健康と青汁タイトル小 <1966年7月15日発行 第119号>
 目次




1. 健康的な食べ方

     医学博士 遠藤 仁郎 

     こうみてくると、健康的な食べ方の条件は

       まず、すべての食品が、良質、純正、安全なものでなければならぬこと。主食には、コメよりはムギ。
       それよりも、ソバ、アワなどの雑穀がよく、マメ・イモ類はさらによい。そして大体に控えめの方がよいこと。

     蛋白食では、獣鳥魚介の切り身(肉)よりは、内臓、卵、全体(骨内臓とも)食できる小魚類や乳がよく、ダイズはさらによいこと。
     そして、それらのいずれにしても、多いか少いか、ともかく十分の良質菜っ葉を添えなければならぬことです。

     ところで、主食でも、蛋白食でも、質のよいものほど、添えなければならぬ菜っ葉の量が少くてすみ、質の劣るものほど菜っ葉の多くを必要とします。
     しかも、この大切な菜っ葉が、実はあまり好まれません。
     そこで、この余り好まれない、しかし、栄養のバランスをとるためには無くてはならぬ菜っ葉が、少くてすむ食品や食べ方ほどすぐれているといえるわけです。
     その他、 調理はなるべく簡単に、調味はなるべく淡薄なること。また、食量はなるべく少く、必要の最小限に止むべきこと。
     つまり、健康食の原則は昔からいわれている通り、粗食の少食で、いわば、まずいものを少しだけ食べていればよい、ということになります。
     なるほど、それは、理論的には、確かにその通りであり、それが正しいのだろう。いや正しいにちがいないのであろう。
     けれども、うまいものがいっぱいの今日のことだのに、なぜそうしたものばかりでなければならないのか。
     また、腹一杯たべたいのは人情だのに、なぜ少しだけでなければいけないのか。食は人生の大欲。楽しんで食べるべきものだろうに、なぜいやいやながら、そうしたもので我慢して甘んじなければならぬのか。といった疑問もおころうというものです。

     ところがです。青汁をやりだし、菜っ葉を食べだすと、なんと、それが、実に何の苦もなく、やれ出す。
     いや、それだけではない。むしろ、そうすることに喜びを覚えるようになるのです。
     たとえば、白米飯の代りに、ソバを食べ、イモを食べ、マメを食べるというわけですが、雑穀類はまだしも、イモ、マメともなると、ふつうはうまく味をつけて飯にそえられます。
     それを主食代りに食べることだけでも、すでにかなりの抵抗があります。
     私は、好んで腎炎や糖尿病や高血圧などに、イモ類を主食としてすすめるのですが、病気をもっていながら、2、3日でももうかなわぬようですし、一週ともなると随分苦痛のようにみえます。
     アズキやキントキマメといった類は、まだ出したことはありませんが、おそらく同様、いや、より以上に嫌がられることでしょう。
     ダイズものや豆腐を飯代りや、肉魚代りというのにも、ずいぶん抵抗がありましょう。
     まして、それらを常食にしようというのですから、とても大変なことにちがいないのですが、それが、不思議と、全く苦もなくやれ出すのです。

     青汁党の多くは、しだいに米飯をへらし、麦飯または小麦粉ものになり、ソバに移り、ついにはイモ、マメを食べ、蛋白食ではダイズものや豆腐に傾いてくるのですが、そこに、少しも無理も矛盾も感じません。
     しかも、それは、そういう食べ方が、従来の食べ方に比べ、栄養的にも安全性においてもすぐれているという理屈からだけでなく、一つには、確かに、体の調子の好転がはっきり自覚されること、 いま一つには、それらを食べていて、けっしてまずくはない、からでもあります。

     勿論たまに白米飯を食べると、たしかに口当りはよろしい。
     けれども、マメを食べ、イモを食べることに少しも抵抗を感じません。
     また、肉や魚の旨い料理が、さまで魅惑的とも感じず、もっと食べたいとも、ずっと食べたいといった欲望もおこって来ないばかりか、むしろ、それらがいとわしくなって来、ふつうにはまずいと嫌われているイモ、マメ、ダイズ、豆腐などを食べることに満足を覚え、愉快さを感じます。
     ですから、いわゆる旨いものを食べなくても少しも不満はありませんし、いわゆるまずいものも決して我慢して食べるものでもなければ、それに甘んずるという情ない気づまりな感じももちません。

     また、こうした食べ方だと、腹ごたえがあり、十分満足感もえられるので、物足りなさを感ずることもありません。
     それどころか、そうした食べ方自体が喜びであり、感謝でさえあるのです。
     だが、そこまで徹底するには、相当の覚悟と努力がいるだろう、と思われましょうが、決して、そうむつかしいことでもありません。
     ともかく、青汁をのみ、菜っ葉を食うことです。
     そうして何でもがおいしくなって来れば、奇妙に一般の食べものが、自然に良質のものに――白米よりはムギ、それよりもマメ、イモ、肉や魚介の切り身よりは小魚、ダイズという風に――嗜好がかわって来ます。
     そして、必らず健康になり、老化現象はへって行き、病気の治りもよくなります。

     青汁を飲むだけでも、また菜っ葉を食べるだけでも確かによろしい。
     しかし、青汁は薬ではなくて、栄養のバランスをとるためです。
     ですから、いかに青汁を飲んでいても、また菜っ葉をつとめて食ってみても、一方で甚しく偏った白米飯、肉類、糖、酒などを多くとっていたり、有害な添加物のある加工食品ばかり食べ飲みしていては、効果はないか、少くとも、十分のものは期待できません。
     青汁を飲み、菜っ葉を食い、すべての食品を純正安全なものにし、主食には、白米よりは雑穀、あるいは、イモ・マメ。蛋白食には、肉や魚介の切身や卵などの過食をさけ、ダイズや、精々がとこ小魚にする。
     そして、味はなるべく淡薄に。
     そうしてはじめて、それまで得られなかった真の効果は現われるというもの。
     そして、その手始めは青汁をのむこと、菜っ葉を食うことです。

     いわば、青汁や菜っ葉食は健康的な食べ方の第一歩であり、正しい食べ方へむかっての行進にあたって、頑強に抵抗する「習慣」という壁をきりくずす、手がかり、足がかりとなる突破口といったものだろうと、私どもは考えます。
     ともかく、がむしゃらに青汁をのむくせをつけ、菜っ葉を食うくせをつけることです。
     そして、菜っ葉の味がわかりだす頃には、体の調子はよほどよくなっており、本当に正しい、本当に健康的な食べ方への飛躍も、もうほんの一息というところまで来ているでしょう。


 
2. 腹の皮の運動

     健康体操でも、美容体操でも、腹の皮を動かすいろいろの運動がある。
     しかし、どこでも、いつでもやれるものでないので、つい憶怯になって、やめてしまいがちだ。

      1. 胃や腸のはたらきをよくする運動
         「腹を走らす」といって、ペコペコ、前後にはやく動かす。また腹の皮をよじるように動かす運動。
        食前にやると、腹がへって食がすすむし、食後にやれば消化をたすける。
      2. 大腸のはたらきをよくする。つまり通じをよくする運動
         腹の皮をうしろの壁におしつけるように、力を入れて腹をへこます。腹をふくらますのと交互にやってもよいが、へこます方がよいようだ。
      3. 肝臓のはたらきをよくする運動
         まず、上から横隔膜をおし下げるように、うんと力む。次に、肝臓をおし上げる気持ちで、力を入れて腹をへこます。
         つまり、上と下から肝臓をしぼるか、もむつもりで、おし下げ、おし上げするわけだ。

     これらの体操は、いずれも、呼吸と合せてやってもよいし無関係にやってもよい。いつやってもよいし、臥ていてやっても、坐ってやっても、立っていてやってもよいが、2だけは排便のときやると効果的だ。
     便秘ぐせの人は、便所にかがんで力む代りに、ひい、ふう、みい、と数えながら20−30回、50−60回、100回と、力んで腹をへこましていると、やがて便が下りて来て、うまく出てくれる。



3. 笑い

    わらい運動
    深い強い息をすい
    腹の皮をおどらせ
    大きな声を出す。
    深呼吸と、腹筋の断続的の運動の連続。
    ガス交換はさかんになり老廃物は追い出されるから、血はきれいになる。

     「笑いはよい血をつくる」(伊 俚諺)

     腹腔内にうっ滞している血が駆り出され、心臓の活動は活発になって、からだ中をきれいな血がかけめぐる。
     腹筋と横隔膜の強い動揺で、胃腸、肝臓、腎臓など内臓の機能はたかめられる。
     腹がへって食がすすむ。便通もよくなる。そして気分は明るく朗らか。
     そこで 「笑えばふとる」(英俚) わけだし、「笑う門には福が来る」 わけだ。


 
4. なおいっそう食物を改めたら(上)

     友成 左近 

     このほど私は、青汁の飲用と青野菜の生食に加え、なおいっそう毎日の食物を改めたら、意外に体の調子がよくなることを、いよいよ深く体験しています。

    青汁を中心とした食養を始めたいきさつ
     厄介な病気もちである私は、十数年来、遠藤先生のご指導で、青野菜食・青汁を中心とした食養生には、自分なりに、いろいろ工夫して、つとめています。
     それというのは、昭和25年の春、盲腸の辺りにできた腫瘍のため、倉敷中央病院で開腹手術をうけ、引きつづき、再発防止のため、レントゲン深部治療をうけました。
     再発しては大変だというわけで、右腹2ヶ所と右腰1ヶ所から、皮膚がもつ限り十分に照射したわけです。
     当時は、まだこの頃のように深部治療法が改良されていなかったので、この3ヶ所が赤黒くヤケドを起こし、カチカチに固くなりましたが、幸い、再発は防止できました。
     けれども、3年ほどたって、28年の初め頃から、手術後の大腸が破れて、厄介なことが起こり、2ヶ年半の間に、数回の小手術と3回の開腹手術で、どうにか生きのびました。
     私が本気になって青汁を飲み始めたのは、この頃です。
     それは、開腹手術をしなければ病気は治らない、手術をするには体力がもたない、ということで、まずは青汁で体力をつけよう、というわけです。
     とはいっても、あとどれだけ生きていけるか、と心配された体です。そこで、引きつづき遠藤先生のご指導で、青汁を常用し、また青野菜を生食し、さらにその他の食物もだんだん改めてみたわけです。
     ために、半病人みたいな体ながら生きつづけ、人々から「いり豆に芽が出た」といわれた次第です。

    レントゲン潰瘍が起こりよりいっそうの努力を
     ところが、その後5年ほどして、右腰のレントゲン照射跡に潰瘍が起こり、だんだんひどくなり、その痛みに耐えかねて、37年の春に手術をうけました。
     レントゲン潰瘍は、容易に治りにくく、手術すれば、痛みはとれるが、こんどは傷口が治りにくいとのことで、このときから、青汁の飲用といい、青野菜の生食といい、その他の食物といい、よほど思いきって改めてみました。
     ために、初め手の平半分以上もあった傷口が、だんだん治ってきて、手術後4年の今では、マッチ棒先位が、まだ完全に治っていない程度となっています。
     ところで、昨40年2月頃、まだ腰の傷口が十分治ってしまわないうちに、腹のレントゲン照射跡2ヶ所に潰瘍が起こり、よりいっそうの食養生が必要となりました。
     そこで、なおいっそう食物を改めたら、腰のときほど大事にならずに、だんだん治ってきました。
     これに安心したのか、生来ダラシがないのかこの年末年始にいささか不摂生をしました。
     トタンに再びジクジクしてきて、なんとも耐え難く痛みだしました。
     そこで、遠藤先生のご注意に従って、これまでより、なおいっそう食物を改めたところ、2−3週間で、もと通りになり、だんだん快方に向ってきたのです。

    こんど改める前の食物のあらまし
     こんど改める前の食物は、だいたい、こうでした。
       朝食は、市販の食パン3分の1斤、タマゴ1ヶ、生の青野菜50g以上(これは、自家栽培したもので、生油と酢と塩味で調味して、グリーンサラダにする)、スキンミルクを加えた紅茶(砂糖なし)、青汁1合(これは勤め先に配達してもらうもので、出勤して飲むわけ)。
       昼食は、ウドン1玉(これは勤め先で作ってもらうもので、ネギ、モヤシ、トロロコブ、アゲなどを少々加えたもの)。
       夕食は、米飯2杯(米約100g、以前は半つき米でしたが、水銀剤農薬の普及後は、この汚染のより少ない白米にしました)、青汁1合少々(これは、配達してもらうケールで、自宅で作ったもの)、魚、肉、大豆製品、野菜、海草などの料理(世間並ながら各種の野菜が多く、ごく薄味で、かなり多量、料理によっては生の青野菜を沢山そえる)。
     これ以外に、朝夕に抹茶と菓子(一服に普通のマンジュウ4分の1位)、夜に果物少々。
     いうまでもなく、こうした食料には、つとめて既成の加工食品はさけ、また、できるだけ安全な原材料を購入して、家庭で調理するようにしています。
     ために、家内は毎日の調理に、ひと一倍、手を労し、私は生食用の青野菜の栽培に精出しています。
     もっとも、生来いささか食い意地きたなく、とかく食べすぎることが多いので、「これもキミの病気というものか」と、ときに遠藤先生から注意され、この調節には、自分ながら、いろいろ工夫しています。
     ところで、こんど、どういうふうに改めたか、というと、こうです。

    (つづく)


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5. 台湾だより

     当地の青汁普及についてお知らせ申上げます。
     小生の現住地は勿論、他の地方では、士林、台北、台中、新竹、高雄、花蓮港にまで、一部の人に青汁のことが知られるようになりました(それぞれケールの種子を分けてあります)。
     ことに、小生の服務しております台湾水泥(注 水泥=セメント)公司蘇澳鎮の宿舎区では、ケール畠が随所に見うけられるようになりました。
     青汁熱は実にすばらしいものです。
     同僚9名とその家族が、みな青汁の愛好者になったばかりでなく、友人知人親戚などにもすすめて、ケールを栽培していただき、青汁を飲むようになってから、体の調子がよくなったという方が沢山おります。
     小生の近隣および親戚なども、青汁の愛好者になりました。

     青汁が人体にもたらした偉大な効果に、愛飲者のすべてが喜んでおります。
     青汁のことが、しだいに広まるにつれて、ケールが一種の薬草でもあるかの如くに曲解されてまいりました。
     そして、青汁を飲むにはケールでなくてはダメなのだということにまでなりましたので、このことについて、先生の御著書ならびに毎月お送りしていただいております月刊誌から得た知識と、2、3年来にわたって得た乏しい体験にもとづいて、微力ではありますが、その説明と指導につとめてまいりました。
     その間、青汁に関しての質問やケールの種子を貰いに来る方が相当ありました(ケールの栽培法を漢訳してわけました)。
     いただいたケールの種子一人当り100箇という具合に、数をかぞえております。
     少数わけることによって、はじめて種子を大切に利用してくれるものと考慮したからです。

     去年いただきましたケールの種子、まだ随分あります。
     今年の需要者に備えて大切に保存してあります。
     青汁が広く飲まれるようになってから、当地の金物店にある肉ひきミンチまでがよく売れるので、店主も喜んでいる有様です。
     治療例をお知らせ申上げます。

       (1)
       小生の住宅の向いの旅館に80才になるおやじがおります。
       昨年重病にかかり臥床してから、ほとんどそのままでした。
       どうも黄疸と肝臓の病気の様子でした。
       開業医に診てもらっておりましたが、好転する傾向がありませんので、小生が青汁のことを話して、飲んでみるようにとすすめてやりました。
       ところが、飲み出してから病状がしだいによくなり、只今では散歩が出来るようになり、病状がすっかり軽快した。
       といって喜んでおります。
       やはり青汁の愛好者の一人になりました。

       (2)
       小生の知人に癌患者がおります(子宮癌)。
       切除後ラジウムの治療とともに、癌細胞破壊には、お国製品の新薬注射液エンドキサンを、1日1本、週に6本、みんなで廿本使用しました。
       この注射液は非常に副作用が大きくて、良い細胞をも同時に破壊してゆく薬なので、普通の場合入院して注射するのが建全ですが(この注射は白血球数が減る一種の反応をおこします)、罹病後ずっと青汁を飲用しておりますので、注射後の血液検査で見られるような副作用(反応)は全然ありません。
       白血球数も正常。
       入院せずして注射することが出来ました。
       このよい現象に、主治医もびっくりしたそうです。


     小生はまだ全癒までには至りませんが、発病時にくらべると、ずっと凌ぎよくなりました。
     苦痛はまだありますが(主に頭部と腸部、睡眠状態はまだ正常の域に至りませんが、大大的に進歩しました)、食欲はよくて体力がつき、執務できる程度になりました(一切の療法をやめて青汁療法「肝臓緑葉食」にのみ専念)。
     じっくりと腰をすえて全治まで頑張ります。
     去年の春頃に栽培したケール、8月中の強烈台風にあい全滅し、やむなく青汁紙で知りました桑の葉を利用しました。
     飲用期間約4ヶ月。
     初めのうちは飲みづらかったのですが、しだいに慣れました。

     現在のケールの栽培数は大体200株。
     老母73才をはじめ、5人家族こぞって、毎日かかさず青汁を飲んでおります。葉っぱの余裕がありますので近隣親戚などにも分けております。
     家ではジューサーを使用しておりますので、毎日夜の8時ごろになりますと、近所から、数人青汁製造にやって来ます。
     ことに同僚の陳伝枝君の所ではケールを大量に生産しておりますので、毎晩15キロ位のケールの葉っぱを汁にし、余分の青汁を近隣にわけております。
     ちょっとした青汁製造所といった具合です。

     小生が重病に罹り、幸運にも先生のお恵みをうけることが出来、それがチャンスとなって、今まで当地では全然知られていなかった青汁のことが、今では多数の人々に知られるようになり、青汁を飲みましてから、色々の病苦から逃れることが出来た人々の喜びの声に、心から先生に感謝するとともに、先生の余光をうけて、小生も本当によいことをすることが出来たことをうれしく思っております。


 
6. 遠藤青汁の会 昭和41年度総会だより

    総会だより
     遠藤青汁の会は、昭和41年度の総会を5月29日に開いた。
     例年通り、場所は青汁給食の創始校である倉敷西小学校、時間は午前10時より午後3時まで、参会者は全国各地より約60名(雨天のためか、市内の諸行事と重なったためか、倉敷市内からの出席者が例年よりやや少ない。)
     司会は友成。

     まず、会関係物故者の冥福のため黙祷をささげた後、会長の遠藤先生の開会挨拶。
     つづいて、会の顧問であり、京大名誉教授であり、今年、5月13日で満95才を迎え、なおカクシャクとして中国近代史の研究に精出しておられる矢野先生に、「中国人民革命史論」完稿を記念して、お祝品を贈呈。
     ここで参会者一同、青汁を1−2合のんで、副会長の貝原先生より、昨年度の事業報告と決算ならびに今年度の事業計画と予算を提案、参会者全員、遠藤先生と奥さんと貝原先生たちの労を謝して承認。
     つづいて、過日ラジオ関西より遠藤先生と矢野先生が行なった放送の録音をきいた上、まず矢野先生の、これを補足した健康長寿の秘訣をうかがい、一同深く感銘(その要旨は別項の通り)。
     心に深く感銘をうけた参会者一同、ここで昼食。
     牛乳とピーナツ・サンドとグリーン・サラダを十二分に食べた後、参会者全員の自己紹介と青汁体験。
     つづいて、遠藤先生の青汁運動の基本方針についての説明と質問応答(その要旨は別項の通り)。
     こうして参会者一同、今後の青汁運動に、知恵と勇気を新たにして散会。
     なお、青汁材料は、ケール栽培の開択者である倉敷の永山さんの寄贈。
     グリーン・サラダ材料は、同じくケール栽培の開択者である倉敷の木村さんと倉敷遠藤青汁教室の寄贈。
     会場や飲食物の世話は、倉敷西小学校と青汁教室の方々。深謝深謝。

    健康長寿の秘訣
     長生きをすることは喜ばしい。
     けれども丈夫でなくては、当人もつらく、家族にも手がかかる。
     心身ともに丈夫で長生きをすることが、だれしも望ましい。
     この工夫は、人その人によって多種多様であるがだれにも共通して肝要なことは、正しく食べて、しがいのある仕事に精出すことだ。

    青汁はまことに健康長寿の知恵
     私は、80才をすぎて、二度も大病を患ったが、二度とも遠藤先生のお世話になり、おかげで、この通り丈夫で、この間、95回目の誕生日を迎えた。
     それは、先生が身を打ちこんで診療して下さったからであり、わけても青汁の知恵を授けて下さったからだ。
     いうまでもなく先生のすすめる青汁は、決して金もうけや名声を求めているものではなく、ただいちずに世の人々の生命と健康をめざしたものである。
     しかも科学的に十分立証されているものであり、昔からの正しい食べ方に忠実に学んだものである。
     そして、まず先生ご自身と家族に検証し、その後、20年以上つづけておられるものであり、さらに多くの人々が体験して深く感謝しているものである。
     その上、今日の食料事情のもとで、だれでも容易に実施できるものだ。
     それに、この青汁に安全清浄を厳守し、さらに広く食物全般に安全を期していることは、まことに今日の食料事情を鋭く見きわめた賢明な判断である。
     とりわけ歯や胃腸や体の抵抗力の弱ってきた老人には、まことに有効適切な工夫である。
     青汁は、名実ともに健康長寿の知恵だ。
     この青汁が、まずくて飲めないというのは、この知恵をすなおに理解し、信頼しないからであり、丈夫に長生きをして、しがいのある仕事に精出そうという意欲が欠けているからだ。
     この仕事をしよう、そのため丈夫になろうとつとめ、青汁の知恵をすなおに理解し信頼すれば、多少まずくても、けっこう飲める。
     やがては体が要求して、毎日かがせないものとなり、おいしくもなる。

    しがいのある仕事というのは
     しがいのある仕事というのは、決して、ただたんに金もうけや名声をめざしたものではなく、本当に世の人々のためになることである。
     そして、自分がしなければ、他にだれも、してくれない、自分でなければ、他にだれも、ようしない、という責任感と自負心をもっての仕事である。
     遠藤先生の病院経営や患者の診療もそうであるが、とくに青汁のすすめは、先生でなければ、他にだれも、できない、してくれない仕事である。
     しかも先生は、いろいろな無視や非難や妨害にもかかわらず、多忙な職務のかたわら、多大の時間と費用をつぎこんで、ひたすらその普及につとめておられる。
     全く無欲の奉仕であり、これこそ、まことに、しがいのある仕事である。
     先生が心身ともに、いかにも若々しいのは、まさに、このためだ。
     先生に同調して青汁の普及につとめておられる多くの方々も全く同様である。
     私は、この先生に見習い、その奉仕に報いるため、老いて、いよいよ元気をだして、若いときからの専門である中国近代史の研究に取り組んでいる。
     そして、このほど、5年がかりで「中国人民革命史論」を完稿して、カルピスの三島社長に出版していただくことになった。
     そして、いまは「東アジヤ、これからの30年」を展望してみようと意気ごんでいる。
     いったい、世界の多くの人々、共産主義はきらいだ。悪いと、ただきめてかかっているきらいがある。
     はたして、そうなのか。世界には、すでに共産主義革命を行なった国々が少なからず実在している。
     中国もそうだ。中国の人々は、人民革命によって、はたして幸福になっているか、どうか。その事実をつきとめる必要がある。
     これなしに、中国と平和に国交を結ぶことはできない。
     中国の人々と親しく友情をかわすこともできない。
     ところで私は、清朝が亡びるまで8年間、北京で中国史の研究にあたった。
     旧中国、清朝時代をジカに知っているのは、日本はおろか世界中で、私ただ一人だ。
     私には、中国近代史を真に明らかにする重大な責任がある。
     これを私がしなければ、他にだれも、ようする人はいない。
     私は、こういう責任感と自負心をもって中国人民革命史論を書いた。
     手近に討論する友人もなく、図書も少なく、助手もないまま、あえて研究に打ちこんだのだ。
     参会者の諸君は、それそれ人のため世のために大切な職業をもち、その上、青汁の知恵をもち、めいめい職業に精出すと共に、青汁の普及に奉仕しておられる様子である。
     まことに喜ばしく、それぞれの地域で青汁と奉仕の精神を普及して、ぜひとも健康長寿のマチにしてほしい。
     これこそ、まことに健康長寿の秘訣である。

    青汁運動の基本方針
     緑葉食、すなわち、野菜であれ野草であれ木の葉であれ、とにかく、そこいらに無尽蔵にある緑の葉を、調理したり乾燥粉末にして、多量に食用したら、病気の治療に栄養と健康の増進に大いに役立つと、思いついて始めたのが、戦時中の昭和18年10月20日である。
     これをすりつぶして汁をとって飲んだら、さらに有効であると、思いついて始めたのが、翌19年4月である。
     まず最初に、自分と家族に試みた上、病院で患者の治療に活用した。
     そして、倉敷西小学校で虚弱児の保健対策に活用し始めたのが、昭和23年である。
     さらに広く社会的に、病気の治療や健康の増進に活用しようと「遠藤青汁普及会」が発足したのが、29年5月であり、これを「遠藤青汁の会」に改組して再発足したのが、32年7月である。
     機関紙「健康と青汁」を創刊したのが、30年7月であり、これを隔月刊から月刊にしたのが、33年1月であり、この5月で第117号となった。

    だんだんと根強くしみこんでいくもの
     この間、いろいろな誤解や無視や非難によって、この運動は苦しい道を辿ったが、効果の事実が積み重ねられて、だんだんと普及し、昭和36年頃には、マスコミにのって、ちょっとしたブームを起こした。
     だが、マスコミによるブームはマスコミによって妨害される。
     「青汁は有毒である」という大変な書物、というよりも、その新聞広告によって、このブームはやがて下火となった。
     けれども、その後、決してはなやかではないが、だんだんと根強く、学校給食に、さらに広く社会的にしみこんでいる。
     これは、「青汁は有効である」という事実と、体験者や会関係者の体験に基づく隣人へのすすめ、しかも好意にあふれた奉仕とたゆまぬ努力に基づくものである青汁はそうした性質のものだ。
     青汁を飲用するにも、これを隣人にすすめるにも、つぎの諸点を的確に理解して、かかることが肝要である。

    健康のもとは完全栄養調和食
     病気の治療や予防にも、また栄養と健康の増進にも、いろいろ大切なことがあるが、そのうち最も重要なことは完全栄養調和食である。
     毎日の食物で、熱量素と蛋白質と、各種のミネラルと各種のビタミンを、必要なだけ十分とり、その間に調和をはかることだ。
     ところが実状は、熱量素と蛋白質はだいたい十分とっているが、各種のミネラル(とくにカルシウム)と各種のビタミンが著しく不足している。
     いったい、熱量素と蛋白質は、これが体内で血となり肉となり、生きゆき労働していく力となるには、それに見合っただけの各種のミネラルとビタミンが必要不可欠である。
     これが不足すれば、ムダとなり、さらに有害ともなる。
     けれども、各種のミネラルとビタミンが十二分にあれば、それだけ有効に利用される。
     しかも、各種のミネラル(とくにカルシウム)とビタミンは、ふつうの食物でとる限り、少々多量にとっても、少しも有害とはならず、かえって熱量素を蛋白質がムダなく利用されて、比較的少なくてもよいようになる。
     そこで毎日の食物で、各種のミネラル(わけてもカルシウム)と各種のビタミンを十二分にとり、熱量素と蛋白質が比較的少なくてもよいように、いな実際上、むしろ、ひかえめにして、完全栄養調和をはかることが大切である。
     こうした点が、病気にかかりやすいか、かかりにくいか、治りやすいか、治りにくいか、心身ともに健やかに生活していけるか、いけないか、という、わかれ道である。

    青汁は完全栄養調和食に最も有効適切なもの
     こうして完全栄養調和食をはかるには、毎日、青野菜を多量にとることが最も有効適切であり、これ以外に、これに勝る工夫はない。青野菜には、各種のミネラル(とくにカルシウム)と各種のビタミンが、どんな他の食物よりも、ケタちがいに多いからだ。
     ところで、厚生省の国民栄養調査によると、毎日の食物に完全栄養調和をはかるには、毎日、青野菜を、さらにもう300−500gはとる必要がある。
     毎日の食物に青野菜が少ない人、体の丈夫でない人、病気にかかっている人は、さらにこれ以上にとる必要がある。
     そして、ここで肝要なことは、カルシウムと各種のビタミンが最も多く、しかも吸収し易く、副作用がない、良質のものを利用し、それも、できるだけ新鮮なものを、生のまま、よくかんで食べることだ。
     こうした良質の青野菜はパセリ、人参葉、シソ葉といったものであり、これにつぐものは大根葉、カブ葉、小松菜などである。
     飼料のうちで食用できるものはケール、シーオー、レープ、カキハダイコンなどであり、これは、ふつうの青野菜に比べて、若葉の間は、食べ易く、味もよく、栽培もし易く、坪あたり収穫も多い。
     ところで、こうしたものを生のまま食べるとしても、やわらかい若葉のうちでも、1回に50gか、せいぜい80gであり、それに実際よくかむことも大変だ。
     けれども、これをすりつぶして汁だけとれば、栄養素に多少の損失はあるが、かむ必要はなく、不消化のセンイは大部分のぞかれているので、胃腸の負担は極めて軽く、消化吸収が極めてよい。
     また、臭いや味が多少わるくなるが、500gが約350cc(約2合)の青汁となるので、飲む気になれば、けっこう飲める。
     なれたら、臭いも味も別に苦にならず、1合や2合は一度に飲める。
     栽培に有機質肥料を多量に、石灰を適量に施し、化学肥料を使わないようにすれば、成分もよくなり、臭いも味もよくなる。
     毎日の食物に完全栄養調和をはかるには、こうして青汁を毎日1合2合3合と飲むことが最も有効であり、手近であり、安価でもあり、その上、危険有害の恐れは全くなく、これ以外に、これに勝る工夫はない。
     栄養剤では、とうてい及びもつかないことであり、その上使用を誤ると有害となることもあり、高価でもある。

    (以下次号)


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7. 「食べ物」で肺ガン発生 ハツカネズミ実験 太田、高山両博士が成功

     肺ガンはここ十数年間、世界的に急増して、その原因解明は世界のガン学者の大きな課題となっているが、東大教授太田邦夫、ガン研究会付属ガン研究所高山昭三両博士は、ハツカネズミに、ジメチル・ニトロサミンという化学物質を食べさせ(経口投与)肺ガンを作ることに成功、日本ガン学会機関試「ガン」(GANN)12月号(英文、54巻第4号)に発表した。

     肺ガンは煙草や汚染された空気など原因物質を吸入して気道を経て肺に達し、肺ガンを作るといわれるが、口−胃腸−血液の流れ−肺という経路による経口投与でネズミに肺ガンを作ったのはこれが最初である。
     1915年の山極(やまぎわ)市川両博士によるタール・ガンや、1932年の吉田富三博士によるアゾ色素による人工肺ガン発生に続いて、日本の発ガン研究の世界的レベルを示す業績である。
     研究は昨年3月から始められ、実験動物には、ガンの自然発生率があらかじめわかっていて、経口投与する化学物質による発ガンと混同するおそれのない純系のDDN系マウス(ハツカネズミ)が選ばれた。
     実験に使われたニトロサミン系化合物は、有機化学の実験でよく使われ、その肝臓に対する毒性は10年前にイギリスのバーンズ博士が報告している。
     一般の食物とは直接関係はないが、構造式が非常に簡単なので、体内でいろいろの物質が分解される過程で、この化合物が生ずる可能性も考えられ、ニトロサミンの生化学的な解明は今後の問題に残されている。
     太田教授らは、この同族化合物ジメチル・ニトロサミン(正式にはN−ニトロン・ジメチル・アミン)を使い“食べ物”で人工的にはむずかしいとされていた肺ガン発生に成功したもの。

     方法は22匹のハツカネズミのエサの中に50PPM(1PPMは1万分の1%)という微量のニトロサミンをまぜて食べさせた。
     5ヶ月後4匹に肺ガンができたのをはじめ、2匹に肝臓ガン、ひ臓ガンとじん臓ガンが各1匹にできた。
     そして他のネズミも、大部分は肺をおかされ、肺腺腫(せんしゅ)という“できもの”ができていた。
     この実験で
      1. 経口投与でも肺ガンができる(バーンズ博士らは同系の化合物でダイコクネズミに肝臓ガンを作ったが、肺ガン作りには成功しなかった)
      2. ジメチル・ニトロサミンは肺との親和性が一番強いとみられるが、じん臓や肝臓にもガンをつくるのは、おもにネズミのもっとも弱い個所をまず集中的におかしてガン化すると考えられる
      3. 実験期間内ではガンの転移はみられなかった。また肺腺腫と肝臓ガンという二重発生のケースはあったが、肺ガンとじん臓ガンというようなガンとガンの二重発生はなかった
     ――など、発ガン研究に貴重なデータが提供された。
     とくにいままで肺ガンはタバコ、排気ガス、大気汚染など、外因が重視されていたが、口から体内にはいったもの(内因)も軽視できないことがわかり、人間の肺ガン研究にも新分野を示唆している。

    太田教授の話
     肺臓はじめ臓器にガンができた点に特に注目している。
     同じニトロサミン系物質でも、誘導体の種類によって、各臓器との親和性が違ってくるのではないかと思う。
     もっとデータを重ねて研究してみたい。

    高山博士の話
     最近肺ガンの原因をタバコなどにしぼる傾向がみられるが、実験でも示されたように、原因はそんなに単純なものではない。
     さらに研究を続けて、ニトロサミでできたガンが移転するか、また移殖できるかどうか調べたい。



8. 「苦闘17年」肺結核とカリエス

    神奈川県 M.H. 

     私は17年間結核をわずらって、4年前青汁を知り、それを実行したかいあって、当時熱も有り、起きていると脊椎は痛むし、歩けば腰が痛むしで、暗い毎日でしたが、青汁スタンドの田辺さん達の温いご協力のもとに毎日青汁をとどけて頂いたかいも見事に、日に日に快方に向いました。
     無論、化学療法も併用し、又遠藤先生ご指導の食事療養も懸命にやりましたけれど、あまり熱が高く、気分の勝れぬ日など、食事もとらず 青汁だけ1日に1升も飲んだことは、すでに有名になってしまいましたが、そうこうしている内に、次第に、症状もとれ、今迄、人がゆうゆうと外出してゆく後姿を見ていては、自分も、早くあの方のように自由にあるきたいなど、寂しい思いをしたものでしたが、自分の足で、痛みもなく、地面をしっかりと歩けるようになった時の喜びは、昨日のことのように思い出されます。
     そして現在、私は12も年下の姉妹達と高校生活を明るく過しております。
     十何年という空白の元に、昨年の春、おそるおそる高校の門をたたき、早や1年、無事に通過してまいりました。
     早朝、自転車に乗って学舎へ向うペダルも快やかに、再び返った健康感をかみしめながら、夢のような今日。
     こうして、ある幸せを心から感謝しつつ、新たに青汁のすばらしさや、実行力の尊さを、深く感じ、今なお同じ病に、苦しんでいる皆様に、ご参考にして頂けましたらとペンを取らせて頂きました。



9. 待望の初夏の訪れ

    苫小牧市 S.T. 

     当地にも、待望の初夏の候が訪れ、畠に、野に、青汁および生野菜の原料がみちあふれ、心強い限りであります。
     さて、冬以来、苦心して野菜らしき物を集めて、青汁を実行してまいりましたが、小生より、むしろ、小生が教えた方々、中でも中年の婦人層にメキメキ効果があらわれ、なかなかの好評です。
     したがって、近所のケール作りにも、一段と熱が加わり、その成長を、皆、期待の目で見守っております。
     小生の家内も、気管支喘息にて、不治とあきらめていましたが、小生の強いすすめで、しぶしぶ飲んで、いましたが、血色良好にて、加えてだんだんと体重を増してまいりましたので、最近にては、自主積極性を以ってやっております。
     また、近所にて、右足切断の運命にあった阿部さんは、当地私立病院にて、首をかしげる様に好調にて、専心青汁をはげんでおります。



10. 小児ぜんそく

    岩手県 S.H. 


     飲用後10日ほどして、長男が、腹痛をうったえたので、もしや虫かと検便をしてもらっても異常なし。
     そのうち腹痛も治り、今は食欲が旺盛になり、持病の小児ぜんそくも、こんなに気候が不順でもおこらずにいます。
     本を読んで、体がほてったり、例の腹痛や、思いあたることが沢山あって、すっかり感心いたしました。



11. 何も彼も快調

    広島県 K.M. 


     お蔭様で、足よわ、足元もつれ勝ちも、動脈硬化も、鼻孔の通りもよくなり、風も殆んどひかぬようになり、老人としては寝過ざるような安眠者となり、血色も良くなり、体重も少し増し、食欲すすみ、便秘も緩和順調となりほとんど完全に健康状態に復したように存じます。



12. 便秘

    岐阜県 S.M. 


    「青汁の効用」をよみ、さっそく実行いたしたところ、長い間便秘しては困っていたのですが、とてもよくきき、いためた背骨のほうも、よくなるのが目に見えるようです。



13. 力強い薬

    岐阜県 S.T. 


     ほんとうに力強い気分になりまして服用したしております。
     まだ一週間にしかなりませんのですが、何となくききめがあると思います。
     実は一昨年7月1日に幽門狭窄症胃癌というような病名で手術いたし、胃も3分の1に小さくしてもらいました。
     その後、大変ぐあいもよろしく今日にいたっております。
     66才でございます。
     労働というほどの仕事もいたしませんけれど、農家でございますので鍬仕事もいたし、かなりの力仕事に体を動かしております。
     食事はおいしくいただけますけれど、量は少ししか食べられません。
     ちょっと多いと思いますと、胸のあたりにつかえた気持で、ゲップが出れば気持よく、わざとに指を入れて出す時もあります。
     青汁を服用してから、この胸の気持悪いのが大変よいように思います。
     ほんとうに青汁を今後力強い薬と思って服用いたしたいと思います。
     このごろは菜っ葉がございませんので、ゲンノショウコ、クズの葉、ヨモギ、イチジクの葉、松の葉、南瓜の葉など用いております。



14. 余りにも加工食品が多すぎる

    鳥栖市 M.M. 


     7月初めに「週間時事」を読み、先生の「青汁と健康」につき、熱心に指導されていることを知り、衷心から敬意を表しますとともに、極めて興味と実施したく意欲をおこしました。
     小職儀かねて、科学化を唱えられている世相でありながら、加工精製品食料の多いこと、所謂インスタント食料の時代になりすぎて来たことを心外に思い、また、これによる不健康化、不経済さを恐れるものです。
     大いに清浄野菜を食べ(生にちかい状態の料理で)葉緑素を摂取することが、非常に大事だと考えていました。



15. 質問箱:暑くなると

    京都 K.Y. 


     暑くなると青汁は早く腐りますが、それでも飲んでよいのでしょうか


     夏分は、時間がたつにつれて匂いも味も悪くなります。
     しかし、その際、肉や魚などとちがい、有害な腐敗成分が出来るわけではありません。
     捨てるのは勿体ないですから、牛乳を入れてのんで下さい。
     それでもまだ心配でしたら煮物の中へ入れて熱を加えて食べて下さい。

    (遠藤)



 コラム紹介

    単なる食料が一番人体によい。
    美味な雑多なものはいずれも体に害がある。

    (プリニウス)



    流行食品の害
     “1964年に自動車事故で死んだ人のうち98%までが死ぬ日まで白パンや白い穀粉の食事をしていた”。
     このことは、食事の仕方が適当でなかったところに、問題のあることを示すものである。
     とMjchigan State Univ.の栄養学者Dr.D na C.Cedercuistはいっている。
     食糧業者は、新しい製品を売るときに、“少しでも良い、多ければ多いほど良い”といっているが、ここにまちがいがある。
     事実は、多く摂りすぎると有害である。
    (メジカル・ダイジェスト)



    人の身の病はみな自ら招く業なり
     ピタゴラス

    平生多病未だはづるに足らず一生無病是れ吾が憂
      明 陳白沙

    病患を惹起する原因を除去せよ。
    然らば生体は自らもっともよく治療するものである
     ベーリング



    ブース長生七則の三
    運動すべし。
    精神の発達のみを図りて身体の発達を顧みざるは、
    猶、身体の発達のみを図って、精神の発達を顧みざるが如く、
    その愚かなること同一なり。
    手仕事をなすこと。
    土を掘ること、歩むこと、木を切ることを為すべし。
    又、汝の全身を以て語り得ることあらば語れ。
    されど全力を以て語れ。



    亜鉛の作用
     亜鉛は人体内には、きわめて微量に存在するので、Text bokkには“trace”(痕跡)しかない、と記されている。
     しかし、それは重要なものである。
     と米空軍少佐Walter J,PoriesはBangkokで開かれた国際軍陣医学会で述べた。
     Insulinの作用を亜鉛が強化することは、すでに知られているが、さらに亜鉛化合物の定量(微量)を補給することは、人体の成長や傷の治癒に重要な因子となるという。
     このことは、偶然にRochester大学の研究者たちによって見出されたもので、微量の亜鉛補給がネズミの傷にどのようにして治癒を及ぼすか、という。
    ことについて、動物実験がすすめられつつある。
    (メジカル、ダイジェスト)



    学(まな)びて時(とき)にこれを習(なら)う、
    亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。
    朋(とも)あり、遠方(えんぽう)より来(き)たる、
    亦(ま)た楽(たの)しからずや。
    人知(ひとし)らずして慍(う)みず、
    亦(ま)た君子(くんし)ならずや。



    古の明王良将といはるるほどの人は
    皆疵物の疵を厭はず召抱へて功を立て名を成せしもの
    (幸田露伴 洗心録)



    歌謡
    ひとりぽっちの病室
     深山旅愁

    風も青葉と たわむれる
    ベッドに ねたきり この僕は
    やりきれないのだ 淋しいさ
    仲間は 仲間は 仲間らは
    海であの娘と 泳ぐのか

    あの娘くるのは 時たまだ
    ベッドに ねたきり 空を見て
    ひとりぼっちだ 気がもめる
    仲間と 仲間と 仲間らと
    早く一緒に 遊びたい

    風も明るく うたってる
    ベッドに ねたきり この僕は
    やるせないのだ 悲しいさ
    仲間は 仲間は 仲間らは
    浜であの娘と うたうのか



    人生の助言
    深山旅愁
    自分は偉くなったと思うようでは、
    その人の人間的な伸びは限界が来たと云える。
    山へ登るのだって、
    頂上に来たら、
    その先は平行歩きか、
    くだりしかないのと同じことだろう。










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