健康と青汁タイトル小 <1977年10月15日発行 第254号>
 目次




1. 年がよったら(2)
前号参照

     医学博士 遠藤 仁郎 

    食べ方
     空腹を覚えて食べ、食量は消化能力以下にする。(腹八分)。
     つまり、次の食事までに快よい空腹が感じられる程度にし、つねにいくぶんかの余猶を残す(あと一口をひかえる)。
     そして、理想体重(身長センチから100〜110をひいたキロ)を保つよう加減する。

      順序
       まず青汁。次で野菜・山菜・海藻・果物。それから主食・蛋白食。

      回数
       適宜でよいが、ふとらないためには、少量づつ頻回にわけて食べ(古人のいう少餐相接続すべし)、ドカ食いしないこと。

      間食
       ことに夜食は、なるべくやめる。

      咀嚼
       十分に。歯が悪ければ、スリ鉢ですりつぶしたり、ミキサーで粉砕し(ミキサー粥)、しかも唾をよく混ぜて食べる。

      歯を大切に
       よい歯は健康の門、長寿の礎。丈夫な歯も、永年の咀嚼でしだいに磨滅してよわっている。なるべく大切に。
       ことに硬いものに注意(ともすると勢あまって歯をかみ割ってしまう)。
       ウ歯・歯槽膿漏、ともに栄養欠陥が原因。
       予防には清掃と完全食。
       ことに糖分をひかえ、ミネラル・ビタミン・繊維にとむ良質ナッパを十分にし、よくかんで食べること。

    嗜好品
      果物
       最良。但し、農薬汚染に注意。

      菓子
       糖害のうえに添加物の害もあろう。ひかえめ。


       これでも農薬に注意。紅茶は砂糖ぬき。むしろ、草茶・笹茶・昆布茶など。

      コーヒー
       精々1日1〜2杯。うすいもの。砂糖ぬき。

      コーラーなど
       なるべくさける。


       純良酒の少量。晩酌の1本、ブドウ酒1杯は百薬の長ともいえようが、すぎれば百毒の長となる。

      タバコ
       百害あって一利ないもの。禁煙。せめて節煙。

    便通
     年とともに腸のはたらきがにぶくなり、便秘しやすくなる。
     便秘すると、腸内で有害物ができ、肝臓を疲らせ、血がにごり、体力をよわめ、老化をすすめる。
     むかしから毎日気持よく、しかもあまり気ばらずに通ずる習慣をつけよ、といわれている。
     「長生を得んと欲すれば腸中まさに清かるべし、不老を得んと欲すれば腸中滓なかるべし」
    (抱朴子)
     ふつうの常習便秘は、カス(繊維)の少ない不完全食、糖分のすぎること、運動の不足などが原因。
     繊維にとんだ完全食を食べ(ナマのナッパのミキサー粥がよい)、糖分(菓子、味つけの砂糖)をへらし、せいぜい運動(ことに腹の皮の運動)し、毎日快い排便のクセをつける。
     そして、薬にはなるべくたよらないこと。

    排尿
     膀胱が小さくなるためか尿の回数がふえる。ことに夜間。
     また、膀胱の力がよわくなる一方、膀胱の出口のあたり(尿意を感ずるところ)が過敏になるため、ギリギリまで辛抱すると、イザ出そうとしても、仲々うまく出ないことがある(括約筋が興奮してしめすぎるためらしい)。
     かと思うと、体位をかえた途端(寝床から起き上ったり、椅子から立ち上るなど)、急に強い尿意を覚え、我慢しきれず、ウッカリすると洩らしてしまう(括約筋のしまりがわるいため)といったことにもなる。
     なるべく早目早目に排尿することだ。
     なお、急に寒いところに出ると、脳や心臓の発作をおこすことがあるから、冬の夜は溲瓶(しびん)を用意すること。

    入浴
     皮膚を清潔にし、発汗その他皮膚のはたらきをよくする。
     冬はからだを温めるため。
     但し、適温の短時間。疲れない程度が望ましい。
     熱風呂、長風呂はしばしば事故のもとになる。
     また、寒冷時の入浴はことに慎重になること(急激な温度差が危険をもたらす)。
     発汗浴はむしろ有害(刺戟が強すぎる)

    セックス
     過淫を慎しむ。体力を消耗し、老化をうながす。
     また、急死の原因ともなる。
     強精剤にも十分注意。
     思いがけぬ副作用がある。

    日常生活の合理化・自然化
     以上、いずれも、むかしから養生法としていい古されたことばかり。
     ちがうことといえば、食において一概に野菜・果物といわず、青ナッパ、ことにその生食の必要性と、その方便としての青汁が強調されていることだけが、要は、これらをふくめ、すべての日常生活の合理化・自然化ということになる。

    乏しい生活
     つまり、乏しい生活、貧しい生活ほど健康的であり、自分のことは自分で責任をもち、ためによいことはつとめて実践し、ためによくないことはつとめてさける、という簡単なことにつきている。
     戦時中もっとも恩恵をうけたのは老人だったといわれているが、それは、食糧が乏しいから少食になり粗食になったこと、働き手がいないので老人もセッセと働いたこと、そして、勝つまでは、若いものが帰って来るまでは、と気持をはりつめていたからだった。
     また、100才以上の老人が人口10万対30〜60(アメリカでは10万対3、倉敷では一人あるなし)という長寿地が世界に3ヶ所ある。
     みな、環境はいたってよい(空気も水もきれい)が、まことに不便なところばかり。
     気楽にノンビリくらしており、一般に質素だ。
     もっとも1ヶ所はかなり裕福な食をとり、酒もタバコものんでいる。
     しかし、共通していることは、かなりはげしい労働(農作業)に従事していることだという。
     そうしてみると、現在の進んだ医学をもってしても、まだ解明されていない不老長寿の秘訣は、どうやら、むつかしい理窟ではなく、こうした平凡なところにありそうだ。
     さて、老人の衛生については二つの考え方がある。
     先はもう短い。今更むつかしいことはいわず、好き放題をやってゆけばいいではないか、というのと、いや、それだからこそ、せいぜい養生して、少しでも長くマメでいたい、というのとだが、私は、やはり後の方をとりたい。

    (51・9)



2. 目の養生法

     むかしから、年よりの目の養生法として、なるべく「目をつむっていること」と、「目をあたためること」がいわれている。

    目をつぶる 「目力を養う者は常に瞑す。」
    (蘇内翰)
    「年40以上、事なき時は常に目を瞑きてよし、要事なくんば開くべからず。」
    (養生訓)
    「目は神気の遊行する所、常に閉づるを善しとす。とはいへど、久しく閉づれば神気怠慢す。折ふしに開きて神気を発揚すべし。ただ、無益のものをみんと目を労すべからず。」
    (ねぬ夜の夢)
     これまで、べつにそれと気づかなかったが、さすが年か、さいきん、眼をつむりたいと思うことがあるようになった。
    目をあたためる 「鶏明、両手を以て相摩して熱せしめ、以て目を熨すること三行云々。」
    (巣元方 病源候論)
    「時々、両の手を合せすりてあたため、両眼をあたためのすべし。目を明にして、風を去る。」
    (養生訓)
    「菊花をもて目をむし、又、塩をもて又むす。さるが故にや、今に至りても、眼鏡を用ゆることなし。」
    (松平定信)
     これはまだ試したことがないが、毎朝、洗面時、両眼をかるく数〜10回くらいこすることにしている。
     それでも、確かに気持がよいから、あたためればもっといいにちがいない。
     そのうえ、食べものに注意すればなおよかろう。
     青汁をのむだけでも老眼が軽くなるし、はじまりもおくれる。
     私はもともと近視だが、遠視が出たのは、ふつうよりは少なくとも10年くらいはおそかった。



3. 癪(しゃく)に嬉しい男の力

     歌舞伎やテレビドラマなどでも、旅の途中で持病の癪がおきて難儀するところが、よく出てくる。
     癪は胃癪気、あるいは胃痙攣ともいわれるが、本当の胃の痙攣のことはめったになく、多くは胆石の発作だ(虫のこともあるが)−出かかった石が途中にひっかかり、これをおし出そうとして、胆のうや胆管が強く痙攣するための痛、つまり石のお産の陣痛といったもの。ずいぶん痛いもので、ひどいのになると、正気を失ったり、2〜3本も麻薬をうたねばならぬ、といったものもある。
     この発作のとき、ちょうど胆のう(みぞおちの右よりのところ)の真裏にあたるあたりがこったり、痛がひびいてゆくものだが、そこを拇指か握りこぶし、あるいはヒジで、つよく、コリをおしつぶし、もみほぐすように、うんとおさえる(ドンドン叩いてもよい)と、グッとらくになる。
     軽い痛では、それっきりおさまってしまうこともある。
     癪にうれしい男の力。
     このコリは、内臓の異常で刺戟された神経の興奮が筋肉につたえられるためで、「こいつめがわざをいたすと針医いい」(川柳)というやつ。
     そして、このツボのコリをほぐし、興奮をやわらげると、逆に、内臓の興奮もしづまって来るのだ、と説明されている。
     たたく、もむ、灸でも、熱い湿布でも、あるいは、ホケをかけてもよい。
     むかし、ある殿様のこの発作を、宿直の金衆が、かわるがわるホケ(嘘気)をかけてやわらげた、という話がある。
     また、この部になにか(何もなければ注射器を消毒した水でもよい)を注射してもよい。



4. 性のいとなみ

     男女のいとなみあるいは自然。

     「男女室に居るは人の大倫なり。」
    (孟子)
     そして、その正しいおこないは養生のもと、ともいわれる。
     「養生の道、男女の事を合法ならしむるに如かず。
     之を合法ならしむれば、即ち、肌膚悦沢、身軽く、目明かに、気力強盛にして、よく衆敵を服す。
     また曰く、神を養い、衆薬を服食すれば、長生を得べきも、然れども、交接の道を知らざれば、薬を服するも益なきなり。」
    (彭祖)

     「交接の道、男女衰を致し、女百病を除く。
     心意嬉楽、気力強然・・・・・・その道は空気、定気、安心、和志にあり。」
    (素女)

     「性交を行へば活溌となりかつ軽快となる。
     また女と性交との関係は、女が性交をなす時は健康に適し、もし性交をなさぬ時は健康上かへってよくない。」
    (ヒポクラテス)


    さかりの時
     年中いつでもやりまくるのは人間だけ。
     動物には、それぞれさかりの時がある。
    「内田邦彦氏の南総俚俗に、世の始に、諸動物神前に集り、性交に就て聞く。
     神、誰は年に一期、彼は年に二期と定ると、皆畏みて去た。
     次に馬神前に進む。
     神、汝は年に唯一期と言ひも敢へず、馬怒りて神の面を蹴る。
     次に人、神前に出ると、神、馬に蹴られてうるさく思ひ、汝等思ふ儘に行へ。
     と言て奥に隠れた。
     爾来人間のみは、時を選ばず無定数に行ふ、と有る。」
    (南方熊楠全集)

    回数
     年令により、体力、体質、また季節によりまちまち。
     きまったものは、もとよりない。
     過ぎればよくないにきまっているし、思うにまかせぬのも味気ない。
     まあ、先人の訓えを参考に、それぞれためしてみて、頃あいというところを会得するのが無難であろうし、そうするほかあるまい。
    「色欲房事の儀は、一月何程と申す養生家の戒の法度書物之あり候間、御所望ならば、書は進ずべく候。
     一人立ては此方より申かたく候間、生れつき腎分の強弱を考え候ふて、その元にて掛引成らる可候。
     これも過分にて病となり腎虚に成り候ては、此方の持場にて候間。
     その節、仰せらるべく候。平生の儀は、その元にてとくと自分を考へ、過ぎぬ様にならるべく候。」
    (鹿門随筆)

    年令
     年に応ずる精力。若いとき、十代、二十代、三十代までは強いが、その後は、代をかさねるにしたがい衰える。
     そこで、若い後妻は、往々にいのちとりになる。
     「人強弱あり、年老荘あり。
     各その気力に随い、強快を欲せず、強快即ち所損あり。
    故に、
      男十五、盛者1日両施、痩者1日一施すべし。
      年20、盛者日両施、羸者1日一施。
      年30、盛者1日一施、劣者2日一施、虚者4日一施。
       50、盛者5日一施、虚者10日一施。
       60、盛者10日一施、虚者20日一施。
       70、盛者30日一施、虚者写さず。

    また云う、
      年20、2日一施。
       30、3日一施、
       40、4日一施。
       50、5日一施。
      年60を過れば、また施写するなかれ。」
    (玉房秘訣)

    「素女法人、
    年20、4日一洩。
     30、8日一洩。
     40、16日一洩。
     50、21日一洩。
     60、閉精し復た泄すなかれ。
     若し体力なお壮なる者一月一洩。」
    (千金方)
    で、これはやや慎重のようだ。
     若くて元気のよい、しかも不自由をしている時は相当いけるものらしい。
     某君、学生時代、ねんごろにしていた彼女と、延長実に18回戦におよんだが、さすがもう出るものはなくなり、あたりが黄色っぽく見えだしたという。
     また、91〜2まで、3〜4日ごとにいとなんでいたが、婆さんに若いつばめが出来たと聞いて毎日にし、しかも94才まで生きた爺さんがあったそうだ。(これも伝聞)

    季節
     むかしから春三夏六秋一無冬といわれる。
      春は3日に1回、
      夏は6日に1回、
      秋は1日 1回、
      冬は  無制限、
    という意味だそうな。

    これは、東西とも同じとみえ、ヒポクラテスも、
    「冬は頻回性交をなして差支ない。
     ことに、若い人よりも老人において左様である。
     春性交を慎しむ。
     夏性交はできるだけ減ずべし」
    といっている。
     まこと、色は人生の大慾。
    「よろづにいみじくとも、好色まざらん男は、いと寂々しく、玉の扈の底なき心地ぞすべき。」
    (徒然草)

     だが、すぎるのはもとより不可。
      「色は身を削る鉋」
      「色慾は命を削る斧」
      「素女曰く、凡そ人の衰微する所以の者は、みな陰陽交接の道に傷ればなり。」
      (医心方)

      「その度を過ごせば、一定の乾燥状態となり、顔色蒼白、呆然たるにいたる」
      (ヒポクラテス)
     かといって、余りきびしく禁ずるのも、また不可。
    「慎しむべし。ただし、全然抑遏することも不可。」
    (ローランド)

    「人は、凡そ陰陽の道を絶つべからず。久しければ天気を閉塞して病を致さん。」
    (抱朴子)

    「強いて禁欲すれば病気になります。」
    (沙翁 恋の骨折損)

     からだの弱いものは、ことに過してはならぬ。
    「元気になるためには女房に出ていってもらわねばならぬ。」
    (英俚)

    病後
     病気は治りがけが大切。
     つい、久しぶりだとやってしまって、後悔することがよくある。
     以前、結核などとくにそうだった。
     ながい病気で催おして来るのは、確かに元気づいた証拠には相違ないが、まだ安定しきらぬうちには、ちょっとした出来心が、生命とりにならぬものでもない。
     今時はやりの高血圧や心臓の悪いものなど、ことに物騒だ。
     うっかりちょっかいを出してはならぬ。
    「病み上りある夜女房に叱られる
     側に毒があるとは医者も云ひかね
     看病が美しいので匕(さじ)をなげ
     女房をとりやげておいて療治する
     うちかへす病気女房きえたがり
     毒断(たち)の中の一つはむつかしき」
    (川柳)

    房中術
     そこで、昔からいわれているのが房中術、玄素の術、房中閉固術、房中補益術、陰補陽術。
     要は、御して洩らさぬのだ。
     そうすれば、弱いものも害をうけぬし、強いものはいよいよ強くなり、精力をながもちさすことができる、という。
    「年40に至れば、須(すべから)く房中の術を識るべし。
     その道極めて近くして而も人之を知る莫し。
     その法、一夜に十女を御し泄さざるのみ。
     この房中の術畢矣。
     之は薬餌を兼ね四時絶ゆ勿(なく)んば、気力百倍し、智慧日に新し。
     此方の術の然らしむるなり。」
    (千金方)

    「その術を善くするものは、能く走馬を却けて、以て脳を補ひ、・・・・・・、人をして老ゆるも美色ありて、その禀くる所の天年を終へしむ。」
    (抱朴子)

    (50・5)



5. 衣服

     医学博士 遠藤 仁郎 

     衣服は、からだの保護と気温にたいする調節。
     つまり、自然の変化に対応し、寒暑を防ぐのが目的。
     動物の毛、羽に相当するもの。
     礼儀だとか、おしゃれだとかなると、いろいろむつかしい条件が出て来るだろうが、ただ健康上だけからいえば、気候風土や気象条件に応ずべきはいうまでもないが、それとともに、つねに、皮膚のはたらきを妨げぬよう、すすんでは皮膚の鍛錬にも役立つよう心がくべきだ。
     したがって、簡単なものほどよい。

    「先づ寒うして衣し、先づ熱して解く」
    (抱朴子)
    べきだし、気温が適当ならばはだかがよい。

    はだか
     はだかは人間本来の姿。
     生れた時はもちろんそうだったし、原始時代もそうだった。
     ギリシア時代、スパルタでは、若い男女が裸体で街をあるいていたそうだし、近頃にも「はだかクラブ」といったグループもあるらしい。
     高温多湿のわが国の夏など、はだかほど気持のよいことはない。

    ふんどしを是非なくしめる暑いこと
    夕涼みよくぞ男に生れける
    (川柳)
     行儀はまことによくないが、差支ないかぎり、なるべく裸でいたいものだ。
     とくに小児は、幼い時から裸にならす。
     夏はもとより、寒中でも、あたたかい時ははだかであばれさす。

    うす着
     せめて、なるべく薄く、風通しをよくすべきだ。
    「三分の肌と寒さ」は、古来、わが国育児の要訣とされている。

    衣服を薄くせよ
    (仙道十五要)
    着物は寒くないほど
    (楠家十訓)
    「衣熱すれば理塞ぎ、理塞げば気回からず。
    (呂氏春秋)
    とある通り。
     「だての薄衣かカゼのもと」とはいうが、寒さよりは、むしろ厚着がカゼのもとにはなる。
     寒気のためより衣服の濫用が感冒の因(フランス俚諺)であり、黒小袖世を早うする着物なり(川柳)だ。
     柳田先生は、繊維のかたい、風通しのよい、麻ものがすたって、やわらかい木綿ものになってからカゼが多くなったと説かれている(木綿以来)。
     今では、それが、もっと肌に密着する毛ものになり、しかも、仕立ては北欧風。
     その厚着をしている。
     抵抗力がよわり、病気しやすくなっているのも、当然というものだろう。

    ねまき
     ねまきもなるべく薄く。
     夏は腹まきだけ、または裸。
     冬もなるべくうすくしたい。

    ふとん
     敷きは厚く、掛けはうすく。
     夏は、腹の上にのせるだけ。
     冬は、寒からぬほど。
     肩をつつむ。重すぎてはねぐるしい。
     重たい夜着にうなされている
    (川柳)
     頭を出す。夜臥その頭を覆ふ勿れ、長寿を得
    (千金方)

    手袋
     今は、子供も大人も部厚い手袋をはめる。
     それでもまだ、寒い、冷たいとふるえており、しもやけするものも少なくない。
     私ども子供のころ、子供の手袋など贅沢品だった。
     中学でもきびしく禁じられていた。
     いや、ポケットに手を入れることさえやかましかった。
     寒ければ手をこすれ、それでも寒ければ運動せよと、寒い運動場につれ出され汗をかくまで走らされた。
     底冷えのきつい津山でのことなので、寒さは相当きびしかったが、雪の日には素手で雪なげし、雪だるまをつくった。
     なれれば、結構、それで我慢ができ、少しも苦痛ではなかった。
     鍛錬の大切な年頃にはそれがよい。
     いや、そうでなければダメだ。
     今時の子供たちや元気ざかりの若いもののあいだにひろがっている柔弱な気風は、国家・民族の将来のためだけではない。
     本人自身にとっても憂うべき悲しむべきことといわねばなるまい。

    足袋
     老人は別だが、若いものや子供など、血の気の多いもの、鍛錬ののぞましい年頃のものには無用のものだ。
     血のめぐりさえよければ決して寒くはない。
     はだしであればよい。
     私の子供のころの田舎では、足袋はやはり贅沢品だった。
     ナンセンによれば、ラップ人やエスキモー人など極北の地に住むものでも靴下ははかず、乾いた草を入れた靴をはいている、という。
    (45・9)



6. 中年からの医学

    いわき市 S.N. 

    大腸がん
    病状示す黒い下血 はずかしがらず早く受診を

     日本では、胃がんに比べて大腸にできるがんは少ないが、食生活が欧米化するにつれ年々増加する傾向がある。
     しかし、手おくれにさえならなければ比較的治りやすいがんだから、便に血がまじったときは、すぐ検査を受けることだ。

    直腸がんが全体の6割
     欧米では消化器がんの中では大腸がんが第一位。
     日本人でもハワイに住む人たちには発生率が高い。
     鹿児島大学第一外科・西満正教授によれば高脂肪食、繊維の少ない加工食品の常食などが大いに関係しているのではないかという。
     繊維の多いタロイモを主食とし、1日何回も大量の排便をするアフリカのバンツー族などは大腸のがんはほとんどなく、日本でもいもや野菜をたくさん食べていたころは患者が少なかった。
     大腸は盲腸から上に向かいぐるっとおなかの中を一周してこう門まで続いているその主な役割は生理的に不必要な、あるいは有毒な老廃物や食物の残りかすの処理、排せつなど。
     そして、盲腸から横行結腸の途中までに水分が吸収され、次第に形のある便が作られながらこう門に運ばれる。
     がんは便がよどんでたまりやすいところに多く発生する。
     大腸がんはその粘膜から発生するものだが、直腸がんが最も多くて全体の6割前後を占め、次いでS字結腸、盲腸の順。
     直腸・S字結腸がんを合わせると約8割となり、大腸がんのほとんどがこう門に近い部分に発生していることがわかる。
     これは考え方によれば幸いである。
     専門医がこう門に指を入れさえすれば、発見可能な場所であり、患者がはずかしがらずに早期に受診し、また医者も面倒がらずに十分時間をかけて診察すれば手おくれにならずに救われることを意味するからである。
     直腸がんは男性にやや多く、女性では50歳代、男性では60歳代に患者が最も多い。
     直腸がんの典型的な症状は下血、つまりは便に血がまじることである。
     それも鮮血ではなく、どす黒い血で、便も次第に細くなって、ウサギのふんのようになる場合もある。便秘、下痢も多い。
     下血しても痔(じ)だろうぐらいに簡単に考える人が多いようだが中年以後ともなれば黒っぽい下血があれば、まず直腸がんを疑うぐらいの慎重さがほしい。
     そして信頼できる専門医に早くみてもらうことが第一、と西教授はいっている。

    X線検査も有力な武器
     同教授によれば、診断にはまず指診が最も簡単で重要な検査。
     大部分の直腸がんはこう門から指を入れただけで腫瘤(しゅりゅう)に触れることができ、ひきぬいてきた指に血液やこわれやすい組織の一部が付着してくることからわかる。
     こう門鏡は、こう門から数センチの内部をみるために用いる。
     直腸鏡もよく検査に使われる。これは金属性の丸い細長い筒の中に小さな電球を入れ、直接直腸やS字結腸の一部の粘膜が見れるように作ってある。
     全体の長さは約30センチだが挿(そう)入できるのは15−16センチぐらい。
     しかしこの距離でもS字結腸の一部まで見ることができ、大腸がんのできやすい場所をくわしく調べられる。
     一方、大腸全域をくまなく調べるにはX線検査も有力な武器だ。
     絶食して大腸を空っぽにしておき、こう門からバリウムを少量入れて空気で送り込む二重造影法によって非常に鮮明な大腸の透視撮影ができるようになった。
     また、胃ファイバースコープの2倍ぐらいの長さ(約2メートル)の大腸ファイバースコープも日本で開発され、熟練者が行えば、こう門から大腸を一周して盲腸まで肉眼で見れ、途中の疑わしい組織片を切り取ることもできる。
     これを顕微鏡で調べればがんかどうかの診断は決定的となる。

    案外平気な人工こう門
     治療には放射線療法、薬物療法もあるが、これらは補助的手段で完全に治すには手術以外にない。
     直腸がんの手術には、こう門括約筋を切らないで便は元通りこう門から出るようにする方法と、括約筋を切除して別に人工こう門を作り、便をそこから出す二通りがある。
     最近は前者の研究が進み、患者としてもこう門括約筋を残してもらうに越したことはないが、それには早期にがんを発見することが絶対条件だと西教授はいう。
     機能保持に重点をおくあまり、手術適応の判断に甘さがあると、こう門括約筋を残したために再発する場合がある。
     これは非常に大事なことで、手術の方法は設備の整った病院の経験を積んだ外科医にまかせるべきだ、と西教授は強調している。
     不幸にして人工こう門を作ることになっても、案ずるより産むはやすしで、なれれば立派に社会生活を送っている人もたくさんいる。
     結腸がんでは下行、横行、上行いずれの結腸でもがんのできた場所の周辺をかなりの長さにわたって切除する。
     なにしろ長い腸のことだから少々手術で短くなっても、それだけで命にかかわる心配はない。

    ポリープも油断は禁物
     最後に大腸がんで知っておくべきは、大腸にできたポリープは、ほうっておくとがんになる場合が多いということだ。
     胃のポリープなどは最近の学説ではがん化することはまずないとする意見が多いようだが、大腸ポリープ(キノコのような形をした粘膜から突出したイボ)は例外である。
     数の少ないときはファイバースコープを使用して根元から切り取るが、多い場合はポリープのある部分の腸を切除する。
     遺伝性が強く、がん化率の高い家族性ポリポージスなどは大腸全体に百個以上、ときには一万個異常も発生する場合がある。
     いずれにしても早期発見して手術すれば大腸がんの予後はかなりいいので、下血の“注意信号”があれば早く検査を受けることである。
     発見がおくれればそれだけ助かりにくくなるのは他のがんと変わりない。

    (サンケイ)



7. ハナよりナッパ(2)
前回参照

     友成 左近 

     前記のように、健康に必要不可欠な良質で安全な青野菜が、厄介な病気もちである私には毎日1.3kg以上、一応人並健康である家内には700g以上必要です。
     が、これを市販でまかなうのは、数量もさることながら安全の点で実状至難であるため、このうち最少必要量である1.5kg(私用1Kg、家内用500g)は青汁仲間の木村さんにわけていただく青汁用のケールでまかない、家庭菜園では専ら生食用を作って、毎日500g以上はまかなうようにしています。
     が、なにぶん5坪ほどであるため、時期によっては毎日十分まかなえず、冬季にはなにほどもまかなえないことがあり、こんな場合は、やむをえず市販の緑黄色野菜やその他の野菜でほどほどに補足し、これは主として煮食用にしています。

    生食用を作っているのは
     それでは、家庭菜園で専ら生食用を作っているのはどういうわけか、わけていただく青汁用のケールで毎日2kg以上まかなおうと思えばまかなえるのが実状なのですが、それは最少必要量にして、その補足に生食用を作り、それも十分には補足できない場合があるのに、あえてハナよりナッパと青野菜を作っているのはどういうわけか、というとつぎのようなしだいです。

      成分を最高度に利用するには
       まず第一に良質青野菜は、その大切な成分を既知未知にわたって最高度に利用するには、新鮮なうちに生のまま、よくかんで食べることが大切です。
       が、年間通して毎日必要なだけ十二分に食べるには、ケールなどのように、ふつうは飼料用に栽培しているものでまかなわなければならないのが実状であって、これは固いセンイの多いものばかりです。
       ために、よくかんで毎日必要なだけ十二分に食べるのは、どんなに葉の丈夫な人でも容易なことではなく、たとえよくかんで食べても胃腸をいためるおそれがあり、また、便通その他に大切なセンイも、それほど多量に食べる必要はなく、私のように毎日1.3kg以上となればなおさらです。
       そこでこれは、よくかむ代わりにジューサーなどですりつぶしたうえ、固いセンイは大部分取り除いた青汁にして飲むわけです。
       こうすれば、どんなに歯や胃腸の弱い人でも十二分に食べることができ、そしてこの青汁には、大切な成分が殆んどすべてとけこんでおり、またセンイも、胃腸をいためない程度に細かくなって、ほどよく残っているからです。

      青汁で不足しがちな分をつとめて生食で補なう
       とはいっても第二に、青汁にすれば、その形状もさることながら臭いや味が生来の習慣や好みに合わないようになり、この習慣や好みにはとかく執着するので、これだけでは必要なだけ十二分にまかないかねるわけです。
       そこで、なにより大切な健康に必要な良質青野菜であれば、どんなに習慣や好みに合わなくても、そこは辛抱して、とにかく必要最少量だけは青汁でまかない、そしてそのうえで、習慣や好みに合った食べ方で十二分に補ない、この食べ方としても、つとめて生のまま、よくかんで食べるようにしているわけです。
       それは、まえにもふれたように成分を最高度に利用するためですが、それ以外に、生食に合ったものをえらんで適切に調味すると、煮食とはまたちがった青野菜独特の味わいがおいしく味わえるので、しぜん毎日これが少ないとモノ足りなくなり、それだけ多量に食べるようになって、必要なだけ十二分に補なうのに好都合であるからです。
       また、生食では煮食よりもカサばっており、そしてよくかんで食べたら、その他の食物もしぜんよくかんで食べるため、食欲がほどよいところでみたされるので、実状とかく食べすぎやすいところかほどよく少なくなって、それだけ栄養に調和をはかるのに好都合であるからです。

      安全で成分も味わいも優れたものを作るため
       けれども第三に、ふつう市販では、生食に合ったものがなにほども手に入らず、手に入るものは、殆んどすべて程度の差こそあれ農薬が残留しているので、これで十二分に補なうのは危険です。
       そこでこれは、家庭菜園でまかなうわけであって、それはいうまでもなく、危険な農薬は使わずに安全に栽培するためです。
       が、さらに、あとでみるように市販では手に入りにくいが、成分が格別に優れ、そして生食に合い、しかも多収量の品種をえらぶことができるからです。
       また、市販のものとはちがって、有機質肥料を十分施して化学肥料は使わずに栽培して、成分も味も優れたものが作れるからであり、そして、ちょうど食べごろに成長したところで取り入れて、新鮮なうちに食べることができるからであって、実は、こうして初めて青野菜独特の味わいが生食でおいしく味わえるのです。

      ハナは市販でも十分まかなえる
       もうひとつ第四に、家庭にハナをしつらえるのは、生活にうるおいをはかるのに確かに大切なことですが、これは、人生なにより大切な健康にかかわる良質で安全な青野菜とちがって、けっこう市販で十分まかなえます。
       また、庭にハナをつくるのは、人生確かに楽しいことですが、ナッパを作るのも、また別になんとも楽しいことであり、菜園以外でハナを作ることもできるので、そう欲張らなければ、ほどほどにハナ作りを楽しむことができます。
       なおさらに、ハナを作るのもさることながらナッパを作るのは、心身ともに健やかに生活をしていくのに極めて意義深いことです。
       生活に必要なものは、つとめてみずから働いて作るのが人間本来の生き方であり、それも、自然と共に生きものを育てるのが、この生き方の根源であり、そしてナッパは人生なにより大切な健康に必要不可欠なものであるからです。
    (つづく)


次回参照

8. 新庄支部総会

     会長先生ご夫妻と玉島などの方たちが、7月9日に山形県入りするという日程が決ったので、先生に随行する者・ 玉島などの方たちを案内する者・新庄支部総会を準備する者など、それぞれ支部役員の役割分担が決った。
     支部会員はわずか60名ほどの小支部であるが、それだけにイキはぴったり合っている(従って隠明寺支部長の手綱さばきは、楽でなくなるワケ・・・・・・)。東北地方の農民は、昨年は寒い夏に泣き、冷害は2年続くというクチコミにおびえていたが、遠藤先生が東北を訪れるということが決ると、暑い夏になった。
     これは、青汁と太陽とが不可分の関係にあるためであろうか。
     農民は喜んだが、ご一行は暑さに驚ろかれたことであろう。
     さて、写真は新庄支部の総会の席で、会長先生から、2年ぶりにお話しをうかがっているところである。
     いつものことではあるが、高度な内容を、平易な言葉で懇切丁寧に説明して下さる先生には、心から頭の下がる思いをしたが、もっと恐縮したことがある。
     総会終了後、10名近い会員の個人指導をした後、更に、会場外の路上で、30分ほども指導を受ける者が現われた。
     筆者のような者ですら、暑いさ中に冷汗三斗の思いをしているのに、会長先生の温顔には毛ひとすじほどの陰げもなく、諄々と説明されているのである。
     改めて、先生にとって青汁とは何にかを、考えさせられた次第である。
     10日夜は新庄在の瀬見温泉に一泊。
     皇太子ご夫妻が泊るために建てた部屋で寝られた先生が、どのような夢をご覧になったか、機会があればお聞かせ願うつもりである。

    (新庄支部・荒川薫)



9. 遠藤先生をお迎えして

    塩釜市 S.K. 

     この7月8日、塩釜支部主催で、遠藤先生をお迎えして先生を囲む会を開催いたしました。
     当日は、幸い天気に恵まれ、塩釜市をはじめ近郊諸町村、また遠く岩手県の方も参加して、有意義な1日を過すことができました。
     当市に支部ができましたのは4年程前のことです。
     当時は名前ばかりの小さもものでしたが、徐々に会員もふえ、現在は50人にもなろうとしています。
     私が先生の青汁のご指導を受けるようになりましたのは4年前。
     当時は胃潰瘍に悩まされて、あっちの病院、こっちの病院、あの薬、この薬と随分厄介になりましたが、何れもはかばかしく行かず、うっとうしい毎日が続き、家業にも身が入らず、将来については、何一つ希望の持てない有様でした。
     このような時に遠藤先生のご指導を仰ぐことができましたのは、私にとって誠に幸せなことでありました。
     勿論、先生の療法は不自然・不合理な日常生活からの脱出でありますから、当然、苦痛を伴ないます。
     先生は、心の持ち方について、常に明るく元気よく、懺悔・感謝・奉仕・祈りの日常を説き、治病の根本は、実行と確信にあることを喝破しておられます。
     私はこれを念頭に青汁に没頭いたしました。
     その効果は日を追って現われ、胃潰瘍の悩みは何時の間にか忘れ去って、家業に専念できる状態になりました。
     私の喜びは正に筆舌につくし難しという言葉の通りでありました。
     こうなって見ると、それまでの食生活の馬鹿馬鹿しさが、身に沁みて感じられるようになりました。
     これに力を得た私は、自信をもって、一家の食生活を完全に改め、青汁を主としたいも・まめ・なっぱの食生活に転じました。その結果はいうまでもありません。
     それまでひ弱であった子供達も、みな健康を取り戻し、それぞれお世話になっていました療法(病院・薬品類)も一切無用となりました。
     この経験から、持病持ちの人は勿論、健康に自信のない人々にも、その効果の著しいことを説いて、食生活の改善をすすめてまいりました。
     その中には、リウマチで4年も入院して効果がなく恢復を諦めていた人、高血圧で暗い人生をおくっている人、など、3ヶ月、5ヶ月の療法で、元気で職場に戻って働けるようになって明るい生活に入っております。
     このように、現在の会員40余人、全員会長先生に感謝している熱心な人達でありますが、何時かは先生にお会いでき、直接ご指導をうけることができたならと心待ちにしている状態にありましたので、今回、図らずも、遠路ご来塩をいただき、ご講話を拝聴する機会をえて、今更のごとく、間違いだらけの食生活に慄然とするとともに、今の時代に必要な食事の改善、その理論と効果を承り、その一言、一言が千金の重みで参加者の胸に刻みこまれました。
     また、とくに、疑問の解明には懇切丁寧なご説明をいただき、感激一入新たなものがありました。
     参加者一同これを機に、いも・まめ・なっぱを合言葉に、食生活の改善に徹し、健康に悩んでいる人達にはその効果の著しいことを説いて勧め、一人でも多く健康で明るい生活を取り戻し、人生を楽しく過せる社会を現出することを誓った次第でございます。
     終りに、先生を始めご来塩の方々と元気にまたお会い出来る日をお待ちしております。



10. ライ麦パン

    倉敷市 Y.T. 

     近頃パンを焼くのが、流行っておりますが白生地のパンとは、違った味わいのある、黒パンの作り方を、書いてみましょう。
     作り方は簡単ですし、焼いてからも3〜4日は味も香りもかわらずおいしく、内容的にも、すぐれたものではないかと思います。

    材料

         無漂白小麦粉         300g
         Aライ麦粉          150g
         Aホールフィートシリアル
         (細かめの荒びき小麦粉)   
         50g
         Aキャラウェイシード
         (姫ういきょうの実)     
         大匙1
        (なければよい。入れた方が香りがよい)
         A塩              小匙1
         バター             20g
         ドライイースト         大匙1
         ハチミツ又は黒砂糖       大匙1〜2
         ぬるま湯           カップ1.5 

    作り方
       
    1. ボール(24cm位が使いよい)にぬるま湯を入れドライイーストを溶かす。さらにハチミツを入れよくかき混ぜる。
    2.  
    3. ふるった強力粉とAの材料をよく混ぜ合せ
    4.  
    5. の中へ入れ、中心だけくぼませる。
       10分位でプクプク泡立ってくる。
       さらに溶しバターを加えざっとこね、ひとまとめにする。
      (やわらかすぎてまとめにくいときは、強力粉を足す)
       ぬれ布巾をかけ、その上にビニールでもかぶせ醗酵させる。
       30〜40分位。
       (5月〜10月頃までは室温でよい。)

    6. 倍くらいにふくれたら、4等分して丸め、油をぬった鉄板にならべ、もう一度醗酵させる。
       15〜20分位。
    7.  
    8. ほぼ倍になったら、250℃位のオーブンで20分程焼き上げる。
       火を止めてから水をたっぷりふくませた刷毛でパンの表面を刷き、余熱でさっと乾かすとつやが増す。

     風味が良くて重いこのパンは、焼きたてより完全にさめてから薄切りにして、いろいろなものをのせて食べるとさらに美味しい。
     尚、粉の配合割合は適当にかえてやって御覧になると面白いでしょう。
     又、糖分を全部抜くことはできますが、醗酵が悪くなるので、少量はいれた方がよいでしょう。



11. 治ったじんましん青汁のおかげ

     9月中旬のある日、これから夕食を食べようとしている時、6年生の子どもが背中がかゆいというのでみたら、からだ一面にじんましんがでていた。
     そのうちに引くだろうと思い放っていたら、顔、手、足と広がり、医者に行き治療したが、なかなか治らず、それからずっと、いつとはなしにでるようになった。
     一番に、食べものに気をつけるようにしたが治らず肌着には、ナイロン性を着せず木綿をと気を配ったがいっこうに治らず、ますます激しくなり寝ていても無意識に「ボリボリ」とかくようにまでなった。
     学校では給食も食べることができず、食べ物に気を配りはじめると、まわりに、いかにインスタント食品が多く自然食の少ないことにあらためて思い知らされた。
     生野菜を多く取るようにすればよいと思い、すぐ実行にうつしたが、マヨネーズもだめ、ケチャップもだめでは、全然、生野菜を食べようとせず、なにか良い方法はないかと思い、校長先生に相談したら、一番良いことは、「青汁を飲ませれば」と云われた。
     すぐ子どもに話したら、いやだ、と言い、治らなかったら、10月の修学旅行も行くことができないのでそれには勝てず、いやいや実行にうつした。
     一時期なにの治療が効いたのか、無事になおり、修学旅行も行くことができた。
     そうしたら、すぐ青汁を飲むことを止める。
     また、じんましんが出はじめる。
     また、飲みはじめる。それをくりかえしているうちに、今では、医者に通うこともせず、薬も飲まず、青汁を毎日飲んでいる。
     おかげなことに、それからは、ずっと、じんましんがでないので、青汁をのますことが、良かったのかなあーと思います。
     でも、一口つばをのみ込み、大息をついて、一気に飲み込む姿を見ていると、なにか、かわいそうな気もするが、子どもの健康には勝てず、横目で見て知らん顔をしている毎日です。



12. 葛の葉の青汁

    静岡県 K.K. 

     青汁の飲用を始めたのは、先生が主婦の友から出版された「青汁の効用」を読んで即時でした。
     手回しの肉挽改良型は只今も健在です。
     それを利用して現在は豆乳を作って呑んでいます。
     青汁はナショナルのジューサーを使っていますが、些、煩瑣を覚えます。
     凡そ10年位以前に痔疾になりました。
     大阪の痔の薬も呑みました。
     それは1回でやめました。
     次に始めたのは「葛の葉の青汁」です。
     当時は自分の住いは開通したばかりの伊豆急行の駅前あたりでしたから、葛の葉は所望次第沢山ありました。
     それを、毎日毎日摘んで来て、青汁を作って呑みました。
     葛の青汁は中々結構の味です。
     3ヶ月の飲用の結果、大出血がありましたが、それきり痔疾とは縁がきれました。
     現在は、血圧が高いことがなやみですが、生野菜やら青汁もチョイチョイやっていますから、気分は爽快です。
     元気に働いています。



13. 何度も見にゆく

    群馬県 M.K. 

     ケールの種、ありがとうございました。
     早速、庭にまき、毎日水をやり、芽の出るのを楽しみに、1日に何度も見にいっておりました。
     本日、目をさましますと、主人が、芽が出ているぞ、と私を呼び、うれしさのあまり、しばらく、そのかわいい二葉をながめておりました。
     はやく収穫できます日をたのしみに、大切に育てたいと思っています。
     「青汁と健康」の本も届き、そのずばらしい効用に驚いております。



14. 青汁生活を復活したい

    千葉県 N.N. 

     数年前、知人が胃病で、キャベツの屑みたいなものを集めていたのを思い出し、妻の軽い胃カイヨウを、半年で、青汁でなおした。
     自分も、どこも悪くはなかったが、手間は同じなので、一緒にのみ、思わぬ効果に、すっかり「青汁信者」になり、高血圧の人にもすすめた。
     その後、数人の方に「青汁の効用」を貸し、さいきん、やっと手もとに戻って来て、しばらく中断していた青汁生活を、また復活させたく、ケールを栽培しようと思っています。



15. 健康に毎日をすごす

    岐阜県 T.T. 

     青汁を始めて10年余りになりますが、おかげで風邪にもかからず暮しております。
     昨年度に教職を退き、今は講師として、引続き学校に勤め、健康なからだで毎日を過しております。



16. 質問箱 夜間の排尿回数が多くて

    鳥取 B. 


     夕食後に飲むのですが、夜間の排尿回数が多くて悩まされています。


     なるべく朝か午前中、おそくとも午後はやくのんで下さい。
     どうしても夜になるようなら、夕食に米飯、あるいは、ねがけにモチなど食べてみて下さい。



 コラム

    長命の血統である家の子孫でも、
    大都会に移住していると、
    一代か二代のうちに長生きすることができなくなるものである

      カレル



    老人たることを知る者はまれである
     ラ・ロシュフコオ



    高年にたつするものは
    殆んど貧しいものに限られている
     フーフェランド



    老境に、無益のつとめごとと、
    芸術に心を労し、
    気力をつひやすべからず
     養生訓



    ナッパ嫌いの薬好き
    ナッパ嫌い厄病神にとりつかれ



    江村専斉は百才まで生きたが、
    後水尾天皇が修養の法を勅問ありしに、
    奏して曰く
    平生唯一の些の字を持す。
    食を喫ふも些、食欲を節するも亦些、
    養生も亦些。
    此外に別の術なし。
     伴蒿蹊 近世畸人伝



    いやしくも天の道にそむき私を行へば
    必ず病あり
    ねぬ夜の夢



    ねる子はまめ
    ねる子は息災
    ねる子は育つ
    ねる子はふとる
     ヒポクラテス
    よく睡眠し栄養のよい子は沢山の食物をとる。
    而して消化は不完全でも太る。








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