健康と青汁タイトル小
 青汁の飲み方(作り方)インデックス

青汁の飲み方(作り方)(1)

  1. 飲み方について御注意              001号
  2. 御注意 青汁の味つけについて          003号
  3. 私はこうして青汁を飲む             003号
  4. 私の青汁づくり                 004号
  5. 青汁の飲み方について              005号
  6. なるべく早く配達と衛生的な…          005号
  7. 青汁のつくり方                 008号
  8. 青汁の飲み方                  013号
  9. 家庭用動力ミンチ完成 田辺氏の考案で      023号
  10. 飲み始めの工夫 すきな味つけで         059号
  11. 果物ジュースは?                060号
  12. 青汁に近づく人々へ(1) 青汁は完全栄養食への…060号
  13. 青汁に近づく人々へ〔2〕 妨げののりこし方   061号
  14. かんで飲むべきか? / 電気ミキサーでは?   061号
  15. 青汁に近づく人々へ〔3〕 容易に効果が出ない… 062号

青汁の飲み方(2)
青汁の飲み方(3)



1. 飲み方について御注意

  •  なるべく早く飲んで下さい。時間がたつだけ効力がへります。
  •  ぜひ、別のいれ物にうつして飲んで下さい。
  •  味は材料によって多少違います。大体濃いものほどよくないものです。適宜にうすめ、または味なおしして飲みやすくして下さい。
  •  味なおしにはすきずきがあります。いろいろお試し下さい。案外おいしい飲み物になります。たとえば果汁、梅酢、牛乳、粉乳、練乳、抹茶、キナコ、蜂蜜、粗製糖、乳酸菌飲料、炭酸飲料など。本会の青汁には乳酸菌飲料の少量(5〜10%程度)が入れてあります。なお脂肪は青臭みや辛味を減らしますし、効力の点からもよいようです。質のよいサラダ油の2〜3滴を落とすか、バターの少量を一緒に食べて下さい。牛乳を混ぜる時はその必要はありません。(脂肪分が含まれています。)
  •  温めるにはあつい湯茶、牛乳などを入れて下さい。青汁を火にかけるのはよくありません。
  •  下痢するようならば、少しづつからならしてください。

2. 御注意 青汁の味つけについて

     いわゆる『青汁には塩』で、青汁の味つけには、食塩や梅酢が自然のようですが、どうも甘味が好まれます。ところで、生の果物のしぼり汁とか、蜂蜜、粗製糖、糖蜜などならよろしいが、市販されている多くの甘いものには大概ズルチンやサッカリンなどの人工甘味料がつかわれています。これらの甘味料は文化の進んだ諸外国では厳禁されているもので、野放しになっているのは情けないことですが、わが国だけなのです。
     時たまに用いるくらいは差支えありませんが、青汁のように毎日飲むものに入れるのは危険です。ドライミルクによる中毒事件さえおこった程です。こうしたものを青汁の味つけにつかうことは断然やめましょう。
     ◎本会では、人工甘味入りの調味料は使わぬことにしています。


3. 私はこうして青汁を飲む

    京都府 S.O. 

     青汁の効能については、もう充分に理解されているので、ここでは「作り方」について2、3の体験を申上ましょう。

    1. 青汁を作るのに時間はかからないこと。

    2.  青汁を毎日飲みたいが、作るのに暇がかゝる、面倒だ、というが、実際やっている人は、そう苦にならない。今朝、時間を計ったら、材料を採集に行く前から、飲み終わってドンブリを下に置くまでに13分だった。しかも家族の手は少しも借りてはいない。道具を自分で洗って始末する時間を加えても15分だ。

    3. 青汁を作るのは摺鉢に限ること。

    4.  ミキサーを用いるとやたらと水分が増して腹がはる。材料を細断して区分しておき、摺りにくい野草(せんいの多いもの)から順に摺りつぶし、もうこれでよいと思ってから、もうひといき摺るとよい。ドロドロになるまで摺って、ガーゼで絞ると殆ど繊維だけ残る。そして濃いのがとれる。

    5. 青汁には必ずよもぎを入れること。

    6.   青汁を敬遠する人は蛔虫卵をこわがる。これは尤もなことだ。ところがよもぎを一握り入れると、その駆虫作用によって虫などいっぴきもわかない。青汁を飲む私だけが、何度検便をしても陰性なのはそのせいだ。

    7. すてきにうまい青汁

    8.   オクラという植物がある。6月上旬播種、下旬から採取、10月中旬まで利用できる。実は生食に好適、子供達も大好物。青汁にするのはその葉である。八つ手ぐらいの大きさになるから3枚でドンブリ1杯になる。摺って絞り、醤油2〜3滴おとすと、とろろと全く変わらぬ味になり、私は飯の菜にして食う。青臭さがなくうまいこと此上なし。しかも、その効能たるや、野草の比でない。よもぎを入れると苦味が出るが、オクラの青汁があるため、私の体のコンディションは夏が一番よい。


     【注】岡村さんのいわれるようにヨモギ(だけではなくすべての青葉にもらしいが)には確かに駆虫作用があります。しかし虫のわくのはは体質にもよるようですから油断できません。事実蛔虫や十二指腸虫がわいて困った方も少なくありません。


     材料は必ず安心な清浄野菜その他にするよう充分ご注意下さい。


4. 私の青汁づくり

    福島県安積村喜久田村 S.W. 

     私は遠藤先生が「人間医学」に青汁のことを書き始められた時から青汁の実行者です。青汁の効きめは今更申上る必要はないかと思います。青汁こそ最後に行きつく理想的な治療食であり健康増進食であろうと信じます。
     それで私の行っている青汁の飲み方について御参考までに申上げます。
     最初飲み始めはサッカリンやニュートーゲンなどを使用してみましたがやはり梅酢が一ばんのみよい様に思いますと同時に栄養的にもよろしいと思います。
     尚ミキサーを使用する場合に非常に泡がたつので食用油を5、6滴落しますと泡がたたずによいです。

     追、活性乳酸菌の入手方法は、どうすればよいのですか又、乳酸菌の作用について。


     活性乳酸菌の最もよいものはほんとうのヨーグルト(乳酸)です。
     これは牛乳に乳酸菌を繁殖させたもので、アメリカのハウザー食でも奨めているものです。
     (甘味のある俗にいうヨーグルトなどとはちがいます。念のため。)
     乳酸菌は腸の中にいる細菌(健康な腸には沢山の細菌がいて、いろいろなビタミンをつくってくれています)の状態を正常にする役目をもっています。
     それで腸のはたらきがよくなり栄養もよくなるわけです。


5. 青汁の飲み方について

     貝原 邦夫 

     私がかって読んだ国立千葉大学望月教授のある本の中にこんなことが書いてありました。「動物の食生活に対する本能について」野生の動物は、そこらを駆けまわって好きなものを食べているわけだが、偏食も栄養不良もおこさず、けっこう大きくなる。
     自分でまちがいなく栄養なるものを選ぶ本能をもっている。これをネズミで実験した人がある。いくつかの皿や鉢にいろいろの栄養分を、あまりまぜないで盛ってあたえ、何をどのくらい食べたかを、あとで測定するのである。すると、その食べた量と栄養素の比は、じつに、栄養学で算出したものとぴったり合うということである。

     この実験を、アメリカのデイヴィスという学者が、生後八ヶ月から十ヶ月の乳ばなれした三人の幼児についておこなってみた。二人については半年、一人については一年にわたっている。この場合も、食べもの、飲みものは、それぞれ同じ形の食器にいれる。料理は簡単にしてあるだけで、どの栄養素を、どの位とったかが、 ぞうさなく、計算出来るようになっている。そして大人は一切食べることに口を出さないのである。
     すると、はじめのうちこそ、ゆきあたりばったりに食べたり、飲んだりしているが、数日たつと、どの食べものを選ぶか、幼児ははっきりと見当をつけて飲み食いするようになる。その結果はネズミと同じで、同じ時期、母親にめんどうを見てもらつていた普通の子供にくらべて、自分で食べものを選択していた子供のほうが、かえって発育がよかった。
     ああでもない、こうでもないと、母親が選んで、口をあけさせて食べさせるのなんかは、文字通り骨折り損のくたびれもうけになるといってもよい・・・」

     青汁は生くさい、飲みにくいものと、飲む前から悲壮な?決意を固めている人が非常に多いのですが、乳幼児には青汁(ミネラル・ビタミン類)摂取の本能をもっているのではないかと考えられます。
     私の末っ子は、生後二週間位からミカンの汁を吸わせ、数週間後には青汁を与えましたが、家族中で最も容易に飲みはじめました。現在満三才ですが、お陰で三人兄弟の中一番丈夫で、血色も、意地もよく、発育は非常に良好で、姉が幼稚園当時着ていた服を着、町で求める衣料も、六−七才用でないと間に合わぬといった始末で家内もこのまま青汁を続けたら嫁に行く所がなくなると、嬉しい悲鳴をあげている状況です。家庭でつくる青汁は勿論一切味つけしていないものですが、家内が横着をしていると、子供から要求が出るといった現状です。

     そこで、私は味のつけていない青汁の飲用をおすすめしたいのです。よく遠藤先生とお話するのですが、やはり味のつけていない青汁が一番おいしい・・・・。
     「おいしい」とはどんな事か。皆さん胸に手をあてて、静かに、味について考えた事がありますか? 味こそ遠藤先生のおっしゃる、それぞれの物の持味の味わえるものが、最もおいしいのではないでしょうかー。
     この点ドイツの大心理学者、ダヴィツト、カツツという人は、食慾の親和性理論について、人間や、ネズミが糖分が、不足している時、甘味はたりなくても、ブドウ糖という成分を選ぶか、それとも味本位のサッカリンを選ぶかというと、むしろ後者である。このように味覚の神経は、特有の味にたいして、成分より味にだまされ易いものだ云々といっています。

     結局文化人は酒酔いがアルコールに禍されていると同様に、砂糖(甘味)という味に、眼も、鼻も、舌もすべてが酔い、だまされて、それぞれの物の持味を味わう味覚が麻痺しているのではないでしょうか。
     私には、お菓子を食べると砂糖の味が、サイダー、ラムネを飲むと、サッカリン、ズルチンのいやな味が何時までも、舌に残りますが、青汁一服の後の口中ぐらいさっぱりとして気持のよい飲料はありません。
     よく青汁はくさいといわれますが、青汁には脱臭作用があります。皆さんごぞんじの、葉緑素入歯磨について、或歯科医の先生は、あれを使った後は治療するのにいやな口臭がなくて気持がよいこと。この葉緑素こそ青汁の中から抽出した一成分に外ならぬものです。

     遠藤青汁普及会が結成され、青汁が市販されて、二年。もう皆さんの中にも味のつかない青汁のいける方が相当多いのではないか。そして、この方が案外粋な味だと、お気づきの方も多いのではないか、と思ってつまらぬ主張を書かせて頂きました。
     一度味つけなしで御試飲下さることを、おすすめします。(昭和31年1月17日)


6. なるべく早く配達と衛生的な…

    金光病院 G.O. 

     以前より緑葉食や青汁はかねがね良いと思って居た。此の前に遠藤博士の本を読み、一そう日頃の食生活の改善の必要が、有ると思った。野菜の生食が必要だと知っても仲々充分に食いにくい。入院患者等にはことさら出来にくい。入院前に私の家も山羊など飼って、せめてアルカリ性食にとも思った。これもなかなか厄介だ。青汁が毎日配達されるので幸いに思って飲んで居る。飲みかけてから約二ヶ月余、胃腸の具合はたしかに良くなった。やはりビタミンやミネラル等は青汁に一番多く有るそうだ。
    しぼってから時間がたつとやはり効果が無くなるそうだ。なるべく早く配達と衛生的な青汁なら食事ごとに飲めば必ず良いと思う。


7. 青汁のつくり方

     貝原 邦夫 

     最近ミキサーの普及と共に、各家庭において青汁をつくられる人がだんだん多くなって来ていることは、大変よろこばしいことと思います。
     ところが、ミキサーでないと青汁は出来ないものと考える方、又ミキサーを使用しても、充分の濃度の青汁が出ないばかりか、仲々能率があがらないで困る等々と、私の処へもかなり多くの人達から御尋ねがありますので、次に自家製造法を簡単に記して、御参考に供したいと思います。

    ◎製造法
    1、すり鉢 すり鉢でつくる場合は、材料を小さくきざまないで、そのまま折りまげて手ですり鉢の目に直角の方向に、円を描くようにしてすり潰して、ガーゼ(二重位)か木綿でこします。2、3人分位の量は存外簡単に、又最も良質の青汁がとれます。
    2、ミンチ
    (チョッパー)
     数名以上の場合は手廻しミンチが好都合です。種類によって適当でないものもありますが、アルプス製品等は好適と思われます。ミンチで製造する時は、材料をそのまま、上からおさえこむようにして入れます。繊維の長いもの切れにくいもの(ハコベ等)は刻んだ方が能率的です。
    3、ミキサー 最初水を刃が完全につかって、廻した時とび散らない程度(約1合強)入れます。牛乳を入れればより理想的です。次にスイッチを緩の方で入れると共に、出来るだけ小さく刻んだ材料を少量づつ上から投入して、荷が重くなった時急の方に切りかえて、2、3分位して小さくくだけた時スイッチを切る。そして容器の上にひろげておいたガーゼか、木綿でこしてかすを取り去ります。
     そして次からはこのしぼり汁を又ミキサーの中に1合強入れて、前と同じことをくりかえしますと比重1020位(水の比重が1000で、ミンチで水1滴も加えないでとれる汁が6月頃で1025)のジュースが簡単につくれます。
     今までの失敗例は、全然水を入れない、材料を刻まないで水の中に入れる、かすを取り去らないで次々と材料を投入して荷が重くなりすぎて廻転しなくなったり、モーターが焼けたりなどと聞いています。
    4、ジューサー なおちか頃は富士電機その他の会社からジューサーという便利なものも出来ています。これは水を入れる必要がないので濃い汁がとれます。

    ◎材料

     倉敷市内のお方は、普及会指定の取次所があり朝夕、指定農場の清浄野菜を配達していますので、之を御利用になれば寄生虫の心配はありません。
     又農家の皆さんは人糞尿を使用しないで鶏糞のよく乾燥したもの(鶏の寄生虫は人体には寄生しません)とか、金肥、緑肥で栽培して頂きたいものと思います。

     以上簡単に製法及材料について思いつくままを書きならべて見ましたが、要するに普及会の目的としますところは、もっとも安価な健康法として緑菜食、青汁を、皆様の御家庭において製造せられ、より新鮮な材料で、より新鮮なものを飲用して頂くことにありますので、出来得る限り御家庭でおつくりになることをおすすめします。


8. 青汁の飲み方

    ○なるべく早くお飲み下さい。時間がたつだけ変質します。
    ○食前・食後・食間のいつでもよろしい。
    ○つめたい方が飲みよいものです。
    ○夏季には冷しておのみ下さい。
    ○なるべくキジのままを飲むくせをつけましょう。
    ○うすめるには乳(牛乳・山羊乳)や生の果物のしぼり汁、味噌汁などがよろしい。
    ○味つけにはなるべく害のないものをつかいましょう。塩、酢、梅酢、抹茶、味の素などは無難です。
    ○質のよい脂肪を少し(サラダ油2−3滴)入れると効力を増し、青臭味や辛味をへらします。(乳を入れるときはその必要はありません。乳に脂肪がありますから)。
    ○むかついたり、吐いたり、下痢するようなら少量からならして下さい。


9. 家庭用動力ミンチ完成 田辺氏の考案で

     グリンジュースの普及にともない、家庭で青汁を製造される方から絶えず要望されていたこと、それはすり鉢でつくるのは余りにも原始的、手廻しミンチでは多量に製造するのに労力と時間がかかりすぎ、ミキサーではうすくなる、成分が破壊される。
     「どうしても家庭用動力小型ミンチが必要である」との声をしばしば耳にして待望久しかったが、この度遠藤青汁協同組合田辺氏の考案で漸く完成、同組合の斡旋で我々の要望に応え得る運びとなった。
     因に同機の性能は写真の如く1/8モーターを使用し(洗濯機の中古モーター利用)プーリーにより回転数を百回転以下に減じて栄養素の破壊を防ぎ、青汁製造のほか、ひき肉、いも類、みそのすりつぶし等に用途も広く、家庭台所電化器具の必需品だと主婦たちに賞讃されている。定価12000円。
     尚現在家庭で御使用のアルプス、ベリタス等の小型ミンチは僅かの加工でそのまま利用出来るとのこと。


10. 飲み始めの工夫 すきな味つけで

    倉敷中央病院副院長 O.Y. 

     わたしは、もうだいぶん前のことですが、遠藤先生にすすめられて、青汁を飲み始めました。
     食べ物・飲み物に多少好き嫌いがあったせいか、ちょっと飲み始めには苦労しました。
     が、わたしの場合は、カルピスを加えて飲み始め、どうにか毎日飲めるようになりました。
     が、2、3週間するうちに、別にカルピスを加えなくても、らくに飲めるようになり、やがて、なにも加えない方が、おいしく飲めるようになりました。
     人々に青汁をすすめるのに、この飲み始めの相談にちょっと手がやけます。
     いったいに、好き嫌いの少ない人は、比較的ぞうさなく飲み始めてくれます。
     が、好き嫌いのはげしい人は、アオクサイの、しぶいの、にがいの、ムカツクの、とモンクが先に立って、なかなか飲み始めてくれません。
     ところが、こんな人に限って、栄養状態が悪く、カラダにいろいろ故障があるので、ぜひ青汁をすすめたいわけです。
     いろいろ飲み始めの相談をしていると、人々の好む味は十人十色であるようです。
     これで味つけをしたらよいとか、これで口なおしをしたらよいとか、いちがいには、いきません。
     で、カルピス、牛乳、ジュース、砂糖、ハチミツ、酢、塩、お茶、果物、菓子など、とにかく自分の一番すきなもので、味つけをしたり、口なおしをしたら、とすすめるのがよいようです。
     なれてくれば、そのうち別に味つけをしなくてもよいし、口なおしも不要となり、キジのままが最もおいしくなるので。
     ただ、ナマぬるくなったもの、汁にして時間のたったもの、とりわけ時間がたってナマぬるくなったものは、いやな味となります。
     で、青汁は、家庭でつくり、つくりたてを飲むのが、一番のみ易い方法です。
     すぐ飲めないときは、冷蔵庫かなにかで、日光や空気にさらされないように、冷やしておくことが大切です。
     配達された青汁についても同様です。
     ところが、ときに、砂糖を入れたら効き目がなくなるとか、ハチミツでなければいけないとか、あるいは果汁をまぜたらどうのとか、知ったかぶりをいう人があります。だいたい、こんな人は、実は飲んではいない人に多いようです。
     なるほど、青野菜と果物を、いっしょにすりつぶして青汁を作ると、ある種のビタミン(とくにC)が、いくぶんこわれる恐れはあります。
     青汁と果汁を別々に作って、飲む前にまぜる方がよいのです。
     また、砂糖で味つけしたからといって、別に青汁の効き目がなくなるわけではありません。
     砂糖に限らず、お菓子その他、同じ性質のもの(とくに白米)は、どことも、へいそから食べすぎて、栄養不良の重大原因となっている傾向が強いので、こうしたもの、とくに砂糖や菓子を控えるようにしたいわけです。
     で、甘いものが好きな方は、砂糖よりはましなハチミツをすすめているだけのことです。
     飲み始めの工夫としては、どんなもので味つけしようと、口なおしをしようと、別に差し支えはないのです。
     要は、とにかく飲み始めることと、馴れることなのです。
     いったん馴れてきたら、キジのままが一番おいしく飲めるようになり、よけいな心配は不要となります。


11. 果物ジュースは?

    東京 M. 


     青汁をつくるとき果物を入れるのはよくないということですが市販のジュース類はどうですか。


     多くの果物にはビタミンCをこわす成分があるので、一緒にすりつぶすことは感心できません。別々に汁にして、飲むとき混ぜるか、後口に飲むほうがよろしい。
     しかしこれではただCが犠牲になるだけですが、市販のジュース類となるとほとんどが人工着色、人工甘味、人工香料といった合成品ばかりです。その中にはどんな有害なものがはいっているかわかりませんから、こういうものは絶対におすすめできません。


12. 青汁に近づく人々へ(1) ―青汁は完全栄養食への手がかり―

     友成 左近 

    青汁ブームがおこってきたが
     青汁のことが、昨年秋、主婦の友11月号で紹介されてから、意外にも、新たに多くの人々が青汁に関心をよせてきたようです。これに答えて、主婦の友社はこの4月、遠藤先生著作の「青汁の効用」を出版しました。
     これが、また意外に好評で、発刊以来、数週間ベストセラーとなり、各種の新聞雑誌も、この書物の紹介や、遠藤先生の発言や、青汁飲用者の体験談などを報じています。ちょっとした青汁ブームが起ってきたようです。
     青汁のアイディアがうかんでから18.9年間、人々の無理解や無関心や、あるいは不当な非難に耐えて、これを実現してきた遠藤先生には、全くもって、感慨無量でしょう。
     と共に、これまで正しく育ててきた「青汁」が、ブームにわざわいされて、ゆがめられはしないかと、新たに不安も起ってきていることでしょう。これまで長い間、お近づき願って、直接その苦労を見聞している私たちには、この不安がわがことのように感じられます。

    青汁をゆがめるもの
     青汁をゆがめる最大のものは、青汁について、正しい理解をもっていない人々、かたよった理解しかもっていない人々、そして、自分の体験に基づいた理解をもっていない人々が、とやかくいうことです。とりわけ、こんな人々が、よくない商売根性をもって、青汁の製造販売を企てることです。
     他方、青汁とはどんなものか、自分もやってみようと、青汁に近づく人々の考え方、受け取り方、近づき方にも問題があるでしょう。
     この新聞の読者のうちにも、初めて青汁に近づこうとしている人々が、この頃だいぶん増してきているようです。で、蛇足となるかも知れませんが、念のため青汁についての正しい考え方を、これまで遠藤先生が絶えず繰り返し力説していることから、その要点をいくつか、お伝えしたいと思います。

    別に病人用でもなく 特効薬でもない
     青汁に近づこうとする人々には、病気で苦しんでいる人々、その上、つぎつぎと医者もかえてみたが、いっこうに治らず、万策つきて、ワラをもつかむ思いの人々、あるいは、病気というほどではないが、からだに不調・故障を感じている人々、その上、新聞・雑誌やラジオ・テレビの広告であれこれとクスリを飲んでみたが、どうもすっきりしない人々、こんな人々が多いようです。
     そして、〃ケール〃の青汁といって、ケールに特別の菜効があるかのように考えて、あたかも漢方薬か何かの一種のように思っている人々も少なくないようです。
     けれども、病人や、からだに不調を感じる人々が青汁に近づくのは、まことに有効適切なことですが、青汁は、そうした人々〃のみ〃が近づくものと考えたり、その上、あたかも特効薬であるかのように考えたり、あるいは、健康な(と思っている)人々には無用のものと考えては、青汁がゆがめられます。また、青汁に近づくことも、むつかしくなります。

    病気のもとは 栄養上不完全な食事
     いったい、病気にかかるのは、他にもいろいろ原因があるわけですが、ひとつには、へいそ不完全な食事をしているため、栄養状態か悪くなっているからです。で、病気を治すには、他にもいろいろ手を尽さなければなりませんが、根本的には、食事の仕方を改めて、栄養上完全なものにすることが肝要です。
     病気にかからないようにするためにも、よりいっそう健康となるためにも、ことは同様です。
     ところが、私たちの食事は、どことも栄養上不完全であり、その度合のはげしい人々も少なくないのです。その最も著しい点は、青野菜、とくに生の青野菜が少なすぎるため、各種のミネラル(とくにカルシウム)と各種のビタミンが著しく不足していることです。せっかく食べた米麦や豆肉魚などが、体内で熱量素として蛋白質として、うまく利用されず、あたかも油のきれた機械か、ロストルやエントツのつまったカマドのようなからだとなっているのです。
     この頃、病人が多いのもどことなくからだに故障のある人々が多いのも、ここに、ひとつの(そして根本的な)原因があるのです。栄養白書も、毎年のように、日本人の4分の1はもうすでに栄養不良から起こる症状をもっている、と訴えています。見方によれば、日本人の大部分には、なんらかの栄養障害が起っており、いろいろな病気にかかる素地ができているのです。
     ただ、お互いさまであるため、別にそうとは気づいていないのかも知れません。

    完全栄養食への ひとつの手がかり
     青汁は、この不完全な食事を改めて、栄養上完全なものにしようという、ひとつの(だが根本的な)手がかりなのです。というのはこういうわけです。
     私たちの食事を栄養上完全なものにするには、この頃の食構成では、さしあたり、毎日、生の青野菜を300gいな500g以上とることが一番の近道です。これ以外に、これといった妙手はないのです。
     が、これだけの生の青野菜を毎日食べるとなると、歯や胃腸の丈夫な方で、ごくやわらかいものであればともかく、でなければ、ちょっとムリです。そこで、これをすりつぶして、栄養分の豊富な汁だけしぼりとって飲もう、というわけなのです。だいたい200gの青野菜から180cc(1合)の青汁がとれるので、毎日300g、500gの青野菜をとるのもゾウサなわけです。また、こうすれば栄養分の吸収がよく、体内における利用もよいのです。

    青汁は万人用
     こういうわけで、青汁は、病人や、からだに故障のある人は、いうに及ばず、すべての人々に、病気を予防し、よりいっそう健康となるために必要なものです。乳幼児や青少年など、成長期のものには、とりわけ必要です。
     なお、主としてケールを材料にしようとしているのは、これが、他の青野菜に比べて、栄養価が高く、味もよく、その上、年中栽培することができ、坪当り収穫も多いからです。また、葉が大きくて丈夫であるから、洗浄その他の扱いに便利であるから、洗浄その他の扱いに便利であるからです。別にケールに限るわけではないのです。


13. 青汁に近づく人々へ〔2〕―妨げののりこし方―

     友成 左近 

     青汁は、前号で述べましたように、毎日の食事を栄養上完全なものにする、ひとつの(だが根本的な)手がかりです。人並に健康な(と思っている)人々にはよりいっそう健康となり、病気を予防するのに大切なものです。病気にかかっている人々や、病気というほどではないが、なんとなく不調である人々には、もともと栄養上不完全な食事をしている場合が極めて多いので、とりわけ大切です。青汁に近づこうとする人々は、このことを、マッ正面から、トクと心得てほしいものです。が、こう考えて青汁に近づこうとしても、いろいろな妨げにあって。容易に入りこみ難く、親しむようになれないことがあります。時に背をむけてしまうこともあります。

    飲みずらいというが
     第一の妨げは、最初のうち、ちょっと飲みずらいことです。人によっては、いかにもアオ臭くてムカムカするようです。「良薬は口に苦し」といっても、クスリであれば、しばらくのことと辛抱もできようが、こんなまずいものを毎日つづけるのかと思うと、つい顔をそむけてしまうことがあります。どんなに栄養に大切なものだといっても、こう飲みずらくては、と手を引っこめてしまうことがあります。

      飲みずらいのはせいぜい1週間
       けれども、まずくて飲みずらいのは、季節にもより青汁の鮮度や温度にもより調味の仕方にもよりますがせいぜい1週間位のことです。そのうち、そうまずいとは感じなくなります。そして、いつの間にか、なんともいえぬ味わいとなってきます。ただ、そうなるまでの辛抱が大切なのです。中年以上の人であれば、トマトを初めて食べ始めた頃を思いおこしてください。だれもみな、アオ臭くて閉口したものです。青汁とて同様です。なれさえすれば、少しもまずいものではなく、それ特有の味わいがあるのです。

      飲み始めの工夫
       とはいっても、飲み始めには、やはり飲みやすいようにする工夫も必要です。季節としては、晩秋から冬の間が最も適切です。アオ臭さも少なく、ヤサイ独特のうま味があります。こうした季節以外では、10‐13度位にひやして飲みます。とくに夏分は、アオ臭く、その上シブ味ニガ味が加わっているのですが、この程度にひやせば、ワケなく飲めます。
       また、いつでも、できるだけ新鮮な材料で作り、作りたてを飲むことです。作って時間がたつと、とくに温度の高いところで時間がたつと、まずくなってきます。栄養価もおちてきます。調味は、十人十色ですから、塩、砂糖、蜂蜜、牛乳、果汁、カルピス、ジュース、サイダーなど、自分の一番すきなもので味つけしたらよいわけです。飲んだあとの口なおしも同様です。そのうち、キジのままが最も飲み易く、別に口なおしもいらなくなります。なお、一度に飲む量も、最初は90c.c.(5勺)なり50c.c.位とすれば、そう苦労ではないでしょう。


    効果がすぐあらわれてこないというが
     第二の妨げは、効果が、トンプクのように、すぐ目に見えてあらわれてこないことです。人によっては、びっくりするような効果が早くあらわれることもありますが、多くの場合、いつの間にか、知らぬ間に、なんとなく、あらわれてくるのです。ところが、だれでも、なんぞ変わったことをしてみると、とかくあせって、その効果を求めます。目に見えて効果があらわれてこないと、やめてしまい易いものです。まして青汁のように、まずいものであれば、なおさらです。その上、エツプが出るとか、あげるとか、さげるとか、ジンマシンが出るとか、なんぞ副作用でもおこれば、からだに合わぬと独りぎめして、背をむけてしまうこともあります。

      体験者と科学の立証を信頼してあせらぬこと
       だが、青汁の効果は、青汁に親しんでいる人々が、みな身をもって体験していることです。また、いうまでもなく、栄養学的に十分立証していることです。青汁に近づく人々は、これを信頼して、そうセッカチに効果をあせらないことが大切です。それにしても、つい誤解していたため、容易に効果があらわれてこないことがあります。

      必要量飲むこと
       その第一は、量が少なすぎることです。オマジナイみたいにチョンビリ飲んだり、ヤタラにうすめて飲んだりしては、効果があらわれてこないのは当然です。毎日のむ必要量は、他にどんなものを、どれくらい食べているかによって、ちがってきます。野菜とくに青野菜や果物を、人並以上に沢山食べている人であれば、90c.c.(青野菜100g以上使用)でも、そのうち効果があらわれます。がこの頃の食構成では、180c.c.以上でなければ、容易にはっきりとした効果がでてきません。そして、これ以外に、野菜(とくに生の青野菜)果物(とくにミカン・トマト)などを沢山とり、ごはんや菓子などを少しひかえるようにすると、よほどはっきりした効果があらわれます。食事以外の摂生についても同様です。

      毎日つづけること
       その第二は、毎日つづけないことです。青汁は晩酌とは意味がちがいます。からだは生きているのです。その上たえず運動や労働をしています。時々刻々、各種の栄養素を消費しつづけています。このため、毎日毎度食事をして、これを補給しているのです。青汁は、この補給を栄養上完全に調和したものにするためのものです。カマドに空気を通し、機械に油をさすようなものです。きらしてはならないのです。朝なら朝、10時なら10時、夕方なら夕方と、ほぼ時刻をきめて、毎日一度二度と飲むように習慣づけることが大切です。


    手数がかかるというが
     第三の妨げは、毎日、相当量ずつ作って飲むには、それ相応の手数がかかることです。

      青汁の製造販売は過度的な便法
       まず材料を手に入れることからして(毎日のことで相当な量となるので)この頃では極めて困難です。その自給ということになると特別の家庭以外では、まず不可能でしょう。そこで、まだごく一部の地域ですが「遠藤青汁協同組合」が、青汁の製造販売をしているわけです。(念のためながら、この組合の青汁以外は信用できるかどうか分かりません)。が、これは、青汁材料の栽培流通ができるまでの便法であり青汁が家庭に取り入れられるまでの過度的なもの、普及をはかるためのものです。

      作りたてをキジのまま飲むところに値打あり
       青汁は、作ってから後は至って不安定で、栄養価もおち易く、味も悪くなります。安定剤を入れると、その効果がそがれ、よくない副作用もおこります。青汁は、できるだけ新鮮な材料で作り、作りたてを、キジのまま(生の食用油を少し加えるのは大いによいが)のむところに、本当の値打ちがあるのです。それ以外打つ手はないのです。で、青汁は、材料は外から買い入れても、青汁は必ず家庭で作り、作りたてを飲むことが最も望ましいのです。(念のためながら、「遠藤青汁の会」で指定した農場以外で栽培したものは、農薬や人糞で汚染されていないものであるかどうか確かめること)。そして家庭に材料を栽培できる土地があれば、できうる限り自給するようにしたいものです。なお、職場とか学校とかで、青汁を製造給食することは、従業員やこどもの健康管理上、極めて有効適切であることは、いうまでもありません。

    青汁に手数をかけるのは当然なこと
     それには、それ相応の手数がかかります。けれどもこれは考えようです。はたして、家庭でこれだけの手数をうかすことができないほど忙しいものでしょうか。そう必要でないことに案外多くの時間を費やしていやしないでしょうか。既製料理とかインスタント食品を利用して、炊事に手数をはぶき、教養娯楽(といって生活にマイナスのものが少なくない)に時間をうかすことが賢明な暮し方、と誤解していることはないでしょうか。いったい、食事は生命と健康にかかわる最大のものです。自分の生命と健康はひっきょう自分で責任をはたさなければならないものです。であれば、食事にみずから手をくだし、相応の時間を(だが能率的に)かけるのは当然なことではないでしょうか。

     青汁に要する費用についても、ことは同様です。青汁に近づこうとしている人々は、最初の間は、製造販売している青汁を飲むのもけっこうです。また、やむを得ないことです。がそのうち、材料が入手できるようであれば、それ相応の時間(といって、なれてくれば、炊事のあい間に、だいたいできます)をかけて、家庭で作るようにしてほしいものです。また空地があれば、材料もできるだけ自給してほしいものです。こうして青汁に入りこみ、青汁に親しむようになると、からだが健康となるだけでなく、こころも晴ればれとしてきて、いよいよ仕事に精が出るようになります。


14. かんで飲むべきか? / 電気ミキサーでは?

    金光町 I.T. 


     ミルクを飲む場合、一息に飲むよりも、ツバをまぜて消化をよくするためにかんで飲む様にせよ、という事を聞きますが、緑乳についても同じ様な事が言えるでしょうか。それともグット一息に飲んでもよいものでしょうか。


     理想的にはやはりかんで飲むべきでしょう。しかし、余りうまくない緑乳のばあい、グット一息に飲むのも止むを得ぬことでしょう。また栄養の点では大してちがいはないと思います。




    在米 S.H. 


     電気ミキサーでは普通何パーセント位ビタミンがこわされるのでしょうか。


     問題にされているのは普通ビタミンCだけですが、これもナッパだけをミキサーにかけたのでは、2分間くらいでは殆んど減らぬようです。おいしくしようとして果物などと一緒にかけると却ってひどくこわされます。ミカンだけは例外ですが。


15. 青汁に近づく人々へ(3) ―容易に効果が出ない場合―

     友成 左近 

     青汁は、毎日の食事を栄養上完全なものにしようとする、ひとつの、そして根本的な手がかりです。毎日つづけて、相当量ずつ飲んでいると、乳幼児や青少年のように成長期にある人々の発育成長はすばらしく、人並に健康な人々はますます健康となり、病気にかかっている人々は、治療がはかどります。
     が、人によっては、容易に効果があらわれてこない場合があります。それは、青汁の用い方が誤っているか、食事その他の生活全般が著しく不摂生である場合です。あるいは病気そのものが、もうすでに、よほど重大なところまできている場合でしょう。
     いまひとつ、病気のおもな原因が、カラダの方にあるのではなく、実は気のせいである場合が考えられます。が、はたして気のせいであるのかどうか、当人には、とうてい分らないことです。医者にも、見分けがつかないことがしばしばです。

    容易に効果が出ない場合でも辛抱強く続けて
     で、私は、容易に効果があらわれてこない場合でもとにかく、縁あって青汁に近づくようになったのですから、辛抱強く続けて飲み青汁に親しむようになってほしい、とおすすめします。必ず効果があらわれてきます。というのは、こういうわけです。

    病気が治る率は近代医学でも新興宗教でも同率か
     ある病院の調査では、内科の外来患者のうち、約3分の1は、全く気で病んでいる人々、神経症患者であるそうです。とすると、まだ医者にはかかっていないが、カラダのあちこちに不調不快を感じている人々、そして新聞その他の広告であれこれとクスリを買って飲んでいる人々の相当部分も、やはり気のせいで病んでいるわけでしょう。
     こんな人々は、たとえば胃腸神経症の人では、胃腸薬を買って飲んだり、医者にかかったりすれば、時には治ることもあり、一時おさえに役立つこともありましょう。が、容易に治らない場合が多く、まれには、胃を切り取ってしまうような外科手術までしても、まだ治らない場合もあるそうです。
     ある内科神経科病院の調査では、訪ねてきた胃腸神経症患者の約5分の1は、もうすでに外科手術までうけているそうです。で、こんな人々は、ふつうの医療で治そうとしても容易に治らないことが多くどうしても心理療法にもよらねばならないわけです。
     けれども、こうした方面の治療が、まだあまり進んでいないわが国では、ある社会評論家もいっているように、病気が治る割合は、近代医学でも、イワシのアタマの新興宗教でも、たいして変わりはない、ということになるわけです。

    青汁は新興宗教ではなく人類の知恵に学んだもの
     といって、決して私は、青汁がイワシのアタマのようなものである、というのではありません。青汁によって、いろいろな病気の治療がはかどることは、近代医学の知識でも十二分に裏づけることができるのです。
     それだけではなく、青汁には、まだ近代医学では明きらかにしていない未知の栄養分や薬効が含まれていると推定できるのです。ここが大切なところです。いかに進んだ近代医学でもカラダや病気について明きらかにしていることは、そのホンの一部です。まだ分からないことが大部分なのです。
     分からないことについては、人類の歴史と共に積み重なってきている知恵に学ぶ以外、妙手はないわけです。青汁は、この人類の知恵に学んだものです。さらに近代医学で誤りないものと確証しているものです。で、私は青汁を飲み始めたが、どうも効果があらわれてこないような場合でも辛抱強く飲み続け、青汁に親しむようにしたら、必ず効果があらわれます、とおすすめします。それは、こういう意味からです。

    心身の不調は相互に作用する
     私たちは心身の統一体です。最近の精神身体医学が明きらかにしているようにカラダにどこか故障があれば、ココロにも不快を引きおこし、ココロのどこかに不快があれば、いつの間にかカラダのどこかに不調を引きおこすものです。カラダであれ、ココロであれ、どちらかに不調がおこれば多かれ少なかれ、どちらもやられてくるのです。また一方が治っていけば、他方もいつしか治っていくものです。

    青汁はどんな薬剤にもまして効果が高い
     で、気のせいで病んでいる人々は、やはり事実カラダのどこかに病気をおこしている場合が多いので、ただ気のせいだと、ほっておかずに、それ相応の治療をすることが必要です。が、なにぶん気のせいであるので、そう容易には治療がはかどりません。こんな場合、青汁のように、既知未知すべての養分や薬効がうまく含まれているものは、どんな薬剤にもまして効果が高いのです。

    青汁は気から治っていく第一歩
     それだけではありません。青汁は、決してそうおいしいものではなく、最初のうちは、これで病気が治る。という期待がなければ、近づき難く、続けにくいものです。
     で、いったん青汁に近づいて、これを続けていくようになれば、もうすでに、気から治っていく第一歩がふみ出されているわけです。それから私は、青汁材料を買い入れて、朝夕必ず自分で作って飲むように、おすすめします。
     こうすればほどほどに手もかかるのでかえって、これで丈夫になる、という信念がおこってきます。さらに私は、空地を利用して、僅かなりとも青汁材料や生食する青野菜を、みずから栽培することをおすすめします。こうすれば、さらに手がかかりますが、青汁・青野菜でカラダが丈夫になる、という信念が、強くなってきます。
     それだけでなく、こうして手を労している間は、病気のことなどすっかり忘れて、なんともいえず楽しくなり、いつの間にか病気は治ってしまいます。

    青汁に親しむ間に病気は忘れて治る
     こういうと、病人にそんなことができるか、といわれるかも知れません。
     そこは医者とも相談して下さい。程度さえ弁えれば、ほどほどにできるものです。というのは、気のせいで、あったのか、なかったのか知れませんが、とにかく胃下垂とか胃アトニーとか、肝臓病とか腎臓病とか心臓病とかで、長年わずらい続けていた人が、こうして青汁に親しんでいる間に、いつの間にか、忘れたように病気が治ってしまった実例がいろいろあるからです。
     とにかく縁あって青汁に近づいたことです。配達の青汁でもよし、できれば材料を買って自分で作って、これで丈夫になる、と信じて、辛抱強く続けて下さい。またさらに、できれば空地を利用して、僅かなりとも、青汁材料や生食用の青野菜を栽培して下さい。必ず病気は治り、丈夫なカラダとなります。

    (おわり)




クリック 引き続き、青汁の飲み方(2)へ






ご意見・ご要望はこちらへクリック
階層リンク 田辺食品 青汁 健康と青汁 上の階層へ
サービスリンク 更新記録 全体構成 商品紹介 注文方法

Copyright 2009 11 田辺食品株式会社