健康と青汁タイトル小 <1983年7月15日発行 第323号>
 目次




1. 静脉血栓症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     静脉の中で血がかたまり血の流れが悪くなるもので、近ごろふえた病気の一つ。

     1、児島の大川さんから聞いた話。

       47才の親戚のものだが、数年まえから、特別の原因もなく、右の下腿が赤紫色にひどく腫れあがり、痛む。そのため、動くこともできず、臥たままという状態だった。
       大学では、一万人に一人という珍らしい、原因のわからない病気で、薬も、悪くしないだけのものしかない、といわれ、もらって服んではいるが、はかばかしくない。
       それが、毎日、3〜4合の青汁をのみ出して半年あまりになるが、しだいによくなっている。

     とのこと。

     ○ 

     おそらく、太股の深部の静脉が細くなるか、つまって、うっ血しているのだろう(静脉血栓症)。
     原因は不明とのことだが、血がねばり、凝りやすくなっており、また血の流れがよどみがちになっているためで、食べもののまちがい――白米飯、肉、魚、卵、糖、アルコール(タバコ)にかたむき、野菜ことに良質ナッパの不足した贅美食による血のにごりによるものだ。
     青汁でよくなっているという事実は、それを立証しているといえよう、と説明し、熱心につづけるべきだといっておいた。

     それは去年(56年)の11月のことだったが、この2月の報らせでは、「いまでは、もう、腫れることも、痛むこともなく、少しづつ仕事ができるようになっている」とのことだった。

     2、この大川さんが、こんどはおなじ病気の友人を同伴し来訪された。

       料理店のマダムで、半年ほどまえから下肢がだるくなり、腫れ痛むようになった。症状はとくに夜間に甚しく、ためにねむりも妨げられる。
       大学では、静脉が、つまってはいないが、通りが悪くなっているためだから、春になったら静脉をつけかえる手術をしよう、とういことになっている、とのこと。
       この方は、職業がらからでもあろうが美食家。
       肉や魚ばかり食べ、味は濃厚。野菜は嫌いで殆んど食べていない。
       そのうえ大の甘党。夜おそくなるのでいつもコーヒー(インスタント)をのむ、というひどい偏食家。
       さぞかし加工・貯蔵、出来あい食品も多いことだろう。
       これまでにも、青汁をすすめた人もあったが気がすすまずグズグズしていた。
       たまたま大川さんのこの話をきき、ケール300グラムをとりよせてジュース(2〜3合とれた)にしてのみ始めた。
       すると、たちまちその夜から腫れも痛みも少なくなり、脚が軽くなった。
       そして、日ましによくなり、数日で殆んど平常とかわらないようになったという、不思議なほどの効果に驚いて、もっと青汁についてくわしいことが知りたいと、訪ねてみえたのだった。

     ○ 

     二人ともおそらく同じ病気です。
     そして、あなたのばあいさほど進行していない状態だったので、それだけききめも早く、またハッキリ現われたのでしょう。
     原因は血のにごりであり、血がねばり凝りやすくなっていること。
     また、血の流れがスムースに行かなくなっているため、血がたまり(うっ血)、腫れ痛む。それが進むと、ついには血がかたまり血管がつまる、といったものです。
     ですから、血をきれいにし、ねばりをとり、流れをよくすることが大切です。
     そのためには、まず食べもののまちがいをなおす。
     その一つは、インスタントもの、出来あい食品、加工・貯蔵食品などはできるだけ避け、安全な自然食品にすること。
     二つには、栄養のバランスをとるため良質ナッパを十分にとること。この目的のために、私はイ・マ・ナ食――主食には白米飯や白パン・メン類よりはイモ類に、蛋白食には肉魚の切身よりは大豆や小魚類にし、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海草類をうんとそえること。
     ナッパは多いほどよく、少なくとも1日700〜800グラム〜1キロ。
     青汁にして3〜4合以上のむこと。調理は簡単に味つけはうすく。菓子、ジュース類、酒、コーヒー、タバコはやめること。
     一方、つとめてからだを動かし、とくに下肢の軽い運動、マッサージを怠らないこと。
     そうすれば血はきれいになり、ねばりがとれ、流れが円滑になり、凝りにくくなるから、症状はしだいに好転し、多分、手術の必要はなくなるだろう。
     そして、将来とも、ながくつづけていれば、おそらく再発も防がれるだろう。
     と私は思います。
    (57・2)



2. 移動性盲腸と憩室

     医学博士 遠藤 仁郎 

     34才の主婦。
     下腹がはり、痛むのでレントゲン検査をうけ、移動性盲腸と憩室があり、癌になるおそれがある、といわれた。
     便通は1〜2日に1回、便秘傾向でガスが多い。
     食欲はよく、野菜・海藻などつとめて食べるようにしている。味はうすい。甘いものはあまり食べない。とのこと。

     ○ 

     移動性盲腸は盲腸(大腸のはじまりの部分)がブラブラするもの。
     ふつう盲腸は短い膜で腹壁に固定されており、あまり動かないものだが、移動性盲腸では、この固定膜がながいので動きやすい。
     また、腸管自体多少たるんでいたり、のびているため、内容が滞り、ガスがたまりやすいので、はったり痛んだりするのだが、とくに癌になりやすいというものではない。
     憩室は、腸壁に出っぱり(休憩室)ができたもの。ふつう特別なことはなく、たまたまレントゲン検査で発見されることが多い。
     しかし、時にはバイ菌がついて炎症をおこす(憩室炎)こともあり、癌ができることもある。

     原因は、生れつき抵抗力のよわいこともあろうが、主には便秘。西欧人に多いのは、肉食で野菜が少なく便秘しがちなため。
     わが国でも、日常生活ことに食生活が欧風化するにつれて、しだいにふえてきた、といわれている。
     しかし、便秘そのものだけが直接の原因ではなく、むしろ、便秘するような食生活、つまり精製穀・肉・糖・脂にかたより野菜の不足した、そして、熱量・蛋白質ばかりが多くてミネラルやビタミンの不足した不完全食のために招かれた血のにごりによって、腸管がよわくなっていることの方がより大きくかかわっているのであろうと思われる。
     それはともかく、現在の苦痛をとり去るためにも、また憩室炎や癌化を防ぐためにも、まず、便通をととのえることだ。

     便通をよくするには、
    1. 繊維にとんだ食べもので便の分量をふやすことと、糖分をへらすことだが、これには十分気をつけていられるようだ。
    2. 運動の刺戟をあたえること。盲腸部(右下腹)をもんだり、さすったり、軽くたたくなど。また、腹全体の運動、腹を走らすといって、ふくらしたりへこましたり、あるいは左右にゆさぶるなど、腸管の運動をさかんにする方法を講ずること。

     次に、腸管のはたらきをよくするために、また、感染や発癌にたいする抵抗力をつよめるために、血をきれいにすること。
     それには完全食が大切であり、そのキメテは、ミネラル・ビタミン(また繊維にも)にとむ良質ナッパをうんと食べ、青汁にしてのむことだ(緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
     つまり、西欧風の贅美食の真似をせず、わが国古来の質素な簡易食(自然食)にかえること。そうして、毎日快通するように心がけていれば、移動性盲腸の苦痛はやがてなくなるだろう。
     そして、憩室も、あるいはしだいに小さくなるかも知れないし、炎症をおこしたり、癌化したりする心配はなくなってしまうだろう。
    (56・8)


3. また出たデタラメ本

     医学博士 遠藤 仁郎 

     さいきん(58・1月)出版された「体を悪くするメニュー」という本の青汁の項(知らないと恐い青汁健康法の意外な大敵)に、またしても、あまりにも「意外」なことが出ている。

      その一  「ジューサーやミキサーを使うため、せっかくの栄養素がたちまち失われてしまいます」と、まるで青汁にすることで栄養分がすっかりなくなってしまうように書いてある。
       なるほど、ミキサーに5分間もかければビタミンCはなくなってしまう。
       しかし、2分間では半分くらいは残っているし、ジューサーではほとんど変りはない。しかも、この際なくなるのはビタミンCだけで、あとのものは残っているから、決して栄養分のすべてがすっかりなくなってしまうわけではない。
      そのニ  「繊維もほとんど除かれています」ともあるが、これまた同様。あらい繊維は除かれるが、細いものはかなりあるし、ジューサーだととくに多い。
      その三  「老人の場合、青汁に含まれるカリウムによって心臓の機能が低下する恐れがある」とか、「青汁は老人にとって大敵」とまで書かれているが、とんでもない。
       カリウムは年をとるだけへって行くので、それだけ必要なもの。日本人に脳卒中が多いのはカリウムのとり方が少ないからだといわれているほどで、カリウムにとんでいる野菜や果物がすすめられているのはそのためだ。
       青汁が心臓のはたらきを悪くするなんてまったくのナンセンス。大敵なんてものでは断じてない。
       そして、「どうしても(青汁をのみたい)という場合はリンゴ、パイナップル、メロン、パパイア、レモンといったものを加えよ」というにいたっては矛盾もはなはだしい(果物を加えることは結局さらにカリウムをふやすことになるのだから)、デタラメもよいところではないか。
    (58・3)


4. 鉄分が多いから

     医学博士 遠藤 仁郎 

     51才の男性。慢性肝炎。数年まえ、検査データが悪く、入院せよといわれたが、折から転勤になったのでそのままにしていた。
     その後もデータは香ばしくなく、その都度入院をすすめられたが、別に特別の自覚症がなかったので、毎日ずいぶん無理な仕事をし、酒をのむ、という不摂生を重ねていた。
     3年まえ、ついに入院治療をうけ、一時、検査成績はよくなった。しかし、退院後にはすぐに元通りになってしまった。
     昨年夏また入院したが、薬の副作用で全身にひどく発疹したり、食欲が悪くなったりして、1ヶ月で退院した。

     その11月(4ヶ月まえ)から青汁をのみはじめたが(毎日3〜4合)、体調はしだいに好転、血色がよくなり、黒ずんでいた肌も今ではきれいになり、検査数値もやや下り気味になるなど、ようやく回復のきざしが見えかけたとよろこんでいた矢先、血液の鉄分がふえている――まえに2だったアルファフェトプロティンが50以上にもなっている――これがふえると肝硬変になるおそれがあるから、鉄分の多い青汁はよくない、やめろ、といわれ、大変ショックをうけた。どうすべきか、との相談。
     小柄な男性だが、栄養状態も血色もよい。肝臓は少し腫れており、ややかたい。脾臓(肝硬変のとき腫れるものだが)もいくらか大きくなっているようだが、手にはふれない。
     長い経過とあわせ考えて、どうやら、もう肝硬変になりかかっているらしい。

    青汁がなぜ悪い?
     なるほど青汁には鉄分は多い。ほかの野菜にくらべ、青汁の材料にする濃緑菜の鉄分はたしかに多い(表)。
     けれども、肝炎食に重要とされている動物蛋白源の肉や魚にも鉄分の多いものは少なくない。
     昔から黄疸(肝炎)に賞用されているシジミその他の貝類はいずれもとくに鉄分にとんでいる(表)。これでみると、鉄分が問題だとすれば、むしろ、これらこそ制限されてしかるべきであろうが、それは不問に付しておいて、それらに比べはるかに少ないか、あまりちがわないナッパ(青汁)だけが、なぜむつかしくいわれるのだろうか。

    食の完全化
     肝疾の食事に大切なことは、栄養のバランスがよくとれていなければならないということだ(食の完全化)。しかし、現在の習慣食や肝疾食のように、肉食に傾き野菜の少ない、したがってカロリー、蛋白質ばかりが多くて、それに釣合うべきミネラル・ビタミンの不足しているばあいは、酸性食品の多いことや、不完全な代謝のために生ずる有害産物などによって血がにごってくる。
     それが、肝臓のはたらきに不利であるだけでなく、その処理にあたらなければならない肝臓にとっては、それだけ大きな負担になるわけだ。
     ところで、ナッパ・青汁をすすめるのは、このあやまりをなおし食の完全化をはかるのがネライであり、そのために必要なミネラル・ビタミンの十分な補給には良質ナッパ以外に適当なものがないし、かなり大量を要するので、その摂取を容易にするためしぼって飲もう(青汁)というのだ。
     それなのに、鉄分が多いというだけの理由によってこれを禁じ、食全体としてのバランスをそこなうことが、はたして当をえているだろうか。
     また、現に、ナッパ・青汁を中心とする食で慢性肝炎はもとより、腹水がたまり腹腔鏡その他の検査で確められた肝硬変でさえも、著効がみられているという事実からも、断じて中止すべきではないと私は思う。

    肝臓の負担をへらす
     次に注意すべきことは、できるだけ肝臓の負担をへらすこと。それには、食の完全化(不完全代謝による有害物をへらす)をはかり、便通をよくする(腸内で生ずる有害物をへらす)こと、および食の安全化と薬にたいする注意が大切。

    食の安全化
     有害食品、農・畜・水産用薬剤や、各種添加物などに汚染されたり、そのおそれのあるもの、インスタントものや出来あい食品など加工・保存食品はつとめてさけ、なるべく安全な自然食品をえらぶべきだ。

    合理的肝臓食
     つまり、合理的な肝臓食としては、栄養的にバランスがよくとれた完全食であると同時に安全な食でなければならない。しかし、安心して食べられるものの殆んどない現在、この条件をみたすものとして可能なものはイモ・マメ・ナッパ食しかないのではないか。
     主食には白米飯・白パンよりは比較的安全度のたかいイモ類を、蛋白食には肉・魚の切身よりは大豆ものを主とし、それに、安全な良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻類を十分にそえ、調理は簡単に、調味はうすく、なるべく自然にちかい形で食べること。なお、ナッパは少なくとも1キロ(青汁にして4合)以上が望ましい。また嗜好品にも、酒・タバコをさけることはもちろん、菓子・ジュース・コーラー類にも十分注意。
     コーヒーよりは茶がよいが、これにも今では農薬汚染の心配がある。自家製の草茶などの方がずっと安全だろう。
     ともあれ、肝疾の食事については、できるだけ安全なものをえらぶことと、鉄分だけにとらわれず食全体としてのバランスのとれたものにすべきだから、青汁は絶対必要だし、青汁は多いほどよいという経験からも、いままで通りつづけ、またイモ・マメ・ナッパ食に徹するよう努力すべきだ、と敢ていいたい。

    薬についてひとこと
     薬はなるべく無難なものにすること。薬も肝臓を負担することの多いもの。
     ことにさいきんの薬には余程慎重でなければならない。
     まして、よいという新しい薬ができたからとタメされるのはごめん蒙りたい

    検査データ
     そして、つねに検査をくりかえし、そのデータを参考にすべきことはいうまでもない。
     しかし、あまりとらわれすぎ、それに振り回わされるのも賢明とはいえない。
     むしろ、それとともに体調をこまかくチェックすることだ。というのは、自分の体をいちばんよく知っているのは自分だからだ。
     食養のみならずすべて治療法が正しいかどうかは、からだの反応がいちばんよくしめしている。
     だるい、しんどい、何となく調子がよくない、というのであれば、それがいかによい方法だとされているものでも、そのからだにはよくない、適していないのだし、しだいに元気づき調子がよくなるようならば、検査データとは必ずしも一致しなくても、それをつづけてゆくべきだ、と私は思う。

    (57・3)

    鉄含有量 mg/100
    コマツナ 3.3
    ミズナ  2.7
    ケール  2.7
    カボチャ 0.5
    ピーマン 0.5
    ニンジン 0.5
    トマト  0.2
    タマネギ 0.5
    キャベツ 0.4
    キウリ  0.3
    ダイコン 0.3
    ワカサギ 5.0    
    イワシ  3.0    
    サンマ  3.0    
    マグロ  1.0〜2.0
    サバ   1.5    
    タイ   0.4    
    イカ   0.4    
    タコ   0.3    
    シジミ 12.0    
    ハマグリ 8.0    
    カキ   8.0    
    アサリ  7.0    
    コムギ粉 二等分 0.9〜1.2
          (平均1.06)  
         一等分 0.8〜1.0
          (平均0.93)  

    ハクマイ     0.4    
    ダイヅ      7.0    
    ソラマメ     5.7    
    エンドウ     5.0    
    アズキ      4.8    
    サツマイモ    0.7    
    ジャガイモ    0.5    


5. サツマイモの葉

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「母が高血圧なので青汁をのませたいと思います。畑にサツマイモの葉がいっぱいあるんですが、青汁にしてよろしいですか。」
     「大いによろしい、しかしネバリがあって飲みづらいでしょう。」
     「アクが強いですし、どうかと思ったんです。」
     「そんなことはちっとも気にすることはないが、やわらかい葉だから食べればよいでしょう。血圧を下げようというのであれば、少なくとも1キロくらい食べなきゃダメです。」
     「とてもそんなには。」
     「だから汁にするんです。大部分を青汁にしてのみあとを食べる。」
     「どういう風にしてですか。」
     「ふつうのナッパと同じです。ナマのままサラダにしてもよいし、汁の実にしたり、イリナ、油イタメ、あるいは煮付け。ただし、味はなるべくうすくして。」
     「そのほか食べものにどういう注意が必要でしょうか。」
     「一口にいって食べすぎないこと。とくにおいしいもの。ご飯はイモに。魚や卵の代りには大豆もの。つまり、イモ・マメ・ナッパ食にし、調理は簡単に、味つけはうすく。いつも控え目。間食はしないか、どうしてもほしければくだものにすること、などでしょうか。」

    (57・8)


6. 休暇でかえってくると

     医学博士 遠藤 仁郎 

     同じような相談が二つつづいた。

    1. 酒屋の息子A君(20才)。もともと湿疹の出やすい体質で、高校まで家から通っている間は、しじゅう出しており、アトピー性皮膚炎といわれていた。いまは名古屋の大学にいっている。

    2. 同じく20才の娘Bさん。京都の大学にいっている。二人とも夏休みでかえってきたときはきれいな肌をしていた。それが、親のすすめで青汁をはじめたところ、A君は、やがて、からだの方々に、また前のアトピー性のような湿疹がでだした。Bさんは、顔に、とくに鼻のあたりが赤いシミのようなものが出だした。で、青汁が悪いのではないか、やめる方がよいか、という相談。

     ○ 

     青汁は、材料やつくり方にまちがいがなければ、いくら飲んでも差支ない筈だ。もっとも、カブレやすい人だと、初めしばらくジンマシンのようなものが出ることはある。
     A君はアトピー体質だというから、あるいはそうかも知れない。しかし、青汁を熱心につづけていればアトピー体質もなおってしまうほどだから、そのせいでもなかろう。
     Bさんはあまり丈夫ではないが、別にそうカブれやすくはない、とのことなのではっきりしない。

     けれども、なにか他に原因があるのではないかという気がしてならない。
     たとえば、学校にいっている間は、そうそう何でも飲み食いはできまいが、家に帰るとうまいものがいくらでもあり、菓子、ジュース、くだもの、またインスタントものなど、自由に食べ飲みできる。
     そこに原因があるのではなかろうか。
     A君はアルバイトに家業を手伝い配達をやっているそうだが、店に帰って来るたびにジュースなどジャンジャン飲んでいるといっているし、以前、家から学校に通っていた当時、よく出していたというのも、そういうことではなかったか。

     Bさんは、菓子やジュースはあまり食べないそうだが、ちょうど出さかりの桃やブドウは大好きだそうだ。
     果物は菓子やジュースよりはよい筈だが問題は農薬。いまでは、ほとんどその汚染をうけていないものはない。
     私など、このシーズンになると、つい食べすぎて、赤いブツブツがあちこちに出る。
     そういうものではないだろうか。
     いずれにしても青汁にトガはない。初めちょっと出ても、やがて出なくなるし、アトピー体質など青汁食に徹底する以外に治しようもないほどだから、折角のみ出した青汁をやめるのは惜しい。
     青汁、青汁と、青汁ばかり責めずに、他の食べもの飲み物にも十分気をつけ、様子をみながらつづけてみるべきではなかろうか。
    (57・8)


7. 『両刃の剣』薬の怖さ 副作用で死者21人

     厚生省は12日、薬害の発生状況を調べた56年度の「医薬品副作用モニター報告」をまとめたが、それによると、今年3月末までの1年間に、モニターである全国の医療機関から医薬品の副作用として報告された症例は819件あり、うち死者が21人もいた。
     抗生物質や解熱鎮痛消炎剤、X線造影剤によるショック死が目立ち、「両刃(もろは)の剣」でもある薬の怖さを改めて示している。
     実際には埋もれている薬害も多く、この調査結果は氷山の一角にすぎない。

    症状・・・湿しん・吐き気・貧血
     モニター報告制度は、薬害に対する世界的な関心が高まった40年、世界保健機関(WHO)が制度実施を決議したことを受け、42年から始まった。
     販売されている薬の副作用発生状況を追跡調査するのが目的で、現在、全国の国立、大学病院のすべてと主な公立、私立の総合病院を合わせ998施設がモニターに指定されている。
     12日まとまったのは、昨年4月−今年3月の1年間にモニター病院から厚生省に報告された症例。
     全部で819件と、前年を150件上回った。
     複数の薬が関係したケースもあり、医薬品数では975品目にのぼる。副作用の内訳は湿しんなど皮膚症状が全体の3分の1を超えて最も多く、吐き気、腹痛、下痢など消化器症状、貧血、白血球減少など血液障害が続いている。

     使われる度合いが高いセファレキシンなどの抗生物質(258件)、インドメタシンなどの解熱鎮痛消炎剤(118件)、吉草酸ベタメタゾンなどの外皮用薬(96件)などに目立った。
     死亡した患者は21人。死亡したケースを薬の種類別にみると抗生物質で9件、中枢神経用薬7件、化学療法剤4件、診断用薬3件などの順。
     たとえば脳の虚血発作を起こした男性(80)は、脳血管撮影をするため診断用薬のヨーダミドメグルミンを静脈注射して数分後、顔面が紅潮、血圧が低下し呼吸困難に陥って死亡した。
     また、悪性リンパ腫(しゅ)と肺感染症を併発した女性(61)は、抗生物質のチカルシリンナトリウムを点滴開始直後、めまいと吐き気を訴えるなど、ショック症状を起こし死亡したという。

     解熱鎮痛消炎剤のクリダナクによる胃、十二指腸かいようや胃腸出血など、いままで知られていなかった新しい副作用も今回の調査で見つかった。
     尿路感染症などに効くセフェム系抗生物質による腎(じん)障害、解毒剤のD−ペニシラミンによる血液障害、ヨード含有X線造影剤によるショックなども厚生省は重視。

     メーカーに対し、それぞれ添付文書の「使用上の注意」を改めさせたり医師に連絡させるなど措置を取った。
     厚生省は患者の体質や病状にもよるため、副作用と薬との因果関係ははっきりしないとしている。
     が、モニター病院には主な総合病院がほぼ含まれているとはいえ、その数で見れば全国のすべての病院数(9515ヵ所)の約1割にすぎない。
     実数にはモニター報告数の数倍の被害例が埋もれているはずで、医薬品の安全性にはまだ厳しい監視が必要だ。

    (57・8 朝日新聞)


8. 心筋梗塞にかかって(8)
前回参照

     友成 左近 

     こうして、手術後の容体がだんだんとよくなり、また意識が多少ともはっきりしてきたので、25日の朝から食事が始まったのですが、それは、重湯とスープと果汁といった全くの流動食でした。
     それで、当日午后2時に家内が面会に来たとき、そこは青汁気狂いで、果汁を飲んでもよいのなら青汁も、と催促したそうです。が、水分摂取に、日に1000mlと制限があったので、とりあえず青汁粉末をとどけてもらい、それを毎度の食事どきに一包ずつ、果汁にまぜて飲ませてもらいました。
     そして、流動食ながらも食物をとり始めたためか、当日の夕方、ガスが沢山出て、オナカの気持がよくなり、それが、多少とも記憶に残るようになりました。
     また当日夕方、家内が面会に来たとき、子どもや孫その他へいそ親しくしていただいている方々への連絡などについてきくようになり、そして、そうしたことが記憶に残るようになってきました。
     そして翌26日には、おまじりや少し形のある副食を食べるようになり、ために、平素飲みなれている晩茶が飲みたいといったり、また、眠っているときと醒めているときの区別がつくようになったので、時計をもってくるように家内に催促したそうです。
     また当日午后、看護婦さんが導尿管をはずしてみたのですが、まだ自力で排尿できなかったので、またさし入れてくれました。
     そしてこうしたことが、だんだんはっきりと記憶に残ってくるようになりました。
     それから27日には、食事におまじりが多くなり、また水分制限も1500mlになり、さらに食欲がかなり出てきたので、青汁粉末を倍増してもらいました。
     そして28日には、脈搏が、まだ少々不整脈ながらも、ほぼ安定してきて、一応危機を脱したので、普通の病棟に、それもその観察室に移してくれました。

    観察室にいた間の療養あれこれ
     ところで、観察室というのは、まえにみたような特別治療施設ですが、この観察室にはいって、ICUと著しく変わったのは食事でした。
     これまでは、ベッドにねたまま、看護婦さんに食べさせてもらっていたのと様変わり、ベッドの上半分を直角に立て、それにもたれて、自分で箸をもってたべるようになりました。
     そして食べ物も、お粥に普通の副食(といって、そうよくかまなくてもよいように柔らかく調理し、食塩と動物性脂肪をかなり制限したもの)であって、もう危機は脱したのだ、という実感が起こりました。
     また、翌29日から水分制限が2000mlになったので、手術前と同様に、青汁を毎日4合とどけてもらい、そのうち3合を、1合につき青汁粉末を2包加えて、実質2合分にして、毎食事前に1合ずつ飲み始め、これでグングンよくなっていくぞ、といった希望がわいてきました。(なお、残りの1合は、付添っている家内がのみました。)

     そしてその後は、人並順調に経過して、体のあちこちに取りつけていた治療装置をだんだんと取りはずして、31日の午后、右首の静脈にさしこんでいる点滴注射用カテーテルと、導尿管と酸素吸入装置だけを残して、普通の病室にもどりました。

     × × × 

     なお、こういうふうに手術後の経過は人並順調であったのですが、観察室に移ったとき、両尻に床ずれができていることに気づきました。
     そして、これは、手術中の麻酔のため、殆んどだれにも、軽重の差こそあれ、できるとのことですが、私のは、手術によけい時間がかかり、またその他にも事情があって、少々重かったようです。
     またこれは、こすると痛く、不潔にすれば化膿するので、毎日手当をしてくれました。
     そしてこれが、一応治ったのは12月なかごろでしたが、その後は、もしこすれて悪化してはと、ガーゼを毎日取りかえてくれ、これは、翌年の1月なかばまでつづきました。

     × × × 

     ところで、話は変わって、こうした体験記についてですが、書き続けながら私ひとり思うのは、私自身には思い出深いことですが、読者の方々には、さして参考にはならず、また読んでみようという関心もそう起こらないのではあるまいか、従って、これからさらに書き続けても、貴重な紙面を汚すだけではなかろうか、ということです。
     が、入院中お見舞いに来られた方々と話し合ったのは、これまで書き続けてきたようなことのあれこれである場合が多く、また退院後に、友人知人にお合いして話し合うことも同様であるので、広く本紙の読者にも、あるいは多少とも関心をよせてくれることではあるまいか、とも思われます。

     また私自身としては、こうしたあれこれを思い起こして、その間お世話になった方々への感謝を怠らないようにしなければと思うので、もう少し書き続けてみることにしましょう。

    普通の病室にもどってからの療養あれこれ
     前記のように、10月31日に普通の病室にもどったのですが、その後の療養は、まず当初はあれこれつぎの通りでした。
     まず食物が、手術前とほぼ同様に、ごはんと普通の副食(といって、普通のより柔らかく調理したものであり、また食塩と動物性脂肪を中等度に制限したもの)に、牛乳200ml1本と青汁90ml1本を加えたものになりました。
     が、ごはんは白米飯であり、また少し固いので、毎食とも、給与の半分ほどを、焼芋その他を入れて炊きなおしたり、おじやにしたり、また煮込みうどんやお雑煮に代えたりしました。
     そして副食には、青野菜の生や煮たものや、煮干いわしその他を適宜調理して加えました。
     また、水分制限が2500mlになったので、青汁はこれまで通り、日に3合に粉末6包を加えて、実質6合分にしたうえ、牛乳を1本加えたものを3回に分けて飲み、それ以外に、好きな抹茶に菓子を少し添えて時折のみ、また、食事時刻の関係で、早朝と夜は少々空腹を感じるので、適宜果物を食べるようにしました。
     (なお、水分制限は11月14日から3000mlになり、手術後1ヶ月を経過した11月22日からは無制限になったので、そのころから抹茶と果物は、一応ほしいだけ安心して飲み食いしました。)
     (なおもうひとつ、食べ物の好みが、手術後少し変わってきました。その主な点は、これまで毎日、朝夕の主食として、好んで食べていたパン、それは懇意な菓子店特製のグラハム・ブロートですが、これが口ざわりも味もまずくなり、ために、毎度の主食が前記のようになったわけです。また副食には、毎朝、そして昼でも夕でも料理によっては、生の青野菜を多量に添えて食べていたのですが、これが口あわなくなり、ために、少しでも多くと、つとめるしだいになりました。が、退院後、体調がだんだん恢復するにつれて、好みも食べ方も以前通りになりました。)

     × × × 

     それから、普通の病室にもどってから間もなく、酸素吸入が取り止めになり、また、尿意をだんだん強く感じるようになったので、3日に導尿管をぬいてもらいました。
     そして、少々長い間さしこんでいたので、排尿時に少し痛みを感じましたが、それも数日後には、そう感じないようになりました。
     また、感染症や発熱を心配してくれたのですが、別にそれらしいものは起こりませんでした。
     そして翌4日には、ただ1本残っていた右首挿入のカテーテルをぬいてくれ、手術以来終日続けていた点滴注射がすべてなくなり、ただ抗生剤だけ、日に3回30分間ほどずつ点滴注射することになりました。
     こうして、出術以来身につけていた治療装置が殆んどすべて取りはずされ、そして、ベッドからおりて、ベッドまわりを歩いてもよい、明日からは便所に行ってもよい、ということになって、なんともいえず自由になった感じがしました。

     × × × 

     そこで、翌5日の朝、向かいの部屋の方が、私と同じ手術をうけるために手術室にはこばれるので、一言はげましに行きました。
     そして序に、その隣室の方に、手術をうける心構えの手本にさせて頂いた謝意を表わしに訪ねました。
     (なおこれは、つぎのような事情からです。おそらくだれでも同様でしょうが、私この度の手術は、なにぶん初めての大手術であるため、家内ともども、なんとも言い知れぬ不安を感じました。が、幸い、同じ病棟におられる同病の方々から、その経験を直接間接にきき、とくに前記の方が、私より年上であるのに、手術後の治療に耐えておられる有様を、観察室におられたときに直接みたので、この不安が多少ともやわらぎ、また、手術をしてもらって丈夫になろうという気力がわいてきました。それで、ようやく歩けるようになったので、フラフラした足どりながら、私自身出向いて、直接謝意を伝えたしだいです。)

     そして、それから間もなく担当医の回診があって、胸の手術箇所のガーゼを取り払ってくれました。
     そして間もなく、看護婦によばれて、自室から約50mある処置室まで歩いて行って体重を測定(手術前より約2kgへって45kg)、引き続き腰掛運搬車ではこばれて、自室の3階から1階に行って、胸部のレントゲン写真と心電図をとってもらいました。
     ために、帰ったときは、なんとも疲れた感じがしましたが、それは、しごく心よいものでした。(なお、これ以後、退院するまで毎月曜日に同所で前記の検査をうけました。)

次回参照

9. 総会だより

     5月晴れの5月22日(日)「遠藤青汁の会」総会が、大原美術館南隣りの保育園「若竹の園」において、午前10時より開会された。
     出席者は遠く東北から、関東、中部、北陸、近畿、中・四国の遠来のお客と、地元出席者総勢約180名参加のもとに盛会裡に行われた。
     先ず出席者全員に遠藤会長の新著「葉っぱ雑記」を贈呈。
     会は例年通り前年度の事業経過と決算、新年度の事業計画と予算案を承認。
     つづいて遠藤会長の講演、青汁の飲用、本田園長さんのご挨拶、体験発表及び質問、いも・豆・ナッパの昼食、体験発表、質問と例年通りに進行、午後2時全員で先生御夫妻の益々のご健康と、会場ご提供の本田先生に感謝の拍手をおくって閉会した。

     ○ 

    遠藤会長講演の要旨
    1. 理想的な青汁が完成した。従来の青汁は製造方法が原始的で、衛生的にも問題があったが、この度「遠藤青汁岡山友の会」田辺氏の長年の努力によって、理想的な無菌青汁ができるようになった。この青汁は従来の青臭くて飲みにくかったものが、異臭がなくなり、自然のナッパと同じようとても飲み易くなった。またすりつぶしてセンイが全部汁の中に入っている。現在センイの効用が叫ばれている折柄まことに貴重な成果だと思う。

    2. 家庭用のしぼり器はいいものがなくて、現在のジューサーはすべて上品な飾りものとなっているが、この度松下電機が青汁専用のより強力で効果的なものを試作中である。これが1日も早く完成することを期待したい。

    3. 大阪市山田守之亮氏のご尽力によりスリランカ(元セイロン)の大統領よりミラクル・グリンジュース(青汁の効用の英語抄訳版)の現地語翻訳の申し出があり、前後してピロサンをヨーロッパに普及したいと独・仏よりも翻訳の申し出があり、青汁も国際的となった。

    4. どうして青汁が効くのか。人間の働きは血によって左右される。栄養分のそろった、きれいな血が巡っていれば健康でいられるし、病気も自然と治癒するが、現在の食べ物は余りにも毒の入ったもの、よくないものが多すぎる。
       この血のにごりが国民の不健康と多病の原因であるのでこれを安全な食べものにすること。
       更に大切であり必要なことは、穀・肉・糖質にかたよりすぎた現在の食構成に不足したミネラル・ビタミンを充分に摂取するようにつとめること。
       このためには良質の青ナッパの多量摂取に勝るものはない。この食生活改善の決め手ともいうものが青汁である。


10. 健康のひけつ

    倉敷市 T.Y. 

     健康にくらすには毎日便通があることが大切で、便通をよくするためにはイモ・マメ・ナッパだと思います。
     ナッパを沢山たべるといっても、煮たりしたのではとてもたべられませんので、やはり青汁にして飲み、お米のかわりに芋をたべて、肉のかわりに大豆をたべる。
     煮豆にしてたべたり、豆乳にしてのんだりしております。
     豆乳の作り方は、大豆を水で洗って、一昼夜かし(夏は一昼夜かすことはむずかしいかもわかりません)、そのかし水をつかって、豆の2倍位いの水で、ミキサーでくだき、お鍋に入れて煮上らせて、生臭みをなくし、多く作った時は冷蔵庫又は冷凍庫に入れておき、いるほどづつ出してあたため、牛乳の代りにのみます。
     口あたりがわるいと思われたら、布でしぼって、粕はおからにし、色々の野菜を入れて惣菜にしてもけっこう美味しくいただけます。
     豆乳を牛乳の代りに、手造りのパンを作る中へ入れてまぜても、おいしいパンが出来ます。又シチューの中へ入れても美味いです。
     ある人は、4、5日便通がないので、身体の調子がわるい、お医者へ行って下剤をもらって来てのんだが出ないとか言っておられました。
     私達は毎日便通のよいものをたべていますから、今日はこまったと言う日は今のところありません。
     また出来るだけあるくことを心がけて毎日楽しくくらしています。



11. 病の問屋みたいだったが

    東京都 匿名 

     夏になると全身倦怠や足のむくみ、けいれんに加えて、頭痛と、女性特有の更年期障害を思わせる症状になやまされ(若い時からです)、花の20才とでもいいましょうか、本当に学生時代からの頭痛もち。
     昔よくいわれた心臓脚気と診断されたこともあり、肋膜もわずらいましたし、結婚してからは、妊娠するたびにツワリで、出産までゲーゲー。
     そのたびに流産すること数回。どうにか二児をもうけることはできたものの、その後も上記の症状が一年中続くありさまでした。
     そのうえ肥満。病の問屋といわれるくらいでした。
     こどもの先生に教わり青汁を愛用しはじめて3年。
     ほとんどの症状がなくなり、夏の間のあの苦しみは嘘のようですし、生理前後の頭痛と肩こりはまだ残ってますが、ウエストはこの2〜3年まえにくらべ、80〜85cmから69〜72cmのちがい。
     友人に驚かれています。着る服がない。スカートが合わないとうれしいヒメイをあげています。



12. 女らしくなった

    奈良県 T.I. 

     青汁をのみはじめて1ヵ月余。久しぶりに女性らしいからだになることができ、とても嬉しく思っています。
     基礎体温についても、一定であったのが、高温と低温の差が出るようになり、毎朝、体温をはかるのを楽しみにしている日々です。



13. メマイとフラツキ

    福岡市 T.H. 

     先生の主婦の友「青汁と健康」を4〜5年前から愛読しています。
     4年まえ、軽度の脳血栓(という診断)で強いメマイをおこし、1ヶ月入院しました。退院後も、軽いメマイと平衡感覚の欠除で困っていましたが、青汁1日5合、3日間でピタリとなおりました。
     この時は本当におどろきました。
     しかし、つくるのが大変なので、健康になればつい忘れがちで、いまは時々のんでいます。知人、友人には、年令的に糖尿、肝臓、高血圧の人が多く、先生の本を買ってきては贈呈しているのですが、みな非常に青汁をほしがっています。



14. 畑一面ケール

    千葉県 J.I. 

     長い間、先生のお教えを忠実にまもり、青汁をのんでいるものです。
     おかげで、ますます元気。62才の今日でも、薬一服のまず、血圧も正常、上130、下80です。
     この春ケールの種子をいただいて、只今は、わが家の畑一面ケールです。



15. 膠原病よくなる

    北海道 K.A. 

     50年8月、1週間九度の熱。
     入院1ヶ月。貧血があり、いろいろ検査したが原因不明で退院。微熱はつづいていた。12月、ほかの病院でリウマチといわれ、通院。
     51年2月発熱、入院。検査の結果札幌の病院を紹介され、入院。
     5月はじめ膠原病とのことで治療開始。
     9月まで通院。玄米菜食をしている東京の娘に誘われて10月上京。
     これを機会に医薬は一切飲まず、ローヤルゼリー、サメエキス、クロレラ等で53年まで寝たり起きたりの生活。
     その後快的にすごしていたが、56年4月から過労がつづき、8月13日また発熱(38.5度)。入院。1週間で下熱、9月14日退院。9月30日より顆粒を1日6袋のみ始める。
     小松菜、馬鈴薯、豆腐、納豆、果物を中心に、魚類も時々食す。
     その後好調だったが、57年4月過労のためか22日から39度の発熱がつづき中々下らず。
     29日から西瓜とケールだけにし5月2日やっと下熱。
     9日から毎日散歩し疲れぬ程度の台所仕事もできるようになり、尓来ずっと調子がよい。

    (57・12)



16. 開業の長男に教えたい

    遠野市 E.O. 

     ケールのおかげで、毎日元気に働いております。
     老人クラブ会長をひきうけされて、毎月の集会には青汁の話をいたします。
     ケールもだんだん理解され、飲用される方が多くなり、ながい方は10年以上もつづけていられ、肝臓の治った方、白血病の治った方もあります。
     来年は長男が仙台で内科医院をたてますので、ケールの利用法を教えたいと思っております。

    (57・12)



17. 老化を防ぐゴマの効能

    現代人が不足がちな栄養がいっぱい
     食事改善で治療している所を見て回りましたが、どこも共通してゴマをたくさん使っています。ゴマは中近東やアジアで古くから薬効と貴ばれてきた伝統ある食品です。
     私たちも子どものころから、ゴマを常食していると、肌がきれいになって、白髪が防げるなどと聞かされたものです。

     最近、欧米でもゴマが注目されだしたので、その栄養価を細かく調べてみると、なるほど・・・理由が分かりました。
     ゴマには現代の食生活では不足しがちな微量ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンなど)やビタミンB群が多く含まれているのです。
     さらに細胞を作っている脂質(ビタミンFとも呼ばれるリノール酸やレシチンなど)の種類も多く、そのためゴマ自体が酸化を防ぐために持ち合わせているセザノールには、ビタミンE同様の強い抗酸化作用があって、老化を防いでくれます。

     ゴマには色で白、黒、茶、金と4種類ありますが、成分的にはどれも大差がありません。選ぶときには粒ぞろいで丸みのあるもの。
     黒ゴマの場合、黒々として艶がないというのは着色の疑いがあります。ゴマは小さく皮が硬いので、そのままではせっかくの栄養素もりようされずに排出されてしまいます。できるだけ生のものを求めて、いってすりつぶして食べたいものです。
     卓上ゴマすり器なども利用して、手軽にご飯やいろいろな料理にふりかけてみてはいかがでしょう。

    (サンケイ56・4・11)



18. 甲状腺弱く不妊だったが

    横浜市 Y.S. 

     青汁顆粒(4年余り)を毎日飲みまして健康にも恵まれ、思いがけず子宝にも恵まれ(妊娠7ヶ月)感謝申し上げています。



19. 質問箱:飲むとジンマシン


     青汁を飲むとジンマシンが出ます。


     カブレやすい、(アレルギー性)の人では、なにか変った食べものや薬でも、または、気にするだけでも出ることがありますから、イヤなマズいものということがらだけからでも出て不思議はありません。
     しかし、つづけているうち、しだいに出にくくなり、カブれやすい体質も、ついにはなおってしまいます。



 コラム紹介


    空腹時ニ作業ヲシソノ後食事スル。
    出来ルダケ多ク裸体デ散歩スル

    ヒポクラテス。




    青汁一口メモ
      暑いとき、氷塊を入れるか、
    しばらく冷蔵庫に入れておいてから飲む。



    いずれの国いずれの時を論ぜず、
    世人の認めて是(ぜ)とする所のことも、
    いまだ必ずしも是ならず。
    天下のもって非とする所の事も、
    いまだ必ずしも非ならず。
    世人の邪説として梹斥する所のものにして、
    かえって真理に出るものあり。
    政府のもって国安を妨害する罪人として
    死刑に処せる者にしてその実聖人賢人なるあり。
    ヤソ、ソクラテスの如きは、当時人民の見て、
    もって邪説衆を惑わすものとし、
    当時政府の見て、もって国安を妨害するものとして、
    ついに死刑に処したるものなれども
    今日よりしてこれを見れば、
    彼等は決して国安を妨害し、
    邪説衆を惑わせしものにあらざるなり。
     外山正一 民権弁惑
    (桑原武夫 1日1言より)



    忍耐は療病の鍵
    自然、光陰、忍耐こそ三大医

    年寄と子供は気が短い
    年寄と大病人は女の介抱がないと行届かぬ

    養生は慎しむにあり
    養生訓

    米食を主とする南方中国人は
    雑穀を主とする北方人に比べ
    体格小く感情が繊細である
    パールバック(大地)

    スコットランド
    スコットランドの山民は
    主に穀物類によってしかも強健で長命。
    カラスムギの芽を生食するという。








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