかりである。  本年4月1日に厚生省は、我が国での許可食用色素赤色(全部で11種)1号と101号についてはラットの実験に於て肝腺腫・腎変性を見たので人の健康上にも疑問があるとして、本年10月1日以降、一切の食品への使用を禁止する旨、厚生省令及び告示改正を行なった。
     又、我が国での許可食用色素黄色(全部で5種)2号・3号のような油溶性色素を許可している国は今日少ないとされるが、慈恵医大、公衆衛生の竹村望教授らの研究によると、これら二つの黄色色素の検索した全部の製品に、強い膀胱発癌物質β―ナフチラミンを証明したが、それは製造過程において使用するβ―ナフチラミン残留のためという。
     日本政府の許可色素中から、癌研究に於て世界的に、或は国内的に権威ありと自他共に許すべき機関により、かくも発癌への心配あるものとしてマークされたものが続出して来る上に、2種以上の添加物間に相乗〜相加作用があり得ることが指摘されてくるとなると、「恐るべき添加物」という声は強ち、「添加物ノイローゼの声」と一笑に付することも困難となって来よう。尚、我が国で癌研究で最も権威ある学者の一人である癌研究会附属病院長の黒川利雄博士も、近著「ガンの実体」中に、悪性腫瘍と食品添加物・殺虫剤・農薬との関係や洗剤の発癌助長性に触れ、更に化学肥料の人体への影響の危懼を述べておられるのは注目に値しよう。

    (2)胎児への影響
     岩手医大の田中領三助教授によると、最も無害な人工甘味料として国の内外で認められて来たシュガロンを始め、サッカリン・ズルチン・エリスロシンでさえも、その実験動物半数致死量の2000分の1、140分の1、70分の1、7分の1を唯の1回、受胎4〜10日のマウスの胃内に投与すると、母マウスには殆ど変化が認められなかったのに、受胎18―9日目の胎仔の過半数に致死的効果を認められたという。その後、同助教授は確実性を高めるために、かなり実験を重ねられたが、それによると、大筋としてはその成績に余り変わりはないと考えられる。かような実験方式は従来の毒性検定には行なわれなかったものである。若しこの検討法の価値が認められるなら、従来の他の一切の許可添加物についても本検定法により再検討するべきことは勿論、種々の医薬品についても本法による再検討をする必要が出て来ると言えよう。
     それはともかく、現在の一般市販食品中に、かような添加物の入ってないものを見つけ出すことはかなり困難であるし、又都市生活者の妊婦で、かような食品を僅か1日だけでも全く口にしないことは余程特殊な条件下の人でなければ恐らくむづかしかろう。マウスと人間とでは勿論、話が違って良いわけだが、すべての薬品類の人体についての安全性は、従来、動物実験での成績に殆ど全く依存せざるを得なかった。となると、かような現在の一部の人間にとり都合の悪い?成績の出た時のみ、動物実験による成績だからという理由で、人間への適用〜準用を拒否するのは不合理であろう。

    (3)肝臓には?
     近年我が国では肝機能異常者が多いと云われて来ている。これらの人々の中、果して何処迄本当に臨床医学的に意味ある肝機能異常者があるかが問題であるが、反証が明らかでない限り、やはり一応、多いとせざるを得ないのだろう。ところが、生体内に摂取された異物―化学物質の解毒は肝臓に於てなされ、肝臓から排泄されるのが主と考えねばなるまい。とすると、近年の肝機能異常者の増加の因の一端を、かような食品添加物・農薬・その他諸々の医薬品・化学的汚染物・洗剤・化学肥料などが担っているかも知れないという検討がなされることも強ち無駄なこととも思えない。又注意すべきはそれらの化学物質の毒性・発癌性等については相加・相乗作用のあり得ることも指摘されて来ていることである。
     生物には適応力があり、添加物の有害効果にも、次第に生体が適応するだろうから、それ程、心配することはあるまいという人もあろう、しかし、生物の適応能力は一般に一定の限度内のことに留まるし、又何世代もの間に徐々に生じ得るのである。化学的合成添加物が用いられ始めたのは僅かにこの数十年に過ぎぬ。一つの添加物にさえ、そのような短期間に十分適応し切れるようになるとは考えられない。しかも、刻々新しい化学物質が出廻って来るのだから、とても、それらの多数のものに十分には適応して行けるわけがあるまい。  かような添加物は、現在一般市販食品中には先ず例外なく幾種類宛かのものが使用されている。かようなことでは、解毒機能や排泄機能の余程ズバ抜けて優れた肝臓や腎臓などを持っていないと枕を高くして眠れぬようである。では強肝薬ということになるかも知れぬが、その強肝薬も必ずしも安心ならぬとあっては、愈々以て頭をかかえてしまうということになるだろう。



    3.放射線処理法の登場!!

     添加物ではないが、添加物に関連して一言つけ加えたいことは「添加物警戒」の声が次第に学会でも高まって来たために、その中でも特に毒性の点で問題視され易い防腐剤に代わるものとして放射線処理が世界的に取り上げられて来て、現在迄の実験では有害性を証明されないので愈々実用化され始めようとしている。この方法によると、牛乳は毎日経っても腐敗しないし、イチゴも2週間経っても鮮度が落ちないし、リンゴも完熟状態で貯蔵出来、しかも経費は極めて低廉というから、腐敗し易い農産物にはもってこいと喜ばれそうである。売り急いで値を叩かれることもなくなり、面倒な加工も変質の心配もしないですむ。その上、大変な経費節減になるのだ。正に食品工業のみならず農業全体は一変するだろう。私に言わせれば「それは人間の食生活での第4革命になるだろう」だ。第1の革命は火食、第2の革命は農耕、第3の革命は農薬・化学肥料・食品添加物の使用である。それはともかく、米国では1昨年2月、既に高線量照射で完全殺菌した罐詰ベーコンの製造販売が許可された。それより遥かに少量の照射をした食品は勿論間もなく正式許可されようとしており、この方法で処理した食品で、1970年迄には商業ベースで販売されるものは穀物・芋類・野菜・果実・動物性食品等あらゆる面に亘ってかなり多くなるだろうという我が国でも数年内には、実用化されて市場に出廻る見込とのことだ。しかし、日常食品の大半が本処理法を受けるようになれば、それを長年月摂り続ける人間全般に対し果して全く危険性はないものかと私は心配である。食物が腐らないということには、食物の外からの微生物の作用を阻止する以外に、恐らく、食品中の酵素を不活性化することも加わっている筈である。細胞が生きているからこそ変質も起るわけだ。変質せぬということは細胞の生きることでの一大変革の結果とも考え得るだろう。生あるものには必ず死があることは古今・東西を問わず万物に通ずる鉄則だ。放射線処理では蛋白質の変化が起こり易いことは常識であるし、酵素も不安定な蛋白質部分を持っている。又放射線処理をする原食品の諸農作物は既に生産過程で農薬処理により酵素活性が多少にかかわらず障害される可能性も考えられよう。  癌と酵素との関連性も指摘され始めていることでもある。又農薬の支えで生産され、更に照射線処理をした市販の食品の氾濫は、消費者の選択の自由をやはり奪うことにもなろうから、少なくとも私は、もっともっと長期にかけて視野の広い十分な研究の上にしてほしい。



    4.むすび

     以上、我々の日常生活に滲透し切っている食品添加物にまつわる暗い影について概略を説明した積りである。かような実情では、国家に法規があり、行政当局が監督に努力しているからというだけでは、消費者が必ずしも十分に安心出来なくても無理もあるまい。添加物を始め種々の化学物質の氾濫〜薬害や諸々の文明病を恐れ、「ノアの箱舟」的に逃れることを願って宗教に頼る人々も中にはいるという。それもよいかも知れぬが、添加物などの眼前の問題を根本的に解決するためには、消費者・研究者・業者・行政当局がそれぞれ、自分達のみならず、愛する夫・妻・或は次代を担う子供達の健康維持・増進という大きい目標に向って、一致協力して行かぬことには、殆ど全く何ともしようがないだろう。本来なら、行政当局の強力な指導があれば最も手取り早いのだろうが、残念乍ら、実際上の今迄の成り行きから見ると、先ず消費者が自覚し団結して行政当局やメーカーにその意志をはっきり行動に示して伝えたり、良心的な業者と協力して健康上望ましくない恐れのある添加物などで加工せぬ食品を確保することが最も行なわれ易い方法かと私には思われる。
     尚、添加物問題に絡んで、我々を考えさせるのは、単に添加物自体の毒性や発癌性などという問題よりむしろ、文明とコマーシャリズムと人間の健康〜幸福とのバランスの問題であろう。眼前の便利・多収・営利のためのみでなく、もっとも長い眼で広い視野から、これら3つのかね合いを熟考しないと、意外な重大な事態が遠からず起こらぬとは言えまいと思う。
    (紙面の都合で一部省略したことをお詫びします。)編集者




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