健康と青汁タイトル小  <1973年8月15日発行 第204号>
 目次




1. べーチェット病

     医学博士 遠藤 仁郎 

     トルコ、イスタンブール大学のベーチェット教授が1937年に初めて報告した。
     温帯地方、ことに黄色人種に多いとされているが、わが国では、戦後多くなり、さいきん急増してきているという。

    皮膚・粘膜・眼症状
     皮膚・粘膜・眼症候群が主症状。
     皮膚には、結節性紅斑様やニキビ様発疹。
     粘膜には、口腔や外陰部のアフタ性の潰瘍。
     眼には、再発性の前房蓄膿性虹彩炎(失明するものが少なくない。40%以上にも及ぶという)
     そのほか、関節、消化器、血管、神経系にもいろいろの症状が出、神経は極めて慢性であり、中枢神経系や血管系の傷害のためには、生命にかかわるものもある。
     といった厄介な病気。
     原因は不明。
     アレルギー疾患とか、膠原病といわれており、まだこれという適確な予防法も治療法もない。
     しかも、働きざかりの人に多いものだけに、大きな社会問題ともなっている。

    これにも青汁がよいのではないか
     これにも、私どもは、食べものを中心とする日常生活の改善・合理化によって、代謝の正常化をはかり、いわゆる「血の濁り」をとり去ることが根本ではないかと考えている。
     もっとも、実のところ、私は、まだベーチェット病には出会っていない。
     けれども、先年、「失明寸前の眼病」として本紙129(昭42・5月)号、(および食の危機と青汁274ページ)に体験を発表されている市田氏は、その手記にもあるように、どこかの大学でベーチェット病と診断されたことがあったほどで、本当のベーチェット病ではなかったにしても、非常によく似た眼病だったようだ(私どもの病院での診断は葡萄膜炎。のち治療薬の副作用として緑内障を合併した)。
     それが、徹底した緑葉食(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)で完全に、しかも、かなり短期間に、治っている。
     この事実からすれば、同じ食事があるいはベーチェット病にもよいのではないだろうか。

    漢方薬と正しい食と運動による効果
     ところで、眼科臨床医報の47年2月号に、木更津市の小倉重成氏は、この難病の数例に、漢方薬と正しい食(玄米菜食の少量)と運動とで、めざましい効果をあげた、という興味ふかい報告をのせられている。
     これは、つまり、本病の治療に、体液の正常化がいかに大切であるかを示すものであろう。
     なお、同氏は、その論文の末尾に、

    「ベーチェット病に限らず、病人は安静をとりがちである。
     鍛錬や筋肉労働の不足の時は、少々の仕事で疲労や過労に陥りやすい。
     逆に鍛錬は順応性と抵抗力をたかめ、疲れ難く、病み難く、老い難くする。
     したがって、病の契機、病の一因としての平生の鍛錬不足を解消すべきであろう。」
     と、とくに運動の必要性を力説されているが、たしかに、その通りであろう。
     また、秋田大学の九嶋教授が、本病にたいし絶食療法 をすすめられている(医人薬人昭47・2月号)のも同じ考え方からのように思われる。
    (47・4)



2. バショウ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     以前は、このあたりにも少しは見かけられたが、さいきんは殆んどなくなってしまったようだ。
     葉は、いかにもみずみずしいし、何分にも、すごく大きいものだから、青汁材料にはすこぶる好適というところだ。
     それに、ジャングルの象が常食しているのは、同類のバナナの葉だそうだから、栄養価はすぐれているに相違ない。
     もっとも、味はあまりよい方ではない(バナナの葉ほどまずくはないが)。

     効能は、一般の青汁と同様だろうが、皇漢名医和漢薬処方には、

    「森立之曰く、邪熱、百方效無き時、
     芭蕉の自然汁を服し效ありと聴きて試むに、毎に奇效あり」
    (温知医談)。
    「水腫去り難き時、芭蕉の自然汁常に奇效あり」
    (同)。
     また、民間薬(富士川游著)には、
    「腹痛 芭蕉の葉をつき爛らし、
        その汁をとりて白湯にて用ふべし」
    (妙薬手引大成)。
    「胸痛 心痛たへかぬるに芭蕉葉のしぼり汁、生酒にて用ふ」
    (経験千方)。
     などとあって、解熱・利尿・鎮痛の効があるわけだし、トゲや骨のささったものには黒焼がよいらしい。
    「簽刺(竹木刺、針刺)芭蕉の若葉を黒焼にして、酒にて服す」
    (此君堂薬方)。
    「咽喉に骨のたちたるに、
     芭蕉の巻葉を黒焼にし、白湯か濁酒にてのめば、
     鯛の骨なりとも、一夜の間にぬけること妙なり」
    (懐中妙薬集)。
     また、中山太郎著、日本民族学辞典には、
    「昔は、長病の患者に床ずれが出来ると、芭蕉葉を敷き、
     その上に臥かすと癒るとて用ゐた。
     また、本願寺の法王が死ぬと、その屍体を芭蕉葉に包んだ。
     これは防腐の效験があるので、こうして、遠方から来る門徒に最後の対面を許したという」
    (中山聞書。)



3. 膿とり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     皮膚に傷をつけ、膿をとることは、悪血(血の濁り)が万病のもとと考えられた旧方では、悪液をのぞく有力な療法として、古くから行われた(打膿法、呼膿法)。
     灸瘡の膿とりもその一つ(打膿灸)。
     打膿灸というのは、ただ灸を焼くだけでなく、そのヤケド(灸瘡)に打膿膏をはって膿をとるもの。

    「灸瘡発せざれば、その病癒えがたし」
    (養生訓)とか、
    「凡そ、灸後の灸傷漬(つ)ゆれば、病すなはち癒ゆ。
     若し、潰へざれば、その病癒えず」
    (資生経)
     などともあって、灸瘡ができ、それがつぶれて膿が出るのがよい。
     そうしてはじめて本当に灸の効も期待できる。
     というわけは、灸の適応する状態が、いわゆる「実証」、つまり毒気のさかんな、血の濁りのはなはだしい場合なのだが、この毒気、血の濁りをとりのぞくには、ただ、灸をするだけでなく、むしろ、灸瘡から分泌物をとることの方がより有効だ。そしてその目的のためには、ヤケドからしっかり膿をとるべきだ、というのだ。

     これについて、面白い経験がある。
     高血圧が持病だった母が、ながい間、全身の?痒症に悩み、困りはてて、私のところ(当時京都の大学につとめていた)へやって来た。
     現代医学を勉強している面子(メンツ)にかけてもと、あれこれ知恵をしぼってやってみた。
     しかし、どれも一時的の効果にすぎず、一向によくならぬ。
     いささかもて余していたある日、母は知人に誘われて、こっそり、京都郊外小栗栖(オグルス)の弘法灸へ出かけた。
     ここの灸は大きいので有名で、一銭銅貨大(今の十円貨よりも一まわり大きい)のを二つすえてもらってきた。
     そして、毎日、膿とり膏をはりかえ、はりかえしていたが、なんと、血圧はしだいに下り、肩のコリも軽くなる。さらに驚いたことには、さしもの痒みがすっかりとれてしまった。
     「血圧が高いのに、無茶な」と、けなしつけていた手前、この敗北ほど、面目なさをしみじみ感じさせられたことはない。
     その他膿とりには、切傷、刺傷、発泡膏による瘡などにも応用されている。
     また串絲法といって、傷の中に異物――馬の毛、絹や羊毛絲の紐、麻布、麦わら、豆(エンドウや大豆)など――をはさんで、傷の治りを妨げ、膿をとるという方法も行われた。
     これについて、平野重誠の一夕医話に、
    「我邦二百余年前の古写本に便毒の膿を誘ふに、
     三稜鍼を以て深く刺したる後、
     細き竹の劉の長さ二分ばかりに切りたるを、鍼口へ挟み、
       膏を以て之を覆ふて膿を呼ぶことを記したりしは、
     大豆呼膿法と暗号せしものなり。」
     という記事がある。
     第一次大戦の当時にも、抵抗力をつよめるため、自ら傷をつくって、化膿させた兵士もいたという。
     ずいぶん野蛮なことではあるが、たしかに有力な浄血、刺戟療法であり、美贅食を飽食し、運動の不足している、したがって、血の濁りのはなはだしい現代人にとっては必要なものに相違なかろう。
     そして、最新医学の治療にも反応しない、多くの難治病には、ぜひ試みてみるべきものではないかという気がしてならない。
     少なくとも、ほんのわずかな怪我にも、薬よ医者よと大さわぎしている、今時のゆき方は、まったくどうかと思う。



4. 海草と血管

     渡辺 忠夫 

     東北大の竹本常松教授はコンブからラミニンという降圧成分を分離したが、これはカジメ、マツモにも含まれている。
     また、同大学の金田尚志教授によると、アサクサノリ、アオノリ、ヒトエグサは血液コレステロールを下げるが、コンブ、ワカメ、ヒジキ、オゴノリなどには、ほとんどこの効果のないこと、そして、その門下阿部重信氏はこの成分がβホモベタインであることを証明した。
     ヒトエグサは青海苔といわれ、フリカケにつかわれているもの。
     海苔の佃煮もこれがつかわれている。

    (臨床栄養 47.・12月号より)

     つまり、海草の中にはいろいろ(おそらく、まだまだあるにちがいあるまいが)、血圧を下げたり、動脉硬化を防ぐような成分があるようだ。



5. 脱肛

     脱肛で大切なことは、便通をよくすることと、姿勢をよくすること。
     便通 排便のときの気ばり方。ふつうのように腹をふくらまして気張ると、肛門のはみ出しが強い。腹をへこまして力むと、腹圧を加えることは同じだが、肛門へのこたえ方がない(むしろ吸いあげられるような感じで)。なるべく十分の排便すること、便が残っていると脱肛しやすい。排便後、はみ出した部をきれいに拭き、完全におさめておくこと。

     姿勢 臀部を後方へつき出し、腰をのばすようにすると、下腹(古人のいう丹田)に力がこもり、肛門への圧がへるので脱肛しにくいが、腰がまがり背中がまるくなると、脱肛しやすい。



6. 私の養生

     越智 廓明 

     中高年になると、年に一回、成人病の検診を受ける必要があると思います。
     この年代には、今迄弱アルカリ性であった体液が酸性に傾こうとします。
     しかるに、職によると責任、仕事、交際。内には、成長した青年期の子女の教育、経済問題、妻の更年期等、多方面の配慮に頭を使い、運動不足、会食等、摂生上にはマイナスの面が大変多く、体液の酸性に拍車がけをすることになり、成人病のねらうすきをこしらえることになります。
     しかも、日本人は薬依存の傾向が強く、私も過去にその一人でした。
     そして、家内の病気(肝臓疾患・高血圧症等)で壁に当って、初めて、三度三度の食事が健康を左右する、一つの大切なものであることに、倉敷中央病院遠藤先生の教えを受けて、悟るところがありました。
     又、仏典をひもどき、内外で有名な権威の先生方の文献を読み、益々、食の大事を教えられました。
     禅には、典座職といって食事をつかさどる配役。
     本山叢林では、6人の管理職、然も徳望の人が指名を受ける重役であります。(中略)
     この春の布教講習会で、新居浜の瑞応寺像堂の飯台に坐した時、私は世界一の精進食はここだと目を見張らされました。
     黒い麦のご飯に、坐禅作動、看経、一日の弁道、悉く食と云う浄血教化の土台に、学理の浄血に一致した教化の道場を如実に構成している仏の智慧に、今更ら頭が下りました。
     しかるに、俗界は偏食、過食、美食と、食の危機、みだれと相まって、健康に異常を訴える人、国民4人に1人。
     10名の成人に1人の高血圧とか。料理屋繁昌、病院繁昌、文明の進歩にびっこを引いているかの様であります。
     血管にヘドロがたまった状態を動脉硬化と申します。
     私は、心臓の冠動脉硬化と云う肥満体にも多い密室の殺人のリストに入るところでした。
     然し、私を助けて、救い出してくれたのは、お寺の草や野菜でした。
     ジューサーと云う調法な器具で、10分もたつかたたぬかに、グリンジュースが何合もできます。
     私と家内は4年間飲み続け、高血圧という動脉硬化の相手の悪役をおい出してしまいました。
     私は、この11月21日、宗門の第12回教化学大会に、伊予の田舎から一農僧として、年貢納めのつもりで、「典座職を通して現代教化の一原点を探る」との題下に研究発表いたしましたが、この折、つい高階禅師のことが口に出てしまいました。
     禅師は生涯精進食で、心身ともに若々しくあられ、90才近くまでしばしば外国へ、また、日本中を巡化されていて、席温まることもなく、92才で天寿を全うされるまで管長の現職であられた事等、すべて身をもって示された無言の身行説法と解します。
     本来、健康であるべき体を害うものに、一に食、ニに運動の過不足、三に心のもち方、を考えます。
     禅僧は、作動、看経、坐禅等、体の運動、内臓の運動、理にかなったことが日常の生活になっていますけれど、心の持ち方が悪いと、心因性の病気を自分でつくり、成人病にとびこむことになります。
     心配は、消化器が害れ、胃潰瘍のもとともなり、心の乱れは、その人の性格を変え、人を憎しみ、怒り、悲しみ等で、血液は酸血症となり、ストレスが加われば、一層の悪化をもたらします。
     それに、食が偏食、誤った栄養食等でありましたら、又、食から酸血症の追い打ちをかけ、困った事態となります。(中略)
     上京の前々晩、松山市で中四国の学会のあった途次、倉敷の遠藤博士のご一泊をいただきました。
     先生は駅から4キロの夜道を徒歩で見えられましたが、その若々しいご風貌に、「とても72才とは」と、一座の人々は歓声を発しました。
     先生は、芋・豆・菜が主体食で、私も6月から、芋常食。大豆、青汁主体の食事にきりかえ、5キロ体重減量し、心電図も正常。養生に身心自らも愛すべし敬うべしと、修証義の一句が、心読の行持に、おそがけながら、立ち向う決心でおります。
     医学の進歩の今日、血液のコレステロールの測定、心電図等検査は容易ですが、自覚症状が出た時は黄か赤信号ですから、予防こそ大切と、目下、身心を整えることを、身をもって試そうと心がけているしだいです。(後略)



7. 乳児の湿疹

     乳児の湿疹は母乳栄養児に多いので、母乳をやめて人工乳にすべきだ、といわれているようだが、とんでもない。
     むしろ、母親の食べ方をなおすのが先決だろう。
     松村氏ら(臨床皮膚科、46・12月号)によれば、乳児湿疹には母親の食べもの(ことに卵・乳・大豆など)によるアレルギー反応と思われるものが少なくない。
     そして、アレルゲンをさがして、それを除くことで、母児ともにアレルギーから解放される、という。
     しかし、アレルゲンは必ずしも発見できるとは限らないし、ともすると一つ二つでなく、多数のばあいもある。
     だから、アレルゲンの除外だけでなく、母親の食べ方を正しくして、アレルゲンにたいして強く反応しないようなからだになることが、もっと大切ではないかと考えられる。
     なお、現在、湿疹によくつかわれるのは副腎皮質ステロイド剤だが、子供の皮膚は吸収能が大きいので、外用したステロイド剤から副作用がおきやすい。
     英国では、そうした副作用による死亡例が、毎年1〜2は報告されているという(肥田野信、臨床皮膚科、46・12月号)から、うっかり薬ばかりにたよってはいられぬわけだ。
     ともかく、緑葉食・青汁を中心とする安全かつ完全な食への徹底をすすめたい。

    (47・2)



8. 海藻酒

    「海藻一斤を洗浄し、酒に浸し、昼夜少しづつのむ」、
     と本草綱目に出ている。



9. 青汁と断酒

    苫小牧市 S.T. 

     私の酒歴は四十年来のものであり、酒量もだんだんと強くなり、焼酎20度、1日6〜8合に及んでおりました。
     断酒は簡単と思えば簡単だし、困難と思えば困難になります。
     幾度か断酒に破れた事実はありますがあくまで、酒を征服するという気概心は持続してまいりました。
     現在は断酒しております。私の断酒方法は、食事をやめて、青汁4〜5合の中に少量の蜂蜜を加えて飲みます。
     不思議なことは禁断症状が全然ありません。
     これなら誰にでも気軽にやれると思います。
     私は、肝臓、心臓がやられ、あげくの果に、歩行困難となりました。
     こんどこそ、物凄い禁断症状を覚悟しておりましたが、4日間の青汁生活で、ふるえ一つ見ませんし、絶望感その他、禁断症状は何もありませんでした。
     これは、私が、日頃酒をのみながら青汁を併用して来たことにも一因があると思われます。
     断酒は家庭で必ず成功するというのが私の信条ですが、一つ注意が大切なことは、青汁に甘えないことです。
     私がそうでした。万一悪くなれば青汁絶食をすればよい、というささやきが常にあるので、つい酒量をこすことになりました。
     おかげさまにて、今年は、家庭の中が陽光にみちみちた明るい明るい正月でした。
     私は、断酒は生涯の修行であると、心許さずやってまいります。
     青汁断酒を科学的に解明して、新しい断酒の道を切りひらいていただけませんか。



10. ずっと好調

    岡山県 T.Y. 

     青汁教室へお伺いいたしましてから三年余りになりました。あれからずっと飲みつづけております。
     1日や2日の旅行に出掛ける時も持参いたし、1日もかかしたことはございません。
     お蔭さまで、今日まで床につくようなこともなく勤めております。
     手術以来たびたび検診に行っておりますが、いつも異常がなく、よろこんでおります。
     ケールは、気をつけて、時々蒔き、広く植えております。
     これから、夜盗虫が出ますので、夜、電池をもって葉に登っているのを取ります。
     2時間位はかかりますけれど、休まず退治しております。



11. 幸多かれと祈る

    岩手県 K.T. 

     病気ばかりしておりました私も、おかげさまで、丈夫になり、先生に感謝しつつ、毎日働いております。人のため、世のためにつくして下さる、やさしいお心の皆さまに幸多かれと祈っております。



12. 鉛入りジュースや有害色素ゼリー 東京都内に出回る

     多量の鉛が入った輸入かん入り野菜ジュースと、食品衛生法上許可されていない色素を使った輸入即席ゼリーが、東京都内に出回っていることがわかり、東京都衛生局は31日、輸入商社のトーメン(安本和夫社長、東京都千代田区大手町1)など4社の製品に販売禁止と回収を命じた。
     鉛入り野菜ジュースは米国SアンドW・ファイン・フーズ社製の「SアンドW野菜ジュース」。
     輸入業者は兼松江商(町田業太社長=中央区宝町2)とロイヤルオーバーシーズ商会(E・W・ソンダース社長=中央区高橋2)の2社で、このジュースから食品衛生法で「検出されないこと」となっている鉛が1PPM−0.58PPMも検出された。
     「SアンドW野菜ジュース」は昨年6月からことし2月にかけて、両社合わせて26,160かんが輸入され、主に都内に卸された。
     都は4月26日、分析を始めると同時に自主回収を勧告したが、31日現在回収されたのはわずか851かん。
     他はすでに飲まれてしまっていた。

    (48・6・1 山陽)



13. ながく続けたい

    山形県 B.Y. 

     家族3人とも、毎日1〜2合位のんでおりますので、みんな元気で、それぞれに励んでおります。
     ことに、水虫のような皮膚病をもっておりました父は、今年は、全然かゆみもなくなったとよろこんでおります。
     ながくつづけたいと、いつも思っております。



14. 糖分と血液脂肪

     これまでは、血液中の脂肪(コレステロールや中性脂肪)に影響するのは脂肪分が主だ、とされていたが、今では、脂肪だけでなく、糖分ことに蔗糖や果糖でも血液中のコレステロールや中性脂肪が著明に増すことが知られている。



15. 蛋白質と砂糖

     限界量の蛋白質しかない食餌のばあい、その澱粉を砂糖にかえると、実験動物の発育がとまってしまう。
     つまり、砂糖は蛋白質の利用をさまたげるわけだ。
     これは、アフリカの未開発国に多いカシオコルという子供の栄養失調症の発生とも関係があると思われる――それらの国々では、子供たちは蛋白質に乏しく砂糖の多い食をとっている。

    (J.Yndkin,Nature 1972.9.22号より)



16. 質問箱

    兵庫県 C. 


     青汁は子供のアセモにはどうでしょうか。


     ぜひのませて下さい。そして、精製穀ものや糖分をへらして下さい。
     アセモだけではありません。クサもトビヒも治ってしまいます。
     乳児なら、母親がそうするだけでも、よほどよくなります。



 コラム紹介

    真の科学は何物をも抹殺しない。
    科学の力で理解できない事柄をつねに求め、
    いささかも躊躇することなく、
    真向からこれを眺める。

    (クロード・ベルナール)



    天地の間、理外の事無し。
    或は曰く、天地の間、復、理の害に出る者頗る多し。
    此れ、理を以て推し測るべからざるなりと。
    知らず、此れ、理の害に出づるにあらず。
    唯だ人の理を窮むること未だ精からず。
    故に、その常を知りて、未だその変を知らず。
    以て天地の理を尽すに足らざるなり。
    天下、豈、復、理外の事あらんや。
    此れ、君子の学理を窮ることを貴ぶ所以なり。
    (大和本草)



    自ら他にせられんと欲する如く他にも為せ
    聖書




    凡そ人体は始めもなく亦終りもない。
    始も終りも同じものであることは、
    恰も完全な環に始めもなく亦終りもないと同一である。
    之と同様、病は全身から起るものである。
    今、身体の最少部分をとって之に害を加ふれば全身が病を起す
    ヒポクラテス



    人生の声
    沙門 悟
    どなったら声のコダマがどなったぜ。








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