健康と青汁タイトル小 <1979年7月15日発行 第275号>
 目次




1. 血のにごりと青汁

     医学博士 遠藤 仁郎 


     青汁の効能について説明をもとめられると、私は、青汁によって「血のにごり」がへり、からだ中のすべての細胞・組織・臓器のはたらきがよくなり、抵抗力(防衛能・自癒能、つまり生命力)がつよくなるからだろう、と答える。いかにも非科学的のようだが、むつかしい屁理窟をこねるよりは、かえって、わかりよくはないかと思うからだ。

    からだのしくみ
     からだは、それぞれのはたらきと役目をもった細胞、それらの集った組織・臓器と、その間をめぐって、必要な養分を供給し、不用になった老廃物をとりのぞく、「血」で代表される体液(血液・リンパ液・細胞間液など)とからできている。そして、細胞・組織・臓器のはたらきが正常であり、これを養っている「血」が正常(きれい)であって、はじめて健康は完全にたもたれる。もし、「血」に何かの異常(にごり)があれば、それに養われる細胞・組織・臓器のはたらきは、当然、なにがしかの影響をうけ、その結果、さらに「血のにごり」を増し、細胞・組織・臓器にも、いっそう悪い影響をあたえ、抵抗力(生命力)をよわめることになる。
     この悪循環がくりかえされていると、どこか素質のある(抵抗力の弱い)ところがおかされ、病気の下地をつくったり、さらにすすんでは、病的の変化をおこすようにもなるだろう。反対に、「血のにごり」が減り、いくらかでもきれいになれば、細胞・組織・臓器のはたらきは、それだけよくなり、「血」は、さらにきれいになる。こういう好条件がつづいていれば、たとえ、素質のあるところがあっても、そのまま温存され、病的に変化することは防がれるだろう。また、すでに病的変化をおこしたところでも、その進行がおさえられ、やがては回復にむかうようにもなるだろう。

    血のにごり
     さて、「血のにごり」とはどんなことか。「にごり」という表現自体まことに非科学的で、あいまいなものだが、いわば「血」の異常。血液成分の量的・質的変化、すなわち、正常成分に異常があるか、異常成分がある、といったことであろう。

    正常成分の異常
     血液の総量とその成分、血球、血色素、蛋白、脂肪、糖分、アルカリ度、ミネラル、ビタミン、酵素、ホルモン、免疫成分など。性質としては、かたまる性質(凝固性)、ねばり(粘稠性)その他いろいろあるが、いずれも、正常にはつねに一定にたもたれている。それが、多すぎたり、少なすぎたり、強まったり、弱まったりしているなど。

    異常成分
     また、正常にはないもの、あるべからざるものとしては、感染(細菌やビールスなど)や、中毒によっておこる異常代謝の産物、免疫反応で生ずるもの。また、肝臓・腎臓その他の臓器や組織の病変によって生じたり、腸管内の異常分解でできるもの、などもあろう。ただし、これらはいずれも、病的変化の結果であって、これら自体が病気をおこす一次的の原因とはかんがえられない(二次的病変の原因には、なりうるであろうが)。

    不自然・不合理な日常生活
     では、一次的の原因となるような、すなわち、病気の下地をつくったり、また、発病にもってゆくような「血のにごり」は、何によるのであろうか。それについての科学的の証明も根拠もほとんどないが、私は、あえて、食のあやまり、運動の過・不足、ストレスの過剰、環境の悪化など、あまりにも不自然・不合理化された日常生活にあるのではないか。しかも、食のあやまりの影響がもっとも重大ではないか、とかんがえている。

    食のあやまり
     現在、一般の習慣食は、肉類、卵、乳製品、脂肪、精製穀、砂糖にかたより、野菜ことに良質ナッパのとり方が少ないうえ、高度に加工(精製・調理)された濃厚味食(糖・塩・香辛料・化学調味料の乱用)を飽食している。
     そして、栄養的にははなはだしく不完全――熱量・蛋白質ばかりが多く、それらの体内処理(代謝)に不可欠のアルカリ・カルシウムその他のミネラル(痕跡分をふくめて)やビタミンは不足、という欠陥食になっている。
     ために、代謝は不完全となり、種々の異常(有害有毒)分解産物、すなわち「血のにごり」を生ずる可能性があるわけだ。それは、ちょうど、燃え方の悪い(不完全燃焼)カマドから、大量の有害有毒物をもった煤煙が出る、それにたとえられよう。なお、氾濫している有害有毒食品――農・蓄・水産用薬・産業廃棄物や添加物に汚染された食品、ことに加工・貯蔵食品、既成・インスタント食品。さらには、菓子・酒・タバコその他の強烈な嗜好料。また、運動の過・不足、ストレス過剰、薬品・放射線の乱用。不良の環境などもあずかっているだろう。そして、この「血のにごり」の細胞・組織・臓器への影響は、それら直接のものだけでなく、その結果生ずる二次的の変化、たとえば、ホルモン系や酵素系の異常などによる、間接的のものもあるだろう。そうだとすれば、これに対処するには、原因の究明もとより大切には相違ないが(現在、研究はほとんどそれにむけられている)、その解明をまつまでもなく、ともかく、まず、日常生活諸般の合理化・自然化(せめて、食の自然化、適度の運動、ストレスの解消だけでも)をはかり、代謝を正常化し、「血のにごり」をのぞくようつとむべきであろう。

    食の自然化
     食の自然化のためには、栄養のバランスを完全にし、熱量・蛋白質にたいし、十分のアルカリ・ミネラル・ビタミンを配すること(完全化)。つとめて自然の安全食品をえらび、汚染食品、加工・貯蔵食品、既成・インスタント食品など、有害有毒あるいはそのおそれのある食品はできるだけさけるべきであろう(安全化)。
     そのため、私どもは、多年、十分の良質ナッパをとること。それも、なるべく多くを生で食べ、青汁にしてのむこと(緑葉食・青汁)。すすんでは、主食品はイモ、蛋白食品は大豆を主とし、十分の良質ナッパをそえる、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。あるいは、せめて、青汁だけでもうんと、1日少なくとも2〜3合(もとのナッパ500〜750グラム)以上のむこと。また、調理は簡単に、味つけはうすく、すべきこと、をすすめている。そうすれば、すべての食品が完全に代謝され――完全燃焼で煤煙が少なくなるように――「血」がきれいになり、すべての機能がよくなるだろう。そして、その主役をなしているのは良質ナッパ・青汁だから、青汁は代謝を完全にし「血」をきれいにする、そして、抵抗力・生命力をもりあげる根本ともいえるだろうというのだ。

    適度の運動
     なお、運動は過ぎても、不足しても、代謝に不利に影響し「血のにごり」をますが、適度の運動は、血行、呼吸をさかんにし、代謝をすすめ、「血」をきれいにする。それは、燃えの悪いカマドをあおぎ、フイゴで空気をおくれば、燃焼がよくなり、煙がへるようなもの。

    ストレスの解消
     また、精神的ストレスも神経・内分泌を介して代謝をおさえ「血」をにごす。犯罪者の尿の強い疲労反応(血のにごり)は、罪の告白(ストレス解消)によって、たちまちとれる、という。これは、精神的ストレスのため、せばめられていたカマドの通気口が、その解消とともに開放され、燃焼がよくなり、煙がへることにたとえられよう。神経症・精神病に血液化学的変調がいわれていることも、同じだ。
     ともあれ、食の完全化・安全化、適度の運動、ストレス解消、喫煙、飲酒、その他、嗜好品(薬品)にたいする注意、便通、睡眠、勤労と休養のバランスなど、日常生活諸般の合理化・自然化によって、代謝を正常化し、「血のにごり」をのぞくことが、健康になるためにも、病気を防ぎ、病気の治りをよくするためにも大切であり、青汁はその中心的役割を演じているわけで、私が多年その必要を強調している所以でもある。
    (52・10)(遠藤)



2. のぞき見記(6)
前回参照

    気候
     アラスカのアンカレッジについたのは、現地時間の10時ごろ。高い山には雪があるが、空港周辺は緑の原っぱ。ピンクの花が咲いており、4月ごろといった涼しい風がふいていた。ロンドンの朝、空港ロビーに気温12度と出ていたが、フランクフルトも涼しかった。ハイデルベルグは、ドイツでは南の方だが、10月ごろの気候。朝夕はいくらか肌寒く、スェーターがほしいくらい。日中はそれでも29〜30度にもなったようだが、一度も汗ばんだことはなく、夜はうすいふとんをかけてねた。オーストリも、だいたい同じ。レストランにも、列車にも、冷房しているところはなかった。スイスでのぼった山は3000M級で、残雪もあったが、暖かく、しごく快適だった。

    環境
     スイスはもちろん、ドイツでも、オーストリでも、空はまことにきれい。街のふるい家もそう煤けてはいない。昔は、炊事も暖房も石炭だったろうが、いまは、ガスか電気。工場地域でも、煙をはいている煙突は見かけなかったし、車も、そう渋滞していない。そのうえ、広々とした田園、森、山にめぐまれているからだろう。もっとも、ウィーンや、ことにロンドンの建物はかなりくすんで見えた。

    ほこり
     ドイツ、スイスの街路や公園は清潔そのもの。紙きれもタバコのすいがらも、まったく見かけられず、むしろ窮屈ささえ感じられたほどだ。オーストリでは、ザルツブルグはよかったが、ウィーンはかなりきたなく、ロンドンとなるとグッと落ち、ハイドパークなど、ずいぶん紙きれやすいがらがちらばっていて、ひどく心安かった。

    農村
     ひろい耕地の所々に点在する村落。果樹にかこまれ、こざっぱりした、いかにも裕福そうな農家。麦は、ちょうど収穫期。たまに、コンバインの動いているところもあったが、ほかには、殆んど人影はみえなかった。トウモロコシ(飼料用らしい)、ジャガイモ、テンサイ畑は緑。遠くの森。どこをとっても一幅の名画といった感じ。

    牧場
     ハイウェイや鉄道の沿線の牧場には、時に、牛や羊もみかけられたが、その数とてごく僅かにすぎず、ドイツやスイスでは、牧場そのものも、きれいに刈りこまれているかのようにさえ見えたのは、観光用の配慮からでもあろうか。ともかく、牧畜国というイメージとは、どうも、うまく結びつかない風景だった。(遠藤)


次回参照

3. 青汁忘年会の話題から

     12月15日、青汁教室の忘年会で出た体験談や経験談のうちから

    肥満児
     幼稚園のころ、ほとんど歩けないほどにふとっていたこどもが、毎日2〜3合の青汁をのみだして、しだいに痩せ、いま(小学校3年)では、どんどん走りまわっている。

    虫歯
     カゼをひきやすく、虫歯がよくできていたが、青汁をはじめて、カゼをひかなくなり、4年間、学校から注意の通知が来なくなった。

    寒がり
     現在中学2年。寒がりでひどく厚着をしていたのが、3合づつのむようになって、冬でも下着1枚の薄着で、まだ、あついあついといっている。いぜんは、スタミナ食としてハンバーグなどよく食べさせていたが、今はイモ・マメ・ナッパ食が主になっている。

    高血圧
     230もあった高血圧が、青汁絶食1週間で、150に下った。

    狭心症


      H夫人
       毎日6合のんでいる。足が不自由なので、どうしても農作業に無理をし、過労すると狭心症の発作がおこる。

      M氏
       わかいころスポーツをやり、甘いものがすぎた。狭心症になって苦しんでいたが、青汁で軽快、好調をつづけていた。7年まえ、つい自信過剰で無理をし発作が出、入院したが、3週間で退院。その後何事もない。現、毎日2時間あるいている。

      ○狭心症は、心臓の冠状動脉の硬化のため。脂肪や砂糖のとりすぎ、運動不足でふとることと関係がふかい。

     で、運動はたしかに必要だが、適度(人々によってそれぞれちがう)ということが大切で、過激にすぎることは慎しむべきだ。

    よくなっていた腎臓
     かなりながい腎炎。徹底したイモ・マメ・ナッパ・青汁食約半年で、ほとんど完全に治った、と主治医をおどろかしたほどだった。よくなると、つい油断しがちだが、仕事の関係もあって、いつしか、もとの不摂生な生活にもどったらしい、3年後、ついに透拆治療、ということになってしまった。

       ○どんな病気でも同じだが、とくに腎臓は、一度わずらうと抵抗力がぐんと落ちている。治ったと思っても、けっして気をゆるしてはいけない。


    膀胱結石
     ながい間膀胱結石で困っていたが、毎日6合のんでいた。それまで尖った角のある石が出て痛みが強かったのが、3ヶ月後には、角のない石になり、6ヶ月後からは全然出なくなった。

    頸のグリグリ
     肩こりがつよく、頭痛もちの婦人。右の頸に2センチ大のグリグリがあり、圧えると気分が悪くなっていた。病名がわからず、治療法もない。しかたなく時々ハリをしておさえていた。それが青汁をはじめ、3年ですっかりなくなり、頸のグリグリもいつの間にか消えてしまった。

    椎間板ヘルニア
     手術をすすめられていたが、イモ・マメ・ナッパ・青汁食3ヶ月ですっかりよくなった。その間、体重は70キロから55になった。

       ○背柱をささえている靭帯や筋肉がよわっておこるのだから、青汁中心の正しい食事がよかったのだろうが、それとともに、平素から背骨の運動をおこたらないことだ。


    進行していた子宮癌
     手術後主治医から、かなり進行しており、再発はおそらくまぬかれ得ないだろうと宣告された。しかし、すすめられて、熱心に、毎日5合以上のみつづけ、5年ちかくなるが、いまのところ再発の兆しもなく、いたって元気にしている。(53・12)(遠藤)



4. 病気知らずのこども3人

    岡山市 H.N. 

     ご飯に砂糖をかけて食べるほどの甘好きの兄は、学徒半ばで病にたおれ夭折。
     偏食のはげしかった私は、軍隊生活のお陰で、なんとか一人前にちかい身体まで鍛えなおしていただきましたが、その間、自分の体力の弱さに涙をのみこんだこともしばしば。精神力すなわち頑張りだけでは体が動かぬことを早くからさとり、人なみのことができぬ辛さと悲しみが骨身にこたえておりましたので、子どもには私の苦しみを味わせてはならないと、生れる前から母親に青汁をのませ、誕生後、哺乳瓶使用時にも青汁少量混入、青いレーベンスミルク、青い牛乳をあたえた記憶が蘇ってまいります。

     一女二男と子宝にめぐまれ、離乳毎に、次々、青汁に切りかえ、3人そろって仲よく青汁を飲んでくれましたのも有難い思出です。また、運動好きの真底健康な子どもに育てたく、保育園時代からスポーツ教室に入れました。この切ない親の秘められた願いは、小学校でもうあらわれ始めました。すなわち、私の子どもの頃とは似ても似つかない抜群の体力を内蔵しながら、級友には慕われ、親ごさんたちから羨まれ、それぞれ楽しい思出を残して小学校を卒業できました。

     長女は、小3の納め会で、学校の25メートルプールでクロール200メートル続泳。男女全員中、最長距離で皆さんの驚嘆をえました。長男は、ソフトボール部のキャプテンとして活躍し、「頑張り」と「運動神経の発達」は、サードを守っては県下一だろうと当時の先生方からいわれ、子どもとも思えない見事なプレーで、チームに貢献しておりました。次男は、兄の傘下のソフトボール部で、兄に頭が上らなかったのが嫌だったのでしょう、中学から陸上部に入り、長距離にいどみ、1500メートル以上では遂に上級の兄を抜き全校1位を続けました。
     現在、大安寺高校1年生ですが、今年8月の猛暑中の四校戦(岡山市内県立高校全員出席の恒例陸上競技、朝日、操山、大安寺、芳泉)1500メートルに、学校を代表して出場、23年生に混って1位になり、面目をほどこしました。

     以上、3人の学校生活の一端を紹介しましたが、他人より秀れた体力をつくるには青汁を飲まなければならないこと、すなわち新鮮な青い葉を体内にとりいれつづけることの大切さを、頭でなく、体で知ってくれているのでしょう。成長しました現在、ケールをすってやりますと、きまって「有難う」といって飲んでくれます。また、青汁がしばらくと切れますと、つぎに飲む時は、必ずといってもよいほど「美味しかった」と申します。
     長女は寮生活に入りましたが、家にかえるとすぐ「青汁を作って下さい」と申しております。こんなよい習慣ができましたのも、一図に、早くから青汁のご縁をいただき得ました幸運と、青汁を根気よく飲みつづけることの出来ました諸々の要因の賜物と、心より感謝いたしております。

     学業面では、姉、兄は小、中学校を通じ委員、委員長を続けさせていただきましたが、弟は年子のためか、体も小づくりで、成長がおくれ、小学校1年生から典型的な中クラス成績に固定しておりましたが、根気のつづく性格と頑張のきく体力が、ついに2000メートル競技で、岡山市内1位の賞を得、それを演題として弁論大会に出場。またまた岡山市1位に選ばれ、市長賞をいただき、これらが自信と結びつき、勉学面でも根気強く、高校に入ってから智的成績も、また体格でも兄に追いつくまで伸びてきております。

     3人の成長の跡を振返って見ましても、小学校までは青汁を根気よく飲ませる以外、取立て別のことを行った覚えもなく、これが結果的に良い連鎖反応を生じ、甘い物をほしがらず、歯は丈夫になり、虫歯もなく、根気と頑張りが出るようになりました。
     青い野菜は子どもの性格に、「素直」と「和」と「根気」をあたえるようです。この状態から判断しまして、歯が良いことは表に現われたほんの一面で、かくれた五臓六腑から精神面に至るまで、全身がよくととのっている「健康の証明」と見られます。友が友をよぶ言葉通り、「健体の友」が「康心の友」をよんでくれましたことを更にこゝに特筆させていただきたいと思います。

     病気知らずの子どもたち3人は、反抗期というものも知らないようでした。親にとっては、それだけでも有難いと思っておりますのに、長女小6、長男小4、次男小3の時、祖母が逝きました。これがご縁となり、葬儀の翌日から親子5人そろって、毎朝、蓮昌寺(約2.5粁)に追善供養にまいり、約40分、法華経を読誦しました後、子どもたちは登校するようになりました。
     門前の小僧習わぬ経を読むのとおり、意味も解らぬまゝ、3人とも、いつ間にかお経を覚え、35日、49日、1年忌を経て中学校卒業まで、7年間つづけてくれました。高校に入り、始業時間に間にあわなくなりますので、上から順に一人欠け、二人欠け、とうとう皆んなお詣り出来なくなりましたが、今でも休日の朝は揃ってお詣りする姿を微笑ましく見守っています。

     世間には親子の断絶とか、「近頃の子どもは」、と現代児を見下す言葉をテレビの中に聞くことがありますが、この子どもたちの姿に接しています私には、とてもそんな言葉を口にすることは出来ません。私の方が子どもに掌を合せるほどの毎日を送らせていただいております。たったチョコ一杯の赤子への青汁が、こうした有難い結果を導びこうとは、当時の私たちの考え及びもしなかったことです。



5. 体験をとおして拡めたい

    鳥取県 K/Y. 

     6月にまいたケールが、8月20日すぎより、少しづつとれるようになり、今日まで2ヶ月、毎日のみつづけております。1年半もメマイ、血圧の上り下りと苦しんでいましたが、日ごとに元気になって、フラフラもとれ、生理も順調になってきました。ご近所の方にもお教えして、何人かの方達がケールを植えていらっしゃいます。このうえは、私の体をもって証明し、皆さまにひろめて行きたいと願っています。



6. 皆、快調

    大阪府 H.O. 

     青汁をはじめて約10ヶ月。朝、コップ1杯ですが、おひるごはんのおいしいこと。5人、皆、快調です。



7. 砂糖づけの現代人 ―忘れられた民族食のよさ―
  『当世養生学』 >中<

    公立菊池養生園園長 N.T. 

    幼児期に決まる
    「親に似たカメの子、口のいやしさが遺伝する」これは私自身のことである。肥満、高血圧、糖尿病等、人はよく親ゆずりの体質だから仕方がないとあきらめる。私もかつてはそう思っていた。親が糖尿病で倒れ、兄弟も肥満と糖尿病に見舞われた。兄弟のうちで私が一番最初に肥満症になり、その結果、高脂血症、アレルギー体質、慢性肝炎、そしてついに糖尿の洗礼を受けたことは前回にも述べた。それが今では、すっかりやせ、持病らしきものはなくなった。7人兄弟中3人は私と同じ食生活を試みてすこぶる元気である。意志の弱いものは肥満やその他の持病で悩んでいる。私の母も一時は肥満と高血圧で危なかった。とにかく、何を食べても下痢したこともないし、なんでも豚のごとく好ききらいなく残さず食べるくせがある。その口のいやしさが子供たちに遺伝したと言えないだろうか。「三つ子の魂百まで」という。幼児の時に味わったものが一生を支配する。好ききらいの偏食もその時にはじまる。親と同じカマの飯を食うのが成長期である。その時期の食生活が将来の病気や寿命にもつながる。あえて遺伝したとすれば、胃腸の強さであろう。

    先人たちの知恵
    「食うことばかりで、出すこつばうつ(すっかり)忘れ」
     われわれは一食だって、がまんができない。
     ふとっている人が「先生、なんば食うとやせますか。」と聞く。
    「なんも食わんとやせる」と答える。
    「出すこつが先で、食うのは後から」。
     出すものは出して、はじめて快食が得られる。この便秘症というのも食病である。繊維の少ない消化のいいものばかり食べているとひどいことになる。便秘が作る病気として、痔(じ)の病はもとより、腰痛、腹痛、頭痛にもなる。めまい、高血圧の原因にもなる。直腸ガンだって便秘のない人間以外の動物にあるだろうか。しりぐせの悪いのも親ゆずり、それは、食べ物の選び方と習慣による。私の持病も玄米食のお陰ですっかり治った。玄米食は消化が悪いという人がいるが、現在は消化が良すぎての便秘症が多く、それも現代病の一つである。欧米では直腸疾患に糠(ぬか)療法をやると聞いた。われわれ日本人も先人の知恵を見直すべきであろう。

    桃太郎とキビ団子
    「歯をみがきましょう!」これが学校保健の合言葉である。
     しかし、児童の90%以上は虫歯という。わが子も虫歯オンパレードであった。5年前から砂糖を断ち、文字通り甘やかさない食生活をしている。その結果、歯医者とは縁がなくなったし、体も強くなった。
    「文明病は砂糖づけ、甘い、甘え、甘やかす、これ文明の遺産なり」。
     動物は砂糖という調味料をもたない。その砂糖がわれわれ日本人の口に入り出したのは明治以降、たかだか100年の歴史である。砂糖だけを悪者にして申し訳ないが、胃腸病、カイヨウ、皮膚病、血管障害、その他神経痛に至るまで多少なりともかかわりがありそうである。私の経験だけでなく、砂糖学者たちが口をそろえて言っていることでもある。「アワ飯、麦飯は薬飯」カッケ、神経痛を麦飯で治し、アワ飯で乳を出す。これがおばあちゃんたちの知恵であった。桃太郎だってキビ団子で気は優しく力持ちに育った。われわれは雑穀の効用を忘れてしまっている。動物の飼料か、小鳥のエサくらいにしか思っていない。動物たちは雑穀でたくましく育つ。人間は穀物を精白することを工夫し、大切なハイ芽は飼料や肥料にしている。このように、食べ物を一つ一つ取り上げていくときりがない。その食べ方によっては、毒にもなれば薬にもなる。人間は、それを見分ける能力を失ってしまった。化学薬品で色や味を作り、それを食べものに入れ腐らないようにもした。物は一見豊かになったが、はたして人間の命に益するものなのか科学万能という考えに誤りはないのだろうか

    食理学が必要に
     ここで癌(がん)という字の持つ意味を考えてみなければならない。品物の山となった時代の行方はどうなることだろう。医学に薬学や薬理学はあるが、生きることの基本である食の学問が医学のなかで体系づけられていない。栄養学はあっても、医学とは別な次元で発展した。いろんな食餌(じ)療法が考えられているが、病気の部分しかみていない。個人差のある人間全体を忘れている。
     2つ3つ病気がある時は、食箋(せん)はどうするのか。体質も考慮した食べ方から食品添加物や農薬、その他たべもの全般にいたる食学、食理学の必要があるのではなかろうか。日本人はいまや、民族食を忘れ、国際食への道をもう進している。そのツケは、国際病となって返ってくるであろう。その他、世界に類を見ない公害病がいくつもひかえている。人類がかつてやったことのない、短期間での、民族あげての食変更と添加物と農薬食の実験をやっている。日本の医学界は沈黙を守り、世界の学者たちは、その成り行きを注目のまなざしでながめている。

    (54・1・21 中国新聞)



8. 食料当面の間違いに対処するには(4)
前回参照

     友成 左近 


     食料当面の間違いに対処して、めいめいなにより大切な健康を保持増進するには、さしづめ日日の食料調達にあたって、その実状を、食料の諸要件をあげて吟味して、間違いを最小限にくいとめるように選択することが大切ですが、そのうち成分面については前記の通りです。

    安全面について
     つぎに、成分面と共に、当面最も重大な要件として取り上げねばならないのは安全面です。
     それはいうまでもなく、成分をよく吟味して、健康保持に必要な栄養分が十分とれるように選択しても、その食料に有害有毒物が含まれていては、とうてい健康は保てないからです。従って、まえにもふれたように、健康保持に必要な栄養分に利用できる成分を備えているのは、植物や動物といった生き物だけですが、このうち在来食料に利用しているものは、有効成分の含有以外に、味わいのよさや供給の便などもさることながら、なによりもまず、健康に障害を及ぼす有害有毒物が含まれていない(多少は含まれていても加工や調理で除去できる)安全なものだけです。そしてこれは、民族長年の経験によって選択してきたのはいうまでもありません。
     もうひとつ、在来食料に利用しているものには、こうした動植物以外に、食塩や重曹といった、ごく僅かな種類の無生物がありますが、これは、栄養分の摂取というよりも、食料の保存や調理に利用しているものです。そしてこれも、民族長年の経験によって、健康に障害を及ぼすおそれのないことが確認されているわけです。

     そして食料は、まえにもふれたように、自然界の動植物をただ採取するだけでなく、大部分は、栽培や飼育といった生産活動を営んで供給をはかり、市販にあたっては、収穫したままの原材料である場合もありますが、大部分は一次二次三次と加工をしています。ところで、こうした生産や加工は、他の動物ではみられない人類固有の知的活動であって、これによって食料は多種多様にわたって豊富になり、また(衣住その他についての知的活動とあいまって)地球上至るところで生活しているわけです。
     けれどもこの知的活動は、手ばなしで人類に幸福だけをもたらすものではないのであって、とくに最近は、この生産や加工の技術が急速に発達するにつれて、以前とは様変わった、いろいろ重大な間違いが伴なってきたのです。

    間違いの主要点
     その最も著しい点は、生産や加工に、新たに開発した多種多様の化学薬品を使い、それが食料に含有するようになったことです。そしてこれは、いずれも無生物であって、もともと食料として体内にとりいれる性質のものではなく、しかも食塩や重曹などのように、安全であることが確認されているものではなく、程度の差こそあれ有害有毒なものばかりです。従って、この使用は行政当局が監督して、許可したものだけを、所定の規準通りに使用することになっています。そして当節は、ひところのように毒性の強いものは使用できなくなっています。けれども、この許可にしても使用規準の作成にしても、「諸般の事情を勘案して」行なわれ、また使用の指導監督も不行届であるのが実情です。従って、現に許可されているものを、所定の規準通りに使用しているとしても、その食料は決して安全なものではなく、それ相当に有害有毒であることには変わりありません。

     まず農産物の栽培には、さらにその保存にも、病虫害の防除に、いわば当たり前のように新農薬があれこれと使われています。そして、これはいずれも、在来の除虫菊などとちがって、毒性が強いうえに、作物の内部に滲透して、しかも長期間、殺虫殺菌作用を及ぼすのです。ために農産物は、収穫したままの原材料からして、この農薬が多かれ少なかれ有毒なままに残留しています(そのうえ地域によっては公害物質にも汚染しています)。そしてこれは、内部に滲透しているので、洗っても皮をむいでも十分にはとれず、また生物ではないので、煮炊きで消毒することもできず、さらに病害虫を殺すだけの毒性がある以上、人体にもそれ相当の有毒作用を及ぼすことはいうまでもありません。

     つぎに畜産物の飼育には殆んどすべて、こうした農薬残留の飼料を使い、そのうえ、この飼料には、程度の差こそあれ有毒な保存料などを添加しているものが多く、さらに肥育促進や病気の治療に、これまた程度の差こそあれ有毒な薬品を使っているので、原料からして、こうした薬品が多かれ少なかれ有毒なままに残留しています。もうひとつ水産物では、外洋ものはともかく、内海ものや河川ものや養殖ものは、殆んどすべて程度の差こそあれ公害物質に汚染しています。

     さらに重大なことは、一次加工もさることながら二次加工では、ましてや家庭の調理段階にまで及んでいる三次加工ではなおさら、保存や安定に、また漂白や着色や艶つけに、さらに軟化や調味や着香に、あるいは増量に、程度の差こそあれ有毒な添加物が多種多様にわたって使われています。そのうえ加工の過程で、そこに使った有毒な薬品がまぎれこんだり残留したり、また包装用材中の有毒物がとけこんだりしている場合があります。(つづく)


次号参照

9. 総会便り

     医学博士 遠藤 仁郎 

     遠藤青汁の会昭和54年度総会が、5月13日10時より15時まで、倉敷の若竹の園で開かれ、参加者は全国各地から約130名。この全員に遠藤先生の新著「病気と青汁」を贈呈。

     まず、遠藤先生の開会挨拶につづいて議事に入り、前年度の事業経過と決算、新年度の事業計画と予算を参会者一同、先生ご夫妻のご尽力に深謝して承認。ついで、参会者全員まず青汁を飲んだ後、先生がこの青汁の意義を説明、参会者の質問に応答。つづいて参会者全員イモ・マメ・ナッパで昼食をして、しばし互いに自由に懇談した後、参会者有志が体験を発表して先生が講評。最後に参会者一同、来年80歳になられる先生が、ますますご壮健に長命されて引き続きご指導下さるようにお願いし、来年も互いに再会して健康を喜んで先生に感謝しようと話し合い、また、会場整備にご奉仕下さった若竹の園の方々、青汁や昼食の供応にご奉仕下さった倉敷青汁教室の方々に感謝して散会。

     そこで参考までに、先生が青汁について説明されたことなどを要約して伝達。健康の最も重要な土台は毎日の食物であるが、この食物に当節、文明が急速に進んで成分が著しく不完全なものや有害有毒物を含んだ危険なものが増え、ために進歩してきた医療でも、予防も治療もしかねる厄介な病気が増えてきた。
     ところで、文明が進んでも、体の栄養作用は別になにも変わるわけではなく、また、人間は文明を創造しているからといって、体の栄養作用は他の動物と大差ないのである。
     従って、間違った食物を改めるには、文明が進む前の人々の食物や広く動物の食べ物を手がかりにすればよいのであって、そうして着想したのが、
     まず第一に「良質で安全な青野菜」を十二分に食べる、ということである。それは、他のどんな食物も成分があれこれと不足しているが、唯一つ良質青野菜だけは既知未知にわたってすべてそろい、とくに他の食物で不足している成分が格別豊富であり、そのうえ、安全なものを青汁にして飲むのであれば、他のどんな食物ともちがって、別になにも副作用はなく、多々益々弁ずるからである。
     そこで、ふつう人並の食物である場合、日に2合(もとの青野菜で500g)飲めば栄養がほぼ完全になって、以前のようには病気にかからなくなり、かかっても順調に治り、世にいう難病でも、4合6合と増やし、その他の食物もイモ・マメ・ナッパを基本として改めたら、やがては治ってくる場合が多いのである。



10. 赤ちゃん離乳食用の粉末野菜 禁止の放射線を照射

     医学博士 遠藤 仁郎 

     【名古屋】愛知県豊橋市の食品加工会社が、納入先の検査基準にパスするため、製品の離乳食用粉末野菜に4年前から法律で禁止されている放射線を照射して出荷していたことがわかり、愛知県衛生部は10日、同社に製品の回収と工場の営業禁止を指示した。またこの粉末野菜をベビーフードに加工して市販していた和光堂(本社・東京都千代田区神田佐久間町4‐20)は「栄養野菜スープ」(48グラム入り、250円)の製造中止と回収を始めた。

    製品も回収へ 製造会社営業停止
     問題の食品会社は豊橋市鍵田町119、中神食品工業株式会社(中神昭雄社長)。
     同社の梅本勲技術部長が9日午後豊橋保健所に、粉末野菜の放射線照射の事実を届けたことから明るみに出た。県衛生部の調べでは、同社は昭和49年6月から4年間にわたり、納入先の和光堂の細菌検査に合格するため、群馬県高崎市大八木町168、株式会社「ラジエ工業」(富田賢二社長)に依頼して、キャベツとハクサイの粉末にコバルト60のガンマ線を照射してもらった。
     1回の放射線量は50万ラド‐300万ラド(ラドは明収線量の単位)。和光堂では、この粉末を「栄養野菜スープ」の原料の一部に使っていた。同スープは一包4グラムの12包入りで販売されており、中神食品から納入された粉末は一包中に0.6グラムずつ入っている。48年7月から売り出され、全国の薬局、薬店、スーパーなどで販売。年間数十万個出回っているという。和光堂では、取りあえず手持ち原料の廃棄、製造中止、店頭からの回収の措置を取るとともに、家庭にあるものは店で引き取るむねの新聞広告をするという。
     食品に対する放射線照射は食品衛生法第7条第2項で禁止されているが、ジャガイモの発芽防止用にのみ最高1万5000ラドの照射が認められている。実験動物用のエサも例外。この点に目をつけた同社は、粉末野菜を詰めた18リットルかんに「飼料」のラベルを張ってラジエ工業に運んでいた。同社は49年から未照射分を含め計39トンの粉末野菜を製造している。
     照射食品の安全性については国際的にも「50万ラド程度の線量で照射した場合、人体に危険はない」という安全説と、「食品中の細胞に変化が起きて有害物資を生じる恐れがある」という危険説の両論がある。県衛生部では厚生省食品衛生課に報告する一方、独自に問題の粉末野菜の残留放射能検査を始めた。

    (53・9・11 サンケイ)



11. 間歇性跛行症と青汁

     動脉硬化にたいする青汁の効果をためすのにぐあいのよいのは、動脉硬化性の間歇性跛行症だ。この病気は、あるいているうちに、脚がだるくなり、痛くなり、ついに動けなくなってしまい、一休みすると、また歩け出す、というもの。ためすには、青汁をのむまえに、一定のスピードで歩き、あるけなくなるまでの距離(あるいは時間)をはかっておく。そして、飲用後、1週間おきくらいに、同じスピードであるいてみ、しだいに距離(あるいは時間)がのびるようなら、青汁がきいた証拠ということになるわけだ。さいきん入院したM氏は、入院当初100メートルしか歩けなかったが、青汁を毎日5合(もとのナッパ1.25キロ)のみ、約2ヶ月で、1キロ以上らくにあるけるようになった。(54・3)(遠藤)



12. こどもを丈夫にそだてるには

     まず、両親(ことに母親)の食を中心とする日常生活を合理化・自然化して、丈夫なこどもをうむこと。それを丈夫にそだてるには、乳幼児食の合理化・自然化――健康な母乳と安全完全食。なるべく自然にまかせ、薄衣にし、存分に運動させ、きびしくしつける。泣かしもし、おこらせもし、かまいすぎたり、あまやかさないこと。(遠藤)



13. アーユルーヴェーダの医師論

     医者には二種類ある。一方は、生命を助け、病気を滅す人であり、もう一方は、病気を助長し、生命を滅す人である。
     生れがよく、聖典によく通暁し、(医療)活動の経験が広く、頭がよく、清潔で、手先が器用で、克己心あり、治療に必要なすべてのものを備えており、すべての感覚器官が正常で、ものの本質をよく知り、物事に対応する能力がある――このような人々は生命を助長させ病気を消滅させる。これとは逆の人々は、病気を助長し、生命を消滅させる人々である。(チヤラカ・サンヒター 矢野道雄訳 日本臨床36・1 昭53・1)



14. 青汁で下痢

     青汁をのんで下痢するときは、分量をへらし、様子をみながらしだいにふやしてゆく。バター5〜6グラムを一緒に食べてみること。



15. 青汁で便秘

     ふつう、青汁をのむと通じはよくなるものだが、ときに、かえって秘結することがある。そのばあい、青汁はやめずに飲み、ほかに、繊維の多い野菜(青汁のしぼりかすでもよい)や山菜・海藻などを十分食べるか、生ナッパをミキサーで粥状につぶして(ミキサー粥)食べる。なお、糖分(菓子や味つけの砂糖)を極力へらすこと。



16. 効果にビックリ

    静岡県 T.T. 

     胃下垂でいつもぐあいが悪く、便が兎のふんみたいでした。青汁のことを知って、キャベツなどをジュースにして飲んでいましたが(1ヶ月くらい)、あまりパッとしませんでした。でも、ケールを飲みはじめて3日目より、便が正常になり、びっくりしている次第です。



17. 耳鳴り、白内障、手のしびれも

    岡山県 T.I. 

     20年前、便秘がひどく困って居りました。先生の緑葉食青汁の本で、青汁がよいことを知りましたが、家族8人の主婦として雑事に追われ、とてもつくる時間など持てないので、野菜をたくさん食べるように気をつけて、その方はどうにか良くなって居ります。
     本年1月、激しい耳鳴りがいたし夜一睡も出来ない日がつづきまして早速最新設備のある病院に走りました。診療の結果、貴女のは6年ほど前から悪くなった耳なので、治療の方法はないから、夜は睡眠薬、日中は安定剤を飲むよう申されました。薬害のおそろしさは充分承知して居りましたが、余りにも激しい耳鳴りなので、一時でもよければと時々飲みますれば胃が悪くなります。他の病院に変りましたら、夜ねむれるようにはなりましたが、頭が悪く、生きる楽しみもありませんでした。

     中央病院に参り、遠藤先生の診察で、青汁の話を聞き、早速実行しようと致しましたが、今年の夏の水不足故、野菜は充分作れず、他家の野菜はおそろしく(薬害)て飲めませず、1日にコップ半杯が精一杯でした。今やっとコップ2杯になりました。それでも、外出して飲めない日は耳鳴りが大きく、続けて飲用しておればかすかになります。
     それから、5年前から白内障で医者通いをして居ります。先日、眼科に参りましたら、私が何も申しませんのに、先生の方から、白内障は心配ありません。老眼鏡だけで結構ですと申されました。
     また、10年位、毎夜、手がしびれて目がさめて居りましたのも、また、頭の中が、始終、ビシビシと鳴っており、診察をうけても、原因がわからぬ、といわれていましたのも、青汁をのんでいるうちに、なくなってしまいました。青汁のお蔭と感謝しております。
     この頃は青汁党になり、先生の本を4、5冊繰り返し読み、脈のある友達には青汁の効果を話し、先日も2冊の本を差し上げました。この秋になり、ケールやそのほかの野菜を何度にも蒔きましたので、近い内に3合の青汁が飲めるものと楽しんで居ります。



18. アメリカだより

    1、ひどい医者
     いぜんのホームドクターはひどい医者で、私から腎臓病だといっても、眼底をみるでもなし、何がからだにわるいというでもなしに、ただ高い薬を2つも3つも飲めというだけで、いろんな薬をたくさん飲ませられ、ひどい目にあいました。“医は仁”というように、医者は人をいやすために心をつくすのが当然ですのに、いまごろの医者は金儲けで、注射と薬をやっておけばよいようにする人が多いのに驚きます。

    2、もやしをすすめるドクター
     知人のドクターはクリスチャンで、生きたものを食べなさい。たとえば、麦の種子をコップの水にかして芽を出させて、それを生で食べなさい、とすすめ、「善を知ってこれを行わねば罪悪である」というんで、尊敬しています。

    3、アルファルファのもやし
     いま、私はアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)の種子をモヤシ器に入れ、毎日水を入れかえると、4〜5日で出る青芽を、そのまま、何もつけずに(ふつうはマヨネーズか酢醤油で食べる)、おいしく食べています。この草は、緑葉素にもっとも富んでおり、動物にも人間にも、すべての点ですぐれた食物だそうで、ビタミン剤をやめてこれを食べている人もあるということです。(在米 広兼晴子)

      ○このアルファルファは、ルーサンともいわれ、2000年以上もの昔から栽培されており、アラビヤでは、「馬には駿足と頑健さとをあたえ、人体にもまた健康と精力とをあたえる」といわれている。
       すぐれた蛋白質にとんでおり、カルシウムや鉄その他のミネラルが多い。ビタミンにもとんでいる。マメ科特有のなま臭味はいくらかあるが、サラダにいれて結構食べられるし、青汁の材料にもなる。生のままか、乾燥したものを茶にしてのむ。こどもにも大人にもよく、老人には理想的ののみものといわれている。(遠藤)



19. 膝蓋骨骨折したが

    山口県 Y.T. 

     4年来、青汁をつづけ今日にいたっています。今年66才ですが、元気に立働いています。1月に転倒して、膝蓋骨折をし、大手術をうけましたが、これも順調によくなりました。



20. 近所のおばあちゃん

    愛知県 S.T. 

     近所の、青汁を毎日のんでおられるおばあちゃん、お顔の色が、目に見えてよくなられ、「この冬は風邪もひかず、私は青汁のおかげと思っている」といっておられました。



21. 質問箱 青虫や土用のひでり……

    香川 A. 


     春さきから勢よくのびていたケールが青虫や土用のひでりとでサンザンいためつけられてしまいました。どうすればよいでしょう。


     種子をまいても追つきません 幹がしっかりしていれば、そのままにして、十分の水と肥料をやって下さい。やがて、新しい芽が出てどんどん繁って来る筈です。



 コラム紹介

     宗教は教義にあらず感激にあらずただ奉仕なり

    ヒッチコック


     安心、それが人間のもっとも安価なる敵である
    シェークスピア


     それ、もろもろの衆生のあらゆる憂苦は、
     一切皆欲を以て根本と為すなり。
     欲より生じ、欲より集り欲より起り、
     欲を因とし、欲を縁として、憂苦を生ず。
    竭曇経(根本仏教聖典より)


     生の緑葉は生命のもと








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