健康と青汁タイトル小 <1977年7月15日発行 第251号>
 目次




1. 消化性潰瘍

     医学博士 遠藤 仁郎 

     胃(十二指腸)潰瘍は消化性潰瘍といわれ、胃(十二指腸)の粘膜(胃と十二指腸の境にある幽門のあたりが多い)が胃液のために消化されてできる。

    どうしてできるか
     胃液には強力な蛋白質消化能がある(それで、かたい肉でもこなれる)が、正常の胃(十二指腸)粘膜は、これにたいし十分防衛されており、自然に消化されることはない。
     けれども、この間のバランスがくずれると、消化されて潰瘍になる。

    胃液の分泌
     胃液の分泌は、食事ではじまり、食べものの種類や分量により、また分泌神経の興奮性によってちがう。うまいもの、好きなものでは、まずいもの、きらいなものよりよくよく出るし、胃中の停滞時間のながい(食量が多いとか、脂濃いものなど)ほど多く出る。
     そして、消化が終われば分泌も終わる。しかし、分泌神経の興奮性が高まっていると、強酸性の胃液が消化の終わった後まで分泌される。
     そこで、潰瘍では、なるべく胃液分泌を刺激しないような食事(質・量ともに)をあたえ、酸を中和する薬や、神経の興奮をおさえる薬がつかわれる。

    粘膜の抵抗力
     正常の粘膜が胃液にやられないのは、健康(きれい)な血でやしなわれているからだ。(アルカリ性の血液や分泌されるアルカリ性の粘液で保護されているため、といわれている)
     が、そこに欠陥があったり(血のにごり)、血管の痙攣や動脈硬化などで血のめぐりが十分でないと、粘膜の抵抗力・防衛能がよわり、胃液の攻撃をうけやすくなる。
     で、治療的にも粘液剤その他の被覆剤や、粘膜の活力を鼓舞するための薬剤(賦活剤)がつかわれているが、そのほか、血液のにごりや、血のめぐりにたいする注意が、大切と思われる。

    血のにごり
     血のにごりにもっとも影響の大きいのは食べもの。一般に、潰瘍家は贅美食。すなわち、精製殻(白米飯・白パン)、肉・魚・卵などの濃厚味食を飽食(しかも荒がみで)し、菓子や酒をこのみ、野菜類は嫌う傾向がつよい。
     ために、熱量・蛋白質にかたより、ミネラル・ビタミンは不足するという不完全食(欠陥栄養)になっており、代謝は不完全。ひいて、血のにごりをまねくことになる。
     なお、これには、氾濫している有害有毒食品(農・蓄・水産用薬・産業廃棄物あるいは添加物などに汚染された食品、加工・貯蔵・既成・インスタント食品など)、タバコの乱用、運動不足などもあずかっていよう。

    神経の興奮性
     胃液の分泌や、粘膜の血流に関係する神経の興奮性には、生まれつきの素質はもとよりだろうが、こうした栄養の欠陥(カルシウムの不足だけでも神経の興奮性はたかまる)、タバコの乱用。されに精神的ストレス
     テンポが早く、いそがしい、刺戟の多い、イライラつづきの毎日。睡眠不足による心神の過労。それをまぎらすための刺戟・興奮性飲食物や医薬の乱用などによってもたかめられ、また不安定となり、ために胃液分泌はさかんとなり、欠陥は痙攣しがちになるだろう。

    潰瘍体質
     つまり、潰瘍家は、
    (一)消化力の強い胃液の分泌と
    (二)粘膜の抵抗力、防衛能の弱りとのために、潰瘍ができやすく、
     また、一旦できると治りにくくなっていると考えられる。(潰瘍体質)。しかも、それは、うまれついた素質、および、その後の日常における、あまりにも不自然、不合理な諸条件によって招かれたもの、と解すべきであろう。(潰瘍が文明病・文化病といわれる所以)。したがって、その治療にも、予防にも、胃(十二指腸)の局所にたいする処理だけでなく、同時に、食を中心とするに日常生活諸般の合理化・自然化をはかることがより根本的であろう。

    合理的潰瘍食
     そこで、合理的な潰瘍食は、
     無刺戟性であること(なるべく刺戟を少なくし負担をかるくする)とともに、完全食であり安全でなければならない。できるだけ安全かつ純正食品をえらび、よくバランスのとれた(しかもミネラル・ビタミンには十分余猶のある)完全食にする。そうすれば、食料が少なくてすむ(負担がかるい)うえ、代謝は完全、血は浄化され、粘膜の強化とともに、神経は安定し、胃液の分泌、粘膜の血のめぐりともに正常化され、防衛能・治療能が盛り上がってくる。


      主食
       なるべく控えめ。白米よりは粗搗米・玄米。パンは黒パン・全殻パン。雑穀・豆類。さらによいのはイモ類。少なくともそれらの混食。

      蛋白食
       肉類すぎないよう(胃液の分泌をたかめる)。乳・大豆ものの利用

      副食
       良質(ビタミンにとみ、吸収しやすいカルシウムにとむ)ナッパを主とする野菜・山菜・海藻などを十分(主食・蛋白食の2〜3倍)そえ、なるべく多くを生食。青汁 少なくとも一日2〜3合(もとのナッパ500〜750グラム)以上。栄養のバランスをとるに都合がよいだけでなく、潰瘍面にたいする葉緑素の直接効果も期待できる。
       もっとも、営業のバランスをとるには、青汁二合(もとのなっぱ500グラム)で十分だが、経験上、多いほど効果が著しい。まだ十分科学されていない微量成分(痕跡ミネラルやフラボン体など)効果ででもあろうか。

      調理
       なるべく簡単に。
       潰瘍家の食には、ビタミンCが不足しているといわれるが、これは、食構成が不適当なだけでなく、加工(精製・調理)過度のせいでもあろう。また、抗潰瘍ビタミンといわれるビタミンUも貯蔵や加熱によって破壊されやすい。ともに、生食すれば十分に、かつ容易に補給することができる。なお、肉類の調理には、フライや焙焼することや、肉汁はさける。(胃液の分泌を刺戟する)。

      調味
       なるべくうすく。味が濃いもの、ことに脂濃いものは、胃にもたれ胃液の分泌をます。糖分がすぎると栄養のバランスをみだす。また、カルシウムをうばい神経の興奮性をたかめる。香辛刺戟物 なるべくひかえる(胃液分泌をすすめる)。

      咀嚼
       潰瘍家には荒がみが多い。かみ方が悪いと、いきおい大食になり、負担過重。胃液分泌を増すだけでなく、不完全栄養をまねき、抵抗力をよわめることにもなる(やわらかい主食や動物食品は、あまりかまなくてもこなれるが、野菜類は十分かまなければ素通りしてしまうからだ)。少なくとも一口30回。多いほどよい。胃が悪いから、飯はカユ、おかずはウラゴシするのはかまないことを前提にしている。口の中でオモユになるまでかめば、そして、かみ切れないもの(粗硬繊維)だけ出せば(かみ出し)、いかにかたいものでも少しも差支はない。かめないばあいは歯をなおす。それもできなければスリバチでする(すり餌)、ミキサーでつぶし(ミキサー粥)、それをよくかみ、唾と混ぜて食べる。

      食事の回数と分量
       食事回数は一日3回でも2回でも、あるいは、もっと多くても、少なくてもよい。一回量は腹八分。いつもいくらかの余猶を残し、次の食事までに快い空腹を感じるよう加減する。間食、とくに夜食はやめる。

      食事時間
       規則正しいに越したことはないが、あまりこだわることはない。要はよくかむこと。食事時間が不規則であるより、かみ方の悪い方がずっと悪い。

      嗜好品

         果物
         農薬の心配さえなければ、少々酸っぱいものでも、さまで気にするにはあたらない。但し、少量からためすこと。また、食べすぎないこと。

         菓子
         栄養のバランスをみだすうえ、添加物の害も加わる。つとめてさける(菓子や砂糖の好きなものに潰瘍は多い)。

         
         アルコールの強いものは直接胃をいため、慢性になると潰瘍や癌になりやすい。また、栄養のバランスをみだす。なるべくさける。

         
         茶そのものはよいが問題はお茶うけの菓子。農薬汚染にも注意。紅茶は砂糖ぬき。

         コーヒー
         精々うすいものの少量、砂糖ぬき。

         ソーダ水
         純正品の少量はよいが、大量はガスのため危険なことがある。ジュース・コーラーその他なるべくさける。

         タバコ
         胃液の分泌を増すこと、および神経刺戟による血管痙攣と、一酸化炭素による酸欠状態とのため粘膜の抵抗力をよわめるなど、潰瘍素質をつのらせる。百害あって一利なし。厳に禁煙。


    その他

       便通
       通じが悪いと潰瘍は治りにくい(胃液分泌を増し、神経が感じやすい)。いつも快通するよう気をつける。今までの潰瘍食は、消化のよいものが主で、便秘傾向になり、かえって治りを妨げている。といって、くすりで加減すると、癖になる。なるべく繊維の多いもの、ことに生の青ナッパをよくかむか、ミキサー粥(生菜粥)にして食べ(青汁のしぼりカスでもよい)、適度の運動とで、自然の便通をはかる。

       適度の運動

       十分の睡眠
       心の安定 気をつかうだけでも潰瘍になる(ストレス潰瘍)

     要するに、潰瘍の治療・予防には、菜食にかたむいた完全(安全)食。緑際食・青汁。イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった食を中心とする、一般日常生活の合理化・自然化をはかることだ。そうすれば、自然、食べる量はへり、胃の負担はかるくなり、栄養のバランスもとれてくる。気分はおちつき、神経の興奮性も鎮まり、ものごとに動じなくなり、よく眠り、疲れなくなるので、いろいろのストレスにも強くなる。そして、よほど頑固な潰瘍でもしだいによくなって来る。

    食禁
     なお、潰瘍では、あれはいけない、これはいけないと、とかく、禁食品が多いものだ。
     しかし、いたずらに食禁をきびしくするより、「安全純正食品による完全食」という原理のもとに、なるべく寛大にし、融通性を持たすべきだ。食養生は、一時的の投薬とはちがい、生涯つづけなれば意味がないからだ。それだけに、厳格にすぎては実行しにくい。「良い」、「悪い」といったところが、それに人により、また分量によりけり。たとえ、ふつうには「よくない」というものでも、ためしてみてどうもなければ、ちっとも差支えはない。かように、完全食という条件のもとでさえあれば、安心して食べられる食品をしだいにふやしてゆくことが出来るから、食養生はさらにやりよくなる。(51.9)



2. 自然気胸(特発性自然気胸)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     気胸は、胸腔に空気がはいって肺がちじかんだ状態。いぜん、肺結核の治療のために、胸に空気を入れた。また、胸部のX線検査で入れることもある(人口気胸)。胸部の外傷、銃弾や刀、あるいは折れた助骨で、肺が傷ついて空気が洩れる(外傷性気胸)。肺の病気(結核、肺癌など)があり、それがやぶれておこるもの(続発性自然気胸)。これがさいきん多くなっている。
     多くは若い20代〜40代の男性で急に力を入れたり、激しい咳をした途端におこる。もちろん、全然異常のない肺が破れることはなく、たいてい、肺の組織の一部がいたみ、うすい膜のウツロ(気腫性嚢胞、ブラ・ブレなどという)が出来ていて、それが破れる。
     しかし、なぜブラができるのか、その原因はまるでわかっていない。あるいは、生まれつき肺の組織がよわい体質、ということもあろう。けれども、さいきん、とくにふえて来たという事実から、やはり鍛錬の不足、あやまった食養、大気のよごれ、タバコの乱用といった、現在のあまりにも不自然・不合理化された日常生活の影響ではないだろうか。
     すなわち、運動の不足で肺の運動がへり、冷暖房の普及で気象の変化にたいする鍛錬も乏しくなったこと。精製殻・肉・糖にかたより、野菜ことに良質ナッパの不足・熱量・蛋白質ばかり多くてミネラル・ビタミン不足した、不完全きわまる(また有害有毒食品も)といった欠陥食となり、肺組織の栄養にもフリに作用するであろうこと。大気の汚れやタバコの乱用は、硫黄酸化物、窒素酸化物、オゾン、カドミウムなどにより、直接肺に障害をあたえることもあろうし、一酸化炭素はヘモグロビンとかたく結合し、組織への酸素の供給を妨げることにより、ニコチンは、血液コレステロール、血のねばりを増して、凝固、血栓を生じやすくすることにより、ともに、肺の血行にフリに働くだろう。こうして、肺組織の抵抗力をよわめ、ブラができたり、破れやすくもなるのではないだろうか。
     いずれにしても、つとめて運動し、鍛錬し、大気の汚れはともかく、タバコだけでも精々へらし、食の完全・安全化(緑黄食・青汁、せめてうんと青汁だけでものむなど)をはかれば、肺が破れるなどといったことは、めったにおこることはあるまい。一度あったことは二度でも三度でもある。一応はなおっても、抵抗力のよわい肺は、いつまた破れるかもしれない。再発を防ぐためには、とくに努力すべきであろう。(51.12) (遠 藤)



3. ムチウチ症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     交通事故の激増で、ムチウチ症に悩まされているものが多い。中には、補償金めあての不純なものもあるようだが、実際、いろいろの苦痛のため、仕事もできず、ながく苦しんでいるものも少なくない。
     そういう人に、わたしどもは、ともかく青汁。青汁を中心とした食の合理化・自然化に徹底することをすすめているが、しばしば著効をみる。もちろん、いつもそうとばかりはゆくまいが、少なくともかなり回数ははやめられるようだ。
     これは、おそらく、いまのふつうの食事では、とうていさけえられない不完全食による代謝不全、また、有害有毒食品の氾濫による血の濁り(悪血)のため、生涯部の回復が妨げられているであろうし、一般に過敏で、自覚症も甚しいのであろうが、青汁をやり、青汁を中心とする完全食・安全食にきりかえることによって、血の濁りがとり去られ、傷害部の治癒ははかどり、興奮性も鎮められて、異常感が感じられにくくなるためであろう。



4. 潰瘍性大腸炎

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ふつう、直腸やS字腸に限局した大腸炎だが、時には大腸全域にわたっていることもある。
     タダレや潰瘍があり、下痢、血便、腹痛が主症状。
     精神的ストレスの影響をうけやすい。
     20〜30代の若い人に多い。男女差はない。
     さいきんふえた病気で、弘前大の吉田教授によると、昭和50年の全国患者数は、3000〜5000人くらいだろう、という。(日本医師会 医学講座 昭51)
     多くは慢性に経過し、軽快・悪化をくりかし、時には大出血、腸管の穿孔や狭窄をおこすこともある。
     ただし、欧米で恐れられている癌化は、さいわい、わが国には殆んどないらしい。
     原因は不明で、自己免疫性の病気とされ、副腎皮質ステロイド剤が賞用されている。
     治りにくい病気だが、これにも青汁をうんとのんで(下痢には少量のバターと一緒に)、思いがけぬ効果をみることがある。
     栄養のバランスがとれ、血のにごりが除かれ、体力・抵抗力、自然治癒能がもりあがってくること、また、葉緑素の直接効果もあるのだろう。(52・2)



5. 養気調息法

     医学博士 遠藤 仁郎 

     むかしから、養気調息ということが健康長寿法としていわれている。
     坐禅や静坐で、呼吸をととのえ、精神の安定・統一をはかって、健康増進、治病促進に役立てよう、というもの。

    正坐
     まず正坐(静坐)する。
     要は姿勢を正しくするのだが、坐禅ではとくにきびしく規定されており、道元禅師正法眼蔵の坐禅儀には、こうある(要点だけ)。
     坐禅は静処よろし。
     坐蓐あつくしくべし。
     坐禅のとき、蒲団をしくべし。蒲団は全跏にしくにあらず、跏趺のなかばよりはうしろにしくなり。
     あるいは半跏趺し、あるいは結跏趺坐す。
     結跏趺坐は、みぎのあしを、ひだりのもものうえにおく。ひだりのあしを、みぎのもものうえにおく。あしのさき、おのおのももとひとしくすべし。
     半跏趺坐は、ただ、ひだりのあしを、みぎのもものうえにおくのみなり。
     右手を左足のうえにおく、左手を右手のうえにおく。
     ふたつのおほゆびさき、あいささう。さしあわせたるさきを、ほそ(臍)に対しておくべし。
     正身端坐すべし。左へそばだち、右へかたぶき、前へくぐまり、後へあふぐことなかれ。かならず耳と肩と対し、鼻と臍と対すべし。
     舌は上のあぎとにかふべし。
     息は鼻より通ずべし。
     唇歯あいつくべし。
     目は閉ずべし。云々

    調息
     次で呼吸をととのえる。
     静かな正しい腹式呼吸。
     彭祖のいう、鴻毛を鼻先につけても動かぬほどの、綿々として絶えないこと縷のごとき呼吸。
     あるいは、鼻中まったく気息なきがごとき呼吸。すなわち、一息おのずから止み、出でず、入らざるごとき呼吸(胎息)。
     それを下腹、気海丹田におさめる。
     これは、深呼吸をつづけていると、呼吸中枢の興奮性が下って、ついには無呼吸の状態になる―― それにちかい呼吸、というのであろう。

    養気
     そして、坐禅では公案をねり、健康法では健康長寿を念ずるわけだが、それには心の安定、無念無想の境地にいたることが大切な条件とされている。
     深呼吸をつづけることによっても、しだいに落ついて来るものだが、凡人のわれわれ、わきおこるもろもろの妄想を除き去り、精神を統一することはなかなかむつかしい。
     そこで、ともかく、ひたすら姿勢を正しくし、呼吸をととのえることに専念して、気の散るのを防ぎ、心を鎮め安定するたすけにしようというのであろう。
     坐り方や呼吸の仕方がひどくやかましくいわれているのも、合唱し、瞑目し、律(唾液)をのむ。あるいは、心を気海丹田におさめ、足心におけなどと定められているのも、すべて、精神を統一する方便というものだろう。そして、こうすることによって、健康を増進し、病気の治りをよくし、長いきもできるのだ、との念慮を凝集する。

     自隠禅師の内観法に、
     「吸ふ息で、全身の精気が気海に集り、吐く息で、体中の毒素がことごとく排出され、気海に集った精気は精錬されて丹田にみたされる。
     この精気には霊妙不可思議な力があると想像し、この精気はさらに吸気によって全身をくまなくめぐり、病原に向って集中し、霊妙なる威力を発揮する。
     かくして、病毒は駆除され、呼吸によって体外に排出され、血液は浄化され、体力増進し、抵抗力は強加されると、反復・念ずる。

     とあるのがそれで、つまりは、強力な自己暗示をあたえようというものであろう。
     学生時代、岡田式静坐法というのがあり、かなり評判もたかかった。
     何とか丈夫になりたいとあせっていた私は、早速とびつき、我流の真似ごとをやってみた。
     しかし、どうも、長つづきせず、これという効果もあげ得ないまま、やがてやめてしまった。
     したがって、この種の健康法について、とやかくいう資格はない。
     けれども、少なくとも、今日のように、落ちつきのない、不安定な、イライラしきっている、いわばノイローゼ時代に処してゆくには、こういう時期を持つことは、たしかに大切にちがいない。
     また、どこかに異常の感じられるとき、ただその部に精神を凝集するだけでも、あるいは、手をおいて念ずるのも、けっして無意味ではあるまい。(51・1)



6. 愛情と子供の発育

     愛情がないと子供の発育がわるい。
     母親がいなくなると、乳児、幼児の身長や体重がふえなくなるが、母親の手もとにかえると成長・発育がよくなる。
     母親が子を虐待するばあい、病院に収容すると、よくなる。
     捨て子はそだたぬ、といわれる。
     孤児院でも、可愛らしい児は、みなからかわいがられるので、他の子よりよくそだつ。
     大戦のドイツの孤児院で、院長がやさしいところでは、シツケのうるさい院長のところより、同じ配給でも、発育がよかったという観察がある。

    (小林登 医学教育 昭51、4月号より)



7. 恐ろしきかな!!薬品公害

    クロロキン製剤、5年後も後遺症
     視力、再び低下
     服用中止後、急激に進む


     慢性ジン炎やリューマチの治療で服用したクロロキン製剤の副作用で、視力障害を起したクロロキン網膜症患者に、服用中止後5年以上もたってから再び視力が大幅に低下する後遺症が出ている。
     23日東京・新宿の厚生年金会館で開かれた日本眼科学会で、岡山労災病院の那須欽爾眼科部長がクロロキン製剤の長期的副作用を初めて明らかにした。クロロキン網膜症は網膜の色素にクロロキン成分が沈着して網膜の中心部周辺を侵し、視力の低下や視野のせばまりを起こす。これまで症状経過を迫った臨床データが少ないため、早く副作用に気付いて薬の服用をやめれば症状は比較的軽くてすみ、約1年で視力の減退も止まるとされていた。ところが、那須部長が行った患者七人の追跡調査では、5人が服用中止後5年から10年たった後に、片目、両眼いずれかの網膜変性が再び急激に進み、視力0.03以下まで低下していることがわかった。  岡山市の男性Aさん(52)は皮膚科の治療で40年からクロロキンを服用したが42年末、視力の異常に気づき直ちに服用をやめた。中止直後は0.六だったが一年後には0.1に落ちた。その後この状態が続いていたが49年ごろから再び視力が低下し、現在は両眼とも0.01以下で、歩行も困難になった。  また、慢性ジン炎の治療で5年半服用していた福山市の主婦B子さん(45)は中止後1年から6年間は左右の視力がそれぞれ0.3、0.5と安定していたが6年半後に急に悪化、両眼とも0.03まで衰えた。5年以上もたってから後遺症が集中的に現れる理由について、那須部長は「体内に吸収されたクロロキンが代謝されず、網膜色素に蓄積したためではないか」とし、今後とも詳しい追跡調査を続ける必要を強調した。
     クロロキン網膜症の患者は全国で数百人といわれるが実態はつかめておらず「クロロキン被害者の会」(横沢軍四郎会長)が国や製薬会社、医療機関を相手取って、東京地裁に約69億円の損害賠償を請求する集団提訴を起こしているほか、各地で被害者が提訴中。裁判では後遺症の存在が争点となっており那須部長のデータは裁判の今後に影響を与えそうだ。

    (52・4・24サンケイ)



    中年婦人はご用心
     ピル脳血管障害の恐れ


     軽口避妊薬(ピル)の使用は、高血圧のご婦人や四十歳以上の人はご用心
     14日東京・大手町の経団連会館で開いた第1回日本脳卒中学会で、九大第二内科の緒方絢助手がピルを愛用している脳血管障害を起こした患者3人の臨床例を報告、乱用を警告した。緒方助手は、この3例ともピルの影響が強く働いたと指摘しており、特に高血圧や肥満女性はピルの服用を注意するよう強調している。
     ピルによる脳血管障害の正式報告はわが国では初めてである。

       第1例
       30歳のとき、高血圧と診断されながら妊娠9回、うち人工流産7回の主婦Aさん(36)は、ピル服用後、11ヶ月目に右足がマヒしたが1週間で軽快した。ところがピルを中止してから1ヶ月目に右目が半盲状態になり、九大病院で脳血管撮影の結果、脳の大動脈の閉(ソク)塞が確認された。
       第2例
       妊娠5回、うち4回人工流産のBさん(46)は、5年前から3年間、不定期だが大量のピルを飲んでいた。
       ところが、服用をやめてから2年後に突然左目が失明した。診察の結果、虚血性の網膜症と左の内ケイ(頚)動脈ヘイソクが見つかった。
       第3例
       人工流産5回の経験を持つCさん(28)はピルを飲み始めてから20日目ぐらいから気分が悪くなり頭痛が起こった。さらに25日目ごろから激しい頭痛、意識障害を伴った全身ケイレンと左半身のシビレが現れた。このCさんの場合は約2週間くらいで軽快した。この発表について座長を務めた国立名古屋病院伊藤栄一内科部長は「非常に興味ある臨床例だ。今後、わが国でも乱用により、これよりもっと重いケースが出る事が心配される。産婦人科関係の医師たちは、この点もっと一般の人を啓発するとともに、このような脳血管の障害について十分注意してもらいたい」といっている。
      (2・16 山陽夕刊)



    奇形児出産の恐れ
     トランキライザーで警告


     米国食品医薬局
     【ワシントン22日共同】米国食品医薬局(FDA)は22日、精神安定のために広く使われているトランキライザーの使用について「妊娠直後3ヶ月間の妊婦の使用はミツクチなどの奇形児出産を引き起こしかねない」と警告、メーカー各社にその危険の可能性を知らせる警告ラベルを製品に添付するよう命じた。
     妊婦の精神安定剤使用については、その危険性が早くから指摘され、FDAとしてもすでに「妊婦が使用する場合にはその利点と危険性を十分に考慮する」よう警告するラベルの添付をメーカー各社に義務づけていた。
     今回の措置はこれを妊娠3ヶ月の妊婦を対象に一段と強化したもの。FDAは今後6ヶ月以内にこの警告ラベルを付けるよう求めており、これに応じない各社には、処方薬としての許可取り消しを含む強硬措置をとる方針である。なお、今回のFDAの命令の対象となっているのはメプロバメート系、ベンゾダイヤゼピン系のトランキライザー。

    (7・23 山陽夕刊)



8. 総会だより

     昭和52年度、遠藤青汁の会総会は、5月22日午前10時より、倉敷市立中洲小学校において開催され、出席者は東北、関東、中部、近畿、中国、四国から約140名で盛会裡に行われた。日程の概要は、先ず先生のご挨拶に続いて昭和51年度の事業経過と決算の報告、52年度の事業計画、予算の審議が出席者全員で異議なく議決されました。
     ついでに遠藤会長より「正統青汁についてのご講演(健康と青汁5月号、私共青汁参照)」があり、引き続いて会員の先生に対する質問、この間青汁の飲用、ジューサーの実演、更に昨年10月倉敷市に開設された、岡山県地方安全食品協会(取扱品目 1.農薬を使わない野菜、果物 2.有害な飼料、添加物を使わない地卵や鶏肉 3.有毒食品添加物を使わない加工食品、パン、クッキー、トーフ、味噌、醤油、酢等。会員数約500世帯)について備前市の青木さんより概要の紹介があり、更に出席会員により各地に拠点をつくり、点と点を結んで全国に安全食品のネットワークをつくろうではないかとのご提唱があった。
     正午より例年の如く、青汁の会推奨のイモ・マメ・ナッパのご馳走を賞味して、遠来の同志久潤を謝し団らんのひとときを過した。午後1時より集う者交々立って体感を発表するとともに青汁によってうけた恩恵を頒ちあい、午後2時半また来年の再会を約し、遠藤先生のご指導に感謝の拍手を捧げて会を閉じた。

      ◎ 参考 当日の献立
       ・ イモ ジャガイモとサツマイモ200gを皮つきのまま蒸したもの
       ・ マメ 大豆50gを味つけなしで柔らかくにたもの
       ・ グリーン サラダ ケール、カキバ大根、レタス、小松菜、チシャ等の青ナッパ150gに玉ネギのみじん切りを添え、いりゴマ、キナコ、米酢、塩で調味したもの



9. ハナよりナッパ(1)

     友成 左近 

     かれこれ20年ほどまえから遠藤先生に見習って、狭い庭を最大限に活用して、ハナよりナッパと青野菜を作っています。はじめは、勤め先の社宅で思うようにいかなかったので、10年ほどまえ、引退後の自宅をたてたとき、日当たりのよいところを最大限につくって菜園にしました。といって、なにぶん貧しい家計であるため、宅地が40坪ほどでしたので、菜園は5坪しかとれませんでした。それも、隣家のために半日しか日の当らないところが大部分です。が、ここは青野菜専用にして、ハナはここ以外で作ることにしました。(そして菜園には、害虫などを防ぐために木枠をつくってサランをはりめぐらし、その3分の1は冬季に簡単な温室が作れるようにしました。が、数年前、この木枠がこわれたので、すべて取り払って、日光が十分あたり、風通しもよいようにしました。)

    この事由は
    ところで、ふつう世間並の住宅であり、それも家内と2人だけの引退生活であれば、ささやかながらも小庭をつくり、ハナも作って楽しむところでしょうが、あえてハナよりナッパと青野菜を作っているのは、こういうわけです。

    健康の保持増進には青野菜が必要不可欠
     人生なにより大切な健康の保持増進には、いろいろ必要な事がありますが、そのうち実状最も重要なのは、よく調和のとれた完全な栄養を、無害無毒で安全な食物ではかることです。そしてそれには、ほかにどんなに工夫して、あれやこれやと食物を取り揃えても、ただひとつ青野菜を、それも成分の優れた良質のものを、それ相当量取り入れなければなりません。これが嫌いであるとか手に入らないからといって、どんなに優れた栄養剤で代用しても、とうてい完全な栄養ははかれません。
     なお、ここで良質青野菜というのは、ふつうの青野菜であれ、家畜の飼料であれ、コマツナやダイコン葉などのように、なかのなかまで緑色の格別濃い葉菜であって、これがすなわち各種の栄養分が既知未知にわたって、すべてもれなくそろい、そのうえ各種のミネラルとビタミンが格別多いしるしなのですが、このうちホウレンソウやフダンソウなどは、この成分とりわけカルシウムが吸収しにくいので除外します。
     ところで、この良質青野菜は、ふつう人並みに健康でありふつう人並みな食べ方をしている場合、日に約500g、自分の体重の約10%取り入れたら、その他の食物は一応そのままにしていても、ほぼ完全な栄養になって、よりいっそう健康になります。というのは、人々ふつう習慣食では、これが、その他の緑黄色野菜も含めて総平均すると、日に約60gといったところであるからです。
     そしてこれ以外に、その他の野菜が約200g、果物が約180gですが、これは良質青野菜よりケタちがいに成分が劣っているので、完全栄養にそう多くは役立たず、ために、ほかにもいろいろ事由があって「一億半病人」になっているからです。そしてこの良質青野菜は、ほかのどんな食物ともちがって、安全なものであり、胃腸をいためないように青汁にして飲むのであれば、実状どんなに多量に食べても、栄養にも健康にも少しも差し障わりはなく、多ければ多いほど、よりいっそう本当に完全な栄養になり、シンソコ丈夫になって、病気にはめったにかからず、かかっても、人並はるかに順調に治って、診療した医師がびっくりするようになります。

    私には良質青野菜が日に1kg以上必要
     ところで私は、20数年まえ、大腸回省部に厄介な腫瘍ができて開腹手術をうけ、引き続きレントゲン深部治療を限度いっぱいうけました。ために、幸い腫瘍の再発は防止できましたが、右側のハラとコシにレントゲン照射によるヤケドができ、やがてそこに、現在の医療では治療至難といわれている腫瘍ができて、どうにも耐えがたく痛むようになりました。また、手術後の大腸が破れるなどして数度にわたる開腹手術をうけて、なんとも厄介なオナカになり、日々度々ひどく痛むようになりました。そして10数年間、こうした病苦にさいなまれる度毎に、セにハラはかえられず、これしかたよるものがないので、青野菜・青汁をだんだん増やし、その他の食物もあれこれ改めて、どうにか健康を保ってきたのですが、そこで体験したことは、私のような厄介な病気もちのカラダでは、今のところ、良質で安全な青野菜を日に少なくとも1kgは食べなければ、ということです。そして、毎日1.3kg以上食べておれば、平素は食べていない白米飯など、栄養上著しく不調和なものを、お付き合いその他で少々食べても、別にそう差し障りは起こらず、どうにか病苦に耐えていける、ということです。(なお家内は、一応人並健康でしたが、よりいっそう丈夫にと青汁食養正につとめていたところ、毎日5−700g以上食べたら、ということで、私宅では、良質で安全な青野菜が毎日2kg以上必要です。)

    菜園では専ら生食用を
     けれども、これだけ多量の良質青野菜は、市販ではとうてい毎日十分手に入れることができず、たとえ手に入っても、殆んどすべて危険な農薬が残留しているので、そうは多量に食べるわけにはいきません。で、どうしても自分で安全に栽培しなければならないのですが、僅か5坪の菜園ではなにほどもまかなえません。が、幸い市内の青汁仲間木村さんが、安全に栽培した、青汁用のケールをわけて下さるので、毎日1・5kg(私用1kg、家内用500g)わけてもらって青汁にして飲み、菜園では専ら生食用を作って、毎日なんとか500g以上はまかなうようにしています。が、春や秋の時候のよいときでも毎日十分まかなえないことがあり、冬には、どんな工夫しても、なにほどもまかなえないようになることがあります。で、こんな場合は、やむをえず市販の緑黄色野菜やその他の野菜でほどほどに補ない、これは主として煮食用にしています。成分は劣り、残留農薬の心配もありますが、多少とも栄養の調和に役立ち、また毎日の食物に変化をつけることもできるからです。(なお、数年まえ会社勤めをやめて引退したとき、前記の木村さんに畑を借りて、生食用や煮食用をいろいろ沢山作ろうと思いたったのですが、日々度々オナカが痛むなど、なんとも厄介なカラダであり、それに自宅から少し遠いところでもあったので、やむなく断念しました。)


次回参照

10. のりもの酔

     医学博士 遠藤 仁郎 

     乗物の動揺、加速、減速などで、前庭半規管(耳の奥にある)が刺激されておこるので、この前庭器が過敏なものほどおきやすい。こどもや神経質なもの、ことに自立神経の不安定なものに多く、体調不良なとき(カゼひき、胃腸病、鼻の病気、疲れ、睡眠不足など)にもおきやすい。
     対策として、ふつう、神経の感受性を低める薬(自律神経安定剤、精神安定剤、抗ヒスタミン剤など)がつかわれている。また、満腹・空腹をさけるとか、姿勢や通風に気をつけたり、眼の疲労をさけること、ゲームなどで気をまぎらすことなどがいわれている。しかし、根本的には、平素から、感じやすい不安定な神経をしずめ、安定化するよう心がけることだ。ともかく、まず、緑菜食青汁。あるいは、せめて青汁だけでもうんとのんでみること。神経の興奮性は、カルシウムの不足でたかまり、(もちろんそれ以外にも大切なものがあるにちがいないが)不安定となり、十分の供給で鎮静し安定してくるものだが、現在の習慣食は、とかくカルシウムに不足がちであり、緑葉食・青汁によってそれが十分補給される。そうすることによって、たいていのばあい、しだいに軽くなり、ついには酔わなくなってしまう。乗物によわいために、たのしい旅行をあきらめねばならぬのは、まことにつらい。この悩みをもっている方は、ひとつやってみては。そしてやるほどなら徹底してやってみてはいかが。おそらく後悔することはないと思う。



11. ちっとも眠ってないようでも

     夜通しねていないようでも、毎日の食事がおいしく食べられ、仕事もふつうに出来るようなら、たとえ、それが1月、2月とつづいても、少しも心配はない。眠りは要するに疲れをとるためだから、疲れがなくなっていれば、いかにねてないようでも、やはりねているにちがいないからだ。眠りはふつうずっとつづいているが、時には途切れ途切れのことがある。このばあい、さめている時は意識されるが、ねむっている時は全然意識されない。そこで、意識に残ったところだけがつづいている、つまりずっと醒めていたように感じられるので、実際には、切れ切れながら眠っている。



12. いびき

     若いころ、旅に出て、いびきをかく人と同室になると、夜通しねむれなくってよわったものだ。その私が、今は、ねがけだけだそうだが、すごくかくらしい。本人は知らぬことなので罪はないのだが、さぞ、うるさいことであろう。年寄りとの相部屋が敬遠される理由の一つは、ここいらにもあると見える。



13. 食塩と高血圧

     ニューギニアのメラネシア人、フィジー・クック・カロリン島などのポリネシア人、オーストラリアの原住民、ケニアの遊牧民、コンゴのピグミー族、カラハリ砂漠のブッシュマン、タンザニアのマサイ族、チリ・ブラジル・ガテマラなどのインジアンの未開民族では、年をとっても血圧が上がらない。その理由として、早死したり、不健康状態であること精神的にストレスがないこと、肥満がないこと、塩をとってないことなどがあげられているが、これらの全部に共通していることは「塩をとらないこと」だという。

    (阿部・栗山 綜合臨牀 25巻 2438頁、昭51より)



14. まずいものを飲むより

     ある大人にすすめたところ、こういうまずいものを飲むほどなら、うまいものうんと食って早く死んだ方がよい。といわれたが、その通り60になるやならずで亡くなってしまわれた。



15. インスタント食たたる

    長崎市 M.N. 

     29歳の主婦ですが、時間におわれる毎日で、インスタント食品とか、出来あいのお惣菜とかで、食事をすませていたり、とくに、甘い物が好きで、毎日、かなりの量を食べておりました。
     1年くらい前から、からだの各部がおかしくなり、寝こむほどではないんですが、すっきりしない毎日を過しておりました。
     とくに、皮膚病(顔面黒皮症)ということで、困っておりましたところ、先生の「青汁と健康」を読み、思いあたることばかりで、さっそく実行しようと思いましたが、害のない新鮮な材料の入手が困難です。
     どうしたらよいでしょうか。
     庭は少しはありますが、畑をつくったこともありません。
     ケールをつくったとしても、半年くらいは食べるまでにかかる、とのことですから、それまでの間をどうすればよいか、思案にくれています。
     一日でも早く、無害の青汁をのみ、疲れを知らない健康体になりたいのです。

       とりあえず、大阪センターの乾燥青汁をのみながら、ケールその他の良質ナッパをつくり、食べたり飲んだりして下さい。分量は多いほど結構です。なお、会発行の「イモ・マメ・ナッパ・青汁」をご参考下さい。



16. 身にしみて痛感

     越智 廓明 

     青汁を飲用していると風邪をひかぬと、先年の総会で発表者の体験談を承り、爾米、一層飲用を励行し、日に平均2合、3ヵ年近く。此の間、風邪も流感もご厄介にならなかった。
     時たま、入口まで侵入しかけたこともあったが、青汁を少し多い目に引用して撃退。
     家内も保母で、過半の園児が流感の中でも、私同様、風邪で寝込むということのないようである。
     私は職業上、悪食のとりことなりがちで、美食美酒の誘惑にいつもさらされがちである。幸に、胃腸も青汁のおかげで、3年間便通は起床と共に、1回の例外もなく、下痢腹痛も忘れてしまった。
     献血は、64歳の限界まで35回果せた。
     青汁の飲用に生命をかけている一人である。
     体験の積上げで、発がん物質を打ち消す効果があると学者の発見も文献に見、私は3月号の青汁新聞を入手して、ケールに癌の危険など、もってのほか、心外にたえぬ者である。
     最近、身近に脳卒中の友人を見、脳障害の悲惨な状態を聞き、今更、美食恐るべし。食の出家を身にしみて痛感するものである。



17. ケールをつくりたい

    小諸市 S.K. 

     とても寒がりです。
     「わたしの健康」で先生のお話をよみました。
     病院や医院にかかったことがありますが、薬や注射をすることばかりで、健康法をおしえてくださる先生など、あまりいません。わが家で小売してる春菊を青汁として飲みはじめ、10日ほどになりますが、とてもよいようです。私もずっと2合づつのむつもりです。小さな畑があるので、ぜひケールを栽培してみたいと思います。



18. 青い所は捨てていた

    大阪府 T.S. 

     この間、なにげなく本屋に立ちよりましたら「青汁と健康」という本を見つけました。
     さっそく買いもとめ、食事の仕度もそこそこに、必死で読みました。
     ながいこと胃の病、肩こりで悩んでおり、ハリにいったり、薬をのんだりしておりますが、一時的で、一向になおりません。だいたい肉食が好きで、野菜はごくわずかしか摂っておらず、それも青いところは捨てて、白いところだけを食しておりました。先生のお話から、青菜の大切なことや、青汁が大事なことをおしえてもらい、これから実行してゆきたいと思います。



19. 人頭獅身

    新庄市 K.A. 

     私の恩師は、理想的な人間を「人頭獅身」と言っていました。
     獅子の如き身体を青汁によって得られ、且つ、このことを人にすすめることが報恩の道につながるということは、なんという喜びでしょう。有難いことです。



20. 肝硬変が10年も

    群馬県 Y.O. 

     青汁を飲用してはや10年。難病の肝硬変症も悪化せず、職場で働いています。
     医学的には3年の生命といわれましたが、ケールの効用により、1日、1日が働けることの素晴らしさ。
     喜びはすべてにまさる生き甲斐です。
     群馬支部の皆さまの親身にまさる心づくしに感謝いたしています。
     今後もケールにより、家中、健康を保ち、充実した毎日を送りたいと思っております。



21. 質問箱

    香川 F. 


     アオシソの利用法をおしてえて下さい。


     わかい、食べごろのところは生食。サラダによし、飯や芋、肉・魚などをくるんで食べてもよい。
     少したけた菜は油いため、いりな、あげものにしてもよい。
     食べ切れない時は塩漬。
     糸でとじて味噌づけにするところもある。
     青汁にしてもよいが、アクが強く、ドス黒い色になり、匂いも悪くなる。








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