<1983年8月15日発行 第324号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. のりもの酔い | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
群馬県の、農業を営んでいる中年の方から、 「すこし働きすぎると歯が痛くなり、歯がよいと思うと腰が痛む。との手紙。 誰れも彼れもドンドン外国にまで出かけているこのご時世に、のり物によわいのはまったくつらい情ないことだ。 一時しのぎの薬はないではないが、もともと神経が感じやすいのが原因だから、これをなおさないかぎりとうてい根治はしない。 少し働きすぎても歯が痛くなったり腰が痛くなるのは、疲れやすく感じやすいからだし、胃がよわいというのも同じ理由からで、元来からだが弱いからだろう。 からだが弱く疲れやすい感じやすいというのは、生れつきのこともないではない。しかし、たいていは平素の心がけ、日常生活のあやまり、ことに食べもののまちがいから来ている。 胃が弱い、からだが弱いというので、なるべく滋養のある食べもの――真白いご飯に、おいしく炊いた肉や魚や卵のご馳走。 そして、ほんの少しだけのやわらかい野菜、といった食事になっていないだろうか。 また、インスタントものや出来あい食品、菓子、ジュース、酒、タバコがすぎていないだろうか。 こういう食事だと、血が酸性にかたむいてきて、その中和のためにカルシウムが奪われて少なくなり、その結果、抵抗力がよわくなり、神経は感じやすく不安定になる。 そこで、僅かなことでも痛んだり、のりものに弱くもなる。 そのほかにも、この食事ではミネラル・ビタミン不足のため、カロリー源(糖質・脂肪・蛋白質)の代謝がうまく行かず、血の成分が変化したり、有害な中間産物ができる。 また、インスタントもの、出来あい食品が多いと、その中に混じりこんでいるいろいろな有害有毒物によっても血はにごってくるから、それらによっても体調をくずしやすくなる。 それを防ぐには、食べものはなるべく安全な自然食品をえらぶこと。 そして、全体としてバランスのよくとれた食べ方にし、ことに酸性の強いものはなるべくへらし、アルカリことにカルシウムにとんでいるものを多くとるようにすべきだ。 そこで、主食には、酸性が強くてビタミンの少ない穀類、ことに白米よりは、アルカリ性でビタミンも比較的多いイモ類の方がよいし、蛋白食では、酸性でビタミンの乏しい肉類よりは大豆の方がよい。 それに、アルカリことにカルシウムやビタミンにとんでいる良質ナッパ類をうんと(少なくとも1日500g、理想的には1キロ以上)そえ、なるべく多くを生で食べ、青汁にして(2〜3〜4合あるいはそれ以上)飲む。 緑葉食、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。 そうすれば、アルカリ・カルシウムは十分だし、ビタミンも豊富で、代謝は完全になり、有害有毒な混りものもなく、あるいは少なくなるから、血はそれだけきれいになり、したがって、体調はよくなり、疲れなくなり、神経もおちついてくるから、少々のことで歯や腰が痛んだりすることはなくなり、乗りものに酔うなんてこともなくなってしまう。 これまで、いろいろの栄養剤をためされているようだが、それら、いわゆる栄養剤なるものは、結局、消化をよくし味をよくしたカロリー源にすぎず、それに釣り合わねばならないミネラル・ビタミンは殆んどない、という不完全栄養物ばかりだから、金をかけるだけで、本当にからだのためになる栄養にはなっていなかったのだ。 また、ミネラル・ビタミン、とくにビタミンCとEに関心をもっているとのことだが、良質ナッパには、それらも全部そろって多いから、それさえ十分にとれば、別に薬を買ってのむこともいらない。 農家であればお手のもの。 材料はいくらでも供給できるから、いうなればタダで治せるわけだ。 大いにナッパを食べ、青汁をのんで、ドンドン外国旅行にも出かけられるようになってほしい。 (57・8)
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2. 心筋梗塞にかかって(9) | ||||||||||
前回参照 | ||||||||||
友成 左近
原因不明の発熱が続いて 他方、こうした発熱が続いていた間、7日には、両ももの手術箇所のガーゼを取り払ってくれたので、残っている処置箇所は、心臓までさしこんであるワイヤーのさしこみ口と、尻の床ずれ箇所だけになりました。 また、まだ不整脈が少々残っていた脈搏が、ほぼ正常になったので、手術後以来ずっと胸につけていたモニターを取りはずしてくれたので、ベッドにねているときも廊下を歩きまわるときも、少々ジャマになっていたものがなくなりました。 (なお、よけいなことながら、拙宅は家内と二人だけで、手術後は家内が終日私につきそい、そして長女が帰省して、留守宅の世話をしてきました。 × × × 前記のように、原因がはっきりとは分からないままながらも、とにかく平熱になったので、おそくもクリスマスまでには退院できるだろうかと、看護婦さんたちと話し合って喜び、足腰ならしに精出し始めました。 が、それは数日間のことで、16日の夕食後、また頭痛、寒気、発熱がはじまり、9時ごろには8度になったので、まえと同様の手当をしてもらいました。 そしてその後、こうしたことがほぼ毎日つづくようになり、発熱はだいたい7度5分から8度です。 そこで再度、とくに発熱時に静脈血だけでなく動脈血までとって、あれこれと検査してくれました。 が、赤沈が少しはやいことや軽い炎症反応があること、もうひとつ白血球に抗体ができたことなどは分かったものの、決め手になる発熱原因はいっこうに分からない、という有様です。 そこで、とにもかくにも抗生剤その他をいろいろ取り変えて使ってくれたのですが、いっこうに効果がみえないので、12月2日からは、こうした治療はすべて取りやめて、しばらく様子をみよう、ということになりました。 ところで、こうした発熱のためもあってか、それはともかく、歩きまわった後に、少しイキがあがるようになり、また、ほぼ正常になっていた脈搏に不整脈が起こり、それが心電図によくあらわれるようになりました。 それで24日から、再び胸にモニターを取りつけて、脈搏を常時監視するようになりました。 また、これまで足腰ならしのため、夜間発熱しても、昼間平熱のときは廊下を歩きまわり、約300Mを日に4回以上は歩いていたのですが、それがタイギになって、だんだんと歩きまわらないようになりました。 そこで、この不整脈がクセになってはと、12月2日に電気ショック治療をしてくれました。 当日は朝から飲食をたち、昼すぎ観察室にうつって、二度ショックをかけてくれたのですが、なんともビックリ仰天でした。 が、そのまま安静にしているうちに、脈搏がほぼ正常になったので、おそい夕食をとった後、自室にもどりました。 そしてその後は、引き続きほぼ正常ではあったのですが、ときどき不整脈が起こるので、16日から、手術時に心臓にさしこんでいたワイヤーを初めて使って、ペースメーターを取りつけて、脈搏を調整するようにしてくれました。 それで幸い、数日後には自力でほぼ正常な脈搏が続くようになったので、10日間ほどで、これは取りはずし、それから数日後にはモニターも取りはずしてくれて、しごく身軽になりました。 | ||||||||||
次回参照 | ||||||||||
3. 妊娠中毒症 | ||||||||||
妊婦は「古い油」摂取禁物 (57・2・1 サンケイ)
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4. 青そこひと青汁 | ||||||||||
愛媛県 M.O.
それは7月2日の深夜のことでした。急にはげしくむかつき、吐きはしませんでしたが、今まで全く痛い思いをしたことのなかった眼に痛みを覚え、その時は一過性で済みました。 | ||||||||||
5. 毎日ナッパが出る | ||||||||||
東久留米 T.T. いつも「健康と青汁」ありがとうございます。おかげさまで、私達の家でも、さいきん、毎日青野菜のおひたしが出るようになりました。家族の健康はまだまだ十分とはいえませんが、私たちの今日あるのは、先生のおかげと感謝しております。このすばらしいお教えをことあるごとに人さまにお話しさせてもらっています。 | ||||||||||
6. 青汁かすのハンバーグ | ||||||||||
東京 T.K.
青汁のかすでハンバーグを。 | ||||||||||
7. 自分をよくわきまえて | ||||||||||
在米 H.H.
「主のからだをわきまえないで飲み食いする者は、その飲み食いによって、自分にさばきを招くからである。あなた方の中に、弱いものや病人が大ぜいおり、また眠った者も少なくないのはそのためである。と神はちゃんと教えておられますから、私はいままでの間違った食物を改めて、自分をよくわきまえて、自分のからだによい食品をと、また、家族の健康にと、いろいろと努力し、これつとめております。 人間がゴチャゴチャつまらぬ手を加えて公害食品にしたおいしい食品より、神様があたえ下さった自然食品をそのままに、有難くよろこんで食べる生食、野菜食が一番ですね。 | ||||||||||
8. ピロサンを飲んで | ||||||||||
大阪府 M.M.
家族構成から紹介します。
20数年前から、水虫に悩まされ続けています。 妻 41才。 体力に自信がなく、すぐ疲れ、又冷え症で苦しんでいます。 長男 18才。 小4の頃から、アレルギー性鼻炎になり、毎年、春と秋に苦しみ、又、神経性の下痢にかかりやすく、仲々スマートです。 長女 13才。 体について特に問題はありません。 以上の4人です。 もう、7〜8年前になるかと思いますが、ピロサンをすすめられ、月に1袋位の割で、3〜4ヶ月続けたように思うのですが、それくらいの量では特にかわったこともなく、いつの間にか止めてしまいました。 長男は、成長と共にアレルギーがひどくなり、どうしようもないときだけ近くの医院で薬をもらって飲んでいましたが、昨年の夏から声楽の勉強をするようになり、次第に薬を飲む日数が増えて、今春など薬が切れると、鼻づまりのためのどが痛くなり、薬だけをあてにするようになりました。 しかし、体への影響が心配なので、相談しました所、再度、ピロサンをすすめられ、今度こそは本気で飲んでみようと決心し、子供にも納得させ、長男は朝3さじ、夜4さじ、長女と私は朝夕1さじづつと決めて飲みはじめたのが5月11日の夜でした。 しかし、飲む段階で、長男はオブラートに包んでいるのにすんなりとのみこめず、一度の量を少なくとか、包み方がへただとかいっていましたが、最近では大分上手に飲めるようになっています。 半月位過ぎた頃でしょうか、ふっと気がつくと、クシャミもないし、鼻汁の量も減って平常になったようでした。 そのうち、少し太ってきたようだといいだし、テストの時など下痢をしやすかったのにそれもなくなり、あまりに調子がよいのでつい油断をし、9月初めに鼻がおかしくなり、なぜか分らず種々考えてみましたところ、繊維の多い野菜の食べ方が少なかったらしく、油いためなどして野菜をしっかり食べさせることに重点を置くようにしましたら、すぐによくなりました。 11月も終りに近づいたこの頃、 「僕は幸運な青年だ」というので、どうしたのかと思ったら、 「学校では、先生も生徒も大勢風邪をひいているのに自分だけはなんともない。というのです。 今では、後2ヶ月足らずに迫った共通一次試験に向けて、勉強にも身が入るようになったようです。 一家の主婦である私は、体力に自信がなくすぐ疲れ困っていましたが、ピロサンのおかげで、耐える力がつき、少々のことではへこたれないで頑張れるようになり、又冷えがひどくつらい思いをしていましたが、少しづつ快くなり、以前には考えられなかったことですが、時々、足がポカポカすることもあり、そんな時は一人でジーンと暖かさをかみしめています。 最初しぶっていた主人も、今では朝夜一さじづつ飲んで、朝7時前出勤、夜10時、11時の帰宅にも負けず、元気ではりきって仕事をしています。 水虫については、まだ分りませんが・・・・・・。 このような訳でピロサンは月4袋位飲ませて頂いています。 我が家は、ピロサンに頼り切った生活になって、喜こびを分け合っています。 | ||||||||||
9. 慢性肝炎よくなる | ||||||||||
三重県 K.O.
3年まえ(55年1月)カゼをこじらせ、急性肝炎で入院。 | ||||||||||
10. こどもの湿疹 | ||||||||||
厚木市 A.H.
さいきんでは、扁桃炎の子供も、果物ジュースとともに飲めるようになり、湿疹も何日もしないうちにおさまりました。 | ||||||||||
11. くる病になる成人が増加 | ||||||||||
【ボストン】マサチューセッツ総合病院からの報告によると、くる病はかつて小児に多い栄養疾患だったが、今ではビタミンD不足の成人でこれに罹患するものが数千人にのぼるという。 (Medical Tribune 83.2.17)
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12. 質問箱:口が荒れます | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
山上憶良 万葉8
不信者とは誰ぞ、我を張る者なり。 信者とは誰ぞ、他にゆづる者なり。 不信者とは誰ぞ、己れを頌むる者なり。 信者とは誰ぞ、神を讃美する者なり。 自己を中心とする これ不信なり。 自己を無き者とする これ信仰なり。 内村鑑三 所感十年
生を必する者は死し 死を必する者は生く 上杉謙信
学問の研究は、 もっと謙譲の心にて 施されねばならぬ。 人間が、一寸ばかりのことをして、 それを自分だけの功名手柄にしようとするは、 いかにも驕慢の甚しいものである 富士川游
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