健康と青汁タイトル小
 青汁の飲み方(作り方)インデックス

青汁の飲み方(作り方)(1)
青汁の飲み方(作り方)(2)

  1. ニンジンやリンゴ? / ホウレンソウ?     066号
  2. 青汁機械(1)                 067号
  3. 質問箱 ケールのつくり方・蓚酸量        067号
  4. 青汁機械(2)                 068号
  5. 菜種油をうんと入れよという説が…        070号
  6. ケール餅                    070号
  7. 青汁通信(1)                 071号
  8. 青汁通信(2)                 072号
  9. 質問箱:しぼり難いときは?           076号
  10. 青汁一年の体験                 081号
  11. 青汁一年の体験(2)              082号
  12. 尿結石ができた                 092号
  13. おいしい青汁の作り方飲み方 その2       100号
  14. おいしい青汁の作り方飲み方 その3       101号
  15. 青汁のた易いしぼり方              103号
  16. 質問箱:大変しぼりにくくなり          114号
  17. しごく元気                   118号
  18. 毎日6合                    134号
  19. 質問箱:青汁を水でうすめたりすると?      156号
  20. 質問箱:ジューサーの中網をのけて、       157号
  21. 質問箱:人参は                 158号
  22. 多い夜間尿                   159号
  23. サボテン生ジュース健康法            164号
  24. 1日7〜8合も                 165号
  25. 質問箱:人参                  166号

青汁の飲み方(3)



2-1. ニンジンやリンゴ? / ホウレンソウは?

    広島市 K. 


     ニンジン(根)やリンゴを入れるとよい、といわれていますが、入れては絶対いけませんか?


     絶対いけないことはありません。ニンジン(根)やリンゴにはビタミンCを壊わす成分があり、一緒にすりつぶすと青汁の中のCまでこわれてしまうので嫌うのです。つまり、私どもは欲がふかく、ナッパの成分を、なるべく損わないように、全部利用しようというので、Cを壊わすとわかっているものは入れまいとするのです。Cは犠牲にしてもよい、とお考えでしたらお入れになって結構です。




    下関 S. 


     ホウレンソウはナマなら大変よいものとウオーカー博士著には出ていますが青汁には出来ませんか?

     青汁に出来ぬことはありません。ただ、ビタミンは多いがミネラルの利用が悪いこと、大量にのむと腎臓に石が出来るおそれがあることから、私どもはよくないと考えているだけです。


2-2. 青汁機械(1)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     今さら青汁のつくり方でもないでしょうが、いろいろの青汁機械ができ、宣伝戦が甚しいため、その選択にまよっている方も少くないようなので、少し書いてみましょう。注意せねばならぬとは、ナッパは、果物やトマトとはちがうこと。
     汁の多い果物やトマトはただ圧搾すればそれでよろしいが、ナッパの場合は、まず、よくすりつぶし、それからしぼらねば本当の青汁はとれません。つまり、青汁しぼりとはいうものの、決して、ただしぼるだけではダメで、「つぶす」「しぼる」の二つの工程が絶対必要ですからこの二つの面から機械の性能を考える必要があります。

    1、すりつぶし
     すりつぶすだけには、スリバチ、石臼、ミンチ、ミキサー(もっともこれはつぶすのではなく、細かく切るのですが)。

      スリバチ
       どこの家庭にもあり、また、よくつぶれ、質のよい汁がとれます。やや手数のかかる憾みはありますが
        (イ)まずきれいに洗った手でもむ。
        (ロ)それをつかんでスリバチの目に直角にすりつける。
        (ハ)大体つぶれた所をスリコ木ですり上げる、
       という風にやれば、そう大して時間もかかりません。

      石臼
       もっと原始的なのは石臼や餅搗き臼。ままごと遊びに、草をたたきつぶして団子にした思い出のある方も少くないでしょう。あれです。スリバチのなかった大昔は、おそらく、そうしてつくっていたに相違ありません。
       古医書に、杵汁、擣汁などと書かれているのも、それを思わせます。終戦の年の6月、応召して九州の山奥にいた時、衛生兵につくらせましたが、兵隊どもは、野草や木の葉をとって来て、近所の家の餅搗き臼で搗いてつくっていました。よく叩きつぶしてからしぼるので、これもよい汁がとれます。

      硝子製のワサビオロシ
       袋に入れたナッパをすりつけてつぶすというもの。ホウレンソウのようなやわらかいものであれば、これでも結構つぶれますが、ケールなどとなると、とてもダメです。

      普通のミンチ
       市販の普通のものは、中には、うまくゆくのもありますが、多くは、センイがからんで回らなくなったり汁が逆流したりして、たびたび分解掃除をせねばなりません。

      田辺式改良ミンチ
       玉島市の田辺弘氏が改良したものは、その不便が全くとり除かれており、ミンチ本来の他の用途にも利用でき、耐久力が強い上、値段も安いので、私どもは、今のところこれにまさるつぶし器はないのではないかと考えています。
       大量用には動力つきがあり、学校や病院用には1−2馬力のモーターつきを使用していますが、一時間に30貫や50貫は楽につぶすことができます。

      卓上型ミンチ
       普通のは卓の縁にとりつけますが、近頃は、吸盤で固定する卓上型ができています。体裁もよいし、好きな所でやれるのは便利ですが、吸盤のもちはどうか、少々不安があります。

      ロール式ミンチ
       二本のロールに刻んだ溝のかみ合いでつぶす仕掛で、非常にうまく行きます。しかし、合金製のためか、磨滅がはやいのは惜しいことです。

      電気ミキサー
       水を入れねばならぬこと(刃が回るだけはどうしても必要)。
       材料を細かく切らねばならぬこと(大量の場合はカッターが必要)。
       一回の量がきまっているので、大量をつくるには、たびたび出し入れせねばならぬこと。
       モーターを焼き切るなどの故障が多く(大型機はとくに)その修繕費が馬鹿にならぬこと。
       ビタミンが壊れてしまうというのは間違いとしても(壊れるのはCだけであり、それも、ナッパだけを使い、短時間ならば、そう大して影響はないというデータもあるくらいですから)、
       こういう欠点があるので、私どもは余り推賞はしていません。しかし便利な面もありますから、持ち合せがあれば使われてよろしい。但し、必ず、ナッパだけにし果物やニンジン(根)などを入れず、時間は2分以内にすることです。

      手廻しミキサー
       回転数が少いからビタミンが壊れぬ、と宣伝されているようですが、ビタミンは上記の通り、そう案じることはないようですから、これは問題ではありません。しかし、回転数が少いだけに、つぶれ方(正しくは切れ方)は、も一つ十分でないので、この点で能率的とはいえぬようです。
       それは、カスを見比べればすぐにわかります。
    (つづく)


2-3. 質問箱 ケールのつくり方・蓚酸量


     どうも私のところでは、先生の本や、この新聞の写真のように大きくなりません。秘訣はどこにあるのですか。


     品種にもよります。一般市販のは大きくならぬようです。が主なことは栽培地の条件でしょう。日当り、風通し、水はけのよいところをえらんで、なるべくよく耕して下さい。少なくとも2尺くらいは掘りかえし、枯草、落葉、藁切れ、台所のゴモクなどよく混ぜこんでみて下さい。





     ケールとホウレンソウの蓚酸量が知りたいと思います


    ケール0.02−0.04g
    ホウレンソウ2.9−3.2g
     これは1キロ中の蓚酸塩の含有量です。引用書によって多少ちがっていますが、ともかくケールには、あるにはあっても、ほんの僅かなものにしかすぎぬ(ホウレンソウの100分の1程度)ことがわかります。


2-4. 青汁機械(2)

     医学博士 遠藤 仁郎 

    2、しぼりとり
     荒い目の布か袋に入れてしぼるのですが、少量は、手でやればよいので、別に機械はいりません。どころか、手のほうが、ずっと能率的でもあります。
     ことに冬期は汁が濃くなり、時にはゼリーのようになるほどねばるので、相当荒い布でも仲々出ず、ぐずぐずしていると、全体にかたまってしまうといったこともあるほどなので、いろいろ当りを変えてしぼったり、ぬるま湯の中で溶かし出すようにもまぬと、十分にはしぼり切れません。
     こういうことは、とても機械ではやれぬことで、いかに「手」が重宝なものかと、つくづく感じさせられます。

      ジューサー
       果物やトマトをしぼる道具で、これだけでは、いかに強く圧しても、本当の青汁(私どものいうナッパだけの生汁)はとれません。もっとも、ほかの方法ですりつぶした材料を「しぼる」には使用できます。
       それにしても、条件のよい時だけで、上記のように汁のねばる時は、うまく行きません。

      圧搾器
       大量用には万力応用や挺子応用の圧搾器をつかいます。これも、汁のねばるとき困るのは同じです。

    3、「しぼりとり」を要しないというもの。

      イ、電気ジューサー
       いろいろの仕懸のものがあるのでしょうが、多くは電力で回転する「おろし金」と、遠心力応用のしぼり器とを組み合せたもののようです。おろし金が回転しているところへ、ナッパを圧しつけてすりおろすわけですが、すり方が十分でないのでロスが少くないようです。
       さらに、遠心力応用のしぼり器は、果物やトマトではよいのでしょうが、純粋の青汁では、初め少しは、なるほど、うまく行くようですが、やがて、フィルターの目がつまるにつれて、しだいに薄い汁しか出なくなってしまいます。
       フィルターにかかっているカスには、ずい分沢山の成分が残っているので、これをとり出して、もいちどしぼらねば、すたりが多くて勿体ないし、それをたびたび繰り返すとなると、これまた却って手数がかかるというわけです。

      ロ、汁とカスと分離されるというミンチ
       ミンチですから、うまくつぶれ、初めしばらくは、よい汁がうまくとれます。しかし、やがて、これもカスが混って来だし、結局も一度布でしぼらねばならなくなってしまいます。

     いま市販されている機械の全部を調べてみたわけではありませんから、これですべてをおしはかろうとするのではありませんが、いままでみたものでは、いずれも一長一短があり、またこれというものはないようです(いずれもっとよいものがあらわれることでしょうが)。
     そこで、私どもは、すりつぶすには、能率がよく、耐久力があり、しかも安価という点から、ミンチをすすめ、しぼるには手が一番よいと考えている次第です。
     そして、青汁機械の選択に当って注意されたいことは、ともかくよくすりつぶすことが出来るかどうか、を吟味することです。
     それには、セールスマンの口だけにたよらず、必ず実際につくってみること。それも、ホウレンソウなどのような軟い材料でなく、ケールや野草などで試すこと(軟い材料でやってみせること、それ自体、すでにインチキ性があると考えてもよいと思います)
     そして、出来た汁がどうか、しぼったあとのカスがどうかをみます。
     汁は十分濃厚であり、カスの分量が少く、センイだけで、葉のカケラのないものは性能がよいことを示し、反対に、汁はうすく、カスの分量が多く、粗い葉のカケラがあるのは性能のよくない証拠です。


2-5. 菜種油をうんと入れよ、という説がありますが

    京都市 N. 



     良質の脂肪、ことに植物油は入れるほうがよろしい。
     脂肪にとける成分の吸収利用をよくします。青臭味や辛味もへります。
     しかし、入れなければ効力がないというものでもありませんし、そう沢山も必要ではありません。私どもは、1合の青汁に、サラダ油2―3―数滴でよいと考えています。また乳汁などをいれる場合は、必要ありません。


2-6. ケール餅

    玉島市 S.T. 

    材料 糯米 1升 塩 少々 青野菜(ケール)をすりつぶした物1升程
    1. 米は前日によく洗い一晩かしておく。
    2. 蒸し器に米を入れこれをよく蒸す。
    3. よく蒸せたら其の上に青野菜のすりつぶした物を入れしばらく蒸す。
    4. 蒸し上がったものを餅搗で塩少々を入れて搗く。
    5. 搗き上がった物を一寸厚み位にのばしておき適当な堅さになったら切る。
      この他青汁を使ってもよいお餅が出来ます


2-7. 青汁通信(1)

    東京都 K.T. 

     昨4月27日は、主婦の友社ご講演の際、厚顔しくお邪魔いたしました1周年に当ります。

 

洗剤のこと

     漏れ聞くところによりますと、目下問題の中性洗剤の有害性として、動物実験で認められる件は次の通りだそうです。

    1. 肝臓および甲状腺に有害。
    2. 食器のごとき不浸透物は、清水で洗い落すこと可能なるも、皮膚に付着すれば体内に浸透する(洗濯や台所では手袋が必要)。
    3. 野菜などを洗うと浸透する。これには適当かつ充分な処置が現存しない(青汁の場合、「死の灰」除けにも不適な次第です。たとえ「灰」は除かれても洗剤の害を招く故)。

     拙宅では従来から、食べもの一切に洗剤不使用。清水懇洗。湯通し生食主義ですが、今後は、食器にも洗濯にも不使用に決定しました。拙宅井戸は11米鉄管でやっと吸い上げる深さの良軟水で、モーター使用。青汁材料など、夏も冬も適温のもとに、ジャンジャン贅沢に使っておりますが洗剤の考慮は不足でした。水不足の東京では、「死の灰」と、中洗入りの水道をケチケチと、冬はつめたく夏は悪るぬるく、水代を気にしながら、青汁材料を洗っている人が多い訳ですが、衛生上ややこしいことです。

     横浜国立大、山越邦彦教授の、3月21日朝日新聞投書(朝刊)によりますと、東京玉川浄水池にも、また小金井、国分寺方面の井戸は、調査したもの全部に洗剤をかなり含有。井戸のものは、近い距離の汚水溜(底なし)からの浸透で、洗剤が上水から人体に→下水に→再び上水へと、悪循環をしている由。「死の灰」の泣きつらに蜂の有様で、何とも困ったこと。急速、西ドイツのごとく使用禁止をすべき次第と存じます。家庭菜園のケールなどに台所屑や下水を利用するのも冒険となります。風呂水で洗濯したあとの水の利用も不適(先生のご著述にもあり、私もやっております。)

 
青汁粕のこと

     私は、青汁は粕が白くなる程しぼらず、青々として半分は栄養が残存するようなのを、湯通し、蔭干し、焙じ上げ、石臼と摺鉢で粉化し、貯蔵。下記のごときものの熱処理、蔭干し粉と混合し、青汁の飲めない人の栄養食として贈呈しておりますが、病弱の人で中々よろこんでくれるようです。
     茶、柿、青シソ、赤松、裏白樫、月桂樹、山椒若葉、ダイダイ葉、弱焙じ胡麻、粉乳、きなこ、にぼし弱焙じ粉、ヒジキなど一日大さじ1杯位をふりかけに、但し無塩。
     (湿温季節には、粕は乾燥せず、肥料にします。弱絞りですから、油かす程度の高級完全肥料かと思います。分解液化も迅速で虫のわき方も少く、他の腐れ肥料とはちがいきれいです。鶏糞混用の液肥はうすく、使い具合よろし。)
     昨年春から本年3月まで1ヶ年間、右の混合粉を贈った人のうち、注目すべきもの(皆医療と併用です)

  1.  七十余才の婦人。中気病臥1ヶ月後より食用開始。3ヶ月で元気づき、6月末より軽井沢別荘に行き、ヨモギ、オバコ、フジ、クワ、イチジク、その他の山野材料で青汁、初秋帰京。拙青粉続用。11月3日には快気祝。依然青粉と青汁少々。元気よろし。
  2.  70才余の老婦人。昨年春高血圧で倒れ、臥床(但し中気とまではならず)拙粉を続け(青汁は用いず)、秋にはすっかりよくなり、何でもできるといっています。
  3.  六十余才の婦人。昨11月、外出中卒倒。軽い中気の症状。12月より拙粉食用と、青野菜の湯通し生食、その他先生のご指示等実行。本年3月末大体快癒。医家の同意にて外出。外湯行きを始め、目下ますます元気よく、何でも出来るとのこと。
  4.  昨春より高血圧悪化し、どうにもならぬ55才位の人。「青汁の効用」熟読。拙粉4ヶ月位ですっかりよくなり、血圧は「下りすぎた」位に恢復したとのこと。

 
絞り具のこと

     私は冬でも、一度に、1升5合から2升位の汁をとりますので、手をはぶく為、次の手製具をつかって、ミンチを廻す間に大体絞り、さらに両手で絞ります。もともと「青粕」主義で(粕を冷蔵して料理に、乾して粉に、夏は肥料に)、また仕事の都合上、3日に一度絞り、高力冷蔵多量飲用し(ケール多いときは二百本位つくります)。材料をふんだんに使いますので市販の道具など間に合うことではありません。


2-8. 青汁通信(2)

    東京都 K.T. 

 

肥料のこと

     「健康と青汁」4月号について、2頁右下隅に、「リン肥料は別にやらなくてもよい云々」の件。これは、堆肥、鶏糞、魚粉、油粕や化成肥料を十分に使用されるからでしょうが、農業知識のない人には(都市の家庭菜園など)、リンがまるで不要、と誤解されるおそれがあります。「ナッパ」野菜でも、丈夫に、虫害少く、味よく、ちょうど倉敷西小の子供のごとく、ドシッと堅作りにほんとうの優秀品を得るには燐酸肥料は不可欠で、カリとリン不足、チッソ主体の作物はウドの大木、素人騙しとなる、と思っております。私は、病、虫、風、雨対策からも、ケールにチッソは最小限に止め、あまり丈高く作らぬように努めております。座談会の方は、万事わかり切った上のお言葉と思いますが、素人の立場から申上げました。

 
農薬のこと

     純除虫菊薬は、昨年は販売しておった店でも、今春は姿を消しました。昨年までのものでも「純」といっても、タバコの臭いがプンと来る程度でした。効きが悪く値が高くて農家が買わないからでしょう。今年は「除虫菊マラソン」という品が出廻っております。有機リン剤中、毒性の少いといわれるマラソンを混入して、アマコ殺しの効果をねらっておるのかと思いますが、最近やかましい農薬ニウスの為、家庭花作りの素人に向けたのかも分りません。デリスはユリミミズなどの外効用範囲がせまいようですが、私は使ったことがありません。


 
収穫期のこと

     3頁夏まきの主な収穫期として、12月から5月の間、とありますが、当地では、今年は春彼岸頃から発蕾し、4月中旬すぎには汁にする程の葉はなくなり、種とりの姿勢に入りました(今年は2、3週間季節がおくれておりますが)。但し、種不要の分は、ドンドン出る蕾をブロッコリー代用として、生食その他まことに美味、結構です。余り採らないでアマコを養うよりも、中々有用と存じます。


 
ケール、CO、その他

     一昨年頂戴いたしましたツリーケールの種、本春4月まで播きましたが、立派に発芽いたしました。
     但し今年は大事をとって、一夜水にひたしました。研究上ポルトガルケールもキャベツも3年目の種を試みましたが、同様に80%以上は発芽しました。これで、種は少くとも3年目の春までは大丈夫とわかりました。
     晩秋まきのCOは、すでに花が満開期をすぎました。4月初めまきの苗、昨日第一次移植を終り、今後の育ち具合を見ます。両ケールとも従来通り7日目に発芽。COとキャベツは6日目位でした。4月まきのキャベツは、酷暑中、ケールよりも丈夫で、ベトの心配少く、台風にも強く、葉も元気で、昨夏は中々便利でした。
     質の薄い点は量で、またケールやバイアム、茗荷と併用もできますから、知友には、ツリーケール、ポルトガルケールを両主力(ことにポルトガルに重点)とし、キャベツ苗を若干そえて贈呈することにしております。晩秋まきのカキハ大根はCOより開花おそく、今もって生食可能(カラ味は出ますが)。
     3月末蒔の新苗がすでに食べられるようになり、同時に二十日大根も役立ち出しましたので、春菊、三ツ葉、パセリ、ニラなどと、まことに賑やかなことでございます。ニラの食べ切れない分は湯通し乾燥、焙じ密閉して冬季に使いますが、良くかむ程味よく、天然の塩味強く、スルメの味がしますのでニラスルメと呼び、知友にも嬉ばれております。
     先年、貴会からの二回の栽培お求めを拒絶し、私の言も頑として入れず、倉敷を目のかたきのように云っておりました近所の農家、昨夏以来急にケールをドンドン作り出し、農会仲間にもすすめております(私にはバツが悪くて内しょですが)。
     それは、主婦の友以来ケールが評判高く、高級料理店などでサラダに使ったりすることがはやり出し、また青汁材料として求める人もあるらしいので、築地の生鮮市場でよく売れ、トマト、キウリ、ナス等の在来の夏野菜よりも採算がよいというので、ドッとやり出したもののごとくです。


 
柿葉茶のこと

     柿の葉の件は以前一言申上げましたが、実を毎年なるべく平均にならせながら葉を利用するには、私は次のようにしております。

    1. 4月15日頃から今頃までの間に、新芽をとって、湯通し陰干し、焙じて缶に目張り保存。これを番茶同様に熱湯で出せば、古来風流人のよろこぶと云われます柿茶です。味は中々乙で、蜂蜜や黒糖にも合い、女客によろこばれます(市販品は製法の関係か香味薄弱です)。私はこのものの大部分を末化して、前記のふりかけ材料に加えております。目下製造中です。枝剪定は、各小枝毎に花芽二つ程度を残して切り落します。二枚貝のあさり位のときは一番の高級品です。
    2. 5月に入ると、ドンドン芽がのび、切った下の方に、又々花芽が出ますから、又も二花位残して、二番切りが出来ます。6月中旬頃には枝葉が繋り、風通し、日当りが悪くなりますから、最後の三番切りをします。この頃の葉ならご高示の通り青汁適ですが、それ以後は不適です。実がなりません。以上は、毎年、実を楽しみながら葉を利用する者の立場を、私の経験で申上げました。
    (37・4・28)



2-9. 質問箱:しぼり難いときは?

     問
     冬になるとケールの青汁はとてもしぼりにくくなるのですが、どうすればよいのでしょうか。?

     答
     冬にはケールの葉の汁気が少くなり、大変ねばって来ます。目の荒い布でしぼって下さい。それでも残るようであれば、中の水でもみ、とかし出すようにして下さい。


2-10. 青汁一年の体験

    福岡県 T.Y. 

    (一)体験と心境
    私が青汁というものを知り遠藤博士の著書「青汁の効用」を拝読し、青汁を愛飲し初めたのは昨年の晩秋すでに満1年になりました。いま私は60の齢を迎えましたが顧ればこの1年は風邪一つひかず、病気や疲労らしいものも知らず、かって若い頃からの生涯中で最も安定した健康を保持し得た1年であったことに気づきます。
     更にまた永年患っていた痔疾がいつともなく治っていたことなど、人間は食生活の正しきを得ればかくも健康体に改造されるものかと今更のように欣び、かつ驚いてさえいます。著書を通じて私に青汁をお授け下さった遠藤博士と本会の仕事に就事される皆様に深甚の感謝を捧げる気持ちで一ぱいであります。
     さて私はこの1年「青汁の効用」と「健康と青汁」を指針にしてケールや小松菜を作り、搾り、飲用してきましたが、この体験で私は私なりにその作り方、飲み方、或は青汁に対する考え方などを身につけたといいますか、こうすればうまく搾れるとか、うまく飲めるとか、或は斯様な信念を保持していれば青汁の迷信に惑わされる危れがないとか、そんな経験をしましたので浅い体験ではありますが書送ることで些かでも同好の皆様を裨益すること得るなればと考えて禿筆を運ぶ次第であります。

    (二)搾り方について
     青菜を摺るには器具がいります。摺鉢、チョッパーミキサー、ジューサーといろいろありまして皆さん一度は迷われるようですが、ミキサーやジューサーは遠藤博士も書かれているように、リンゴやトマトを主材料にした砂糖をドッサリ入れて只うまいというだけの嗜好的ジュースを作るのなら別ですが、少くとも私どもが青菜に含まれているミネラルやビタミン類を尊重し、その有効成分を破壊することなく搾りとり私共の健康の泉として効果あるグリンジュースを作る目的のためには、先づ使用すべきものではないと考えます。
     摺鉢は結構で私も初め一と月ほどこれで摺りましたが、毎日2合3合の青汁を作るとなると骨が折れるものです。そこで手廻しのチョッパーということになりますが、私はこれで毎日5合ほどの青汁を楽に搾っております。尤も初めなれないうちは出口がつまったり、回転が重くなったりして閉口しましたが、何やらと鋏は使いようとやらで、コツがわかれば面白いほど楽に摺れます。
     その要点をあげますと、プレートは三分目の大穴のものを用います。普通に附属してあるプレートは5厘目ほどの小さい穴のものですが、これは肉や魚肉を挽くもので青菜はこれでは通りません。ですから青汁用には三分目のプレートを別に買ってプレートを取替へて用います。チョッパーは小型で充分です。次に青菜ですがケールでも大根葉でも大きいまま葉柄から差入れるような摺り方をやめます。青葉のセンイを切断する意味で1、2センチ位に切ったのをチョッパーにかけます。要点はこれだけです。これで面白いほど良く摺れる筈です。「青汁の効用」には「普通のチョッパーはうまくゆくのもあればゆかぬのもある」と書かれていますが、もしも皆さんの中にチョッパーでうまくゆかず、或はジューサーでも買ったらなど考える方がありますなら、私の申上げた方法をお試し下さい。

    (三)飲み方の考慮
     私はチョッパーの出口に小型のボールを置いて、その上に豆腐搾り袋の布を40センチ角位に切ったのをピンと張るようにかぶせてこの上に摺りこみますが、摺り終った頃には半分以上は汁になって下のボールに溜っています。上に残った粕は布に包みこんで手で搾ります。これでもう飲用してよいわけですが、私はこの搾り粕を別のボールにとり青汁1合分の粕に対して茶サジ1杯位のサラダ油を入れてまぜ、これをもう一度チョッパーにかけて二番搾りをします。これは何も油を加えなければ青汁の効果がないと考えるのではありません。油を加えることによって青汁の青臭みを消し大変おいしくなるからです。
     もう一つには青汁プラス普通食を以て一日の栄養の全体として考えますときに、毎日この程度の植物油を摂ることは良いことだと考えるからです。また油を一番搾りの粕にまぜてこれを二番搾りにする理由は、こうすれば油が青汁の中にスッカリ溶けこんで気持よい青汁が出来るからです。あとで出来上りの青汁に油をまぜても結果的には同様のようにも考えられますが、これでは油の小さい玉が表面に浮いて何となく気持が悪いものです。またこれはビタミンAなど油溶性の成分もあることを考慮に入れております。青汁はマズイものとは覚悟の上では必要でしょうが効果を落さすに少しでもうまく飲める方法があるとなれば、そうするのが人間の知恵というものではありますまいか。


2-11. 青汁一年の体験(2)

    福岡県 T.Y. 

    (四)青汁材料の撰択
     私は最近まで青汁を云えば、遠藤博士の提唱されるものが一本の流れになって行われているものだと考えていましたが、クロレラ酵素を加えなければ効果がないとか、人参の根の部分を5割、野菜の葉を二三種類以上、なるべく多種類を混ぜて5割で作るのが理想的だとか、或はまた何の病気には何の材料の青汁を飲みなさいとか、まるで新興宗教のお先棒さんの話でも聞かされているような、そんな話をして何物かを売りつける青汁屋さんがいることを知りまして驚いております。
     人参の根と他の青菜をまぜて摺るのは良くないことは遠藤博士も指摘されておりますが、家の光発行の有本邦太郎博士著「栄養の智識と料理の実際」の中にも「人参にはビタミンCをこわすアスコルビナーゼという強い成分があるからビタミンCを含む他の野菜と一緒に調理することはそのCが分解され効力が衰えます」と書いておられます。
     また何の病気には何の青汁が良いなどと考えるのは青汁の迷信であり邪法だと思います。青汁は決して薬ではなく私共の日常食に不足している栄養成分を補充する手段であって、日常食をプラスすることによって栄養的に均整のとれた食事にするのが目的だと確信しています。
     自分が飲んでいる青汁にどの程度のミネラルやビタミン類が含まれているかは『青汁の効用』中の野菜の成分表を見れば見当がつきますし、厚生省発行の食品成分表(安い本です)を見れば更に多種類の材料の成分が判りましょう。私はそうした材料の成分を確めてその中からなるべく味のよいものを選んでおります。
     そして結局ケール、小松菜、人参葉、かきば大根、甘藍の外葉などに落着いています。これらの材料を二種類つかうこともないではありませんが、普通は一種類です。二種類まぜれば何うなるかは、その二つの成分を加えてそれを2で割ってみれば分ることで意味のないことでしょう。但しパセリを少々加へるなどは風味を良くする効果があるようで、そんな意味なら効果的だと思います。

    (五)全体食の均衡
     私は青汁は普通食の欠陥を補う手段として飲むものと考えると述べました。
     遠藤博士もその事を指摘されておりますが、さて然らば青汁プラス日常食の値が完全な栄養食になっているかどうかという問題になってきます。ところがこの問題の解決は私ども素人にはなかなか厄介であります。
     或はそんな厄介なことまで調べずとも、現に自分が青汁を飲んで普通の食事をしていて、それで健康であるなれば、それ以上にアタマを労することはないではないかということにもなります。然し青汁をのんでいれば、日常食は考えなくてもよいという事にはなりますまい。有本博士の栄養料理の本には次のような表があります。
    食物の型式の一例
    食物の種類1人1日当たりの量
    穀類450g
    芋類100
    だいず30
    魚、肉、卵、乳140
    野菜、果物350
    25
    砂糖20
     有本博士はこのような配分の食物を摂っておれば栄養的に均衡がとれるのだという雛型を示していられるのでしょう。
     尤もであり学ぶべきだと思います。しかしこの型紙の食物はどんな栄養成分になるのだということは示しておられません。恐らくこれは野菜果物と云ってもその種類によって可成り成分が違って来ましょうし、この本は専門の学術書でなく一般の大衆を目標とした著述ですから、成分を表すことによってかえって一般の誤解を招くおそれもありましょうからそれが当然かも知れません。
     強いて私共がこの型紙の食物を食品成分表に照して成分を割出してみることも不可能ではありますまいが、調理の方法やその他によって生ずるロスなどもありましょうから、素人の私共には出来そうでも完全には出来ないというのが本当でしょう。
     またそれほどの必要性はなかろうかとも思います。ただ私が考えますのは、私共が食べている日常食は完全な栄養食ではないと考えると共に、青汁だけでもまた完全食は望めないもの両者一体となって始めて完全食が得られるのだと考えるべきだと思います。
     ですから私共の心得るべきことは、成分的に立派な青汁を生涯飲みつづけると共に、毎日の食事もまた出来るだけ栄養的に均整のとれたものに近づける努力を続けてゆくべきだと考えます。(完)

    (1962、10、14記)


2-12. 尿結石ができた

    岸和田市 N.A. 

    「青汁の効用」を読み、私のような生れつきの虚弱体質者には、青汁の飲用がいちばんよいと思い、一昨年秋より続けてまいり、昨年中は風邪ひとつひかず、疲れも少くなり、胃弱症状も全く影をひそめ、毎日の仕事が楽しい生活をおくっていました。ところが先月末日に突然左脇腹がものすごく痛みまして、入院しましたが「尿路結石症」とのことです。青汁の材料はケール、ホウレンソウ、トウチシャ、ハコベ等で、量はだいたい2合位です。今までこんな痛があったことははじめてで、不安でなりません。結石のできないような青汁の材料及び飲用量をご指示下さい。


     ホウレンソウ、トウチシャ(フダンソウ)がいけないんです。「青汁の効用」にあげてあるような良質の材料にして下さい。そうすれば分量に制限はありません。

 
2-13. おいしい青汁の作り方飲み方 その2

     友成 左近 

     青汁道具
     青汁を作るというのは、青野菜をすりつぶして、汁をしぼりとることです。すりつぶす道具には、今のところ、自家用として、スリバチ、スリコギ、ミンチ、ミキサー、ジューサーといったものがあり、それぞれ一長一短があります。

     スリバチ
     スリバチ・スリコギは、だいたい、どこの家にもあるので、わざわざ道具を買い求めなくても、早速利用できます。それに、材質が焼き物と木であり、手ですりつぶすのでマサツが弱く、栄養成分のこわれ方が最も少ないようです。けれども、1合か2合作るのであれば、ともかく、それ以上となると、手間がかかって厄介です。十分手間をかけて、よくすりつぶして、かたくしぼらないと、しぼりカスに大切な成分が沢山残ります。青汁のとれる割合が少なくなります。

     ミンチ
     ミンチ(またはチョッパー)は、青汁用に改装したり特製したものでなければ、うまくいきません。この頃、こうしたミンチが発売されていますが、2千円か3千円位です。(動力付きとなると、1ケタ高くなります)こうしたミンチは手まわしですから、ちょっと力がいりますが、3合や4合は雑作なく作れます。だいたい、よくつぶれて汁が十分とれるのですが、やはり手で固くしぼらなければなりません。なお、材質が鉄であるとビタミンの一部(とくにC)がこわれ易いので、アルミか何かの合金か、ステンレスなどが望ましいのです。

     ミキサー
     ミキサーは、動力つきで丈夫なものでなければなりません。手まわしでは、ケールその他の良質のものは、センイか固く、その上、汁にねばりが強いので、とうてい役に立ちません。ミキサーで作るには、そう力はいりませんが、予め材料を細かくきざむ手間がかかります。また、ポットに水を入れるので、青汁がうすくなり、それだけ沢山飲まねばなりません。
     ところで、ミキサーは、青野菜をすりつぶすというよりも、細かく切るというわけですから、青汁のとれる割合が、それだけ少なく、カスが多くなります。もっとも沢山時間をかければ、カスは少なくなりますが、かきまわす間に、空気を盛んにまぜこみ、マサツも強くかかるので、ビタミンの一部が、それだけ沢山こわれます。そのかねあいがむつかしいのです。また、手で固くしぼらないと、カスに大切な成分が沢山残ります。

     ジューサー
     ジューサーは、今のところ、富士電機の連続自動型が最も適当です。これ以外のもの、特に汁とカスが分離して出ない型は不適当です。作ってみて、なにほども青汁がとれないからです。このジューサーで作ると、成分のこわれ方も少なく、手でしぼる必要もなく青汁のとれる割合も高く、至って好都合です。が、値段が少し高く、使った後の分解掃除に、かなり手間や時間がかかります。

     各種の道具一長一短
     こういうわけで、4種の道具の一長一短は、だいたい、こうです。

    • 第1に、成分のこわれ方が少ない点や青汁が沢山とれる点からみると、スリバチ、ジューサー、ミンチ、ミキサーの順でしょう。
    • 第2に、力のいらない点からみると、ジューサー、ミキサー、ミンチ、スリバチの順でしょう。
    • 第3に、手間や時間のかからない点からみると、ミキサー、ミンチ、ジューサー、スリバチの順でしょう。
    • 第4に、値段の安い点や長もちのする点では、スリバチ、ミンチ、ミキサー、ジューサーの順です。
    • 第5に、飲み易い点からみると、スリバチ、ミキサー、ミンチ、ジューサーの順のようです。

       しぼり布
     ジューサーを除いては、すりつぶした後、汁をしぼりとるわけですが、これには、モメン・ドウフ用の袋あたりを利用して、適当な袋を作って使うのが最も適切です。目があらいので汁が出やすく、丈夫であるからです。ガーゼを2枚か3枚重ねて袋を作ってもよいわけですが、すぐ破れます。サラシなどは1週間も使えば、汁のねばりが布目に残って、少々よく洗っても取れず、うまく汁が出ません。カスに成分が沢山残って不経済です。なお、今のところ、自家用に適切なしぼり器がないので、少し力がいりますが、手でしぼる以外に方法がありません。

     臭いのや味の悪くなるのはさけられない
     なお、どんな道具を使っても、青汁にすれば、ある程度、臭いや味が悪くなりますが、これはさけられません。それは、こういうわけです。青野菜に含まれている大切な栄養成分の大部分は、人体では消化しない固いセンイの膜でつつまれている細胞内にあるのです。青汁を作るのは、この細胞膜をすりつぶして、内部の成分がうまく消化吸収するようにするためです。けれども、細胞膜をすりつぶすと、成分が多少変質するので、どうしても、いやな臭いや味が出るのです。それに時間がたち、また空気にさらされると、成分がだんだん変質して、臭いや味がさらに悪くなります。どんなに味のよい材料を使っても、この点、やむをえないのです。そこで、青野菜は、青汁にせず、生のまま食べた方が、臭いも味もよいのです。
     けれども、なにぶん消化しない固いセンイが多いので、丈夫な歯で、どんなによくかんでも、青汁にして飲むほどには、沢山食べきれません。また、たとえ沢山食べても、道具ですりつぶすようには、十分かめないので、大切な成分が、ムダなく、消化吸収しないのです。
     青汁にして飲むのは、青野菜を必要なだけ沢山、生で食べ、食べたものがうまく消化吸収するようにする工夫なのです。こうすれば、どんなに歯や胃腸の弱い方でも、けっこう青野菜が必要なだけ生で食べられます。このため、少々いやな臭いや味は、辛抱してもらいたいわけです。もっとも、なれてくれば、別にそういやとは感じなくなります。冬分は、とてもおいしくなります。

       ビタミンCの損耗は そう心配する必要なし
     それから、ミキサーや鉄製のミンチで作ると、どうしてもビタミンの一部(とくにC)がかなりこわれます。けれども、もともと沢山あるので、少々こわれても、まだまだかなり沢山残っています。もっとも作って5時間以上もたつと、Cは大部分こわれるようです。けれども、ビタミンCは、その他の野菜や果物を生食すれば、必要なだけは十分とれます。青汁を飲むのは、他のとんな食物でも、容易に十分とれない成分、従ってまた、私たちの栄養摂取で最も不足している成分(とくにビタミンA、B2、カルシウムなど)を十二分にとるためなのです。
     で、ミキサーや鉄製ミンチで作ると、ビタミンCが少々こわれるからといって、別にそう心配する必要はないのです。ましてや、ビタミンCが少々こわれるというのに、Cを落として、ビタミンがこわれるとか、ビタミンまで落として、成分がダメになると、早合点してはなりません。こんな早合点をするのは、だいたい、青汁を飲んでいない方、テンから飲もうとしない方のようです。

     附記
     この稿は、毎月第3金曜日の夜、倉敷中央病院の古久賀会館で開かれている青汁教室で、遠藤先生がお話しになったことを、主題にそって、まとめたものです。



2-14. おいしい青汁の作り方飲み方 その3

     友成 左近 

    青汁の作り方
     青汁を、おいしく正しく飲むには、材料や道具の選択についで、作り方に、およそ、つぎのような点に、よく注意を払うことが大切です。

    新鮮な材料で
     まずもって、できるだけ新鮮な青汁材料で作ることです。鮮度がおち、しなびてくると、それだけ成分も減ってきます。味も悪くなります。すりつぶしにくくもなります。もっとも望ましいのは、畑からとりたてを、すぐ洗って、葉がピンとはっている間に作ることです。けれども、そうはいかないのが実状です。そこで、畑からとったら、できるだけ早く、しなびないうちに洗うことです。元葉のまま、できるだけ傷つけないように洗います。そして、ツユをつけたまま、ビニールの袋がフタつきの容器に入れ、おさえつけないように、空気も多少かわるようにして、保存します。できれば冷蔵庫に入れるようにします。(とくに夏分は)。なお、さいたり、きざんだりするのは、作る直前にします。他から届けてもらう場合にも同様です。できるだけ早く、よく洗って保存します。少々しなびていても、すぐ洗って、ツユをつけてやったら、やがてピンとしてきます。

    万事、清潔に
     つぎに、万事できるだけ清潔に作ることです。なにぶん生のまま食用するのですから、清潔には格別注意を払わなければなりません。とくに夏季とその前後には、そうです。

      材料の清潔
       第一に、材料をよく洗って、清潔に取り扱うことです。もともと安全清浄栽培をしたものですから、土やゴミを洗い落とせばよいわけです。それには、水道の水を流しながら3回ほど洗えば、けっこうです。ドロが沢山ついておれば、やわらかいブラシを使います。(夏分など、アマコその他の虫が少々ついていても、別にタワシでゴシゴシ洗い落す必要はありません。)。洗ったら、これも水道の水でよく洗った容器に入れて、清潔に保存します。なお、水道の水にはカルキが入っているので、カルキをわざわざ入れて洗う必要はありません。水道のない場合は、そのまま飲める水であれば、それでけっこうです。心配であれば、適量カルキを入れたらよいでしょう。(実をいえば、細菌で汚染されていなければ、くみたての水の方が体によいのです)。けれども、前にも述べたように、決して中性洗剤を使ってはなりません。これを使えば、確かにドロはよく落ちます。けれども、別にそう危険ではないドロを落とした代わりに、肝臓や腎臓その他に慢性中毒を引き起こす、危険な薬剤をしみこませます。そして、これは、あとで少々水洗いをしても、とうてい取れきれないのです。

      道具の清潔
       第二に、青汁を作る道具を清潔にすることです。それには、使う直前に、必ず、水道の水を流しながら、よく洗うことです。それから、使った後も、すぐよく洗って、水気を切った後、清潔な布か何かで覆いをして、ゴミがかからず、ハエその他の虫がとまらないようにします。とくに、しぼり布は、使った後、汁をよく洗い落して、日光にあてて乾かすようにします。使う前には、夏でも冬でも、熱湯にひたして洗います。これは、清潔をはかる以外に布目に、はいった汁のねばりを洗い落とすためです。これを怠ると、うまく汁が出ないようになります。マナイタ、ホウチョウの柄などの木質も、布と同様に、格別清潔に注意します。

      手の清潔
       第三に、作るときの手を清潔にすることです。とくに爪は短く切って、ブラシを使って、指先までよく洗うことが大切です。が、この場合も、水道の水を流しながら、よく洗うだけで、けっこうです。けれども、洗った後、ただ水気をふりおとすだけにして、決して手ふきを使わないことが大切です。手ふきは、少々気をつけていても、案外不潔なものです。その他用具についても同様です。使う前に洗ったら、決して布巾を使わないようにします。

    作り方の要領
     それから、すりつぶして汁をしぼるときにも、いろいろ注意が必要ですが、その要領は、だいたい、こうです。

      スリバチの場合
       固いジクは取り除いて、ツユのついたまま、適当にまるめて棒状にします。それを手にもって、スリバチの筋目に直角にすりつけて、おろしていくようにします。それから、スリコギですったり、軽くついたりします。十分つぶれてドロドロになってから、しぼり袋(予めボールに入れておいて)にとって、両手で固くしぼり、カスを捨てて、これをくりかえします。この場合、あまり小さいスリバチではラチがありません。また、初めから、スリコギですっては、なかなかつぶれません。細かくさいたり、きざんでおいても、そうです。しぼるとき、袋の外から、指先で中味をよくもむようにして、しぼります。なお、冬分は、汁にねばりが強いので、うまく汁が出ないことがあります。こんな場合は、少しぬるま湯を、スリバチに入れて、よくすりまぜてから、袋にとるようにします。なお、しぼりカスの目方が、当初の青野菜(固いジクを取り除いた後)の30%以下であれば、十分すりつぶして、しぼりとれたものと思われます。もっとも、材料や季節によって、かなり異なってきます。

      ミンチの場合
       ごく固いジクは取り除いて、ツユのついたまま、細長く引きさきます。それから、ミンチをまわしながら、2枚か3枚位ずつ、ハシからさしこんで、引きこませるようにして、すりつぶしていきます。出口にボールをおき、その中に袋の口を開いておき、ドロドロになった青野菜がおちこむようにします。そして、手でしぼるのに、ほどよい量になったら、しぼり、カスを捨てて、くりかえします。この場合、一度に沢山入れたり、また、ジクやスジを取り除きすぎたり、小さくちぎったり、きざんだりして入れると、重くなったり、つまったりして、調子よくいきません。こうなったら、少し逆にまわしてみると、調子がよくなります。また、最後に水を少し入れると、後の掃除がし易くなります。しぼり方の要領やカスの目方は、すりばちの場合と同様です。(なお、学校、病院、職場その他で、大量に作る場合は、今のところ、動力つきの大型ミンチを使い、また、しぼり器その他を使っています)。

      ミキサーの場合
       固いジクやスジを、できるだけ取り除いて、できるだけ小さくきざみます。それから、ポットに水を適量入れ、まづ1回量の半分位を入れて、スイッチをかけます。だいたいつぶれたら、残り半量を入れ足していって、頃合いをみて、スイッチを切り、ボールの中の袋に取って、しぼり、カスを捨てて、くりかえします。この場合、ジクやスジが多かったり、きざみ方が大きかったり、あるいは一度に沢山入れたりすると、モーターの負担が重くなり、時にやけたりします。また、かけている時間が短かすぎると、カスが多くなり、長すぎると、ビタミンの一部のこわれ方がはげしくなり、味も悪くなります。おおよその目安は1分間少々でしょう。なお、初めに入れる水に、食塩を少し(青汁にかかすかに塩気を応じる程度)入れておくと、ビタミンCのこわれ方が、いくぶん少くなるでしょう。なお、初めに入れる水の代わりに牛乳を入れると、成分もよくなり、のみ易くもなって、大いにけっこうです。けれども、2度目に作るときの水に、青汁の分量がふえるのをきらって、1度目の青汁を入れるようなことは、やめます。成分がよけいにこわれ、また味も悪くなるからです。しぼり方の要領は、ミンチの場合と同様です。が、カスの目方は、30%をこえ、40%以上となることがあります。

      ジューサーの場合
       固いジクは、できるだけよく取り除いて、適当にひきさきます。それを手先で細長くまるめるようにして、さしこみ付属の器具で、おさえつけます。このジューサーは、汁とカスが分離して出るので、しぼる必要はないわけです。なお、最後に水を少し入れると、後の掃除がし易くなります。カスの目方は、だいたい30%以下です。

    道具の手入れ
     なお、道具は、つねに清潔に扱う以外に、よく手入れをしなければなりません。使った度毎に、カスが残らないように洗うこと、洗った後は早めに水気をきること、湿気のない安全な場所に保管すること、布や木は日光にあてて乾かすこと、必要なところに油をさすこと、それからムリな使い方をしないこと、などが大切です。それから、とくに、スリバチの目、ミンチやミキサーのナイフ、ジューサーのオロシガネ、こういった大切な部品がいたんできたら、ほどほどに取り換えることが大切です。


2-15. 青汁のた易いしぼり方

    問:青汁のた易いしぼり方
     私が青汁党になってから4年余りになります。最初は雑草でこしらえていましたが、遠藤先生にケールの種子を頂いてから、毎年3回位種子を蒔いて、ケールの青汁を毎朝3合ずつ飲んでいます。
     耳鳴りは余り病歴が古いためか治りませんが、身体は大変軽く、至極軽快になりました。
     便秘は朝の青汁3合、豆乳2合と、午、晩に麦だけの飯を2椀ずつと生の野菜を多量に食べることにより、快便となり、この分なら、永年苦しんだ痔も治るだろうと予想しています。
     年65才で、ケールの種子を蒔いてから葉の汁を口に入れるまで、全く私一人でやりますので、本年はとうとう動力ミンチを買いました。
     しかし汁をしぼるのが大変力を要しますし、ガーゼも10回位で駄目になります。手の力も年と共に弱くなりそうです。
     皆様のうちに力を余り要せずにしぼる方法や、ガーゼ以外によくしぼれる布など御考案、実行していられる方がありましたら、この紙上で御教え下さいませんか。


    富士電機の新型ジューサーが便利です。これではしぼる手数が省けます。
    しぼり布にはビニロン製の豆腐しぼり用の布がよいようです。

    おわび
     編集係の手落ちで、住所氏名を逸失しました。謹んでおわび申上げます。


2-16. 質問箱:大変しぼりにくくなり

    三重 A. 

     問
     この頃の青汁は大変しぼりにくくなり、乏しくなった材料を沢山つかわねばならぬので、勿体なくてしかたがありません。
     何かよい方法はありませんか? 

     答
     汁がねばっているためです。
     適宜水を加え、うすめてしぼるか、ハクサイなど水分の多い野菜を加えて青汁にして下さい。
     それでもまだ十分出ないようでしたら、水かぬるま湯の中で、溶かし出すように、ひねりながらしぼってみて下さい。


2-17. しごく元気

    静岡市 I.K. 

     ケールで青汁をつくり、毎日、4合以上飲んで居るため、しごく元気で、暑さにも疲れず、働いております。


2-18. 毎日6合

    苫小牧市 S.T. 

     青汁、毎日6合飲用しておりますと、大変、調子がよく、近所の人からもケールの種子をたのまれました。


2-19. 質問箱:水でうすめたりすると

    直方市 R.M. 

     問
     青汁を、水でうすめたりすると、効果に差支ありますか

     答
     うすめても、全部のめば効力は同じことです。ただ、入れた水の分量だけ、分量がふえるだけです。



2-20. 質問箱:ジューサーの中網をのけて、

    直方市 R.M. 

     問
     ジューサーの中網をのけて、荒い青汁がよくはないか

     答
     結構です。ことに便秘がちの人にはその方がよろしい。但し、カスが一緒だと、十分の量がとりにくい憾みがあります。また、胃腸の弱い人にはちょっと無理です。



2-21. 質問箱:人参は

    福岡県 R.M. 


     人参は大好物ですが青汁とは差支があるようですが?


     ナッパと一緒にすりつぶすのはよくありません。別々に汁にして、飲むとき混ぜるべきです。もっともよいのは、生の人参そのままバリバリ食べること。アメリカの子供は、オヤツに、そうしているそうです。



2-22. 多い夜間尿

    栃木県 H.U. 

     青汁をはじめた理由は、何年来の神経痛で悩んでおります時に「青汁の効用」を読ませていただき、とびつきました。
     現在、薄紙をはぐように快方に向っているように感じられます。
     が、それよりも、卓効のあったのは、歯ぐきから、磨くたびに出血がありましたのが、飲用して3日後にピタリととまりました。
     それから、頬の血色が非常によくなったことです。
     但し、就寝してからのお小水の回数の多いのにホトホト閉口しております。
     9時にやすみまして、翌朝7時に起床しますのに、その間4〜5回。
     やすんだような気がしません。
     自分では腎臓や心臓は悪いとは思われませんので、これも青汁の作用かしら、と不審にも思われますので。


     青汁のせいです。なるべく、朝のうちか午前中。
     あるいは午後の早いうちに飲んで下さい。



2-23. サボテン生ジュース健康法

     宮崎市 渡辺忠夫

     サボテンの生ジュースを飲む。
     ただそれだけの事で病弱な身体に活動力を与え、健康を保つ為めに絶大な効果があることが、判りましたので、新しい健康法として提唱して居る次第です。
     お金も時間も掛らない、簡単な健康法ですが、実行に当り、一寸した要領が必要ですから左記の通り、御案内申上げます。

      1. 生ジュースの原料としては、大ナイヤガラ、大形宝剣、バーバンクうちわ等の刺の退化した大形のうちわサボテンが適当です。サボテンが、全く無毒で栄養に富んだものである事を容易に理解して頂ける事と思います。
      2. 刺は乾いたタワシ等で強く刷ると完全に落ちます。洗って更に布で拭けば1本も残りません。
        適当の大きさに切断してジューサーにかけます。
        山芋のとろろ汁の様に粘い緑色のジュースが出来ます。
      3. 馴れれば美味しく飲めるものですが、最初は頭で理解出来ても、口や舌の神経が拒んで喉を通すことが出来ない方があります。
         それ故に初めての方は生ジュースを作って飲む前に1、2回食事を抜いて絶食すると宜しいです。
         朝飯を断ち昼食を廃めて、その間湯茶等も飲まず少し我慢して下さい。
         空腹感が酷しくなって何でも食べ度い食欲が切実になったとき、最初のサボテン生ジュースを飲めば、第一印象を美味しく飲むことが出来ます。
      4. 胃や腸の神経が過敏な方は最初に飲んだとき、下痢をおこす事があります。
         単に神経のせいだけで下痢するものですから、多少の腹痛を伴う場合でも心配する必要はありません。
         貝原益軒先生がよごれをおとすと記された事から、シャボン(石鹸)の呼び名を生じ、後生サボテンの由来を考えて頂くと、下痢はサボテンが胃や腸の中を掃除して居る現象と判って、安心出来ます。
         掃除が終れば下痢は自然に治ります。
         便秘がちの人はサボテン生ジュースの飲用によって一度に通じ、以後快通となります。
      5. サボテンは胃腸の中を掃除して宿便を排除し、キレイにサッパリとするばかりでなく、腸から吸収されて血液を清浄化します。
         白米食、肉食、甘味食、飲酒等は血液を酸性に傾け、疲労素等の為に濁った酸性の血液はサボテンの成分で清められてアルカリ性になります。
         サボテン生ジュースの飲用を続けると、清浄な血液が身体の隅々迄行き亘りますから、全身の大掃除をした事になります。
         自然に爽快を感じ元気が出ます。此の健康法の真味はサボテンの植物として自然に保有して居る、清浄作用を充分に発揮せしめて、健康に役立たせる点にあります。
      6. 生ジュース製造の機械としては、遠藤仁郎医博著『健康をつくる根本対策、緑葉食、青汁の実際』東都書房発行、の第80ページにビタミンのロスが一番少い富士電機ジューサーを推奨して居られます。
         サボテンの場合も此の式が最適ですが、他式のジューサーでも大した差支はありません。
         要するに作った直ぐの生ジュースを飲む事が大切で、生ジュースの保存して時間の経ったものを飲む事は賛成出来ません。
      7. サボテン生ジュースはいくら多く飲んでも、害はありません。
         筆者は今年の正月、思い立って飲みはじめて以来、毎日昼食代りに、大きなコップに3杯づつ飲んで居ます。
         時に朝食代りにも更に3杯、午後4時頃更に3杯と大量に試みたもので、此の点は自分の体で充分試した上です。
         少くとも毎日、コップ1杯以上が希ましく、あまり少量では効果は現れないと思います。
      8. 大塚敬節氏著『漢方と民間薬百科』主婦の友社発行に古来サボテンは、肋膜炎、脚気、胃腸の病気、神経痛等に民間薬として用いられたと、あり、薬としての使用法等も書いてありますが、此の生ジュース健康法に於ては薬物としてではなく、むしろサボテンは疎菜の一種であるとの見解で新鮮な野菜の生ジュースとしてお奨めするものです。
         農業の残毒の事など絶対に心配不要な、何処でも育つ丈夫な野菜です。
     以上新しい健康法としての提唱と御案内を終ります。賛同し実行して頂けます方は、その結果、効果の有無何れとも通知連絡して頂けますと幸とお願申上げます。
     (サボテン大阪44・10月号より)(日南海岸サボテン公園技師長)



2-24. 1日7〜8合も

    岡山県 M.Y. 

     青汁教室で、たびたびお話を聞かせていただき、それ以来、食生活の改善に、また、出来るだけ家庭菜園で農薬を使わない野菜をと、毎日、楽しみに努力いたしております。
     主人も、おかげ様で、今のところ再発もいたしませず勤めております。
     今は朝晩2回いただいておりますが、7〜8合は飲むようになりました。
     私も娘もいただいておりますので、ケール作りに一生懸命です。
     私、便秘していたのがなおり、体の調子がよくなりました。
     親戚や知人にもおすすめいたしております。
     病気された方は、調子がよいとおっしゃっていられます。


2-25. 質問箱:人参

    福岡市 K.N. 

     問
     人参(根葉ともに、または別々に)混合して青汁に入れてよろしいか

     答
     人参の根にはビタミンCをこわす成分があるので、根と葉(人参葉でも他の葉でも)を一緒にすりつぶすのは感心しません。
     Cが減るから勿体ないわけです。別々に汁にして、飲むとき混ぜ合わすのはよろしい。




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