<1974年10月15日発行 第218号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. こどもの喘息 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
ちかごろ子供の喘息がふえたのは、大気汚染(自動車や工場からの排出ガス、煙、煤、粉塵、あるいはタバコなど)のせいだ、といわれている。そうかも知れない。しかし、公害のやかましい工場地帯の小学校と、工場のない、自動車も少ない、空気のきれいな山間の小学校とをくらべて、子供の喘息の発生率にそう大した差がみられない、という事実もある。 | ||||||||||
2. ケイトウ(鶏頭) | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
もともと観賞用だが、食用にもなる。 (救荒野譜)
「苗葉、煤熟し食す」。 (救餓録)
ハケイトウ(葉鶏頭) 「苗葉を採り、煤き熟し水に浸し淘浄し、油塩に調へ食ふ。晒し乾し煤き食ふ尤も佳し」。 (救荒本草)
また、乾燥し粉としての利用もされている。効能は一般緑葉と同じだが、本草綱目や民間薬に散見するところは、
(時珍)
烈公食薬「痔、白鶏頭嫩葉、煮て汁の実またはヒタシモノとし、五痔下血によし」。 「赤白帯下(ナガチ・シラチ)同上食してよし」。 民間薬(富士川)
「下痢、鶏頭の葉を粉(こなかて)となし、或は味噌汁に煮て食す」。 (夜光珠)
「血の道 白鶏頭の葉ばかり取り、よくゆでヒタシモノにしてたべる。妙薬なり」。 (秘方録)
「淋 白鶏頭の葉を煎じ用ひてよろし。或は味噌にて煮て服してよろし」。 (薬屋虚言噺)
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3. 繊維食 | ||||||||||
緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食の特長で、いま一つ見のがされないものは、繊維にとんでいること。もっとも、青汁では粗繊維は除かれている。けれども、軟い繊維は残っているし、ナッパを中心とする野菜、山菜、海草、果物はもとより、穀、豆、芋にしても、自然食あるいは自然にちかい食べ方ではかなり繊維は多い。 (49・3)
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4. 水疱の効用 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
水疱をつくって病気の治りをよくしようということも行われた(発疱法)。
「葉及び子、気味辛温、毒あり、服食するに堪へず。ただ用ひて瘧に捷つ。此の瘧をきる法、今、本邦民俗にもしる者あり、草おとしていふ」 と出ている。 センニンソウ(仙人草) よく見かける蔓草。秋、白い花がつく。 別名 ウシノハコボシ。 牛が食べると、口があれて、歯がこぼれるというのだ。 この汁でもよい。痛いこと、いやなことを我慢するのは、はやらぬ当世、わざわざこういう野蛮なことをやろうという物好きなご人もあるまいが、 リウマチ、神経痛その他、慢性の難治病で、現代医学の最新治療でも、どうにもならぬといったもの(それがまた存外と少なくないんだが)には、一応、試してみてもよいのではなかろうか。 | ||||||||||
5. 高血圧 | ||||||||||
WHO(世界保健機構)の専門委員会によると、正常血圧と高血圧とを画する明確な線はひけないが、一応の目安には、140/90を正常、160/95以上を高血圧、とすることができよう。
30〜64才、160/95以上、 65才以上、175/95。 (メジカル・トリビューン 1973、3、15号)
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6. 本態性高血圧と食塩 | ||||||||||
本態性(特別な原因疾患のない)高血圧は、一般に、食塩のとりすぎが原因と考えられ、治療には、食塩と水分の制限がいわれている。 (JAMA、1973.9.10号)
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7. 高血圧治療と心臓 | ||||||||||
フランスのJouve博士が、高血圧患者を2群(治療を施した群と対照群)に分けて、2年間観察した結果によると、高血圧治療は、合併症を防ぐには役立ったが、冠状動脉疾患(心筋梗塞など)の予防には役立っていなかった、という。 (メジカル・トリビューン 1971・12・2日号より)
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8. タバコと動脉硬化 | ||||||||||
タバコは血液の脂肪を増し、動脉硬化に促進的にはたらく。もっとも、その作用はあまり著しいものではないようだが。といっている人がある。 | ||||||||||
9. 精神管理と相まって | ||||||||||
高槻市 H.O.
毎日青汁常用、満82才と7ヶ月になりました。 | ||||||||||
10. ビタミンCと動脉硬化 | ||||||||||
慢性C不足で血液のコレステロールや脂肪がふえる。動脉硬化との関係をしめすもの。Cの不足したモルモットには、血管に動脉硬化性の変化があらわれる。 (Loh,Lancet.1973.7.21号)
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11. 秋におくる 健康知識四題 | ||||||||||
注射剤の中には、血液中の赤血球を壊す作用を持つ溶血性や水素イオン濃度(PH)、浸透圧などの点で、組織や細胞に障害をもたらす危険性の強いものが多い−。 仙台市で開かれている日本薬学会で、東北大医学部法医学教室の赤石英教授が7日、特別講演で発表した。 同教授の指摘により、危険な注射剤を生産しているメーカーや国の“チェック体制”をめぐって今後、大きな“薬害問題”を提起しそうだ。 ここ数年、増加してきている医療事故に対し、同教授は47年夏頃から病院などで一般に使用されている各種注射剤を分析した。 その結果、 このことから、成長期の子供の太ももに強い溶血性をもった薬剤を注射すると、筋肉組織に障害を起こす一方、骨だけは成長するためビッコとなる。 山梨、長野、福島県など全国でヒザの曲がらない子供が続出した「大たい(腿)四頭筋短縮症」も、強い溶血性の注射剤が原因ではないか−とし、従来の注射部位や注射回数に新たに医療事故原因を加えた。 赤石教授の話 「組織や細胞に障害をもたらす危険がある注射剤は、開業医などでよく使われる解熱剤や抗生物質のなかにもかなり見られる。 “薬剤のバイブル”である日本薬局方には浸透圧やPHについての指標があるのにそれが無視されているのは問題だ。 しかも、そうした注射剤に溶血性が高いことなどの注意書きがないから、医師も知らずに使用することになる。 講演ではこうしたことを強調して製薬関係者や薬剤師に注意をうながした」 (サンケイ 49・4・7)
公取委には昨年夏ごろから「“天然調味料の本格派”“カツオぶしを原料に天然のコンブなどのうまみをミックス”などのキャッチフレーズに惑わされ“100%天然調味料のカツオだしのもと”を買ったが、どうも表示と内容物に違いがあるようだ」との消費者からの苦情が殺到、同委で内容物の調査などをしていた。 同委で大手16メーカーの製品成分を調べたところ、全部の社が化学調味料を主成分にした“天然調味料”で、ひどいものは、カツオの粉末がわずか13%しか含まれておらず、残りがグルタミン酸ソーダや食塩などというデタラメ表示品もある始末。このため、この日の警告となったもので、日本即席スープ協会では「だしのもと業界は2,3年前から急速な伸びを示しており、これまで業界自体がばらばらで、まとまっていない面が多く、消費者に迷惑をかけた点を反省、前向きに取り組むようにしたい」と改善を約束している。 (山陽 46・12・18)
名大医学部 早川講師が調査
名古屋大学医学部、早川律子講師(皮膚科学)が、こんなショッキングなレポートをまとめた。 12日から神戸市で開かれる日本皮膚科学会で発表する。 被害者のうち、医師の手当てを受けたのは7人に1人。治療のため化粧品を使わないようにという医師の指示を守ったのは5人に1人。“美”に執着する女ごころが、化粧品禍をもたらしているといえそうだ。 早川講師は昨年、無作為に選んだ主婦、OL、学生ら女性3千人に対し、化粧品の副作用についてアンケートを求めた。集計によると、化粧品を顔や手に塗ったため「肌がヒリヒリした」「はれあがった」「色が黒くなった」−など皮膚障害を訴えた女性は、回答者1,155人中、445人。38.5%の高率で2.6人にひとりが化粧品被害を受けていることがわかった。 障害をひきおこした品目はクリーム、乳液、化粧水の順に多く、この3品目で全障害の69%を占めている。 ファンデーションも12%と多く、肌に栄養を与えるはずの基礎化粧品が逆に肌を荒らしているという皮肉な結果が出た。 しかし、これほどの被害意識にもかかわらず、皮膚障害を起こしたあと、医師の診察を受けたと答えたのは、わずか13%の150人余り。このため、障害者の7%が肌が黒ずんだりシミができる色素沈着を起こしていた。 色素沈着は、皮膚表面のメラニン色素がくずれた皮膚細胞のすき間から皮膚深部に落ち込み簡単には消えない。 早川講師は、このアンケートと並行して昨年中に名大付属病院を訪れた皮膚障害患者212人の臨床例も全調査した。 この結果、24%に皮膚炎、15%に黒皮症がみられ、アンケート結果を裏づけたという。 患者のなかには、少しでも肌を白くしようと、有毒なパックをくり返して顔全体が黒カッ色となり、自殺を考えるほど思いつめた独身女性や、化粧水でホオにケロイド状の斑点ができた中年女性もいたという。 (サンケイ 49・4・3)
牛乳アレルギーの子供は、“ゴキブリ・ゼンソク”にかかりやすい−千葉大学医学部衛生学教室の桜井信夫助教授、国立千葉病院研究検査科の川上仁研究員ら6人のグループは、この過程を動物実験で立証、12日から広島市で開かれる第32回日本公衆衛生学会で発表する。 家庭の中のゴキブリのふんなどが子供の気管支ゼンソクを起こすという“ゴキブリ・ゼンソク”は、すでに米国で報告されているが、これを牛乳アレルギーと結びつけたのは初めてで、新しい角度からの研究として注目されている。 この研究は、まずモルモット60匹を30匹ずつA、Bの二群にわけ、A群には10%の牛乳0.5mlを1−3ヵ月間隔で2回筋肉内に注射、または10%の粉ミルク液0.02−0.04mlを同じ条件で気管内に注入した。 B群には牛乳や粉ミルク液を与えなかった。そのうえで、牛乳アレルギー状態となったA群と普通の状態のB群のモルモットに、それぞれ黒ゴキブリのふんのエキス0.05−0.1mlを注入して観察した。 この結果、牛乳、ミルクを与えなかったB軍のモルモットには、臨床的な変化はほとんどみられず、病理学的に肺胞壁に軽い細胞浸潤がわずかに認められる程度だった。 これに対し、牛乳アレルギー状態となったA群のモルモットは、エキス注入後間もなく呼吸困難となり、ゼンソクのような発作が起き、肺気シュ(腫)が認められたほか、肺胞壁が厚くなったり、リンパセンが肥大しているなどの症状がみられた。 この実験結果から桜井助教授は、家の中に多いゴキブリのふん自体にもアレルギーを起こす成分が入っているが、牛乳アレルギー状態にある動物では、気管支ゼンソクなどの一種の引き金になっていると指摘「乳児を牛乳やミルクで育てるとゼンソクなどの病気になりやすい」と警告している。 (山陽 48・10・9)
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12. 総会の度に思うこと | ||||||||||
友成 左近
子曰。学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不恨、不亦君子乎。これはいうまでもなく、中国の古典、孔子とその弟子たちの語録「論語」の冒頭の一説ですが、青汁仲間が集まる度に、とりわけ青汁総会の度に、この言葉を思い考えるのですが。 まずこれは、貝塚茂樹著「論語――現代に生きる中国の知恵」(講談社現代新書)では、つぎのように読みくだしています(振り仮名を省いて、読みにくい漢字だけに仮名を付記)。
朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。 人知らずして恨(うら)みず、亦た君子ならずや。 また、下村湖人訳「現代訳 論語」(角川文庫)では、つぎのように意訳しています。
「聖賢の道を学び、あらゆる機会に思索体験をつんで、それを自分の血肉にする。なんと生き甲斐のある生活だろう。 こうして道に精進しているうちには、求道の同志が自分のことを伝えきいて、はるばると訪ねて来てくれることもあるだろうが、そうなったら、なんと人生は楽しいことだろう。 だが、むろん、名聞が大事なのではない。ひたすらに道を求める人なら、かりに自分の存在が全然社会に認められなくとも、それは少しも不安の種になることではない。 そして、それほどに心が道そのものに落ちついてこそ、真に君子の名に値するのではあるまいか」。 そして、両書その他の解説をみると、青汁食養生につとめる様子、とりわけ青汁仲間の集会の様子が、いささかなりともこの言葉にそっているように思うのですが。 そして、人生なにごとについても、こういうふうに学習していきたいものだと考えるのですが。 まず青汁は、遠藤先生をはじめ、よく心得た体験者のすすめであれ、また的確に伝えた書き物であれ、ただ知識として学び知っただけでは、たとえどんなに沢山学んでも、こと健康については、およそ無意味なことであって、さして学んだ喜びは起こらず、やがては忘れてしまいます。 が、まずくて飲みずらくても、それに、その意義もよくは分からなくても、体験者の親身なすすめであればと、そこは辛抱して、毎日精出して飲んで体験しながら、その意義を深く考えて、実際に習い覚えていくと、事実だんだんとカラダが丈夫になり、また、けっこうラクに飲めるようになり、さらに、その意義もよく分かってきて、身についた知恵になり、学習した喜びがわいてきます。 そうなると、しぜんひとにも親身にすすめて青汁仲間ができ、ときおり互いに訪ねて体験や理解を語りあい喜びあって、よりいっそう精出して飲むようになり、ますますカラダが丈夫になると共に、その知恵も増し加わってきます。 そして、こうして各地にできた青汁仲間が、ときに遠近相集まれば、初めて会った間柄でも、長年親しく交わってきた仲間のように、互いに体験や理解を語りあい喜びあって、より広く深く学習するしだいであって、これは人生なんとも楽しいことです。 ところで、こういうふうに学習することも、また、ひとにすすめて仲間をつくることも、別に決してカネ儲けのためではなく、また社会的に有名になるためでもありません。 健康に生きぬくためであり、天寿をまっとうするためであり、ひとにもそれを念願するからです。 で、身ゼニまできって親身にすすめて、いっこうに受けいれてくれないひとがあっても、また、ひとから風変わりものといわれても、別に少しも不満はなく、平然と精出して飲み、また相変わらずひとにすすめるわけです。 また、総会その他の集会には、とりわけ青汁とイモ・マメ・ナッパの会食をして、学んだことを実際に習うときには、その世話をする人々の手数は人知れず大変であり、集会に出席する時間も少なくなります。 が、それは別にそう苦にはならず、ひたすら集会が首尾よくすすむようにと念願して、喜んで世話をするわけです。 論語は一面「学問の書」といわれ、学問終局の目的にしている君子は、為政者・上に立つ人・真人・求道者という意味だそうです。 が、お互い庶民流にいえば、心身共に健やかで、立派な人柄になろうと、正師に真実を学びながら、みずから実生活に活用して習い覚えると共に、それをひとにもすすめて、互いに学習していくひと、という意味でしょう。 とすれば青汁仲間は、ささやかながらも、そういうふうに学習しているように思われるのですが。 といって、決して思いあがってはなりませんが。 | ||||||||||
13. 総会余話 −山形県の方々と | ||||||||||
これは、この度の青汁総会に来られた山形県新庄市の隠明寺先生たちや遠藤先生と話しあったことです。
それは、青汁を毎日少なくとも3合は飲み、その他の食物も遠藤先生がおっしゃっている通りにつとめて、青汁食養生を本格的に体験するため、ということだそうです。 と共に、遠藤先生その他の青汁仲間を訪ねて、できれば平常通りの食事も共にしながら、トックリと話しあって青汁食養生の工夫を学びたい、ということだそうです。 というのは、新庄地方は寒冷深雪地帯であるため、生の青汁を飲み、また青野菜を食べるのは、初夏から晩秋の6ヶ月足らずで、冬から春の7ヶ月近くは、乾燥青汁を利用し、野菜といえば他地方からの白色野菜ばかりであるのが実状であるからだそうです。 ために青汁食養生が、どうもピンとカラダにこたえて分かりかねているので、老年期を迎えるにあたって、しっかりと身につけたい、というわけだそうです。 来倉4日目には固いオカキがかじれた そこで来倉以来、まず青汁を、宿舎に毎日3合配達してもらって飲み、さらに訪問先でも飲んで、毎日5〜6合は飲んだそうです。 また生の青野菜を、訪問先で食べ、もらって宿舎にもちかえって食べて、毎日2〜300gは食べたそうです。 さらに食物全般も、白米飯や菓子をはじめ栄養の調和に不適切なものは極力ひかえたそうです。 すると、日に日に体が引きしまって軽くなり、4日目には、歯科医であるのに「紺屋の白袴」か、ともかく歯槽膿漏があって、南京豆もオカキもかじれなかったのに、固いオカキがかじれるようになったのです。 そして、歯槽膿漏だけでなく、シカとは気づいていなかったカラダのガタも、あちこち快復し始めたわけでしょう。 冬場には観光や入湯旅行よりも青汁食養生旅行を そこで話しあったのは、まず第一に、新庄地方のような寒冷深雪地帯の人々、といって縁あって青汁食養生につとめている方々は、とくに冬場には、観光地や温泉地よりも、存分に青汁が飲め青野菜が食べられる地方に1週間ほど旅行して、本格的な青汁食養生をしては、ということです。 そしてその手はじめに、来年の青汁総会には数日前に来倉して、遠藤先生がおっしゃる通りに青汁食養生をして、その意義をシカとカラダとアタマで心得ては、ということです。 冬場の青野菜確保を そして第二は、冬から春の間に青汁材料その他の青野菜を確保する方策を、心を新たに考究しては、ということです。 それにはまず、この冬には試みに倉敷その他からケールを取りよせてみては、ということです。 また、秋にできたケールその他の青汁材料を、冬にかけてどう保存するか、ケール以外に、もっと耐寒性の強い青汁材料はないか、ということや、冬から春にかけて、成分に優れた生食用の青野菜を温室栽培するには、ということです。 さらに、春雪どけから山菜を利用する習慣はともかく、その昔、夏から秋の間にとれる青野菜その他の緑葉を乾燥して、冬の間に利用していた習慣がすたれているが、それは新たにどう復活したらよいか、ということです。 白米飯偏重の改善を その他あれこれと話しあったなかで、もうひとつ、米作地帯のせいか、白米飯偏重の習慣がいっこうに改善されていないが、そこは本気に考究しては、ということです。 そしてその目標は、安全栽培した玄米を手に入れること、玄米飯だけでなく玄米パンその他に加工して食べること、主食には雑穀雑豆や芋を多用することなどです。 (49年6月)
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14. 乳癌 | ||||||||||
わが国で、乳癌がもっとも多いのは東京都と神奈川県。次は岩手県。一般に、乳癌は文化の高い地方に多い(胃癌が少なくて乳癌が多いのは西欧型。文明国のすべてで、女性は胃癌が少なくて乳癌が多い)ものなのだが、岩手県に多いのは例外的だ (瀬木三雄、日本臨床47・7月号)。
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15. 味と嗅(にお)いと痕跡成分 | ||||||||||
銅、亜鉛、ニッケルなどの痕跡成分の不足で、味覚や嗅覚の異常がおこり、それらの微量をあたえることで正常になる。 (Henkin,Br.M.J.1971.11.27号)
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16. 有難いことばかり | ||||||||||
東京都 K.O.
青汁を始めて1年と1ヶ月になりました。高血圧と心臓神経症からのがれることが出来ましたことを、私をはじめ家族の皆がよろこんでくれております。 | ||||||||||
17. 心から満足 | ||||||||||
北九州市 M.H.
実行致しましてから、はや1年8ヶ月余。お蔭さまで体調は極めて良好で、心から満足致しておる次第でございます。 | ||||||||||
18. 黒人の癌死急増 | ||||||||||
アメリカの1950年と1967年の癌死亡率は、黒人は人口10万人につき147から177(20%)に急増した。
(Ulrich K.Henschke la, Cancer,1974.4月号)
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19. 鼻炎で困っていたが | ||||||||||
香川県 S.M.
4年ほど前、鼻炎にかかり困っておりましたが、知人より、青汁を飲んでは、とすすめられて、勤務先の高松市で、毎日、一瓶づつ配達していただいて飲んでおりましたが、いつの間にか治り、肌も美しくなりました。 | ||||||||||
20. 頓服として青汁を風邪に | ||||||||||
越智 廓明
問 | ||||||||||
21. 4年も続いたゼンソク | ||||||||||
青森市 M.A.
去年までは、4ヶ年も続いてゼンソクにやられました。 | ||||||||||
22. 癌のこと | ||||||||||
シヤトル M.S.
問 アメリカの子供には、白血病が大変多い。母乳をやらないために、子供の白血病が多い。 子供が生れたら、母乳をやらず、美容のためとか、出ないとから、人工栄養をやるため、と私は思うのです。 母乳の、最初に出るきいろい乳は、とても子供のおなかをきれいにします(カニババを出す)。 そういう、神様のつくられたものをやらず、あのカニババも出さないで大きくなった子供、そういう子供に白血病が多い。 母乳で大きくなった子供はとても丈夫で、病気にたいして強いです。乳がよいことにちがいありません。 こちらでも、いまごろになって母乳を奨励しているのです。 また母親は、乳道の油を出さないので、乳癌になる率が多い、と思います。 私の経験では、肉食すると乳が出なくなる(3日続けたら止ってしまいました)。日本食の、むかしからの習わしのものをいただくとたちまち乳がでました。 | ||||||||||
23. 質問箱 便秘性で、 | ||||||||||
岡山県 匿名
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
いかなる人も存在する限り何かの必要あり エマーソン
人は働けるかぎり仕事を続ける必要がある ヘンシェン 老化の問題
十月の戸たて医者 ミカン(柿)が黄くなると医者が蒼くなる 大根時の医者の閲魔顔 川柳 養生をすすめる人が煩らはせ 医者の言ふ事を守れば夜は長し 医者どのの不自由な里は賀振舞 九十の賀迄医者の思なし 人をおとしいるる者は、 人もこれをおとしいる、 人を侮(あなど)る者は、 人もこれを侮る 正蒙
魚と乳製品と野菜からなる食生活をしていた北部の、 どちらかというと痩せ型の人たちには、 南スエーデンやストックホルムの住人たちにくらべて、 動脉硬化の程度は非常に軽いことが明らかになった ヘンシェン 老化の問題
不均衡な肥料は土壌に多くの欠陥をまねく ヴオアサン
人は何にも食べないでゐても飢えて病人になりますけれど、 十分過ぎる程いただいても、やっぱり病気になりますのね。 ですから、中程といふことは、決して、中位の幸福どころぢゃございませんのよ。 度を過す時は白髪をまねき、程を守れば寿(いのちなが)しでございますね。 沙翁ヴェニスの商人
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