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青汁の飲み方(作り方)インデックス | ||||||||||||||||||||
青汁の飲み方(作り方)(1) | ||||||||||||||||||||
青汁の飲み方(作り方)(2) |
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青汁の飲み方(3) | ||||||||||||||||||||
2-1. ニンジンやリンゴ? / ホウレンソウは? | ||||||||||||||||||||
広島市 K.
問 下関 S.
問 |
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2-2. 青汁機械(1) | ||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
今さら青汁のつくり方でもないでしょうが、いろいろの青汁機械ができ、宣伝戦が甚しいため、その選択にまよっている方も少くないようなので、少し書いてみましょう。注意せねばならぬとは、ナッパは、果物やトマトとはちがうこと。
どこの家庭にもあり、また、よくつぶれ、質のよい汁がとれます。やや手数のかかる憾みはありますが
(ロ)それをつかんでスリバチの目に直角にすりつける。 (ハ)大体つぶれた所をスリコ木ですり上げる、 石臼 もっと原始的なのは石臼や餅搗き臼。ままごと遊びに、草をたたきつぶして団子にした思い出のある方も少くないでしょう。あれです。スリバチのなかった大昔は、おそらく、そうしてつくっていたに相違ありません。 古医書に、杵汁、擣汁などと書かれているのも、それを思わせます。終戦の年の6月、応召して九州の山奥にいた時、衛生兵につくらせましたが、兵隊どもは、野草や木の葉をとって来て、近所の家の餅搗き臼で搗いてつくっていました。よく叩きつぶしてからしぼるので、これもよい汁がとれます。 硝子製のワサビオロシ 袋に入れたナッパをすりつけてつぶすというもの。ホウレンソウのようなやわらかいものであれば、これでも結構つぶれますが、ケールなどとなると、とてもダメです。 普通のミンチ 市販の普通のものは、中には、うまくゆくのもありますが、多くは、センイがからんで回らなくなったり汁が逆流したりして、たびたび分解掃除をせねばなりません。 田辺式改良ミンチ 玉島市の田辺弘氏が改良したものは、その不便が全くとり除かれており、ミンチ本来の他の用途にも利用でき、耐久力が強い上、値段も安いので、私どもは、今のところこれにまさるつぶし器はないのではないかと考えています。 大量用には動力つきがあり、学校や病院用には1−2馬力のモーターつきを使用していますが、一時間に30貫や50貫は楽につぶすことができます。 卓上型ミンチ 普通のは卓の縁にとりつけますが、近頃は、吸盤で固定する卓上型ができています。体裁もよいし、好きな所でやれるのは便利ですが、吸盤のもちはどうか、少々不安があります。 ロール式ミンチ 二本のロールに刻んだ溝のかみ合いでつぶす仕掛で、非常にうまく行きます。しかし、合金製のためか、磨滅がはやいのは惜しいことです。 電気ミキサー 水を入れねばならぬこと(刃が回るだけはどうしても必要)。 材料を細かく切らねばならぬこと(大量の場合はカッターが必要)。 一回の量がきまっているので、大量をつくるには、たびたび出し入れせねばならぬこと。 モーターを焼き切るなどの故障が多く(大型機はとくに)その修繕費が馬鹿にならぬこと。 ビタミンが壊れてしまうというのは間違いとしても(壊れるのはCだけであり、それも、ナッパだけを使い、短時間ならば、そう大して影響はないというデータもあるくらいですから)、 こういう欠点があるので、私どもは余り推賞はしていません。しかし便利な面もありますから、持ち合せがあれば使われてよろしい。但し、必ず、ナッパだけにし果物やニンジン(根)などを入れず、時間は2分以内にすることです。 手廻しミキサー 回転数が少いからビタミンが壊れぬ、と宣伝されているようですが、ビタミンは上記の通り、そう案じることはないようですから、これは問題ではありません。しかし、回転数が少いだけに、つぶれ方(正しくは切れ方)は、も一つ十分でないので、この点で能率的とはいえぬようです。 それは、カスを見比べればすぐにわかります。 (つづく)
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2-3. 質問箱 ケールのつくり方・蓚酸量 | ||||||||||||||||||||
問
問
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2-4. 青汁機械(2) | ||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
2、しぼりとり
果物やトマトをしぼる道具で、これだけでは、いかに強く圧しても、本当の青汁(私どものいうナッパだけの生汁)はとれません。もっとも、ほかの方法ですりつぶした材料を「しぼる」には使用できます。 それにしても、条件のよい時だけで、上記のように汁のねばる時は、うまく行きません。 圧搾器 大量用には万力応用や挺子応用の圧搾器をつかいます。これも、汁のねばるとき困るのは同じです。 3、「しぼりとり」を要しないというもの。
いろいろの仕懸のものがあるのでしょうが、多くは電力で回転する「おろし金」と、遠心力応用のしぼり器とを組み合せたもののようです。おろし金が回転しているところへ、ナッパを圧しつけてすりおろすわけですが、すり方が十分でないのでロスが少くないようです。 さらに、遠心力応用のしぼり器は、果物やトマトではよいのでしょうが、純粋の青汁では、初め少しは、なるほど、うまく行くようですが、やがて、フィルターの目がつまるにつれて、しだいに薄い汁しか出なくなってしまいます。 フィルターにかかっているカスには、ずい分沢山の成分が残っているので、これをとり出して、もいちどしぼらねば、すたりが多くて勿体ないし、それをたびたび繰り返すとなると、これまた却って手数がかかるというわけです。 ロ、汁とカスと分離されるというミンチ ミンチですから、うまくつぶれ、初めしばらくは、よい汁がうまくとれます。しかし、やがて、これもカスが混って来だし、結局も一度布でしぼらねばならなくなってしまいます。 いま市販されている機械の全部を調べてみたわけではありませんから、これですべてをおしはかろうとするのではありませんが、いままでみたものでは、いずれも一長一短があり、またこれというものはないようです(いずれもっとよいものがあらわれることでしょうが)。 そこで、私どもは、すりつぶすには、能率がよく、耐久力があり、しかも安価という点から、ミンチをすすめ、しぼるには手が一番よいと考えている次第です。 そして、青汁機械の選択に当って注意されたいことは、ともかくよくすりつぶすことが出来るかどうか、を吟味することです。 それには、セールスマンの口だけにたよらず、必ず実際につくってみること。それも、ホウレンソウなどのような軟い材料でなく、ケールや野草などで試すこと(軟い材料でやってみせること、それ自体、すでにインチキ性があると考えてもよいと思います) そして、出来た汁がどうか、しぼったあとのカスがどうかをみます。 汁は十分濃厚であり、カスの分量が少く、センイだけで、葉のカケラのないものは性能がよいことを示し、反対に、汁はうすく、カスの分量が多く、粗い葉のカケラがあるのは性能のよくない証拠です。 |
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2-5. 菜種油をうんと入れよ、という説がありますが | ||||||||||||||||||||
京都市 N.
答 |
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2-6. ケール餅 | ||||||||||||||||||||
玉島市 S.T.
材料 糯米 1升 塩 少々 青野菜(ケール)をすりつぶした物1升程 |
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2-7. 青汁通信(1) | ||||||||||||||||||||
東京都 K.T.
昨4月27日は、主婦の友社ご講演の際、厚顔しくお邪魔いたしました1周年に当ります。 | ||||||||||||||||||||
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洗剤のこと | ||||||||||||||||||||
漏れ聞くところによりますと、目下問題の中性洗剤の有害性として、動物実験で認められる件は次の通りだそうです。 拙宅では従来から、食べもの一切に洗剤不使用。清水懇洗。湯通し生食主義ですが、今後は、食器にも洗濯にも不使用に決定しました。拙宅井戸は11米鉄管でやっと吸い上げる深さの良軟水で、モーター使用。青汁材料など、夏も冬も適温のもとに、ジャンジャン贅沢に使っておりますが洗剤の考慮は不足でした。水不足の東京では、「死の灰」と、中洗入りの水道をケチケチと、冬はつめたく夏は悪るぬるく、水代を気にしながら、青汁材料を洗っている人が多い訳ですが、衛生上ややこしいことです。 横浜国立大、山越邦彦教授の、3月21日朝日新聞投書(朝刊)によりますと、東京玉川浄水池にも、また小金井、国分寺方面の井戸は、調査したもの全部に洗剤をかなり含有。井戸のものは、近い距離の汚水溜(底なし)からの浸透で、洗剤が上水から人体に→下水に→再び上水へと、悪循環をしている由。「死の灰」の泣きつらに蜂の有様で、何とも困ったこと。急速、西ドイツのごとく使用禁止をすべき次第と存じます。家庭菜園のケールなどに台所屑や下水を利用するのも冒険となります。風呂水で洗濯したあとの水の利用も不適(先生のご著述にもあり、私もやっております。) | ||||||||||||||||||||
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青汁粕のこと | ||||||||||||||||||||
私は、青汁は粕が白くなる程しぼらず、青々として半分は栄養が残存するようなのを、湯通し、蔭干し、焙じ上げ、石臼と摺鉢で粉化し、貯蔵。下記のごときものの熱処理、蔭干し粉と混合し、青汁の飲めない人の栄養食として贈呈しておりますが、病弱の人で中々よろこんでくれるようです。 | ||||||||||||||||||||
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絞り具のこと | ||||||||||||||||||||
私は冬でも、一度に、1升5合から2升位の汁をとりますので、手をはぶく為、次の手製具をつかって、ミンチを廻す間に大体絞り、さらに両手で絞ります。もともと「青粕」主義で(粕を冷蔵して料理に、乾して粉に、夏は肥料に)、また仕事の都合上、3日に一度絞り、高力冷蔵多量飲用し(ケール多いときは二百本位つくります)。材料をふんだんに使いますので市販の道具など間に合うことではありません。 |
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2-8. 青汁通信(2) | ||||||||||||||||||||
東京都 K.T. | ||||||||||||||||||||
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肥料のこと | ||||||||||||||||||||
「健康と青汁」4月号について、2頁右下隅に、「リン肥料は別にやらなくてもよい云々」の件。これは、堆肥、鶏糞、魚粉、油粕や化成肥料を十分に使用されるからでしょうが、農業知識のない人には(都市の家庭菜園など)、リンがまるで不要、と誤解されるおそれがあります。「ナッパ」野菜でも、丈夫に、虫害少く、味よく、ちょうど倉敷西小の子供のごとく、ドシッと堅作りにほんとうの優秀品を得るには燐酸肥料は不可欠で、カリとリン不足、チッソ主体の作物はウドの大木、素人騙しとなる、と思っております。私は、病、虫、風、雨対策からも、ケールにチッソは最小限に止め、あまり丈高く作らぬように努めております。座談会の方は、万事わかり切った上のお言葉と思いますが、素人の立場から申上げました。 | ||||||||||||||||||||
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農薬のこと | ||||||||||||||||||||
純除虫菊薬は、昨年は販売しておった店でも、今春は姿を消しました。昨年までのものでも「純」といっても、タバコの臭いがプンと来る程度でした。効きが悪く値が高くて農家が買わないからでしょう。今年は「除虫菊マラソン」という品が出廻っております。有機リン剤中、毒性の少いといわれるマラソンを混入して、アマコ殺しの効果をねらっておるのかと思いますが、最近やかましい農薬ニウスの為、家庭花作りの素人に向けたのかも分りません。デリスはユリミミズなどの外効用範囲がせまいようですが、私は使ったことがありません。 | ||||||||||||||||||||
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収穫期のこと | ||||||||||||||||||||
3頁夏まきの主な収穫期として、12月から5月の間、とありますが、当地では、今年は春彼岸頃から発蕾し、4月中旬すぎには汁にする程の葉はなくなり、種とりの姿勢に入りました(今年は2、3週間季節がおくれておりますが)。但し、種不要の分は、ドンドン出る蕾をブロッコリー代用として、生食その他まことに美味、結構です。余り採らないでアマコを養うよりも、中々有用と存じます。 | ||||||||||||||||||||
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ケール、CO、その他 | ||||||||||||||||||||
一昨年頂戴いたしましたツリーケールの種、本春4月まで播きましたが、立派に発芽いたしました。 | ||||||||||||||||||||
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柿葉茶のこと | ||||||||||||||||||||
柿の葉の件は以前一言申上げましたが、実を毎年なるべく平均にならせながら葉を利用するには、私は次のようにしております。 (37・4・28)
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2-9. 質問箱:しぼり難いときは? | ||||||||||||||||||||
問 |
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2-10. 青汁一年の体験 | ||||||||||||||||||||
福岡県 T.Y.
(一)体験と心境 |
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2-11. 青汁一年の体験(2) | ||||||||||||||||||||
福岡県 T.Y.
(四)青汁材料の撰択
尤もであり学ぶべきだと思います。しかしこの型紙の食物はどんな栄養成分になるのだということは示しておられません。恐らくこれは野菜果物と云ってもその種類によって可成り成分が違って来ましょうし、この本は専門の学術書でなく一般の大衆を目標とした著述ですから、成分を表すことによってかえって一般の誤解を招くおそれもありましょうからそれが当然かも知れません。 強いて私共がこの型紙の食物を食品成分表に照して成分を割出してみることも不可能ではありますまいが、調理の方法やその他によって生ずるロスなどもありましょうから、素人の私共には出来そうでも完全には出来ないというのが本当でしょう。 またそれほどの必要性はなかろうかとも思います。ただ私が考えますのは、私共が食べている日常食は完全な栄養食ではないと考えると共に、青汁だけでもまた完全食は望めないもの両者一体となって始めて完全食が得られるのだと考えるべきだと思います。 ですから私共の心得るべきことは、成分的に立派な青汁を生涯飲みつづけると共に、毎日の食事もまた出来るだけ栄養的に均整のとれたものに近づける努力を続けてゆくべきだと考えます。(完) (1962、10、14記)
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2-12. 尿結石ができた | ||||||||||||||||||||
岸和田市 N.A.
「青汁の効用」を読み、私のような生れつきの虚弱体質者には、青汁の飲用がいちばんよいと思い、一昨年秋より続けてまいり、昨年中は風邪ひとつひかず、疲れも少くなり、胃弱症状も全く影をひそめ、毎日の仕事が楽しい生活をおくっていました。ところが先月末日に突然左脇腹がものすごく痛みまして、入院しましたが「尿路結石症」とのことです。青汁の材料はケール、ホウレンソウ、トウチシャ、ハコベ等で、量はだいたい2合位です。今までこんな痛があったことははじめてで、不安でなりません。結石のできないような青汁の材料及び飲用量をご指示下さい。 |
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2-13. おいしい青汁の作り方飲み方 その2 | ||||||||||||||||||||
友成 左近
青汁道具 しぼり布 ジューサーを除いては、すりつぶした後、汁をしぼりとるわけですが、これには、モメン・ドウフ用の袋あたりを利用して、適当な袋を作って使うのが最も適切です。目があらいので汁が出やすく、丈夫であるからです。ガーゼを2枚か3枚重ねて袋を作ってもよいわけですが、すぐ破れます。サラシなどは1週間も使えば、汁のねばりが布目に残って、少々よく洗っても取れず、うまく汁が出ません。カスに成分が沢山残って不経済です。なお、今のところ、自家用に適切なしぼり器がないので、少し力がいりますが、手でしぼる以外に方法がありません。 臭いのや味の悪くなるのはさけられない なお、どんな道具を使っても、青汁にすれば、ある程度、臭いや味が悪くなりますが、これはさけられません。それは、こういうわけです。青野菜に含まれている大切な栄養成分の大部分は、人体では消化しない固いセンイの膜でつつまれている細胞内にあるのです。青汁を作るのは、この細胞膜をすりつぶして、内部の成分がうまく消化吸収するようにするためです。けれども、細胞膜をすりつぶすと、成分が多少変質するので、どうしても、いやな臭いや味が出るのです。それに時間がたち、また空気にさらされると、成分がだんだん変質して、臭いや味がさらに悪くなります。どんなに味のよい材料を使っても、この点、やむをえないのです。そこで、青野菜は、青汁にせず、生のまま食べた方が、臭いも味もよいのです。 けれども、なにぶん消化しない固いセンイが多いので、丈夫な歯で、どんなによくかんでも、青汁にして飲むほどには、沢山食べきれません。また、たとえ沢山食べても、道具ですりつぶすようには、十分かめないので、大切な成分が、ムダなく、消化吸収しないのです。 青汁にして飲むのは、青野菜を必要なだけ沢山、生で食べ、食べたものがうまく消化吸収するようにする工夫なのです。こうすれば、どんなに歯や胃腸の弱い方でも、けっこう青野菜が必要なだけ生で食べられます。このため、少々いやな臭いや味は、辛抱してもらいたいわけです。もっとも、なれてくれば、別にそういやとは感じなくなります。冬分は、とてもおいしくなります。 ビタミンCの損耗は そう心配する必要なし それから、ミキサーや鉄製のミンチで作ると、どうしてもビタミンの一部(とくにC)がかなりこわれます。けれども、もともと沢山あるので、少々こわれても、まだまだかなり沢山残っています。もっとも作って5時間以上もたつと、Cは大部分こわれるようです。けれども、ビタミンCは、その他の野菜や果物を生食すれば、必要なだけは十分とれます。青汁を飲むのは、他のとんな食物でも、容易に十分とれない成分、従ってまた、私たちの栄養摂取で最も不足している成分(とくにビタミンA、B2、カルシウムなど)を十二分にとるためなのです。 で、ミキサーや鉄製ミンチで作ると、ビタミンCが少々こわれるからといって、別にそう心配する必要はないのです。ましてや、ビタミンCが少々こわれるというのに、Cを落として、ビタミンがこわれるとか、ビタミンまで落として、成分がダメになると、早合点してはなりません。こんな早合点をするのは、だいたい、青汁を飲んでいない方、テンから飲もうとしない方のようです。 附記 この稿は、毎月第3金曜日の夜、倉敷中央病院の古久賀会館で開かれている青汁教室で、遠藤先生がお話しになったことを、主題にそって、まとめたものです。 | ||||||||||||||||||||
2-14. おいしい青汁の作り方飲み方 その3 | ||||||||||||||||||||
友成 左近
青汁の作り方
第一に、材料をよく洗って、清潔に取り扱うことです。もともと安全清浄栽培をしたものですから、土やゴミを洗い落とせばよいわけです。それには、水道の水を流しながら3回ほど洗えば、けっこうです。ドロが沢山ついておれば、やわらかいブラシを使います。(夏分など、アマコその他の虫が少々ついていても、別にタワシでゴシゴシ洗い落す必要はありません。)。洗ったら、これも水道の水でよく洗った容器に入れて、清潔に保存します。なお、水道の水にはカルキが入っているので、カルキをわざわざ入れて洗う必要はありません。水道のない場合は、そのまま飲める水であれば、それでけっこうです。心配であれば、適量カルキを入れたらよいでしょう。(実をいえば、細菌で汚染されていなければ、くみたての水の方が体によいのです)。けれども、前にも述べたように、決して中性洗剤を使ってはなりません。これを使えば、確かにドロはよく落ちます。けれども、別にそう危険ではないドロを落とした代わりに、肝臓や腎臓その他に慢性中毒を引き起こす、危険な薬剤をしみこませます。そして、これは、あとで少々水洗いをしても、とうてい取れきれないのです。 道具の清潔 第二に、青汁を作る道具を清潔にすることです。それには、使う直前に、必ず、水道の水を流しながら、よく洗うことです。それから、使った後も、すぐよく洗って、水気を切った後、清潔な布か何かで覆いをして、ゴミがかからず、ハエその他の虫がとまらないようにします。とくに、しぼり布は、使った後、汁をよく洗い落して、日光にあてて乾かすようにします。使う前には、夏でも冬でも、熱湯にひたして洗います。これは、清潔をはかる以外に布目に、はいった汁のねばりを洗い落とすためです。これを怠ると、うまく汁が出ないようになります。マナイタ、ホウチョウの柄などの木質も、布と同様に、格別清潔に注意します。 手の清潔 第三に、作るときの手を清潔にすることです。とくに爪は短く切って、ブラシを使って、指先までよく洗うことが大切です。が、この場合も、水道の水を流しながら、よく洗うだけで、けっこうです。けれども、洗った後、ただ水気をふりおとすだけにして、決して手ふきを使わないことが大切です。手ふきは、少々気をつけていても、案外不潔なものです。その他用具についても同様です。使う前に洗ったら、決して布巾を使わないようにします。 作り方の要領 それから、すりつぶして汁をしぼるときにも、いろいろ注意が必要ですが、その要領は、だいたい、こうです。
固いジクは取り除いて、ツユのついたまま、適当にまるめて棒状にします。それを手にもって、スリバチの筋目に直角にすりつけて、おろしていくようにします。それから、スリコギですったり、軽くついたりします。十分つぶれてドロドロになってから、しぼり袋(予めボールに入れておいて)にとって、両手で固くしぼり、カスを捨てて、これをくりかえします。この場合、あまり小さいスリバチではラチがありません。また、初めから、スリコギですっては、なかなかつぶれません。細かくさいたり、きざんでおいても、そうです。しぼるとき、袋の外から、指先で中味をよくもむようにして、しぼります。なお、冬分は、汁にねばりが強いので、うまく汁が出ないことがあります。こんな場合は、少しぬるま湯を、スリバチに入れて、よくすりまぜてから、袋にとるようにします。なお、しぼりカスの目方が、当初の青野菜(固いジクを取り除いた後)の30%以下であれば、十分すりつぶして、しぼりとれたものと思われます。もっとも、材料や季節によって、かなり異なってきます。 ミンチの場合 ごく固いジクは取り除いて、ツユのついたまま、細長く引きさきます。それから、ミンチをまわしながら、2枚か3枚位ずつ、ハシからさしこんで、引きこませるようにして、すりつぶしていきます。出口にボールをおき、その中に袋の口を開いておき、ドロドロになった青野菜がおちこむようにします。そして、手でしぼるのに、ほどよい量になったら、しぼり、カスを捨てて、くりかえします。この場合、一度に沢山入れたり、また、ジクやスジを取り除きすぎたり、小さくちぎったり、きざんだりして入れると、重くなったり、つまったりして、調子よくいきません。こうなったら、少し逆にまわしてみると、調子がよくなります。また、最後に水を少し入れると、後の掃除がし易くなります。しぼり方の要領やカスの目方は、すりばちの場合と同様です。(なお、学校、病院、職場その他で、大量に作る場合は、今のところ、動力つきの大型ミンチを使い、また、しぼり器その他を使っています)。 ミキサーの場合 固いジクやスジを、できるだけ取り除いて、できるだけ小さくきざみます。それから、ポットに水を適量入れ、まづ1回量の半分位を入れて、スイッチをかけます。だいたいつぶれたら、残り半量を入れ足していって、頃合いをみて、スイッチを切り、ボールの中の袋に取って、しぼり、カスを捨てて、くりかえします。この場合、ジクやスジが多かったり、きざみ方が大きかったり、あるいは一度に沢山入れたりすると、モーターの負担が重くなり、時にやけたりします。また、かけている時間が短かすぎると、カスが多くなり、長すぎると、ビタミンの一部のこわれ方がはげしくなり、味も悪くなります。おおよその目安は1分間少々でしょう。なお、初めに入れる水に、食塩を少し(青汁にかかすかに塩気を応じる程度)入れておくと、ビタミンCのこわれ方が、いくぶん少くなるでしょう。なお、初めに入れる水の代わりに牛乳を入れると、成分もよくなり、のみ易くもなって、大いにけっこうです。けれども、2度目に作るときの水に、青汁の分量がふえるのをきらって、1度目の青汁を入れるようなことは、やめます。成分がよけいにこわれ、また味も悪くなるからです。しぼり方の要領は、ミンチの場合と同様です。が、カスの目方は、30%をこえ、40%以上となることがあります。 ジューサーの場合 固いジクは、できるだけよく取り除いて、適当にひきさきます。それを手先で細長くまるめるようにして、さしこみ付属の器具で、おさえつけます。このジューサーは、汁とカスが分離して出るので、しぼる必要はないわけです。なお、最後に水を少し入れると、後の掃除がし易くなります。カスの目方は、だいたい30%以下です。 道具の手入れ なお、道具は、つねに清潔に扱う以外に、よく手入れをしなければなりません。使った度毎に、カスが残らないように洗うこと、洗った後は早めに水気をきること、湿気のない安全な場所に保管すること、布や木は日光にあてて乾かすこと、必要なところに油をさすこと、それからムリな使い方をしないこと、などが大切です。それから、とくに、スリバチの目、ミンチやミキサーのナイフ、ジューサーのオロシガネ、こういった大切な部品がいたんできたら、ほどほどに取り換えることが大切です。 |
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2-15. 青汁のた易いしぼり方 | ||||||||||||||||||||
問:青汁のた易いしぼり方 |
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2-16. 質問箱:大変しぼりにくくなり | ||||||||||||||||||||
三重 A.
問 |
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2-17. しごく元気 | ||||||||||||||||||||
静岡市 I.K.
ケールで青汁をつくり、毎日、4合以上飲んで居るため、しごく元気で、暑さにも疲れず、働いております。 |
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2-18. 毎日6合 | ||||||||||||||||||||
苫小牧市 S.T.
青汁、毎日6合飲用しておりますと、大変、調子がよく、近所の人からもケールの種子をたのまれました。 |
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2-19. 質問箱:水でうすめたりすると | ||||||||||||||||||||
直方市 R.M.
問 |
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2-20. 質問箱:ジューサーの中網をのけて、 | ||||||||||||||||||||
直方市 R.M.
問 |
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2-21. 質問箱:人参は | ||||||||||||||||||||
福岡県 R.M.
問 |
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2-22. 多い夜間尿 | ||||||||||||||||||||
栃木県 H.U.
青汁をはじめた理由は、何年来の神経痛で悩んでおります時に「青汁の効用」を読ませていただき、とびつきました。 |
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2-23. サボテン生ジュース健康法 | ||||||||||||||||||||
宮崎市 渡辺忠夫
サボテンの生ジュースを飲む。 (サボテン大阪44・10月号より)(日南海岸サボテン公園技師長) |
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2-24. 1日7〜8合も | ||||||||||||||||||||
岡山県 M.Y.
青汁教室で、たびたびお話を聞かせていただき、それ以来、食生活の改善に、また、出来るだけ家庭菜園で農薬を使わない野菜をと、毎日、楽しみに努力いたしております。 |
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2-25. 質問箱:人参 | ||||||||||||||||||||
福岡市 K.N.
問 |
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引き続き、青汁の飲み方(3)へ | ||||||||||||||||||||
ご意見・ご要望はこちらへ | ||||||||||||||||||||
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