健康と青汁タイトル小  <1958年3月15日発行 第19号>
 目次



1. 療病講座 ジンマシン

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ジンマシンの多くは何か変ったものを食べたとか、薬にまけて出る。
     またひっ掻くとミミズハレのように出るのもあれば、寒さにあたったり、反対にぬくもると出るのもあります。
     中には、ながい間、これという原因もなしに、たびたび出て、夜もおちおちねむれぬという厄介なやつもあります。
     こうしたジンマシンは、いわゆる過敏(アレルギー)反応の現れで、一つの体質異常にもとづくものであります。
     しかし、この体質というのは、何も、生れついた性質ではないので、多くは何らかの原因で、そういうことになっているのです。
     その原因にもいろいろのことがあるのですが(本紙16号参照)、食物もなかなか関係がふかいようです。
     だいたいジンマシンの出やすい人は、肉類や卵などの動物食品や菓子を好んで食い、野菜や果物などは嫌いで殆んど食べず、
     便通がよくないというものが多い。
     おそらく、そうしたビタミンやミネラルの乏しい不完全食のために、解毒器官である肝臓が疲労し、はたらきが悪くなることや、神経の興奮性がたかまって、僅の刺戟(毒物)でも、すぐに強い反応をおこすような体質になるためであろうと思われます。
     ところで、体質はもうどうすることも出来ぬ、とよくいわれますが、遺伝的に生れついた性質はそうでもありましょう。
     けれども、後になって獲られた性質は、その原因――たとえば今申した食習のあやまりなど――が除かれれば、とり去ることができるか、あるいは少くともある程度はよくすることが出来る筈です。
     また、ジンマシンにつかわれる薬は、カルシウムや抗ヒスタミン剤などにしても、いずれも結局間に合せ薬に過ぎず、これで体質をかえることなどはもとより思いもよりません。
     そこで、ジンマシンのよく出る人は、ともかく青汁をしっかり飲むこと。
     そして三度の食餌をなるべく完全にするようにつとめ、間食はやめるか、せめて果物にし、通じをよくするようにしてみることです。
     そうすれば、大抵の場合効果はてき面にあらわれます。
     青汁を飲むだけでも即座にきくこともありますし、多年困りぬいていたのが数日で治った、といううそのような実例もあります。
     また薬によくかぶれていたものが、青汁を1年つづけてすっかりよくなった、という奇績のような事実もあります。
     たとえこれ程の卓効は望めぬとしても、少くとも出方は減り、痒みも少くなり、一般健康状態はよくなるのですから、決して損にはなりません。
     まあだまされると思って一つやってごらんなさい。なお近頃では、いろいろの薬品や色素などで加工された食品が多く、それらの添加物によっても、同様の反応をおこすことが考えられますから、なるべく新鮮な純正食品のみを摂るよう心懸ければ、一層効果は著しかろうと思います。
     もっともごくたまさかのことですが、こういう体質のものが青汁を飲みだすと、初めのうちしばらくは、却ってジンマシンが強くなることがあります。
     しかし続けていれば次第にへり、ついに完全に出なくなります。
     ですから、少しも心配することなく、ともかく熱心に飲み、食餌全体のバランスをよくするようつとめることです。


2. あまりに簡單

    新潟県 M.Y. 

     青汁の効果は一口に申しますと信じられませんのね。
     あんまり簡単です。
     ですからよほど偉い人が言われなければやってみる気がしませんもの。
     実は私も昨年11月号(主婦と生活)で青汁の記事を読みましたけれど、「ほんとうかしら?」と読みすごしておりましたの。
     今年の4月ハコベを見てふっと思いつき、やりはじめましたところ、喉にいいのにびっくりしました。
     私は胃腸は丈夫ですけれど、耳や喉や全身に力がありません。それが青汁を服みはじめて2、3日でもう効が出て来ました。
     それから疲れないことです。仕事が面白いようです。大きなバケツ1杯の水が持てないくらい苦しかったのが、平気でお風呂の水汲みも楽しくなりました。
     美容上にも大変よろしく、私など明治末生れですから、どうしても若さには負けますけれど、青汁を化粧水代用にします(これはドクダミがいいです)。
     肌がしっとりします。1時間くらいしたら水であらうだけです。
     青汁は私は野草でやっております。桑の葉(大きなの10枚位)トロロのようにどろりとして水を少し入れてその中でもみ出すように。
     これは香油代用です。髪が黒く光ります。
     少々かたくなりますからドクダミ青汁と2日おきくらいにします。
     ドクダミとハコベだけ喉にいいのです。
     ツユクサは心臓にいいのですし、スギナやヨメナは案外まずいです。
     あの悪臭のドクダミがわりとおいしいのです。
     少しすっぱくて。イタドリは乳のように白く泡立ちます。
     いつも草のある点桑やドクダミがいいと思います。
     春はハコベです。先日私一人食中毒になりました。
     青汁を飲んでいる私がどうしてと、一時はがっかりしましたが、2日間絶食、3日目に御飯少々。それでもう4日目には起きて仕事ができました。
     お風呂汲みや便所掃除。少し苦しかったのですが、これも青汁のおかげと気付きました。
     恢復が早いのですね。焼魚です。家人は朝食に食べたのですが、私はほしくなくて、それを夕食に食べました。
     暑い日でしたから。2時間くらい嘔吐と下痢でした。
     ひどかったのですがひとりでがんばりました。
     もう大丈夫ですの。こんないいお薬をおしえて頂いて何と感謝申上げてよいかわかりません。
     耳鳴りにもその効が大きくありがたいですわ。
     この辺の人達は皆丈夫ですが短命です。ふだんの健康法はあまりやっていません。
     それに実行するのが大変ですから――。私が何々女史と云われるような人物でしたなら(残念ながら身障者でのけ者です)、農村女性の若返り法として知らせて実行させて上げたいと思いました。
     頭はみんなパーマですがその顔のひどいことげっそりしているのです。
     それから青汁は特に脳にもいいらしいですね。
     しっとりしますし、怒りっぽい人にもいいですわ。
     

    (32、9、7附田辺寿子宛通信より)


3. 宇宙の生命

    四国六番安楽寺 M.K. 

     青汁を飲むことにより、宇宙の生命に直結された様な感が致します。
     人は宇宙の生命、即ち吾人の生命の本源から離れよう、離れようとして居ります。
     これが間違いなのですが、それを知らない者が殆んどです。
     青汁を通じて生命にふれることが出来ればまことに結構なことでございます。


4. 純正食品運動の提唱

    香川県豊浜 M.G. 

     毎号記していますように、現在私どもに供給されている食品には、余りにも多くの手が加えられています。
     そのため栄養価を損うだけでなく、直接間接に私どもの健康を害していることは、全く恐ろしい限りであります。
     前々号にのべたアレルギー性の病気だけではありません。
     これなどはまだよい方です。
     もっと困るのは肝臓や腎臓その他の重要臓器をおかすことが少くないことです。
     現在肝炎や腎炎が非常に多いのも、一つはこれが原因になっているからではないかと考えられますが、さらに恐ろしいことには、今のところ施す術のない死病である癌の原因になるものも少くないことです。
     最近の研究の結果、いろいろの発癌物質(癌を原因するもの)が知られていますが、食物に加えられるものに色素と甘味料とがあります。
     バター黄という色素は、癌が出来ることがわかった最初の色素であることと、その発見者が日本人であることとで有名ですが、マーガリンの色つけだけでなく今では天然バターにまで入れられているといいます。
     その他今までにわかっているものだけでも20数種の食用色素に同様の発癌性が知られています。
     甘味料ではズルチンです。もっとも一般には、たとえ実験では癌が出来るにしても、それはつかう量が多いからで、食品の中に入れられる分量は極く少いのだから、心配あるまいという風に考えられています。
     ところが、それがとんでもない間違だったということがわかりました。
     最近の世界癌会議の発表によると、発癌物質の発癌性は、1回1回の量の多少によるのでなく、その累計に関係する。
     だから1回の摂取量はとるに足らぬ少量でも、これがながい間に累計されれば、遂には癌ができるようになる、と警告し、こういうものを食品に添加しないように希望しています。
     しかし商人の方では、他人のからだがどうなろうと、そんなことは知らぬ。
     要するに売れればよい、儲かりさえすればよいのです(そうでない真面目な商人もあるでしょうが、正直ものの損をする今の世の中、糞真面目なやり方では負かされてしまうのです)。
     色のよいのが好まれるから色をつける。
     甘いものが好かれ、安ければなおよく売れるから、ズルチンを使う、ということになっています。
     その他の添加薬品も同じです。
     ですから、商品になった食品を買うことは、金だけではない。私どもの健康も、生命も犠牲にし、危険にさらしている、という現状です。
     そこで、私は提案したいのです。
     純正食品組合とか、連盟とかいったものを結成し、真面目な仲間があつまって、生活必需食品だけでも、お互に、安全な、混りもののない、ほんとうに純粋な健康食品を交換し合うのです。
     遠藤青汁協同組合は今現にそれを実行しています(他の青汁業者はどうか知りませんが)。
     これをもっといろいろのものにおしひろめて行きたいものです。
     青汁党の皆さん。お互の健康、お互の幸福のため、一つ真剣に考えようじゃありませんか。
     いやすぐにもこの運動を起そうではありませんか。


5. 野草を食うノイローゼ

    佐賀県 K.S. 

     青汁と申しまして、部屋の都合にて専ら青野菜(カキバ大根、不断草、青葉白菜2種類、それに頂きましたケールが出来て居りますのでこれを併せます)を、生のままバリバリ食って居ります。
     殆んど三度三度であります。
     相当多量にいただいているわけであります。
     お蔭様をもちまして血圧も落着いて居ります。数ヶ月以前のことであります。
     看護婦室に並べてあるカルテを何気なくめくっていました。
     最後に1枚特別の紙が貼ってあり、発病以来の総まとめの記録がしてありました。
     その一項目に「野草、青野菜を食しているノイローゼのため」と記してあるではありませんか。
     アッと驚き、次の瞬間呆れもしましたが、本当に情なくなり悲しくなりました。
     青汁をやっていることが看護婦から先生の所にはいっていることは私も知ってはおりましたが、先生のペンで、カルテにノイローゼの為と書かれているのには全くガッカリ致しました。
     カルテに書かれる位ちっとも構いませんし、むしろ結構と思う位の信念を持っております。
     しかし「ノイローゼの為」には、実にこたえました。
     悲しくもあり情けなくもありましたが、先生の「青汁と緑葉食」両手にしっかり握りしめ、いよいよ信念を強めて、更にナッパをバリバリ食い続けて参りました。
     愈々来月14日退所いたします。

    (32、2、通信より)


6. 海外ニュース 奇形とビタミン

     動物実験によって、妊娠初期にビタミンB6(ビリドキシン)や葉酸を十分に摂ると、生れてくる子どもに、兎唇や口蓋破裂のおこるのを防ぐことができることがわかった。
     この兎唇や口蓋破裂のおこる可能性はそのような子どもを生んだことのある妊婦いわば体内での発育異常(奇形)の傾向をもつ妊婦について、目下検討中である―
     ―NewarkのSt.Barnabas母子病院のDr.L.A.Peerらによって同じく国際外科学会で報告された。

    (メジカルダイジェスト36号より)


7. 青汁のおいたち(4)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁の評判がたかくなるにつれて、院外から病院の青汁をもらいに来る人がだんだん多くなった。
     所がとんだ邪魔がはいって、それが急にとめられてしまった。
     昭和廿八年の夏の初めのこと。何でも市内の有力な人から院長に、
     「ああいう物騒なものを出して若しや事故でもおきたらどうするか。院内はともかく外へ出すのはやめた方がよくはないか」
     との警告があったのだそうだ。
     これで一番困ったのは飲用者。
     その悲しみとも淋しさともつかぬ気持は、とても青汁飲用者でなければわかるまい。
     「何とかしてくれ」とのきびしい要望が炊事の当事者を当惑させたのも全く無理からぬことであった。
     その時「やりたい」といい出したのが、それまで病院へ乳酸菌飲料ネオヤクルトを納めていた一安氏だった。
     このネオヤクルトは今豪勢にやっているヤクルトの分身とでもいうか、当時岡山の安井氏がつくっていた。
     ヤクルトの創始者代田君は私の大学時代の級友で、戦時中岡山の安井氏と手を組んでいたのだそうである。
     この安井氏が代田君の紹介状をもって訪れて来たのは昭和26年か7年のことで、私は友人の事業に協力する意味で、病院に入れることを快くひきうけたものだ。
     ただしどうやら安井氏は、その頃すでに、わけあって代田君のもとを離れていたらしい(その製品の名が「ネオヤクルト」となっているのもそうかと思わせる)、代田君からその人柄について注意をうけたこともあり、後になっての行動を思い合わせると、この手紙が果して代田君のものであったかどうかも甚だ疑わしいのではあるが。
     またその製品にどれだけの効力があるかはともかく、その甘味が青汁の味つけにもよくあうので、いつしか縁が深くなっていたわけである。(もっとも後になってズルチンがはいっていることがわかったのでその使用はやめた)。
     一安氏はこの安井氏の製品を扱っていたので、炊事の掛ともこん意になっていたものと見える。
     ある日栄養士の糸島君から、町の人からやかましく催促されて弱っていること、そしてネオヤクルトの一安氏がやらしてくれといっていることなどの話が出た。
     ここでまた、私のお人好しの軽はずみが禍の種をまくことになるのだが、

      「切端つまった事態の解決にはちょうどいいじゃないか、人のためにもなることだし」

     と、いとも簡単にきめてしまったものだ

      (その人となりを知るに及んで、指導にこれつとめたつもりではあったが、ついに除名問題をおこし、その後今日にいたるまで、随分あくどい策動のため悩まされぬかねばならぬといった、大変なトラブルのもとになろうなどとは夢さら思いもよらず)。

     こうして一安氏は昭和廿八年八月から病院管理の清浄菜の分譲をうけて製頒をはじめ、ここに青汁市販の第一歩がふみ出された。
     尤もこれより少し前、昭和28年6月初めに高梁市在住の西山氏から相談をうけている。
     氏は青汁の体験者で、野草を材料にしてやりたいということであった。
     私は清浄菜でなければ無理だと忠告しておいたが、やはり野草で搾って岡山へ運んでいると伝え聞いた。
     今でもそうかも知れぬ。
     のち普及会が出来たとき、合流されたい旨を申入れてみたが回答もなくそのままになっている。
     それはさておき、一安氏の市販はうまく行ったらしい。
     何分にも私の膝下で、もう青汁の必要なこと、よいことはよく知れわたっている。
     欲しい欲しいと思っても病院からはゆずってもらえぬ。
     材料がなかったり手が無かったりで、思うにまかせぬをかこちつづけていた所へ、病院管理の清浄材料でつくったという青汁が出たのだから、人々はとびついて来た。
     初めは10人そこいらだったそうだが、冬近くなるともう2、3百にもなった。
     悦に入った一安氏が吹いたのだろう、11月末の読売新聞の経済面に「商売になる青汁」という記事が出、私の名も載ったらしく東は福井県から、近畿、中四国、西は九州の各地から、数十通に及ぶ照会状が舞い込んで来て私を面喰わせた。
     これは大変なことになったと思っている所へ出たのが普及会の話。
    (未完)


8. 血圧下る

    三重県 A.N. 

     日外は文書で御厄介かけまして済みませんでした。
     御指導通り青汁継続していただいておりました。
     200以上ありました血圧も、昨日病院でしらべてもらいました。
     160に下り、何を食べても今までのような耳なりもせず、助けていただきました。(70の老人)

    (32、6、13通信より)


    岡山市 U.I. 

     私は当年72才の女性です。
     2年余り前から血圧が高く腎臓も悪かったりして、野菜食をとるのに毎日苦心していました所、此の青汁を人より勧められて、3ヶ月余り飲んでいますが大変に良くて、血圧も180あったのが、150に下り体の調子がとっても、よろしいので、今後も続けて飲もうと思って居ります。

    (9月10日)


9. 日の本一の青汁を

    吉備町 M.T. 

     私は6ヶ月前から青汁を愛飲し、今では大なる青汁党である。
     したがって日常生活に1日とて欠かすことの出来ないものの一つである。
     毎日を健康に働くことのみに喜びを感じて生きている私には、青汁こそ健康の素であり、働くことの原動力ではないかとさえ思って居る。
     元々私の身体は、ちょっと変食すれば胃腸を壊し、夏は人一倍疲れやすくて、身体がだるく、年中食欲がなくて弱っておりましたが青汁を飲むようになってから、胃腸の具合も殆んど良くなり、余り疲れもせず、今年流行の悪感冒にも1日軽い頭痛を感じた程度で、仕事も休まずに済んでしまいました。
     これも青汁を毎日続けて居るお蔭ではないかと思っております。
     ただ食欲の方は相変らず無いようです。
     愛飲の動機は、会社の主人にすすめられて飲み始めましたが、最初は大変飲みにくくて弱りました。
     今ではすっかりなれて、毎朝青汁を配達されるのが待遠しい位です。
     願わくば日曜日も休まずに配達していただけないものかとさえ思っております。
     そして今後も大いに青汁を飲用し、一層健康の増進につとめ、明日の希望を青汁とともに歩んで行きたいと思って止まない。

      汁は飲め飲め飲むならば
      日の本一の青汁を
      飲み取る程に飲むならば
      これぞ真の健康美


10. 恐るべき食物

     貝原 邦夫 

     店頭に氾濫する加工食品は我々の健康をむしばむ恐ろしいものだといわれますが、更に世の中には、厚生省禁止の有毒添加物を使用してまで、お金をもうけようという悪徳商人も決して少くありません。
     私が昨年中に気付いて書きとめた新聞記事だけでも次のようになります。
     皆さんお互に純正食品運動に協力して、これらの不正食品を一日も早く、世の中から駆逐しようではありませんか。

       1月、岡山県矢掛町、千菓子の有毒色素
       2月、岡山市、ツクダニにホルマリンの使用
       6月、倉敷市、奈良漬製造7店中6店有毒色素
       7月、岡山市、カマボコにホーサン使用
       8月、玉野市、和菓子にホーサン使用
       9月、神戸市、ハムにホーサン使用
      10月、広島市、菓子にホーサン使用
      12月、福山市、ロンガリツト使用食品


11. 研究 高血圧調査(1)

     昨年秋から試みた高血圧調査の成績が一応まとまったので、ここにその一部をおしらせする。
     回答の得られたものすべてで80通。(謹しんで御協力下さった皆さまに御礼申上げます)。
     うち記載不備なもの8を除き72通中70例は高血圧。2例は低血圧であった。

    1、高血圧

      性別
       高血圧70例中
           男   41、
           女   28、
        記載なきもの  1。

      年令
       27才ないし81才。
           20代  1(男 1、女  )、
           30代  2(男 2、女  )、
           40代  8(男 4、女 4)、
           50代 20(男11、女 9)、
           60代 25(男12、女13)、
           70代 11(男 9、女 2)、
           80代  1(男 1、女  )、
        記載なきもの  2(男 1、? 1)。

      分類
       最高血圧の高さで

        A 150−170、
        B 180−190、
        C 200−210、
        D 220−230、
        E 240以上

      の5群に分けてみた。
      その成績は表のようである。

      高血壓調査成績


      高血圧存続
      期間
      (平均)
      青汁服用量
      (平均)

      効果確認
      確認までの期間降下血圧
      (平均)(平均)
      103月〜32年5勺〜3合2月〜10月15〜30
      (6.7年)(1.38合)(4.4月)(21.4)
      24162月〜18年5勺〜6合184日〜6月20〜50
      (?1)(5.1年)(1.31合)(2.3月)(31.9)
      143月〜20年5勺〜4.5合1月〜1年20〜70
      (4.8年)(1.39合)(4.8月)(51.6)
      15103月〜11年5勺〜6合112月〜1年48〜70
      (5.4年)(2.02合)(6.9月)(56.6)
      1〜9年5勺〜1合2月〜1年40〜90
      (3.3年)(0.64合)(4.8月)(66.6)
       7041282月〜32年5勺〜6合514月〜1年15〜90
      (?1)

      高血圧の存績期間
       高血圧に気づいてからの期間は2月ないし32年に亘り、各群の平均では、3・3年(E)から6.7年(A)。
       ともかく相当ながい間あったものが大部分を占めている。従って、それまでにいろいろ、おそらくあらゆる療法が試みられていたにちがいない。

      服用量
       青汁の服用量は1日5勺ないし6合。
       各郡の平均では0.64合(E)から2.02合(D)。

      効果確認
       効果を確認しているもの51例。

      確認までの期間
       早くは4日ないし2週間。遅くは1年。
       各群の平均で2.3月(B)から6.9月(D)。

      血圧降下
       血圧の降下度は15−90に及び、平均では、
          A群21.4、
          B群31.9、
          C群51.6、
          D群56.6、
          E群66.6
      で初めの血圧が高いものほど顕著な下降をしめしている。

      有効率
       残りの19例中
       「きいた」 というもの  8。
       「わからぬ」というもの 11。
       但しその1は「わからぬが具合がよい」とあるから、「わからぬ」ものを無効とみなして10例。
       つまり70例中60例には多少とも効果がみられている。
       有効率85.7%。

    2、低血圧
     低血圧の2例では、
       1例(57才男子)は最高血圧100であったものが、毎日2合づつ半年で120になり、
       他の1例(74才男子)は8年前「エライ低い」といわれ、昨年1月にも「低い」といわれたのが5月から1合づつ飲んで、8月には「126ある、これ位ならよい」といわれた、

     ということである。

    結び
     これらの成績から、また従来からの同様の多くの経験から、青汁には高血圧には降下的、つまり血圧調節的に影響する作用があることが知られる。

    (遠藤記)



コラム紹介

    養生訓

      なるべく簡単に、なるべく少しく食べよ。
      食するために生くるにあらず、
      生きんために食するなり。
      (ソクラテス)







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