健康と青汁タイトル小  <1973年2月15日発行 第198号>
 目次




1. こり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「こり」には、ずいぶん色々の原因があるが、それが何であるにしても、直接の原因は、局所に老廃物、疲労物質がたまることにある、と考えてよかろう。
     で、その処置としては、ともかく、局所の血行をよくし、代謝をすすめ、疲労物質をとりのぞくことだ。
     かるい運動や、マッサージがよいのも、温めて気持がよいのも、そのためだ。
     ただの温湿布、巴布。さらに、種々の刺戟性薬剤を加えたものは、化学的にも血行をうながそうというもの。入浴も同様。温浴だけでもよし、その中で軽い運動をし、マッサージをすれば、さらによい。
     なお、種々揮発分をふくむ薬湯も結構。
     松葉、杉葉、檜葉、桃葉、イチジク葉、ポプラ葉、大根葉、ケール葉、菖蒲、ヨモギ、カヤ、その他の植物葉湯。
     灸、鍼、血とり(吸い玉による皮下出血、鍼刺後の吸い玉による出血、または蛭など)。
     いずれも、血液ならびに組織の破壊で生ずる組織ホルモンの作用(血行促進、局所浄化)の効果もあろう。
     また、鍼には、さいきん中国でいわれている鎮痛効果もあずかっているのかも知れない。
     局所注射の効も同じ。多くは、特殊薬液を注射するが、ビタミン剤でも、カンフル液でも、食塩水でも、いや、ただの水でも同し効果がみられるのは、結局、鍼と同じく、局所の破壊成分の作用、あるいは鎮静、鎮痛効果もあるのであろう。

     しかし、そのいずれにしても、ただ、「こり」にたいする局所的処置で、間にあわせ、あるいは、ごまかし療法にすぎず、多くのものは、僅かに施術中だけ。あるいは一時的の効果にとどまり、永続的の効果は期待しがたい。
     また、蓄積している疲労物質(乳酸など)の代謝をすすめるため、大量のB1注射や内服もいわれている。しかし、これとても、一時的間にあわせにすぎない。
     それは、これらの「こり」や痛みの多くが局所の原因だけによるものだけではなくて、同時に、反射的あるいは全身的の原因が関係しているからだ。

    反射的の原因によるもの
     心臓や高血圧や胃では左、肝臓や胆のう、十二指腸では右の肩や背中に、腎臓では腰がこるといったもの(反射性のこり)。

    全身的原因によるもの
     一般に、骨組のふとい、ふとりだちのものがこりやすい。
     これは、おそらく、体質的に代謝異常にかたむいているため。
     つまり、いわゆる「血のにごり」をおこしやすいためのものと考えられる(?血性のこり)。
     したがって、こうした内臓疾患や全身的因子にたいする処置が講じられなければ真の根治は、とうてい望みえないわけだ。
     事実、内臓疾患の治療はもとよりただ、日常生活諸般の合理化、なかでも、正しい食養(自然化完全化)、精製穀、肉、糖、酒にかたむいた偏食をなおし、主食には白米よりは玄米、小麦、ソバ。むしろ、豆、芋にし、蛋白食には大豆もの小魚類に。
     そして、野菜ことに良質菜っ葉を十分にとり、なるべく多くを生食し、青汁にしても飲み、ミネラル・ビタミンに十分余祐のあるよう、栄養素のバランスをうまくとることだけでも、「こり」は多くのばあい軽減し、灸や鍼や按摩その他の局所処置の必要がなくなるか、あるいは、その効果がずっとたかめられるものだ。



2. 青汁教室の食養断想(11) 健全な子どもを生むには
前回参照

     友成 左近 

    なおつとめて海草・小魚・牛乳・卵・大豆をふやす
     妊婦が自分の健康と胎児の健全な発育に必要な完全栄養をはかるには、まず第一に、その決定打として良質の青野菜を、日に自分の体重の1%以上と、できるだけ沢山、その大部分を青汁にして、効率よく食べることが肝要である。
     が、その他の食物についても、なおつとめてあれこれと配慮すること、すなわち、

    • 海草・小魚・牛乳・卵・大豆といったものをふやすこと、
    • 米・麦わけても精白したものや筋肉部だけの魚・肉はひかえめにすること、
    • 砂糖・塩はできるだけひかえて薄味にすること、
    • 菓子や甘い飲み物は極力ひかえること、

     といったことが大切である。
     もうひとつ、良質の青野菜以外に、その他の野菜や果物も、つとめてふやすことが大切である。が、これで青野菜に代えるようなことをしてはならない。それはこういうわけだ。

     * 

     胎児は、ただ1個の細胞である成熟卵が受精して、僅か280日間で、一人前の諸器官を備えた体に発育し、約3kgになって出生するのだ。
     従って妊婦としては、こうした発育に必要な栄養、わけても身体諸器官をつくりあげる蛋白質やカルシウムを、妊娠が経過するにつれてだんだん多く、それだけよけいに食べなければならない。
     けれども、妊娠初期にはつわり症状が起こって食欲が出なくなる場合があり、妊娠が経過するにつれて平素ほどにも食べきれなくなる場合が多い。
     そこで大切なことは、平素よりそうよけいに食べなくても、食べたものがムダなく利用されて、必要な栄養が十分とれるようにすることだ。
     このため良質の青野菜を青汁にして日に2合以上飲むことが肝要なのであるが、なおつとめて、この青野菜からとるミネラルとビタミンで不足が生じないように、できるだけ余裕がでるように、他の食物も、できるだけミネラルやビタミンが多く、また蛋白質が良質であるものをふやし、そうでないものをひかえることが大切である。

     * 

     ミネラルやビタミンが多く、青野菜をそう沢山そえなくても、うまく栄養に調和がとれ、しかも良質の蛋白質が多いものは、まず第一が牛乳とマルごと食べる小魚、第二が卵と大豆と芋、第三が未精白の米麦と雑穀と雑豆である。
     そして、その反対の第一が砂糖わけても白砂糖、第二が精白した米麦、第三が筋肉部だけの魚や肉である。
     そこで、まず第一に大切なことは、調味上であり嗜好上であれ、砂糖や菓子や甘い飲み物を極力ひかえることだ。こうしたものは実状、栄養摂取上不要であり、有害でさえあるのだ。
     と共に、塩は平素よりひかえめにすることだ。実状、必要以上にとりすぎている場合が多く、とくに妊娠中は、腎臓の負担が重くなっているので、必要以上にとりすぎると、この負担がさらに重くなって妊娠中毒を起こし、さらに胎児にむくみがあらわれて発育に障害をきたすことがあるからだ。
     第二に、ごはんであれパンやウドンであれ、精白した米麦は未精白のものにするか、極力へらして芋や雑豆や雑穀で補なうと共に、つとめてひかえめにすることだ。食量の多い割りに栄養量が少なく、蛋白質もそう良質ではないからだ。
     第三に、筋肉部だけの魚や肉をできるだけひかえめにして、大豆や卵や小魚にかえることだ。とくに大豆は、古くから日本人の重宝な蛋白原であり、ドイツでは「畑の豚肉」といわれている通り、栄養に調和がとれやすく、良質の蛋白質が多く、安価でもあるのだ。
     第四に、家計が許す限り牛乳をふやすことだ。欧米で蛋白質の多いものを、という場合、それは肉や魚や卵ではなく牛乳のことなのだ。蛋白質が最も良質であると共に、各種のミネラルとビタミンも多いからだ。なお、良質の青野菜を青汁にして牛乳と比べると、各種のミネラルもビタミンもはるかに多く、蛋白質もまた多く、しかも劣らず良質なのであるが、ただ脂肪が少ないために熱量が劣っているだけだ。もっとも味わいは劣っているが。

     * 

     妊娠中は海草を、ということは古くからの言い伝えであるが、これは、海の青野菜であるだけでなく、さらに科学的にも根拠のある知恵である。すなわち、とくに胎児の健全な発育に、ごく微量ながら極めて重要なヨードその他のミネラルが、海底にはえる海草には多いが、陸上の野菜その他の食物には少ないのだ。
     それは、地球ができてこのかた、こうしたミネラルがだんだんと陸上から流れ出て海にたまっているからだ。

     * 

     妊娠中の食物については数多くの言い伝えがあり、食べてはならぬといわれているものもいろいろある。だが、殆んどすべて科学的には根拠の少ないものであって、平素食べて栄養に本当に役立つものであれば、妊娠中に食べても別に差し支えはない。
     たとえば柿は、各地で食べてはならぬと言い伝えられているようだが、渋味のぬけたものをよくかんで食べれば別に差し支えはなく、青野菜にははるかに及ばないが、黄色の野菜・果物として、ニンジン・カボチャ・トマト・ミカンなどについで栄養価が高く、嗜好品としても適切である。
     だが、その他の中味の白い野菜・果物は、こうした黄色のものに比べると著しく劣り、青野菜とは比較できないほど劣っている。
     けれども、毎日の食膳に変化をつけるために、また嗜好品として、さらにはこれでハラのたしにして、たべすぎてはならぬものをひかえるためには、それなりにけっこうである。
     ミネラルやビタミンの補給にもいくぶんかは役立ち、便通にも好都合である。だが、これで青野菜の代わりにしてはならない。

     * 

     なお、念のため。こうした各種の食物についても、青野菜の場合と同様に、すべてよく吟味して農薬や産業排出物などで汚染していない無害無毒の安全なものを、とくに加工品については、危険な添加物のはいっていない純正なものをえらぶことが大切である。たとえ妊婦にはこれといった障害は起こらなくても、胎児には重大な障害を招くことがあるのだ。
    (つづく)


次回参照

3. ケール畠

    流山市 S.T. 

     横浜の田辺さんから教えていただき、46年3月より開こん開始。
     47年10月みごとなケール畠となる。
     病人はじめ家族一同が毎日頂戴して大喜び。
     先生に感謝いたしております。



4. これでよいか洗剤対策 人体にも悪影響

     中性洗剤による環境汚染、人体への悪影響についてはこれまでもくり返し各研究機関から警告が出されている。特に、台所用中性洗剤は主婦に多い“湿シン”の犯人といわれるが、その毒性については37年11月、食品衛生調査会が

    「中性洗剤は野菜、果物類、食器などの洗浄に使うのは、洗浄の目的から著しく逸脱しない限り、人の健康をそこなう恐れはない」
     −との答申を行ない、厚生省では一応“無害である”との見解に立っている。
     しかし、国立衛生試験所ではハード型中性洗剤に界面活性剤(よごれをつつみこみ、よごれを分離、再び元へつかないようにする)として含まれているABS(アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ)の慢性毒性試験を続けており、岡山県消費生活センターでは「調査会の答申も“普通の使い方をする”との前提にたった見解とみた方がよい」と話している。
     では、中性洗剤の普通の使い方とはどの程度か−というと、各家庭でははっきりした目安がないのも事実である。
     この結果、ことし初め兵庫県西宮市生活課が行なった台所用中性洗剤の調査では「肝臓やジン臓疾患になる恐れがある」と指摘されている。この調査は大量の中性洗剤を使用する学校給食調理員163人の面接と浜甲子園団地の主婦千人のアンケート結果をまとめたもの。
     これによると、給食調理員の96.3%が手荒れを経験しており、うち12.1%がかゆみと水ほう、35.6%がヒビ割れ、24.8%がツメの変型などの症状を訴えている。特に26人(16%)は肝臓、ジン臓の障害を経験、うち2人は医師から「中性洗剤が原因」と診断されたという。
     さらに団地主婦のアンケートでも、49%が手荒れを訴えており、うち水ほう、ヒビ割れ、ツメの変型など訴えているのは37.5%で、全治するのに1週間以上かかったものが11.1%もいたという。
     岡山県下ではまだ同様調査はなされていないが、関係者は、同程度の被害はあるとみている。加えて家庭で使用された中性洗剤は、各戸単位では微量とはいっても、総トータルでは、ぼう大な量になる。
     このため岡山市下水道終末処理場(同市七日市)では、下水処理工程に“アワ消し装置”をつけて“アワ公害”に対処しているが「浄化処理した下水の中から中性洗剤を完全に除去するのは現在の技術では不可能」という。
     このほか、中性洗剤は自然界の持っている天然の浄化作用をも次第に弱めており、最近では地下水が汚濁する原因の一つに中性洗剤があげられている。
     香川大学農学部の岡市友利助教授(海水利用学)は瀬戸内海の赤潮と有機、無機質との関係について「中性洗剤、農薬、肥料などに含まれている窒素やリン酸などが赤潮発生の原因となっており、家庭での中性洗剤の使用規制を急ぐ必要がある」と警告している。
     また、岡山保健所でも一家庭で便器を洗うときに中性洗剤を利用するが、そのまま水洗いして流すので、簡易浄化そう内でアワとなり、浄化そう内の微生物が死滅して、浄化そう本来の機能(微生物による汚物の浄化)を台なしにしている」と、誤った中性洗剤の使用を指摘するなど中性洗剤についての問題は山積しているわけだ。
     だが、「普通の使い方をすると毒性はない」というわけで、いっこうに中性洗剤対策は打ち出されない。
     岡山県衛生部でも「中性洗剤問題はかねてから研究しているが、すべては国の方針なので」と困った表情である。ハード型中性洗剤にかわって、最近はソフト型洗剤が市販されるようになった。
     ソフト型ではABSのかわりにLAS(リニアベンゼンスルホン酸ソーダ)また高級アルコール系洗剤には高級アルコール硫酸エステルなどの界面活性剤が使用されている。
     これらはABSに比べバクテリアによる分解は大きいものの、毒性についてはあまり差がないといわれている。(以下略)
     (47・6・23 山陽)



5. 寒いとき

     足が冷えるとねにくい。頭に血が上るからだ、などという。
     ねがけの入浴、運動。一杯飲むのもよい。ねがけの酒は何にもまさる睡眠剤。
     ね床で足や足のゆびを動かす。
     養生訓に、「気上る人は足の大指をしきりに多く動かすべし。」
     炬燵、ゆたんぽ。寐心やこたつ蒲団のさめぬうち(其角)起さるる声もうれしき湯婆かな(支考)



6. あたるもの かぶれるもの

     あたるもの、かぶれるものは、時をかえて、少しだけを試す。
     ほんの少しだけ食べてみて、それで反応がなければ、も少し多く食べてみる。
     もしあたれば、また時をかえて、もっと少なく食べてみる。
     あたらぬ分量をみつけて、それから次第にふやして行く。
     こうして、少しづつ慣らして行けば、やがて、あたらなくなり、かぶれなくなる。



7. 子供の育てかた

     西洋では、こどもが小さい時にきびしくしつけ、大きくなって、こどもが自分の判断で行動できるようになると、その自由を最大限に尊重するが、日本では、逆に、小さいとき自由で、大きくなると束縛するようになる



8. 慢性肝炎と青汁

    群馬県 Y.H. 

     昭和45年夏、急性肝炎にて入院。治療すること約2ヶ月で退院。
     その後、通院していましたが、からだの調子がよくないので、検査しましたところ、また再発。すすめられるままに再入院しましたが、経過は一進一退を続けること約2ヶ月。
     そのころ群馬支部の平山先生に青汁をすすめられ、退院しましたが、慢性肝炎は悪くなるばかり。
     また入院しようかと思っている矢先、先生がお見えになって、私のいうことを守って青汁をつづければ必ずよくなる、と力づけていただき、この時から、肝臓病と青汁の戦いが始まったのです。
     はじめは、からだがだるく、食欲がなく、吐気がするので、朝夕に青汁(ケール)1合と豆乳を1合づつ飲み、つとめに行きました。
     この時のつらさは言葉にあらわすことができませんでした。
     少し食欲が出て来た時は約2ヶ月をすぎていました。
     それからは、豆、芋、ナッパ、青汁とで、体の調子がよくなって来たので、病院で検査したところ(GPT、GOT)、よいということで、医師も驚いていました。
     それに力を得て、ますます青汁にはげむこと約1年2ヶ月。
     今、その効果の大なることを体得いたし、われながら驚いているしだいです。
     これからも一生懸命飲んで、慢性肝炎にうち勝って行きたいと思っています。



9. 悪性腫瘍に卓効

    東京都 I.T. 

     約12年前、まだ、長野県伊那市に在勤中、駒ヶ根市の某医師が、自分では治療不可能として、松本市の信州大学の某内科へ移した患者(右側脇腹の悪性腫瘍)を、その家族からの熱心なる懇請で、内科の担任医の了解を得て、長野町の親戚の許にひきとり、ここから、1週2〜3回通院して治療をうくることとし、もっぱら、青汁を中心とした治療を行い、約2ヶ月半で全快を宣せられたことがありました(50才くらいの男性、農業)。
     この家族は、何も、伊那市まで、私を訪ねなくとも、駒ヶ根市にも病院もあり、開業医も沢山おらるるのですが、毎月1回、私の実施する、講演を熱心にきく、かつ、青汁飲用を続行している知巳から、すすめられ、藁をもつかむ思いで、私を訪ねた次第でした。
     信州大学のほうでも、全快のはやいので驚かれた、とのことでした。



10. 永遠不滅の天意の事業

    ロス市 E.K. 

     貴会の事業は、現代事業性質に似合わぬ、利欲に離れたる、この尊い人助けの精神真心にて、永遠不滅の天意の事業ならんことを存じ奉り候。
     世の人類は、科学万能、黄金万能のこの時代に、人間では不可抗力なる、全人類が恐怖がる、この世の不治病を科学や人工の製薬にあらず、営利にあらず、天の神が人類のために、実物教訓としてつくられた野菜・青草の青汁、天下諸動物の食物としてつくられた、人類の百病不生の生命の泉であり、真理の天神の恩恵の賜物である青汁先覚者遠藤先生に任せ、人類社会に普及宣伝を全委任されたことと思う。
     先生ご自身に霊感が感化されある事業成功の目的でなく、天命を完遂の精神にてご活躍なされることを、不肖、人類を代表して、一言申上げ候。



11. また始めたい

    下関市 Y.N. 

     次男が6年の時、腎臓炎で入院しましたが、短い人で3ヶ月。長い人は3年も入院していると聞いておどろき、本屋に行っていろいろ関係の本や、食養生の本をみているうち、「青汁の効用」という本を見て、何かうたれるものがあり、早速、キャベツ、パセリ、ニンジン葉、カブの葉、ダイコンの葉まで、手当りしだいにしぼって飲ませました。
     その故でしょう、1ヶ月半で退院でき、その後、比較的健康で、今年、大学にはいりました。
     健康な時は、ついつい忘れがちになりますが、これを機会に、また、せいを出して、みんなで飲もうと思っています。



12. 一生つづける

    高知県 S.O. 

     先生のご研究を信じ、青汁を始めまして、まる8年。
     たしかに健康によい、と思っております。
     信念をもって一生つづける積りでおります。



13. すりえ

     歯が悪くて、よくかめない場合に大切なことは、乳鉢か小型の摺鉢をそなえ、食べものは、すべて、よく摺りつぶして、つまり、鶯や目白の餌のように「すりえ」にして、食べることだ。
     でないと、かたい繊維の強いもの、ことにミネラルやビタミンに富む野菜、果物の栄養分の利用が不十分なため、胃腸をいためないまでも、ひどく偏った栄養になってしまう。



14. 質問箱

    愛媛県 O. 


     COという菜のことがよく出ますが、どんなものですか。利用法は?


     語原はわかりませんが、油菜とキャベツの合いの子だといいます。
     もともと飼料用ですが、とてもおいしい野菜です。
     春秋にまき、生食や青汁用によく、煮もの、漬物にもよろしい。
     種子は、大きな種苗店か飼料種子をあつかっている店にはある筈です



 コラム紹介

    良き料理は、
    たとえ、それが厳密な意味において
    甚しく非保健的であっても、
    科学的な無味乾燥さにみちたる料理よりも、
    むしろ健康にとって有益でありうる。

    マラニヨン



    ミネラルの欠乏した植物を食べる動物は
    欠陥動物になる
    (ジルバード)



    珍物奇味みだりに飲食すべからず。
    珍物といふは時に先だって世に出づるものなり。
    奇味といふは此国の物にあらざるなり。
    珍物は、初めくらふこと多きときは必ずあたることあり。
    故に、少しくらって次第に多からしむべし。
    奇味は、必ず用ふべからざるなり。
    すべて、珍物奇物を与ぶことは是れ味に耽(ふけ)るのゆえなり。
    (山鹿素行)








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