<1985年7月15日発行 第347号>
|
目次
|
|
|
1. 蓚酸石灰結石
|
医学博士 遠藤 仁郎
「時々青汁教室にも出ていましたし、青汁ものんでいましたが、腎臓に石(蓚酸結石)ができました。主治医は、石灰分の多いものは石になるからいかん。青汁はもとより牛乳もよくない。飲むなら蓚酸の多いものと一緒にのめ、といいます。先生のお話とは、まるでアベコベなので迷っています」
との電話。
「蓚酸のあるものと一緒とねえ。」
「石灰分が吸収されないから、だそうです。」
「へえー。とんでもないことのような気がするけどねえ。
というのは、腎臓に石ができるのは
- 尿にとけている石になる成分(蓚酸石では蓚酸と石灰)が多すぎるか、
- それらを溶かしている尿の性質がかわって、とけにくくなるか、
による。
成分が多くなるのは、一つには尿が濃いばあい――熱帯地方やわが国の夏、あるいは飲みものをひどく制限するなど。も一つは、尿の中の成分の絶対量が多いばあい。
そこで、成分の一つの石灰をへらそうというのだろう。
なるほど、石灰が多いだけでも石が出来る。けれども、それは、副甲状腺(血中のカルシウムを増すホルモンを出す)の異常とか、ビタミンD(カルシウムの吸収をたかめる)のとりすぎのばあいだけだ。
もっとも、牛乳ののみすぎで出来ることがないではないから(牛乳病)、青汁もといわれるのかも知れない。が、よほどの大量、1升も2升もならともかく、ふつうの分量では問題にはならない。
それに、蓚酸石灰の石は、カルシウムがあるからできるのではなく、それを結合する蓚酸があるからであり、主役は蓚酸、蓚酸が多いからなのだ。
尿の蓚酸は、ホウレンソウなど食べものから来ているものもあるが、それは僅かにすぎず、多くのものは体内代謝に由来している。体内で蓚酸になるものの一つはビタミンCだが、これは僅かで、主なものはグリシンというアミノ酸。
このアミノ酸は蛋白質の構成分でその代謝の過程で蓚酸ができる。(普通には蟻酸塩にまで分解されるのだがその分解が中途でとまりグリオキサル酸というものになると、それから蓚酸になる)。
この代謝にはビタミンBが関係するといわれているから、蛋白にとみ、ビタミンの十分でない肉食では蓚酸が多くなることとがかんがえられる。
そこで、尿の蓚酸をへらすには、
- カルシウムを十分にとって、食べものの中の蓚酸の吸収を妨げること(結合して不溶性の蓚酸石灰になる)。
と
- 蛋白食をへらし、ビタミンを十分にとって、アミノ酸の分解を完全にするよう心がけること、
だ。
溶かす力
次に、尿の溶解能力が問題だが、正常の尿には、ふつうの水よりも、ずっと多く(過飽和の状態に)とかす能力がある。
これらが何らかの原因でよわめられると、石が出来やすくなる。
尿のこの能力は、腎臓の正しいはたらきによるものであり、正しいはたらきはきれいな血により、きれいな血は正しい栄養、バランスのよくとれた完全食によってはじめて望まれる。
こう見てくると、カロリー、蛋白質に傾き、ミネラル・ビタミンの不足した不完全食では、蓚酸のでき方は多くなり、尿の溶解能力は劣って来、したがって、石ができやすくもなるわけだ。
じじつそういう人にこの石は多くみられる。
だから、この石を防ぐため、また治すためには、どうしても、まず食を正しくしなければならない。すなわち、カロリー、蛋白質だけにかたむかず、ミネラル、アルカリ、中でもカルシウム(食べものの中の蓚酸をへらす意味でも)、やビタミンが十分そろわなければならず、むしろ多すぎるくらいにすることだ。
したがって、これらミネラル・ビタミンの最有力給源である良質ナッパは絶対欠かすことのできないものであり、しかも十分〜十二分にほしいもの。
ナッパ・青汁がいけないという理由はどこにもない。それどころか、もともと一般の食事にはミネラル・ビタミンが不足がちであり、血のにごりの原因になっているのだから、そのカルシウムやビタミンをへらしてしまえば、血はますますにごり、かえって石を出来やすくする結果になってしまう。
まして、わざわざ石の主なもとである蓚酸でカルシウムの吸収を妨げようなど、まったくとんでもないナンセンスとしか思えない。
(59・6)
|
|
2. 痩せれば石もやせる
|
医学博士 遠藤 仁郎
「37才の主人。いぜん腎臓を患ったことがある。こんどは胆のうが悪くなり胆石ができた。身長170、体重85です。」
「ふとりすぎだなあ。ふとっていては胆石はよくならない。痩せなきゃあダメだ。ふとるような条件では――ご馳走をうんと食べ、からだはなまける――石もふとる。痩せるようにしていれば――粗食少食にして運動する――石もやせる。時には消えてなくなることもある。」
「やせよとは、これまでも度々いわれており、食事をへらしてもみたが、それではしんどくて仕事ができぬ、といって相変らず食っています。」
「食事がまちがっているからだ。正しい食事では少々へらしても決してそんなことはおこらない。おそらく、肉食家で、味はこってり。それに酒、あるいは菓子、ジュースといったところであり、インスタントものや出来あい食品が多いんだろう。」
「そのとおりです。野菜はきらいで。」
「それじゃあこなれのよいものばかりで腹もちが悪く、すぐ腹がへってしまう。それで減食しようたってどだい無理。それに、そういう食事ではカロリー、蛋白質ばかり多くて(だからふとる)、ミネラル・ビタミン不足という不完全食になっている。
そのうえ有害有毒食品の害も加わって血がにごってしまう。腎臓を患ったり胆のうを患うのも不思議はない。それをつづけていれば、働きざかりの人に多い成人病、高血圧や動脈硬化、癌といった厄介なものがいつ出てくるかも知れない。
もっと腹ごたえがあり、腹もちもよく、腹いっぱい食べても実際にはカロリーが少ない(つまり減食になっている)ような食事にしてみたらどうか。」
「どうすればよろしいか。」
「なるべく消化のよくない、というか、消化に時間のかかるものにする。主食には、白米飯、白パンでなく、玄米飯か黒パン。アズキなどの雑豆。イモ類はさらによい。こういうものにするか、少なくとも混ぜて食べること。蛋白食には、肉・魚の切り身、卵、チーズなどより、大豆ものにする。
それに青ナッパを主とする野菜・山菜・海藻・果物をうんとそえ、青汁は少なくとも一日3〜4合のむ(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。いうならば、野菜類が主食で、それに飯や肉類をそえる、といったものだ。
調理はなるべく簡単に、味つけはうすく。それを、ゆっくり、よくかんで食べる。その際、まず青汁をのみ、野菜・果物を食べ、かなり腹のふくれたところで主食や蛋白食にする。
なお、食品はすべて、なるべく安全良質のものにする。このナッパ、青汁中心の食事では、カロリー、蛋白質はかなり少なくなる。しかし、空腹を感じないばかりか、気分はまことに爽快、体力・気力ともに充実、活動意欲旺盛、能率が上るから、いやな思いもせずに痩せることができる。
それは、この食事が腹ごたえ腹もちがよいだけでなく、栄養のバランスの完全にとれた食事になっているからで、食べたものが無駄なく利用され(代謝が完全)、血がきれいになり、からだ中のすべてのはたらきがよくなるからだ。
胆石のためにもよい。胆石ができるのは、胆汁の中の石の材料コレステロールが多いことと、それを溶かす成分(レシチンその他)とのバランスのくずれのためで、ご主人のように肉食・糖・酒、加工・保存食品にかたむいた食事ではこのバランスがとれにくい(から石ができる)か、ナッパ・青汁中心の食事ではバランスが正しくなり、石のできる条件がなくなるか少なくなるわけで、からだが痩せると石もやせることになる。
なお、この食事は腎臓のためにもよいし、成人病その他の病気の予防にも役立つ。これらの点をよく理解し熱心にとり組んでほしい」。
(59・9)
|
|
3. ビタミンCと蓚酸
|
ビタミンCの一部は、体内で蓚酸になり、尿に排出されることは、数年来知られている。
その量はC量によるのはいうまでもないが、個人的にかなり差がある。
Briggsらによれば、一日4グラムのビタミンCをあたえると、ふつう、一日中に増す蓚酸量は約12ミリグラムだが、中には、4グラムづつのませて、4日目に478、7日目には622ミリグラムも尿に出たのがあった。
こういう人には、Cを多くとると腎臓結石が出来るおそれがある。
(Lancet,1973.6.28号)
|
|
4. わかい諸君こそ
|
医学博士 遠藤 仁郎
野菜を食べよう。いや、何でもよいのではない。ナッパだ。緑色の濃いナッパでなけりゃダメだ。それをうんと食べる。食べにくければしぼり汁にしてでものもう。そうすれば、きっと健康になれるし、厄介な病気にかかることもない。と、いかに熱心にすすめてみても、関心をもってもらえるのは、どこか調子のよくない人か、ひととしとった人だけ。
わかい人々たちなどテンデ耳をかそうともしない。
しかし、本当にそれが必要なのは、これからの日本を背負って立たねばならぬ、そして、次代をになう健康なこどもの親にならねばならない若い諸君なんだ。
今のめぐまれた日常生活、ことに、あまりにも豊かな食生活では、どうしてもおいしいご馳走ばかりになり、血はひどくにごってしまう。そして、からだ中のはたらきがそこなわれ、健康力・生命力の低下をまねいて、成人病はじめ、肝・腎その他いろいろ厄介な病気にかかりやすくなっている。
しかし、元気のよい若い諸君は無理がきく。ずいぶん出鱈目をやっても、からだにはさほどこたえない。ちょっと休めば、ぐっすり眠れば、いや、一杯やるかスポーツでもやれば、それで、すっかり恢復する。
けれども、にごった血に絶えずさらされているからだのシンの方では、血管が、そして大切な組織や臓器が、ほんの僅かづつではあろうが、ジワジワとむしばまれている。
若さの馬力のかげにかくれて目だたず気づかれないままに。
いかに若かろうと、いかにからだのはたらきはさかんであろうと、血のにごりをそのままにしておいてはながい間には、いつどんなことがあらわれないがものでもない。
若いんだから、また、今何とも感じないから、いつまでも大丈夫だろうと、手放しで安心していることはまことに恐ろしいことだ。
これこそ本当の油断大敵。いま、若いうちから、少しでも血のにごりをへらすよう心がけることは、長い生涯にとって、どれだけタメになるか知れない。
まさにころばぬさきの杖。とはいえ、若い時だ。大いに食い大いに飲み、大いにあばれたくもあろう。だがしかし、それがためにからだをこわし、あたら輝かしい人生を台なしにしてしまったり、子孫に禍を残すようなことになったらあまりにも勿体ない。
まこと毒は食いたし命は惜ししだ。ではどうすればよいか。それには、何といってもまず、まちがいだらけの食を正すことだ。
いま一般の、こと若い諸君に好まれているうまい食べもの飲みものは、いわゆるからっぽのカロリー食品ばかり。つまり、カロリー、蛋白質はたっぷりあるが、それらが体内で完全に処理されるために必要なミネラルやビタミンが不足している。
まずアルカリことにカルシウムが不足し、血が酸性にかたむく(血のにごり)。カロリー源(糖質・脂肪・蛋白質)の代謝がうまく行かず、有害な代謝産物ができる(血のにごり)。氾濫しているインスタントものなど加工・保存食品の有害な添加物はさらに血のにごりをつのらせる。
これをなおすには、
(1)できるだけミネラル・ビタミンに富むものをとって栄養のバランスをよくすること(完全化)と、
(2)なるべく安全な食べものをえらぶこと(安全化)だ。
しかし、安全食品の殆んどない現在では、せめて、バランスだけでも、より完全にするようつとめなければならないわけだ。
したがって、ミネラル・ビタミンはよりいっそう十分に補給されなければならないが、それを可能にするものは良質ナッパしかない。
しかもこの良質ナッパは、緑葉が草食獣の唯一の食料であることからわかるように、われわれ動物が生きるために必要な栄養分がすべて完全にそなわっている。
つまり、ナッパさえ十分にとれば、食べものはつねに完全になり、血はきれいになる。からだ中のあらゆるはたらきは円滑に行われ、健康力・生命力をたかめ、若さをながもちさすことができ、健康なこどもを生み、そだてることもできるわけであり、とかく無軌道になりがちな若ものの生活を、後に悔いを残すこともなく、結構たのしむこともできよう、というものでもある。
けれども、それがためには少なくとも400〜500gのナッパが必要。といって、うまいものになれた若い諸君の舌にはなかなかなずめそうもないから、せめて青汁にして飲もう、というのだ。そうすれば400〜500gのナッパも僅かコップ2杯。
それを飲むことくらいビールに比べれば何のことはなかろう。もっともこの400〜500gというのは、現在の習慣食からの平均的のものであり、贅美食に傾き、からっぽ食品のとり方が多ければ多いほど、また加工・保存食品が多ければ多いほど、それだけ多くのナッパが必要になるわけだから、ナッパ・青汁は多ければ多いほどよい、ということを忘れてはならない。
(59・12)
|
|
5. おばあちゃんのなげき
|
医学博士 遠藤 仁郎
病院のある日、青汁ファンのおばあちゃんが、
「孫たちは家の中ばかりにいる。野っ原にさそい出してやると、よろこんでかけずりまわっている。嫁は、虫にさされるから、ケガするからと、すぐに家につれもどってしまう。
虫にさされたら草の汁をつけてやればいいと思うが、嫁はたいへん不機嫌で、チューブ入りの何とか薬を塗りつける。沃丁でもつけておけばいいくらいのケガにも、医者よ、病院よと大さわぎ。
小魚を食べさせてやろうとするが、嫁は、骨があるからと嫌い、肉やハムやソーセージといったものばかり。
野菜も、山の畑にゆけば無農薬の小菜がいっぱいあるのに、わざわざスーパーから毒まぶしのキャベツやナスやキウリを買ってくる。
おなかをこわすといって、こなれのよいものばかりにして、繊維の多いナッパなど食べさそうともしない。お八つに焼芋、いり豆をよろこんで食べるのに、菓子、チョコ、キャラメル、ケーキにしてしまう。
学校からかえれば、すぐに勉強、塾かよい。運動などするひまもない。もっと遊ばしてやったらというと、遊んでばかりいたら負けてしまう。お母さんの時代とは時代がちがいます。勉強せなんだら、成績が悪かったら、ロクな学校へははいれません、とかみつかれる。
もちろん、勉強部屋は暖房・冷房完備。運動はせず、暑さ寒さにきたえることもできません。これでは子供はダメになってしまうでしょう。
一事が万事、気に入らないものづくめですが、結局最後は、時代がちがうでキメつけられるんです。強いていえばけんかになりますからだまってしまいますが。青汁?とんでもない、先生、とても、とても。いったい、先生、これでいいんでしょうか。これからの子供はどうなるんでしょうか」。
と、このおばあちゃん、うちでいわれぬやりきれなさを、ぶちまけて行かれたが、さてさて、こうして育った子供の時代の日本は、本当にどうなっていることだろう。
(59・10)
|
|
6. またしてもわすれもの
|
医学博士 遠藤 仁郎
例年の東北行、いつもは10月中旬だったが、今年は都合で月末になった。
27日、朝出発。塩釜まで直行、一泊。
28日、講演。仙山線山寺経由天童温泉。一泊。
29日、紅葉の山寺探勝。山形で講演。雨の新庄、一泊。
30日、座談会。鶴岡で講演。秋田一泊。
31日、座談会。森岡、座談会。一泊。
11月1日、宮古観光。東京一泊。
2日、帰宅。
というコースだった。
出発までの倉敷は毎日ポカポカのカラカラ天気がつづいていたが、東北方面は雨が多く、かなり冷えこんでいるらしい。
そこで下着を厚くし、ソックスも冬用の厚手のものをはき、それぞれ予備を携行、それにオーバーといういでたちで出かけた。
さいわい天候に恵まれ、予想外の暖かさだったが、雨の新庄では気温はかなり低いようだった。
下着やソックスをかさねた。時雨模様の秋田や森岡、宮古浄土か浜の遊覧船上はさすがに風は冷たかった。がとくに寒いとは感じなかった。
帰りの東京や倉敷は暖く、オーバーが気恥しいくらいだった。
体調はその間いたって良好。疲れたとも、しんどいとも思ったことはなかった。
食事はどこでもおいしくいただけ、夜はよくねむった。
ただ便通だけは、毎日乾燥青汁をのみ、山形、新庄、森岡では生の青汁もいただいていたが、やはり、秘結気味だった。なお、鶴岡あたりからノドのあたりに違和感があったが、いつとなく忘れてしまっていた。
帰宅の翌3日の早朝、O君からの電話。かねて4日の令息婚礼披露宴に招待されていたのだが、祝辞を、とのことだ。ところが、返事しようとして声が出ない。声帯に粘い痰がからんでいると見え、まるで声にならない。
熱はもとより咳らしい咳もないのに。大変なことになったと思ったが、それまでにはまだ30時間はある。ようし、これこそいいチャンスだ。
奥の手の青汁絶食でためしてみようと、早速、青汁と粉末を併せて終日、いや夜通しでジャンジャン飲んだ。おそらく一升以上だったろう。
そして、4日の朝。ガボットねばい痰がいっぱい出てそれっきり、といったことにならないかと期待していたのだが、ことはそううまくははこばない。
声は出だしたし、気分も少しも悪くはないのだが、やはりカスレ声。祝辞どころではない。これではかえって失礼だと、遠慮を申し出、それでもまだ、もしやと午すぎまで様子をみていたが、奇蹟はついにおこらずじまい。
いやまったくの醜態。平素大ものをいっている手前、何とも恥かしいしだい。かといって、無理をして本当に奥の方まで入れてしまい、肺炎でもおこそうものなら、それこそ恥の上塗り、物わらいの種と、はやる心をおし鎮めて、おとなしくしていたので、アスピリンの一個ものまず、机での仕事はしながらだったが、完全によくなるまでには、それでも10日はかかった。
ふつうのカゼの経過は7日としたものだから、その点マズマズというところであったわけだ。それにしても、あれだけ用心していたのに、しかも家に帰ってからカゼにやられるなんで、どうしたことなんだろう。気温はたしかに低かった。
しかし寒いとは思わず、84才という年としてはいささかきついスケジュールだったかも知れないが、全然疲れは感じなかったのに?いや、そうか。そこに原因があったのだった。つまり年だ。いちばん嫌なことだが、年はやはり年、それを忘れていた。年のせいで、冷たさにも寒さにも、疲れにも鈍感になっており、それらに対応すべきからだの反応が鈍くなっている。
そして、気づかないままに疲れはひそかにつもっており、それだけ抵抗力がよわっていた。それを忘れていた。年とともに健康の巾はせまくなっている。
元気に見えても底が浅い。年寄の元気春の雪。しかも、その異常にたいする感覚も鈍い、と来ているのだから、年寄の養生の要諦は、万事ひかえめ、無理をせぬこと。いわゆる薄氷をふむ思いでなければならない。
実は、いぜんにも一度、無理をしてカゼをこじらせ肺炎めいたことをやったことがある。この時も、やっぱし年だと反省していたのだが、ノドもとすぎれは譬えどおり、またしても大事な忘れものをやってしまったわけだ。
(59・11)
|
|
7. 高い薬をのんでいたが
|
岡山 K.
主人の叔父は肺ガンで去年手術をしました。ハーバルティとかいう高い薬(高い方が有難みがあって効くような気がするのでしょう)をのんで、青汁をすすめても、仲々のもうとしなかったのですが、それが大変なインチキとわかり(NHKで報じたそうです)、こんどこそ本気になったのでしょう、ケールがそだつまでピロサンをのんでいます。
|
|
8. 百貨店に有機野菜 売り場常設の店舗が増加
|
ここ1、2年の間に、有機野菜の売り場を常設する百貨店が増えています。華やかな都心の百貨店に土のついたダイコンや虫くいキャベツはそぐわない感じですが、売り場担当者に言わせると「それは昔の発想」とか。見栄え第一から安全・品質重視へという時代の流れが、百貨店の店頭にも押し寄せているようです。
農家へ行き契約
この春オープンした大阪・梅田の大丸梅田店。
個性的な店舗を集めた地下食品売り場の中でも、常設の「有機野菜コーナー」はひときわ注目の的。電話での問い合わせも一日数件はあるといいます。
有機野菜の生産は京都府・久御山町の「豊農会」(20人)というグループが担当。
魚粉やカツオエキス、けい酸白土(有機質を多く含んだ秋田地方の土)などで土壌を改良して、20数品目の野菜を作り、直接運びます。
「生産者を見つけるのが難しかった。近畿はもちろん長野あたりにも出かけて1年がかりで探しました。契約を結ぶのも、買ってやる、売ってやるの発想じゃだめ。現地に出向いて畑の中で契約するんです。従来の百貨店商法になかったいい勉強をした」
と同コーナー担当の松村正樹さん。
東京・新宿、伊勢丹の有機野菜コーナーは一昨年にスタートしました。
仕入れは流通業者「正直村」(株式会社)が担当。埼玉県の農家から約50品目の野菜を供給できるそうです。
「正直村は牛やニワトリのエサなどもチェックしていると聞いており、ほぼ100%の有機栽培と理解している。トマトにしても一般に6割の青さでもいで流通中に赤くするが、うちのは9割近い完熟で取って翌日店頭に出す。キャベツでも虫のくった穴があったりで見栄えはよくないが、味が違う」
と食品部の粟飯原武士さん。
東京・池袋の西武百貨店も昨年10月から有機栽培コーナーを常設。
「売り上げは全野菜量の15%ほど。現状では生産者の絶対数が少ないが、もっとさばければ作ってみようという農家は増えるかもしれない」
と担当者は意欲的なようです。
埼玉、千葉、群馬、栃木の農家と契約して、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、イモ類、ネギなど12品目を手がけています。
扱いに慎重論も
百貨店に増える有機野菜コーナーですが、
「信用第一の百貨店が、定義のあいまいな有機野菜を扱うのはどうか」
「という慎重論もあります。確かに有機栽培は
- 完全にタイ肥だけを使う
- それ以外に海草や化学肥料も少しは使う
- 一度でも有機質肥料を使う
―など考え方はまちまち。
百貨店内部でも、商品試験を担当する検査部門が慎重派、営業担当は積極的と意見が分かれるとか。
“有機栽培”表示については、売り場担当者が生産者と農薬散布回数や使う肥料を相互確認し合うことでなされています。さすがに“無農薬野菜”表示は各百貨店ともありません。有機野菜を扱う理由を担当者は次のように説明します。
「有機野菜といっしょに手作りみそや豆腐など健康関連商品も置いているが、一日50万円以上の売り上げがある。健康や安全への関心は高いと実感させられる」
(銀座・松屋)
「たとえ量は少なくても、需要がある品物はそろえるというのは、何でもある百貨店というイメージを壊さない大切な理念です」
(梅田・大丸)
「日用品は家の近くの店、高級品は百貨店というパターンは数年前から崩れているはず。重い野菜類をあえて持ち帰ってもらえるのも、価格や品質でそれなりのメリットがある品ぞろえをした結果だと思う」(新宿・伊勢丹)
また、産直や有機野菜の扱いでは“先輩”格である灘神戸生協の農産担当、松井安治課長は
「野菜にも付加価値がうんぬんされる時代になったから、百貨店の扱いも増えるはず」
とみています。
松井さんの言う“付加価値“とは、一に鮮度(すなわち近郊産、朝取り)、二に安全(有機や無農薬栽培)で、価格をそれほど重視しないのが特徴とか
「それに加えて、産地を歩いてみると、化学肥料の使い過ぎでやせてしまった土壌をどう回復するかが、農協などの大きな問題になりつつある。有機栽培は増えざるを得ないでしょう」
直送はまだ1割
とはいっても、野菜は市場流通(せりにかけられる)が9割、産地直送は残りの1割に過ぎません。だから百貨店の扱いは微々たるものなのですが、だれもがいつでも買えるという百貨店ゆえのメリットは、有機野菜への関心をいっそう広めるでしょう
(58・9・16サンケイ)
|
|
9. 胆石と腎石がある
|
山梨県 H.H.
38才の主婦。
胆石の痛があり、検査をうけたら、指頭大の胆石が一つと、ほかに同じほどの石が腎臓にもあるとわかり、手術をすすめられている。どちらを先にしたらいいだろうか、との相談。
それくらいの石なら、どちらからでもよかろうが、やるとすれば、よくあばれる方から、ということになろう。
「どっちの発作が多いんですか?」
「胆石の方はちょいちょい痛みます。腎臓の方は検査でわかったので、別に痛みませんが、尿にバイキンが出ているそうです。」
「石があると感染しやすいからでしょう。胆石の痛みはきついんですか?」
「それほどでもありません。石をとかす薬をもらってのんではいるんですが。とけるんでしょうか?」
「とけるといわれています。薬も結構でしょうが、私はやはり日常生活ことに食のあやまりをなおすことの方が、もっと大切ではないかとかんがえています。
石ができるのは、胆汁なり尿なりの性質がかわって、その中にとけている成分がとけにくくなって析出し石になるわけですから、胆汁なり尿の性質の異常をなおすこと。つまり、胆汁や尿をつくる肝臓や腎臓のはたらきを正しくすること。そして、それには、肝臓腎臓をめぐっている血の性質を正常にする――血をきれいにすることです。
胆石でいうと、いちばん問題になるのはコレステロール(コ)。
胆汁のコは、正常には完全にとけていますが、コの量が異常に多くなるか、胆汁のコをとかす能力が低くなると、とかしきれなくなって、析出し、石ができるのです。だから、石を防ぎ、またとかすには、コを少なくすることと、胆汁の性質をよくしてコをとかす能力を高めればよいことになります。
コを少なくするには、高血圧や動脈硬化にいわれているとおり、食べすぎないこと。カロリーをへらし(脂こいものや糖分、城米飯をへらし)運動してふとらないこと。(ふとるような条件では石もふとる)胆汁の性質をよくするには、肝臓のはたらきを正しくすべきですから、栄養を完全化(バランスをとる)し、安全化することです。
ところであなたの食習慣は?」
「脂濃いものが多く、甘いものが好き。インスタントものなど出来あい食品も。」
「それをなおすこと。出来るだけ安全食品にし、すぎているカロリー源をへらし、不足している野菜、ことに良質ナッパをうんと食べることです。青汁は?」
「2本くらいはのんでいます。」
「それでは、とても。平均的の邦食でも正味2合(市販の青汁4〜5本、もとのナッパ400〜500g)は必要ですし、脂濃いものや甘いものが多ければもっと多く、少なくとも4合以上。そのようにしてかなり大きかった胆石が消えた人もあります。
腎石も同様です。このばあい尿酸その他、尿が酸性だと溶けにくいものが多いようですから、少なくとも尿をアルカリ性にするため、酸性食品をへらし、アルカリ性の野菜類を多くすること。
また、栄養を完全化し安全化して、尿の性質の正常化をはかること。
したがって、ただアルカリ性であればよいのではなく、それとともに栄養のバランスをとることが大切ですから、やはり良質ナッパをうんと摂り、青汁をのむことがもっとも合理的であり、事実そのようにして、石がとけることは胆石のばあいよりも、多いように思われます。
現在さしせまって手術するほどのことでなければ、ともかくこの方針でやって様子をみ、半年なり1年たったところで検査し、小さくなっているようなら、もっとつづけるべきだし、少しも変りがないか、大きくなっていたり、発作がやまないようなら、そこで思い切っても、けっしておそすぎることはないでしょう。
(58・11)
|
|
10. 「遠藤青汁の総会」雑記
|
5月19日(日)午前10時から、沖縄の梅雨入り宣言の余波をうけて、小雨に煙る倉敷市美和町の、倉敷中央病院の3階にある「大原記念ホール」で、昭和60年度の総会が盛大に開催されました。
病院当局のご好意で一般団体は使用できないホールを借りる事が出来、明治、大正時代の政治家で、旧東京市長でもあった後藤新平伯の筆になる「天地皆春」横額の掲げられたホール内は、大シャンデリヤ2基を中心とした高天井の気品ある会場で、遠藤青汁の会総会会場に全くふさわしいものでした。
全国各地(東京都をはじめ宮城、山形、神奈川、千葉、静岡、愛知、岐阜、三重、京都、大阪、兵庫、広島、山口、鳥取、香川、徳島、愛媛、高知の各都府県および岡山県全域)から参加した約200名の出席者も「我が世の春」といった感じで晴ればれとした表情でありました。遠藤青汁教室の生徒による事前準備も滞りなく整えられ、定刻午前10時に貝原副会長の開会挨拶により総会は開催いたしました。
開会前には、会場内が稍むし暑かった為に扇子を使う人も見受けられましたが、開会と同時に扇子を使う人もなく、また私語する人もなく皆熱心に総会議事の進行に協力されました。
開会挨拶に続いて貝原副会長が昭和59年度決算、昭和60年度予算について説明、拍手のうちに全員異議なく承認されました。
続いて青汁に関する東京朝日テレビの倉敷インタビュー及び大阪朝日テレビ・エキスタ学園講座の録画ビデオが放映され、遠藤会長の説明にうなづいている出席者が多く見受けられた。
ビデオ放映終了後、全国各地の出席者から難病腎炎、癌、手術不能の血管系疾患等の全治をはじめ、次々に貴重な体験が発表され、感動と、より新たな決意へのるつぼに会場内は包まれた。
また、昼食用の甘藷を寄贈された倉敷市内片島町の横溝老人(80才)のユーモア溢れる体験談は共感を呼ぶ笑い声となり、明るい総会の雰囲気を一層盛り上げました。
最後に東京都から参加されたフランス料理研究家小松女史の洗練された体験談(青汁4〜6合の大量飲用により手先の痛み完治)で、意見発表の幕が閉じられ、心残りではありましたが、時間の都合上12時30分をもって総会は終了しました。
続いて、別室で青汁と甘藷による昼食、新式ジューサーの実演披露が行われました。
このジューサーは、日本最大の自動車洗車機メーカー、名古屋市のビューティーK.K.社長の竹内さん(数年来の青汁愛用者)が、私どもの要望に応えて苦心考案されたもので、待望の繊維も全部青汁として利用できる画期的な新製品であり、試飲してみて、これで青汁も完成したなあとの感を深くしました。
別室でのにぎやかさとは別に記念ホール内では、遠藤会長との個人懇談が次々に行なわれ、会場の後片付け終了まで続いて、有意義な青汁総会の一日でした。
|
|
11. また続けたい
|
|
|
12. ひとりでに動いてくれる
|
滋賀県 M.K.
4月14日より飲みはじめましたが、身体の調子が大変よくなりました。この2年ほど、なんとなくシンドクて、年中カゼをひいていて、最低限の家事すらできかねていましたのが、ウソのように生きいきとしてきました。
まるで、身体がひとりでに動いてくれるように、テキパキと仕事がかたづき、何年か振りに再び健康をあたえられて、これほど嬉しいことはございません。
|
|
13. 肩こりとメマイ
|
医学博士 遠藤 仁郎
53才、農家の主婦が、
「1年くらい前から、全身がだるく疲れやすい。肩のこりがひどく、サロンパス一箱が二日しかもたない。数日まえからはメマイ。頭の左を下にするとクラクラっとくる。また、左腰にさしこむような痛みがあり、腎臓に石ができているのかも知れん、といわれている。」
といってみえた。
ややふとり気味。血色はよいが、肌につやがない。血圧は正常。心電図にも尿、便にも異常なし。
「食欲はよく、便通は毎日あり、よくねむれる。が、もともと心配性。ものごとが気になってしかたがない。いまも、何をいわれるかと胸がドキドキしている。食事は嫁がしており、野菜はたくさんつけてくれる。肉や魚はあまり食べない。味はふつう。しかし、甘いものが大好きで、よく食べる。」
「どうも、その甘いもの好きで血がにごってきているためのような気がする。それだけでも肩がこり、腰もいたむし、疲れやすくもなる。メマイもきがちだ。心配性・神経質の人はなおさらだ。菓子やジュースをやめ、つけ味をうすくするだけでも、ずっとよくなる。そのうえ野菜をしっかり食べることだが、キウリ、ナス、トマトといったものでは、あまりききめはない。青ナッパでなけりゃダメなんだが、ちょうど今はその端境期であまりない。何かつくっていませんか。」
「キャベツくらいですが。」
「大いによろしい。しかし、ふつう食べる白いところでなく、畑に捨ててくるか、家畜にやる青いところ。それを細く千切りにして、サラダにしたり、炊いたり、油イタメにして食べるのもいいし、すりつぶして汁にして飲むと、もっとよい。」
「青汁ですか。」
「さよう。砂糖をできるだけへらして、その青汁を一日3〜4合(もとの葉っぱ7〜800gから1キロ)のんでみてごらん(もっと多ければなおいい)。一週間もしたらサロンパスはいらなくなること請合いだ。だるさも、疲れることもなくなりメマイもおこらなくなるだろう。
また、それをつづけていれば、しだいに神経がおちついてきて、ものごとをあまり気にしないようにもなるだろう。これから夏中利用できるものにはシソやサツマイモの葉があろう。桑の葉でもよい。何もなければ野山の草木の葉にもいろいろ利用できるものがあろう。秋口からは、お手のものの野菜をまき、季節季節の青ナッパを年中きらさないよういろいろつくり、しっかり食べ、青汁にしても飲むことだ。
なかでもぐあいのよいのはケールだ。このあたりでは、年中青々とした葉が畑にあるようにつくることができるし、1枚で120〜130グラム以上もの大きな葉になるから、これをつくれば夏冬の端境期にも少しも困ることはない。種子はいつでも病院においてあるから遠慮なく申出なさい。
ただし、作り方は今時の化学肥料・農薬による栽培ではなく、昔流の堆肥・厩肥を主体とする自然(有機)農法でやることだ。そうすると、質がよくて農薬汚染のない、したがっていくらでも安心して食べられるナッパをつくることができる。」
|
|
14. 砂糖は胆石のリスクを増大
|
オーストラリアのアデレードで行なわれた研究によると、アルコールが増すにつれて胆石疾患のリスクが低下するという。しかし、この効果が最高なのは比較的少ない摂取量(一日30g以下まで)で、それ以上になるとリスクの低下はわずかになる。
一方、砂糖は胆石形成のリスク増大を伴う。飲み物や菓子での糖摂取量が砂糖で茶さじ10杯、コカコーラでコップ2杯分一日に増えると、リスクは2倍になる。
研究では、新たに胆石疾患と診断された入院患者を他の入院患者、および一般住民から選んだ同等な人たちの対照群と比較した。被験者は、年齢別(50歳以上とそれ以下)に分け、食事に関して105項目にわたる調査用紙を渡し、数か月以前から通常摂取していた食事を思い出させ記入させた。
50歳以下の女子と前年齢層の男子で、アルコールを除きすべての栄養素の摂取量は患者のほうが対照よりも多かった。50歳以上の女子では、そうした差はみられなかった。男女とも砂糖の摂取量は、胆石を生じるリスクと正の相関を示した。
これは、空腹時血漿インスリン濃度が胆石形成と正の関係にあることが認められているので、砂糖の摂取量増大でインスリン分泌が刺激されたことによるものだろう。
アルコールは胆石形成から保護するが、その理由の一つとして、男子よりもアルコールの消費量が少ない女子に胆石の頻度が高いことが挙げられよう。
Brit.Med.J.288:1113,1984 Medical Tribune 1984.6.14.
|
|
15. 新しい腎結石予防薬で手術を回避
|
(ダラス)米国には腎臓に結石のあるものが15万〜20万人いて、その半数は治療が必要だが、食品医薬品局(FDA)は腎結石治療用の新薬を近く認可する予定である。
その新薬とはクエン酸カリウムで、結石を形成するカルシウム塩が体内で結晶化するのを防ぐ。クエン酸カリウムは、かんきつ類にある天然物質だが、徐放剤の型で処方されることになろう。
今秋にはUrocitの商品名で、Mission Pharmacal社(テキサス州サンアントニオ)から市販される。低クエン酸尿症の患者78例についての研究では、この新しい治療法が74%で結石形成を防いだ。
2年足らずの治療後に手術を必要としたのは78例中9例にすぎず、それらの手術もすべて古い結石を除くためのもので、この薬を服用中に形成された新しい結石はなかった。
これとは対照的に、クエン酸カリウムを服用し始める前の3年間にこれら78例の患者に対し、腎結石を除くための手術が合計56回行なわれていた。この薬による治療法は、テキサス大学保健科学センターの医師たちによって開発されたが、合計5年間の使用中に認められた副作用は胃腸の軽い不快感だけであった。
この種の副作用は、食事とともに服用すれば最小限のものとなる。この薬が生じる可能性がある刺激は、一日3杯のオレンジ・ジュースを飲むのと同程度だという。
(Medical Tribune.1984.7.12)
|
|
16. こんな素晴しいもの
|
静岡県 Y.M.
昨年の10月子宮内膜症の手術をし、その時の輸血で肝炎を患い、入院生活6ヶ月。完全でないままに退院し、自宅療養を続けていました。
青汁のこと知ったのは今年の8月頃です。その時はスタンドまで買いに行っていましたが仲々思うように車の便が無かったりして毎日のむことができず、9月に入って、あの暑さの後ですので、身体がだるく、毎日ごろごろしていました。
10月に主人が膀胱腫瘍で入院し、進退の調子はととのわず、苦しい毎日でした。その時、生葉の地方配達を知り、11月から送っていただき、主人と二人で(私2〜3合、主人1合)毎日かかさずのみはじめ、主食を玄米にし、白米、白パン、白砂糖をやめ、甘いものも一切やめて、イモ、ナッパ(畠で作る)魚、海そう食にし、肉も卵もひかえ、その間に指圧で身体の調子をととのえてもらったところ、11月の終り頃には、今までの不快症状が消えて、大変調子がよくなりよろこんでいます。
今月のはじめギックリ腰をやり、今まだ腰痛は残っていますが、日がたてば直ると信じています。こんなに素晴しいのみものがあることを今まで知らなかったのは、本当に、この病気をして知ったのですから、何の経験も無駄にしているのではないと感謝しています。
そして色々病気で悩んでいる人にも教えてあげています。子供は3人いますが、早くのんでくれるといいがと思っています。
主人は大変肥っていましたが、最近はお腹が少しひっこんで、スマートとまでは行きませんが、ぽんぽんだったお腹の皮がつまめるようになりました。
青汁をのんで、腫瘍(良性のものでしたが)の再発しないよう、生涯青汁でがんばるつもりでおります。どうも有がとうございます。
(59・12)
|
|
17. 乗り物酔がなくなる
|
高知県 S.O.
長いこと、乗り物酔で苦労していました。バスへ乗る時は、薬を離したことはありませんでした。悪酔いしないように神様に祈る気持でしたねえ。
3年前に青汁を始めたら、それが嘘のようにケロリと治ったのですから、不思議なことです。青汁を飲んだだけで、乗り物酔いが治るなんて、誰も信用しないんですけれど本当ですよ。
近頃では、風邪もひかんし便秘もせんようになった。足腰も冷えんから、電気毛布も要らんようになった。あれもこれも青汁のおかげと思っていますよ。
裏の畑で、自分でケールを作って、朝、昼、晩1合ずつ飲みゆうが、金もいらんし、医者通いすることもない。これが一番。皆んなに勧めとうせ。
青汁新聞(高知支部)60・2・20号より
|
|
18. 川崎病にも青汁
|
東京都 Y.K.
青汁を飲み始めましてから5年位経つでしょうか。毎日青汁と青汁の良さを教えて下さいました先生と砂長様には感謝でいっぱいです。有難とうございました。昭和47年、川崎病で生死を彷徨った娘も現在中2に成長し、背丈も1m58cmになったほどです。家族全員で食生活に注意し青汁の知識を再確認しています。健康で毎日が過ごせる事が最高の幸せです。
|
|
19. 青汁によだれをたらす孫
|
伊藤 T.I.
うちの孫子(8ヶ月)に3ヶ月位前からケールのグリーンジュースを飲ませはじめました。始めは少し変な顔をしていましたが、今ではペチャペチャ、ゴクンゴクンと口のまわりをグリーン一色にして飲むようになっています。
食卓でジューサーを廻しはじめると、じっと眺めている口もとからヨダレをたらしはじめます。赤ちゃんは、生後間もない時期は食物の味をはっきり知らないため、少々にがいものでも要するに何でも食べます。
大人が好き嫌いするのはうまいものの味を知ってしまったために、ケールをまずいと感じます。赤ちゃんがケールをおいしそうに飲むのはそこから来ているわけで、赤ちゃんのうちから飲ませると、大人になってもケールをウマイと感じ、飲み続けることができます。ケールは、幼児のうちから飲ませるようにしたいものです。
ケール健人の会会報第6号(60・4・15)より
|
|
20. 長らくの膝関節炎
|
|
|
21. 質問箱
|
|
|
コラム紹介
|
|
|
|
ご意見・ご要望はこちらへ
|
|
|
|