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養育・育児インデックス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
養育・育児(1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
養育・育児(2) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
養育・育児(3) |
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3-1. 子供の虫歯 母親の育児態度に原因 安易に菓子与える | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
子供の虫歯が多いのは母親の育児態度にも大きな原因があるという母親にとってショッキングな調査結果が岡山大学教育学部のアンケート調査でわかった。 「虫歯が多い子の母親の育児態度は、子供のわがままを安易に受け入れるなど場当たり的。幼児期の子供にとって大切な心と体のふれあいの不足をお菓子などの物を与えることで埋め合わそうとしている傾向が見られる」との分析結果を得た。 これまで乳幼児の虫歯の問題は小児歯科や栄養学の分野で取り上げられることは多かったが、心理学の分野で取り上げたのは初めて。山口講師は調査結果を9月2日から3日間、横浜国立大学を会場に開かれる「日本教育心理学会」で発表する。 調査は岡山市郊外にある選抜試験のない幼稚園に在籍する5歳児154人とその母親を対象に行った。 毎年6月に幼稚園で実施している歯科医による検診結果をもとに虫歯の実数を調べたところ、対象児は1人平均7、8本の虫歯を持っており、虫歯にかかっている率は89.6%だった。 母親の育児態度との関連を調べるためにまず子供の世話の程度、しつけの一貫性などを問う18項目の質問を用意、アンケート調査した。 山口講師はこの調査結果を基に虫歯の少ない子25%(3本以下、37人、少群)と虫歯の多い子25%(12本以上、32人、多群)を抽出、両群の母親の育児態度を比較分析する方法を取った。 それによると「買い物に行ったとき、お菓子やおもちゃなどを子供が欲しがったら買ってやるか」という質問に対し、虫歯多群の母親は22%が「よくある」と答えたのに対し、少群の母親は半数の11%だった。 子供との接触を問う「子供の遊び相手になってやるか」の質問では少群の母親30%が「よくある」と答えているのに対し、多群の母親で「よくある」と答えた者はわずか9%しかいなかった。 また、多群の母親の73%までは共かせぎなど仕事を持っていた。 この分析結果から山口講師は、虫歯が多い子のお母さんは、子供の言うがままにお菓子を買い与えたり、寝る時間になっても子供が遊んでいても放っておくなど、しつけにけじめと一貫性がない。 また、虫歯が多い子のお母さんに仕事を持っている人が多いことからもわかるように、子供との身体的・精神的接触の不足をお菓子などを安易にけじめなく与えることで無意識に補おうとしているのではないか―としている。 同講師は忙しくても、子供と一緒に話したり、遊んだりする時間を持つように努め、子供にとって本当に必要なものとそうでないものを見分けて与えることが大切だ」と話している。 (53・6・9 山陽夕刊)
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3-2. 子供の虫歯 硬いものをよくかんで食べさせる | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新宿医院院長 H....A.
「パパはキンピラが食べたいというのだが、子供が嫌いなので作りません。実は、わたくしも嫌い」というお母さん。 (59・5・23 サンケイ)
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3-3. 食知識に弱い現代ママ 多い「いやがるとたべさせない」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現代ママは子供の健康について、偏食が多い(5割)など、かなりの不安を持っていながら、食生活の正確な知識を十分に身につけていないため、適切に対処できない…。 これに対し母親の意識調査では「十分とれている」と思い込んでいる人が40%に達し、「かなり足りないと思う」はわずか4%にしか過ぎませんでした。つまり実態とママたちの“思い込み”が極端にかけ離れているわけです。このビタミン不足についての原因としてママたちは「インスタント食品などの加工食品の利用にある」と考えていますが、子供に「ある程度注意する」は60%にすぎません。つまり、ビタミンについては、知識不足で、改善についても適切な“処置”ができていないといえるのではないでしょうか。 (58・5 サンケイ)
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3-4. 青汁によだれたらす孫 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
伊藤 T.I.
うちの孫子(8ヶ月)に3ヶ月位前からケールのグリーンジュースを飲ませはじめました。初めは少し変な顔をしていましたが、今ではペチャペチャ、ゴクンゴクンと口のまわりをグリーン一色にして飲むようになっています。 |
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3-5. アーオイシー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
多治見市 H.Y.
私共に3才6ヶ月になる男の孫がいます。 (61・7)
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3-6. 子供に成人病対策のススメ 文部省が詳しい手引書 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
“飽食の時代”を迎えて糖尿病や高血圧などの成人病が子供たちの間にまで広がっているため、文部省は動脈硬化の予防を呼びかけた児童・生徒向け手引きと学校での糖尿病の管理・指導法を説いた教師用テキストを作成、全国の公立小・中・高校などに配布した。
「おやつは食べたい量の半分ぐらいで十分」 などと具体的に解説している。 同省がこの種の手引きを作ったのは初めてで、食足りた世相を象徴した形だ。 手引きは子供用が「児童・生徒の健康づくりのポイント―動脈硬化の予防はこどもから」でB5判15ページ。 教師用は「学校における糖尿病の管理指導―小児糖尿病の手引き」(A5判113ページ)。 いずれも日本学校保健会に委託して編集を進めた。子供用の手引きは、分かりやすいようにカラーイラストを豊富に使って動脈効果の恐ろしさを説明。肥満や高血圧、糖尿病、血液中にコレステロールが増えすぎる高脂血症などが動脈硬化の原因になることを紹介。 「実はこうした病気はみなさんのようなこどもの時から始まっている」として、高血圧などの実態にも触れている。 さらに成人病の主因に「食生活のみだれ」をあげてカロリーのとりすぎや偏食、塩分のとりすぎなどに注意するよう指摘。 心構えとして、
「食塩は一日に10グラム以下に」 「緑黄色野菜をたっぷり」
「ラーメンやうどん、そばのつゆを全部は飲まずに残しておくこと」 「かけじょうゆはだし汁などで薄めて使う」 (61・7・31 日本経済)
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3-7. お八つの果汁 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
こどものお八つに果汁ばかりあたえている若いママさん。おばあちゃんが、いくら青汁をすすめても、一向にきき入れようとしない。
ましてや、市販のいわゆるクダモノジュースともなれば、ただの甘味飲料にすぎず、添加物の害も加わるから、はたして、菓子よりどれだけマシだろうか。 少なくとも、果汁故の有利点は大してありそうもない。 そこで、おばあちゃん、見るに見かねて、せめて、青汁だけでも飲ませ、食べもののまちがいを直してやろうとされているのだが、相手にされない。 「病気でもしなければわかってもらえないのだろう。いや、それでも、まだ気がつかないのでは・・・・・・?。こどもの将来を思うと、全くやりきれない気持になる」 となげかれていた。 若いママさんたちのなまじっかの、しかも、まちがいだらけの栄養知識のわらえぬ現実だが、クダモノについてもう一つ忘れてもらいたくないことは、カキ、リンゴ、ナシなどかたいやつをかじること。 よくかむことで歯の鍛錬になり、頭もよくなるといわれている。 今のこどもの歯はだんだん弱くなっている。 甘いものが過ぎるうえに軟いものばかり食べているからだ。 だから、せめてクダモノだけでも、かたいやつを、しかも皮ごと(ミカンなど外皮も中の袋も)十分かみくだく。ウマ味がなくなるまでカジらせる。 食べものの乏しかった昔のこども、私たちは、みな、そうしていた。 いかにも行儀は悪いがからだのためだ。 歯のない赤坊や老人はともかく、立派な歯をもっているこどもたちに、なぜジュースにする必要があるのか。 お八つに果汁といった、こどもの弱体化に拍車をかけるような、いわゆる文化生活の愚かしさ、馬鹿馬鹿しさに。もうソロソロ気がついてもよいのではないか。 (62・4)
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3-8. むかし話(初期の旧稿から) 困ったこと | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
村の助役の二番息子、10才。顔色がすぐれず一向にふとらぬ。 (24・7)
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3-9. 緑葉による合理的完全食 むかし話(初期の旧稿から) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
この食養法は合理的完全で、栄養学の要求するすべての条件を具備するのみならず、原料豊富、しかも主食の節約と相俟ち、経済的にも極めて有利であり、まこと「有用なるものにすべて安価なり」の好事論である。合理的完全食により、諸機能はその本然の状態に復し、食思増進、便通整調、尿利増加、精神・神経機能鎮静・強化され、睡眠佳良となる。なお性機能は強靭となり、月経整調、乳汁分泌を増し、生殖能旺盛、所謂貧乏の子沢山の譬えの如くである。
母乳。しかも生母の乳汁が最も適当していることは、その成分が生児の成長とともに一定の変化を示すことからも想像される。 勿論、母乳の成分の完全なることが条件であって、母乳の完璧は母体の健康ならびに食養の合理的なることを前提とする。多くの研究の示す如く、乳汁の成分は、体内にその貯蔵物の存する限り、可及的正しき割合を維持するが如く調節されるものであるが、長期に亘る不完全栄養は必然的に乳汁成分の不完全化を招来する。 従って、母体の栄養は常に質的・量的に完全でなければならぬ。就中、充分の熱量・優良蛋白質・無機質、殊に石灰ならびにビタミンの補給が必要である。ために、多量の蔬菜類殊に緑葉を用うべきであるが、事実は全くこれと相反し、ここにも蛋白質に富む濃厚食偏重の傾向があり、一層石灰・ビタミンの欠乏の因をなしている。妊産婦用として動物食品を特配するなど、凡そ愚にもつかぬ考えと申さねばならぬ。もっとも、一つには現下の食糧事情下止むを得ぬ点も無いではないが、根本は、誤りたる栄養観念から発した指導に基づくものに他ならない。かかる不完全食の是正に緑葉殊にその生鮮汁が適当なることは屡説せる如くである。 人工栄養 家畜乳はその成分が量的に不自然であり、また、飼料による所は勿論であるが、山羊あるいは羊乳の如く、無菌的で生乳のまま用い得るものの他は、加熱処理のため、ビタミンCの喪失、石灰の溶解性低下等のため、甚だしく不完全となるを免れない。 これまた緑葉汁添加により容易に補い得る。貯蔵乳特に粉乳は殊に然りである。なお煉乳は、偏酸性の強い蔗糖を多量に含有するため、これが影響が少なくない。充分なる緑葉汁を加えねばならぬ。元来、乳児の食品に甘味殊に蔗糖を加えることは、甚だ不自然なことで、百害あって一利無きものである。 凡そ、乳児用の砂糖特配ほど馬鹿気切ったことはあるまい。乳児の味覚はいまだ発達し(正しくは歪曲され)ておらず、空腹を覚えれば味は無くとも飲むものである。甘味を加えねば飲まぬのは、まだ欲しくない、飢えていない証拠である。授乳時間が来たから与えるといった機械的な栄養法は決して合理的とはいえない。成人の歪められた感覚から乳児の舌を推し測るが如きは誤まれるも甚しいものである。 面湯・穀粉乳・甘酒・飴湯等、含水炭素を主とする食品は一層不完全であって、熱量に乏しく、蛋白質は質的に劣悪なるため、大量を用うるに非ざれば不完全なるを免れず、脂肪また不足し、無機質は乏しく、ビタミンは殆んど存在しない。特に多量の緑葉汁及び含脂性食品(豆乳の如き)の添加を要する。生鮮葉の欠乏する際は乾燥葉未を利用すべきで、粉粒さえ充分微細ならば消化は極めて良好。乳児にも支障なく与えることが出来る。 幼児の栄養 発育旺盛。食思また漸次増大するが、消化能いまだ幼稚であり、しかも味覚の自然尚お失われず、各種食品を自由選択せしむるも、その組合せは完全に合理的であったという実験がある程の時期である。 従って、この間に於ける正しい指導は極めて重要である。迅速なる発育は充分の栄養、殊に熱量・蛋白質を要することは勿論であるが、現在、考えられているが如く、動物蛋白の偏重の誤まれるは、上述の理論的根拠からも容易に理解される所であり、常に、同時に無機質(塩基・石灰・苦土・燐酸その他)ならびにビタミンの関係を考慮しなければならぬ。 ことに石灰対燐酸の正しい比率確保は絶対に必要である。優良蛋白質の要は言を俟たず、動物食品また大いに利用すべきであるが、常に、これと調和せしむべき充分なる果物・蔬菜類、殊に緑葉菜を配伍せねばならぬ。もっとも、咀嚼ならびに消化力いまだ不十分なるため、調理上慎重の考慮を払うとともに、生鮮汁の活用によりビタミン・酵素等の効用を十二分に発揮せしむべきである。 歯牙発生の状は概ね摂取物の種類を示唆するものであるが、最も早く発生する門歯は、成熟せる果実を噛み破りその汁を吸うに適するもの。次で生ずる小臼歯は、果実・蔬菜・穀類の咀嚼の可能を物語る。而して動物食摂取用と考えられる犬歯の発生の遅れる事実は、幼児に肉食の必ずしも必要でないことを物語るものとも考えられよう。 調味は可及的淡白を旨とし、特に甘味・鹹味等の附け味を減じ、食品本来の持味を賞味するに慣れしむる如く指導すべきである。一旦濃厚なる附け味に習慣するときは淡白食への復帰は相当困難である。甘味品に対する嗜好は、味覚の自然の如く考えられ、あるいは幼児には必需品なるがの如く誤解され勝であるが、これまた習慣及び美味を求める慾望の結果に過ぎず、栄養上決して必要不可欠の食品ではない。 すなわち、その栄養価としては単に熱量源としての意義に止り、偏酸性強く、塩基・石灰に乏しく、ビタミンを欠き、その分解にはビタミンBを要する等、甚だ不完全なる食品であって、これが過食は体液の酸性度をたかめ、石灰喪失を増大し、体質悪化・抵抗力減弱を原因する。故に、これが濫用は最も慎むべきである。 この意味に於て糖類摂取の主因となる間食に関しては、特に留意すべきである。間食の多くは穀粉・豆類に加うるに甘味を以てせる菓子類であって、何れも糖類附加により一層不完全となるものである。故に、常に同時に緑葉を配し、これが害毒に軽減を図るべきである。芋類は比較的無難であるが、これとても完全食ではなく、過食の不可なるはいうまでもない。古来、育幼の原則として「三分の飢と寒さ」と訓えられている。いまだ消化能の強固でないこの時期、過食は厳に戒めねばならぬ。 少壮年の栄養 原則的には幼児に於ると同様であるが、発育の最も迅速なる時であり、食欲は益々旺盛、味覚の赴くままに穀肉の過食に傾き易く、ために無機質殊に石灰ならびにビタミン不足に陥り易い。しかも、この期は、これらの欠乏の影響の最も大なる時である。故に常にその補給源たる蔬菜殊に緑葉類を充分に摂取せしめ、穀肉類との間の調和に顧慮を払わねばならぬ。 食べ方としては、所謂「飢えて方に喫し飽かずして巳む」で、常に若干の余力を残すを厳とするが、余りに消極的なるもまた不可。消化能の発達とともに鍛錬を加うべく、時には大いに満腹飽食せしめ、また、食品の種類も可及的広汎に亘らしめ、中毒し易き食品は少量を反復摂取(所謂脱感作食法)せしめ、凡ゆる食品に馴れしめ、咀嚼の習慣とともに、如何なる質的・量的不摂生に対してもビクともせざる底の強靭なる消化力を涵養せねばならぬ。 老齢者の栄養 消化力は漸次減退し、代謝沈衰、排泄能また低下する。ために易消化性で、有害代謝産物の少ない、所謂無刺戟性食が適当とされる。たヾし、食品はなるべく広範囲多種類ならしむべく、動物食品また決して禁止するの要はなく、飲酒・喫煙また無下に排するには及ばない。 要は、合理的完全食の原則に則する如く調和せしめ、殊に塩基・ビタミンに富み、石灰対苦士・燐酸比の正しき割合の確保に留意し、量的には消化・代謝・排泄能に順応せしめ、以て、過重なる負担は厳に慎まねばならぬが、徒らに厳に失し余生をして余りに無味乾燥ならしめることは当を得たものとは為し難い。(20・12) |
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3-10. 砂糖とは? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪アップル歯科医師 Y.T.
私の診療所では、はじめて来院された患者さんたちのために「予防教室」という講座を開いて、自分で自分の健康を守っていくために必要な知識についていろいろな話をすることにしています。その時に次のようなクイズを出して、出席者の皆さんに答えてもらいます。 さて、皆さんはどれが正解だと思いますか? 私たちは毎日、主食としてごはんやパン、めん類などを食べていますが、米や麦などの穀類に含まれている炭水化物は澱粉(でんぷん)と呼ばれ、体の中ではまずブドウ糖に分解されます。もともと澱粉はブドウ糖がたくさん結合してできたものだからです。こうして分解されたブドウ糖は私たちの血液にとり込まれ、全身に運ばれてエネルギー源として消費され、余った分はそれぞれの組織で貯蔵されることになりますが、それでも血液中には常に100ミリリットルあたり約0.1グラムが確保される仕組みになっています。 このようにブドウ糖は私たち人類の体の健康を保つ上で、欠くべからざる働きをになうものです。 これに対して、砂糖は体内で分解されて同量のブドウ糖と果糖になります。果糖は果物やはちみつなどに多く含まれている成分ですが、私たちの体にとっては、ブドウ糖のようにぜひとも必要な栄養素ではありません。しかも、ブドウ糖にくらべ、分解されてエネルギーになるまでに約20倍ものビタミンB1を消費する厄介者で、全身の代謝に大きな負担をかけることになります。 私たちの体に必要なブドウ糖を摂取するには、米、麦などの穀類、大豆、小豆などの豆類、それにサツマイモ、里芋などの芋類などで十分で、わざわざ厄介者の果糖を生むことになる砂糖をとることは、健康のためにも発育のためにも好ましくありません。虫歯予防のためにだけではなく、あなたの大切な子供の発育のためにこそ、砂糖の摂取はできるだけひかえるのが賢明でしょう。 (61・11・15 サンケイ))
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3-11. 一粒の栄養剤より日光と家庭料理を | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東京 R.K.
テレビで、骨形成に必要な○○を飲めばもう大丈夫といったようなコマーシャルが放映されるのをみると、いつも首をかしげてしまう。本当にそれでいいのかしら。その一粒で、カルシウムが補充されさえすればそれでいいのかしら。何と機能本位で味気ない、心貧しいことだろう。 |
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3-12. 孫に生かせた甘党の教訓 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堺 T.U.
ケールを飲み出してからもう5年位たちました。 (ケール健人会報より)
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3-13. 成長期の赤ちゃん食事療法は慎重に | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東京家政大学教授 G.T.
大昔は、人間も自然のなかの生きものにすぎなかったからどうということはなかったけれど、人の英知が自然にないものをつくり始めてきたときから、いろいろな問題が起こってきました。 (63・11・41 サンケイ)
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3-14. こんな弁当よう食べん | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
家族に病人が絶えない、といわれるので、ナッパ・青汁、ことにイマナ青汁食をすすめていた。 「わしら貧乏人のこどもは、いつも麦飯をナッパのおかずで食べた。学校へもって行く弁当はオカン(お母さん)がつくってくれた梅干入りのムスビ(大きい)だった。 (平2・4)
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引き続き、養育・育児インデックスへ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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