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喘息インデックス:掲載紙面選択
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喘息(1)
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喘息(2)
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喘息(3):掲載紙面選択
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喘息(4)
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3-1. 元気いっぱい
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3-2. こどもの喘息
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医学博士 遠藤 仁郎
ちかごろ子供の喘息がふえたのは、大気汚染(自動車や工場からの排出ガス、煙、煤、粉塵、あるいはタバコなど)のせいだ、といわれている。そうかも知れない。しかし、公害のやかましい工場地帯の小学校と、工場のない、自動車も少ない、空気のきれいな山間の小学校とをくらべて、子供の喘息の発生率にそう大した差がみられない、という事実もある。
これは、子供の喘息にたいし、大気汚染はもちろん関係はあろうが、一般に子供の体質がわるくなり、ものごとに感じやすく、かぶれやすく(アレルギー性)なっていることも無視できまい。
喘息児には、からだが弱く、神経質で、特別の原因もないのに失神発作や、頭痛・腹痛、あるいは嘔気・嘔吐をおこすようなもの(いわゆる自律神経不安定症)、また、湿疹、ジンマシン、眼の充血や鼻カタル、気管支炎など、アレルギー性の反応をおこすものが少なくない。こうした素質のあるところへ、いろいろのアレルゲン(アレルギーを誘発する因子)がはたらいて感作され、しだいに喘息の発作をおこすようになるのであろう。
脱感作
そこで、喘息の治療や予防には、そのアレルゲンをさがし出して、とり除くこと、または、それにたいする反応を低める脱感作ということが行われている。
しかし、アレルゲンの検出は必ずしも容易ではないし、たとえ見つかったとしても、それだけでなく、次々にまた新しいのが出て来るかも知れないので、これはいつも成功するとはかぎらない。
非特異刺戟
となると、アレルゲンの追求ばかりに躍起にならずに、も一つの条件である素質(体力・抵抗力低下、自律神経の不安定、過敏反応、アレルギー質)をとり除くか、いくらかでも弱めるべきではないか。そうすれば、たとえアレルゲンはあっても、これに強く反応することはなくなり、発病あるいは発症しないですむだろうから、この方が、むしろ、より根本的とも考えられるわけだ。
この目的のために、いぜんからやられているのが非特異刺戟法。そのもっとも無難なのは、自分の血清の注射(自家血清療法)または灸や鍼などで、たしかに、時に奇効を奏することがある。
素質の由来
ところで、この素質には、生れつき(遺伝)もあるが、また、日常生活ことに運動、鍛錬の不足と食のまちがいに影響されるところが少なくない。そして、生れつきの性質はいかんともしがたいかも知れないが、その後の日常生活のあいだについた性質は、それをあらためることによって除くことができる筈だ。
不完全食
喘息児には甘味のつよい菓子を好み、偏食するものが多い。
精製穀(白米飯、白パン)、肉(獣鳥魚介)・卵食に傾き、野菜ことに良質ナッパに乏しく、濃厚味をこのむ。ために、熱量・蛋白質にたいし、これに釣り合わねばならないビタミンやミネラルことにカルシウムは甚しく不足する、という不完全きわまる食になっている。(皮膚が乾燥してカサカサしているのは、喘息児の特有の症状だそうだが、これこそ、患児たちが不完全食になっている確証にほかならぬ。)
その結果、代謝の変調、したがって「血の濁り」を生じ、体力・抵抗力の低下をまねき、自律神経の興奮性をたかめ、不安定となり、アレルギー性をつのらせることになっていると考えられる。
有害食
また、不自然不合理の生産法により、多くの食品はそれ自体、質的に劣って来ているうえ、農薬その他に汚染されており、菓子をはじめ、子供たちの好む加工食品や既成食品には危険な添加物、というわけで、いまや、あらゆる食品は有害(有毒にも)となり、アレルゲン性もたかまっている。
天野慶之先生は、あるアメリカの富豪が、その孫の頑固な喘息を、常食のパンを、自家栽培の小麦から自家製造したパンにかえて、はじめて完治することができたという例をあげられているが、この一つをみても、いかに、現在市販の食品が危険であるかが理解できよう。
素質をかえる
ともあれ、喘息児の体質をかえるためには、どうしても日常生活の合理化。ことに、適度の運動と鍛錬(日光浴、空気浴、乾布冷水摩擦、冷水うがいなど)によって、体力・抵抗力を強化すること、および食の合理化(完全化、安全化、すなわち自然化)がはからなければならない。
食の合理化
喘息児の食については、ふつう、ただアレルゲン性食品を除くだけしかいわれていない。
しかし、体力・抵抗力をつけるためにも、また過敏症、アレルギー性を低めるためにも、それだけでなく、全体として完全でなければならないし、安全でなければならない。加工食品や既成食品はもとより、危険な汚染物や添加物のおそれのない、安全食品ばかりの完全食をすること。そして、あまり精製したり、調理に手をかけすぎないよう(これによっても大切な成分が失われる)、自然のままか、なるべく自然にちかいかたちで食べること(食の自然化)。
緑葉食・青汁
この意味で、私どもは、喘息児にも、緑葉食・青汁の原則にしたがい、菓子をやめ、白米飯や白パンなど精製穀食をさけるか控え目にし、味はうすく(塩分も砂糖も少なく)、良質ナッパを中心とする野菜を十分に配した完全食(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)とすること。
あるいは、せめて青汁だけでも十分飲ますことをすすめたい。
もっとも、これが実行にあたっては、ただ患児だけにおしつけるのでなく、両親はじめ、家族こぞっての協力が絶対必要。極言するならば、患児の健康を回復するのも、生涯病苦に悩ましつづけさすのも、一にかかって家族の思いやりにあるともいえよう。
なるべく早くから
しかも、子供の喘息の大部分は1〜2〜3才で発病し、成人に比べずっと治りよいのだから、遺伝関係があればなおさら、少しでもその気配がうたがわれるばあいは、なるべく早くから正しい食のあり方を身につけさすこと。
出来れば妊娠中から、食を中心とする日常生活の合理化につとめること。
乳児には、母親の食を正しくして良質の母乳をあたえ、なるべく早くから青汁をのますくせをつけることだ(人工栄養ではとくに必要)。
なお、人工栄養のやむをえないばあいも、生後少なくとも2〜3週間は、かならず母乳にすること。それは、生後すぐに牛乳をのますと(すなわち不自然食だと)、牛乳アレルギーになるだけでなく、一般アレルギー傾向をもおこす可能性が大きいといわれているからだ。
発作の時
よく使われる薬にステロイド剤と吸入剤がある。ステロイド剤は、とくによく効くので、とかく乱用気味になっているようだが、くせになりやすい上に、それからの離脱が非常にむつかしい。
そして、ついには死につながる副作用を招くことにもなるというもの。なるべく使いたくない。
吸入
気管支を拡張する薬剤を吸入するので、かなりの効果があり、扱いやすいので、噴霧吸入器はまるで「お守り」のように有難がられている。
しかし分量がすぎると急死することがあるので、常時携帯させるのは危険だ、と警告されているというしろもの。
その他、いろいろの薬が用いられているが、喘息児には薬に過敏なものが稀でないので、うっかりするとショック死をとげることがあると恐れられている。
で、薬の使用にはよほど慎重でなければならぬのだが、あの苦しみをみては、つい見かねて薬にたよってしまうわけだが、そういう時に、ぜひ一度ためしてみてもらいたいのは青汁絶食。
一日だけでもよい。ともかく何も食べささず(薬もやめて)、青汁だけを飲めるだけ(少なくとも2〜3合以上)飲ます。多いのはいくら多くても結構。それだけでも、苦しみはぐっとへり、時には、それっきりおさまってしまうこともある。
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3-3. 4年も続いたゼンソク
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3-4. お蔭で好調
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島根県 H.U.
5年前から入会いたし、今日まで、1日も欠かさないで、青汁を実行してまいりました。
おかげさまで、5年まえのゼンソクの発作まったく全治。
5年間に、2〜3回風邪にかかり、その都度医療をうけましたが、その治りのはやいことに、何より嬉しく思います。
また、本年で79才となりましたが、一昨年は、相当ひどい打撲傷をうけましたが、これも短時日で全快いたしました。
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3-5. こどもの喘息
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滋賀県 S.K.
息子(現在小学校2年)が、満1才のころより、風邪をこじらせましたのがもとで、喘息にかかり、だんだんひどくなり困っておりました。
昨年の春、やはり、喘息の発作でとびこんだ日曜当直医の先生に、青汁のことをおしえていただき、それ以来、1年のませております。
さいきんでは、効き目があらわれたのか、ひどい発作はおこらなくなりましたが、春、秋の季節の変わり目とか、疲れた時など、軽いのはちょこちょこ出ます。
しかし、今までのようにひどく苦しむのは去ったようで、これも、青汁のお蔭とよろこんでおります。
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3-6. 毎日楽しい日
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滋賀県 M.H.
青汁をのみ始めて12〜3年になります。
おかげさまで、ひどかったゼンソクも、7〜8年まえから出なくなって、毎日元気にくらしています。
皆、びっくりしています。寒かった冬もカゼひとつひかず、毎日たのしい日をおくっています。
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3-7. 心からうれしい
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3-8. ゼンソクがウソのように
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石川県 K.K.
昨年の秋、伊藤さんとおっしゃる70才近い男の方で、ゼンソクで悩んでおられることを知り、青汁の効用について語った処、ぜひ飲みたいとおっしゃり、ケール苗を差上げた。
今春、伊藤さんにお会いすると、毎年苦しめられていたゼンソクも、この冬は青汁のおかげで、ウソのようになおりました。と喜ばれた。
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3-9. ゼンソク治りきる
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香川県 H..Y.
このたびは、いろいろお世話になり、ありがとうございました。
あの苦しかったゼンソクも、お蔭さまですっかり治りきりました。
お金が沢山ある人よりも貧しくとも体が丈夫なのが本当にうれしくてなりません。身長140、体重36で、会社の工員のうち一番やせていますが、病気知らずになりました。
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3-10. ぜんそくぴたり
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倉敷市 A.M.
貝原校長先生、青汁お世話をしていただきましてから2か月、一家4人飲用させていただきましたが、一番ありがたく思っておりますことは、二男のぜんそくが、ぴたっと止まったことです。
毎年4、5月頃は気温の差がはげしいので一番よくないのですが、今年は一度も発作が出ないのです。
毎日が不安で必ずポケットの中に入れていた吸入器も、この頃は机の中に入れたままです。
つい3月までは、発作がきて、夜中にすわりこのハアハア苦しがっていた子が、このごろはどうでしょう。
中学生になったので、することも多くなり、夜おそくまで勉強しても平気です。
ぐっすりねむれるからでしょう。いつも気分のいい顔をして起きてきます。
こんなことならもう少し早く飲ませてやっていれば、あんな苦しいめにあわせなくてすんだのにと後悔しています。
でもまだ知らないでいるよりはと考え、感謝しなくてはと思っています。
子どもにも「よかったね」とよく話しています。自分でも不思議なのでしょう。
“へんだなあ”と言ったりしています。
あのえらさの来なくなったこの頃本当にさわやかな明るい顔をして通学しています。
ありがとうございました。主人から呉々もよろしくと申しております。
感謝で一杯です。
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3-11. 健康相談室 ゼンソク
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医学博士 遠藤 仁郎
28才のブルドーザー運転手。
3年まえからのゼンソクで、殆んど年中なやまされている。
また、カゼもひきやすくなった。飯は少ないが、酒は毎日2合のみ、肉類がすきで、野菜は殆んど食べない。タバコは1日1〜2箱。よく肥っている。肺、その他に特別な所見はない。
祖父にゼンソクがあったというから、遺伝的の素質はあるわけだが、それが発病するようになるには、何か原因がなければならない。
本人は、排気ガスのためではないかといっているが、タバコも無関係ではあるまい。
また、飯の量は少ないそうだが、かなり肥っているところから、食べすぎになっていることにまちがいはない。
また、野菜は少ないといっているから、全体として非常にかたよった食事になっており、そのために招かれた血のにごりによって、発病しやすくなっているのだろう、とかんがえられる。
そこで、直接の原因になっているかも知れない排気ガスやタバコに注意すること。
食の安全化・合理化をはかるとともに、減食と運動とで、少なくとも標準体重ちかくまでやせることが大切だろう。
しかし、職業がら、運動ができないというのなら、食養生だけでもまもるべきだ。
まず、カロリーの少ないナッパを主とする野・山菜、海藻、果物などを多くし、青汁は少なくとも1日3合(もとのナッパ750グラム)以上のむこと。
なお、食事のさい、初めに青汁をのみ、野菜類を食べ、かなり腹ができたところで飯や肉類を少したべるようにすること。
酒はなるべくへらし、飲めば、その分だけ飯をへらす(清酒1合は飯1杯にあたる)。
タバコは厳禁。菓子、オカキなどひかえめ。味つけの砂糖もできるだけ少なくする。
そうすると、やせられるだけでなく、栄養のバランスがよくなり、血のにごりがへるかなくなり、きれいになるので、からだの抵抗力ができてカゼをひかなくなるから、それだけでも発作がへる。
また、気管支の神経の興奮性がしずまって来るので、いろいろの刺戟にたいし、あまり強く反応しなくなり、しぜん、発作も少なくなるだろう。
(54・1)
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3-12. 喘息と食べもの
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医学博士 遠藤 仁郎
沖縄・名護支部の饒平名さんのお話。
「弟はかねて喘息があり、よく発作をおこしておりましたが、戦時中、山ににげこみ、夜、畑から手さぐりでとって来た僅かなイモと野草で、辛うじて飢をしのいでいた間、ずっとおさまっていました。
終戦後、家にもどって、米飯や肉を食べるようになると、たちまち、また発作が出だしました。」
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3-13. 長年のゼンソクが顆粒で
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札幌市 K.N.
昭和54年、私は強度のぜんそくにかかり、毎日せきで苦しみつづけていました。
あちこちの医者にかかりましたが全然治らず、あれがよい、これがよいと、色々の方にすすめられても、やはり駄目でした。
最後に宗教にでも・・・・・・と思っていた今年1月、一番寒い北海道まで実兄が青汁顆粒をもって来てくれました。
食事もきちんとまもり、2ヶ月位たった頃、あのせきが半分になり、今7ヶ月目で咳はゼロになりました。
もっと早くから飲んでいればと残念でなりません。青汁に感謝しております。
青汁のおかげで暗い家庭は昔の明るい家庭になってきたのです。
青汁と東京の田辺さんに心より感謝致して居ります。
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3-14. 喘息気味のある気道の過敏症
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医学博士 遠藤 仁郎
45才の主婦
10年もまえから、朝おきた時や寒い風にあたったり、埃っぽいところに行くと、しきりに咳が出る。ひどい時はかなり長くつづくこともあり、しばらく胸苦しい。ゼンソクほどではないが、息くるしくなることもある。しかし、痰は全然ない。また、いつも頚から胸もとにかけて、奥の方に、なんともいいようのない不快な感じがある。とのこと。
診たところ、また、レントゲン検査でも、異常はない。空気の通る道すじ(気道)気管から気管支のあたりが感じやすくなっているためだろうが、遠い身内に喘息のお婆さんがあるそうだから、あるいは、いくぶんそれと関連のあるものかも知れない。
「いずれにしても、気道の神経の興奮性がたかまっている(アレルギー性)ためで、食べもののまちがいによる血のにごりが原因になっていると思われるが。食事は?」
「ご飯はふつう。おかずには魚が多い(肉は食べない)。野菜は、便秘がちなので、つとめて食べるようにしている。味つけは濃厚。甘いものがすき。ご飯よりお饅の方がよい、といったぐあい。」
「それでは、どうしても血がにごり、神経がとがってくるから、原因は、おそらく、そこいらにあるのではなかろうか。インスタントものなどが多ければなおさらだ。食べものは、なるべく、安全な自然食品にすること。そして、なるべくミネラル・ビタミンにとんだものにすべきだから。甘いものはできるだけ、というより、この際思い切ってやめること。
主食は白米をへらして、イモを多くし、蛋白食には肉や魚の切り身をへらして、大豆ものを多くすること。
そして、良質ナッパを主とする野菜類をうんとそえ、青汁は少なくとも2合以上、つまりイモ・マメ・ナッパ・青汁食にする。また、2〜3日の青汁絶食をやってみてはどうか。なお、頚から胸の奥の不快感にたいしては、その部分をあたためたり、湿布してみる。
昼間はハップをはったり手の平をあてる。夜は温湿布をし、その上から懐炉であたためるなどするのがよいのではなかろうか。何しろ10年もつづいているのだから。とても、おいそれとは行くまいが、ねばりつよく頑張っておれば、やがて落ちついてくるだろう、と思う。
(59・3)
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3-15. 喘息なおる
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大阪市 M.H.
私は、中学2年生です。小児ぜんそくで度々発作になやまされ、医者の手のきれたことがありませんでした。発作が起きると食事ができず、だんだん衰弱し、楽しい運動会も出来ませんでした。体力をつければ良くなるといわれたので、スイミングスクールに通うことにしました。でも、たいした効き目はあらわれず、小学4年頃から一層ひどくなり、2週間に1度の割で発作が起き、友達からは「死にそうな顔」といわれ、もう治らないのかと心配でした。そんな時ピロサンにであいました。昭和58年6月より飲みはじめて以来発作は出ません。ピロサンを豆乳で解いて飲んでいます。この頃は、とても元気になり、スイミングタイムもアップして大きな大会にも出場し頑張っています。これもピロサンのおかげと毎日感謝しながら学校へ通っています。(59・10)
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喘息(4)へ
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