健康と青汁タイトル小 <1990年11月15日発行 第411号>
 目次



1. こんな弁当よう食べん

     医学博士 遠藤 仁郎 

     家族に病人が絶えない、といわれるので、ナッパ・青汁、ことにイマナ青汁食をすすめていた。
     熱心にやっていられるというより、やろうとしていられるらしいが、おばあちゃん一人のほか、主人公をはじめ、こどもたちも大反対。いちばん問題になるのは昼食。もっとも、ご主人は外食が多いのでよいとして、むつかしいのは学校へもって行くこどもたちの弁当。
     いつかの青汁教室で、そのお母さんが、「おかずにナッパを入れると、こどもたち、“こんなもん恥しうて食べられん”といって、捨ててしまい、好きなものを買って食べる、というンですと嘆かれていた。
     いまや世をあげてグルメ、グルメのご馳走時代。いつも、お花見弁当のようなものばかりもって行っている。いや、こどもだけではない。たいていのママさんたちも、おいしくさえあれば、手数がはぶけさえすれば、こどもたちがよろこんで食ってくれさえすればと、それで満足されているのだそうだ。
     これでは、ほんとうに、日本も遠からず、そのためだけでもダウンしてしまうだろう。まことに困ったことだ。そのとき、ちょうど出席されていた横溝老(もう85〜6だろうがまことに元気のよい)が、こう話された。

     「わしら貧乏人のこどもは、いつも麦飯をナッパのおかずで食べた。学校へもって行く弁当はオカン(お母さん)がつくってくれた梅干入りのムスビ(大きい)だった。
     いつも白いおマンマをおいしいおかずで食べていた金持の分限者のこどもの弁当にゃ魚や卵もはいっとった。学校を出て5〜60年だった時分だった、一ペンみんなが集まったことがあったけど、出て来たもんは貧乏人のガキばかり。分限者のともだちはみんなもう死んでしもうて、一人も出て来なんだ。
     ご馳走バア(ばかり)食うとったらオエン(だめ)。誰がどういおうと、やっぱし先生のいうようにする方が、こどものためですぞ。」

    (平2・4)


2. むかし話(初期の旧稿から) 顔面黒色症と青汁

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ちか頃稀にではあるが、若い婦人で顔面に汚穢な黒斑ができて困っている人がある。
     どうやら戦争中から戦後にかけての粗悪な化粧品と関係があるらしいが、専門学者の間でもまだ原因がはっきりせず、これというよい療法もない、まことに厄介極まるものらしい。私が初めて知人から一患者を紹介されたのは丁度一年まえ、昨年の夏の初頃だったと記憶する。
     なるほど、何とも形容のできぬ顔色で、実に気の毒。もう随分方々の病院や大学を訪ねて、およそ思いあたる療法はみんなやってある。どれも駄目なので食べ方でも変えてみたらというので、私を訪ねてみえたのだった。
     で、私どもの最も完全と信ずる緑葉食・青汁の励行をすすめておいた。
     寒い師走のある日、同婦人からたよりが来た。

     「紅葉も散り、すっかり冬景色になりました。不思議なことに近所じう子供も大人も風邪ひきのいない家のない位でしたのに、私の家には、皆、それこそ大元気で、今までは幼稚園へまいっておりますのが風邪をもらって来ますやら、はやり目、耳下腺炎など、流行となりますと、のがした事はない位でしたが、青汁のお蔭でとび廻っております。
     私も、すっかり健康体となり、毎日張切って縫物やら畑の手入れ鶏の世話と精出しております。
     このまえお邪魔いたしました時より、顔の方も良くなったように思います。黒味がだんだんとれまして、今は赤くなりました。これも白くなる道中と楽しみにいたしております。一日中青野菜をいただきませんと、無精に欲しくなります。子供達も今では馴れまして、チシャに大根おろしを包んで巻寿司だなどとパクリと食べております。
     リーダースダイジェストの10月号でしたが、葉緑素のことが書いてございましたが、私たちの方がそれより先に実行しておりますわけですね。親類の者や友達にもお教えして体験談をお話しするのですが……。
     近所の子供ですけれど、一寸うちましても黒くくち、おできから出る血が何時間も止らず、青い顔をして、お野菜はみな吐き出し、“この子は飴で生きている”とお母さんがいわれ、その乱暴さには驚いたことでございますが、私がいくら申しましても、“嫌って食べない”で放ってあります。
     今に死ぬかも分りません。こんな方は本当にお気の毒です。
     健康ですと皆さんが寒い時は嫌だといわれますが、寒さもまた楽しく、雪の降るのも嬉しうございます……。」
     何しろ難病のこと、とても手軽に治る筈もあるまいが、この調子だといずれは時とともに漸次軽快しやがて全快の日も来ることであろうと一層の精進を祈っていた。先達、小学校の母の会のときみかけたが、さすがの黒斑も消え、余程注意せねば気づかぬくらいになっていた。
    (26・7)


3. こどもの脳腫瘍

     医学博士 遠藤 仁郎 

     岐阜のSさんから、
     「10才のこども。脳腫瘍でコバルトをかけたり、抗癌剤の注射をうけている。青汁がよいと聞いて、亀山の朝倉さんからケールをとりよせ、飲まそうと思うが、分量はどれくらいにすればよいか?」との電話。
     「むつかしい病気。効果のほどは、もちろん、何ともいえない。しかし、脳腫瘍(成人例だったが)によかった例もあるし、青汁に抗癌作用のあることは、実験的にもたしかめられているから、ともかく、熱心にやってみるべきだ。分量は多いほどよろしい。こどもでも、毎日3〜4合(もとのケール7〜800グラム乃至1キロ)以上。
     のめるだけのますこと。(さきの成人例では5〜6合から1升ものんだと聞いている)。
     そして、同時に、ほかの食べものにも十分気をつけること。とくに、こどもでは甘いもの。菓子やジュース類はやめ、味つけの砂糖もへらすこと。くだものは農薬のかかってないもの。また、ハムやソーセージその他インスタントものなどの加工・保存食品には、発癌性のあるものがはいっているおそれがあるから、つとめてさけ、できるだけ安全なものをえらぶことが大切。
    (57・3)


4. 神経芽細胞腫

     医学博士 遠藤 仁郎 

     4才の男児。頬部にリンゴ大の腫瘤があり、神経芽細胞腫といわれ、抗ガン剤をつかっている。青汁をのませたいが?

     悪性の腫瘍です。特別の治療法はありません。
     ともかく青汁をしっかり飲ますことです。腫瘍そのものにも、また抗ガン剤の副作用を防ぐためにも。
     分量は多いほどよろしい。少なくとも一日コップ2杯(ケール400〜500グラム)。
     その他、食べものすべてできるだけ安全なものにし、農薬がかかっていたり、いろいろな添加物のはいっているような市販のものはつとめてさけること。とくにこどものばあい、可哀そうでもお菓子やジュース類は絶対やめること。

    (63・6)


5. ヨーガ スッキリ療法

     基本運動7月号のつづき

    1. 体を横にひねる。ひねって顔の向くほうの足に重心をかける。
       左右交互にやる。向きやすい方を少し強くやってもよい。  やりやすいほうは、歪みを元にもどす運動となっており、スッキリ法の原理となっています。(5回)

    2. 天と地に引っ張られるような気持で、爪立ちしながら両手を上に上げる。グラグラしないようにバサッとおとす。(5回)

     基本運動とは、からだ全体を柔らかく、しなやかにバランスをとる体操で、いわばスッキリ法の動きのベースになる運動です。ラジオ体操より簡単で、短時間でできます。
     外形は普通の体操と似ていますが、息の吐き方重心の置き方、力の入れ方などが、スッキリ法の理屈=人体の基礎構造と運動系の力学的分析の理論にのっとって行なわれるようにしています。
     ヨーガのすばらしいポーズは全て計算されたエキスなのです。この行法を一つでも自分のものにして下さい。当方へ来られましたら、自分の体で気持ちよさを実感していただけます。


6. 有機無農薬米に認証マーク 岡山県今秋から

     岡山県は一日、今年度産から有機無農薬米に、県の認証マークを付けて市場に流通させることを決めた。
     自治体が保証した有機無農薬米が販売されるのは、全国でも初めて。
     今秋から約30トンが出回る。有機無農薬米は、同県内では岡山、総社など二市三町の指定農家33戸で「朝日」「アケボノ」「コシヒカリ」が生産されている。
     生産農家は県が定めた栽培基準に従い、化学肥料や農薬を使用せずに栽培。県から自治体、農協を通じて認証マークが交付される。あらかじめ生産計画が農協に提出されており、県、食糧事務所が現地調査などで確認するシステムになっている。
     同県は、昨年産米から実施を予定していたが、食管法の精米表示制度で規定外の表示として農水省からストップがかかっていた。その後の協議で今年度産から新設された特別表示米に限って生産地、消費地双方の知事の許可があれば、有機無農薬の認証マークが袋にはれることになった。
     県内の有機無農薬米の栽培面積は7.7ヘクタール、約30トン分。値段は、自主流通米よりも30%ほど高い60キログラム当たり27000−28000円程度になるという。

    (2・8・2 サンケイ)


7. 高齢者「薬漬け」 10種超す処方1割も

     70歳以上の高齢の外来患者に病院の窓口で1度に渡される薬の数は、4‐6種類が最も多いが、10種類以上も全体の1割近くを占め、中には28種類もの薬を渡されたケースもあることが、5日までに厚生省の研究班が行った国立病院・療養所への実態調査で分かった。
     調査は、全国252の国立病院・療養所のうち約6割の144施設を対象に実施。昨年3月14日から19日の6日間に、各病院を訪れた70歳以上の外来患者6310人に出された処方せんを調べた。<患者は70代が約8割と大半だが90代も64人おり最高齢は98歳の女性。
     調査結果によると、一度に渡された薬の数は5種類が最も多く、続いて6種類、4種類の順。4−6種で全体の41%となっている。45−54歳の成人の一回投薬数は2−3種類がピークであることから、高齢者はほぼ倍の薬を渡されている計算。一方、高齢者の場合、10種類以上の大量投薬も9.4%を占め、20種類が二例、25種類が一例(呼吸器と循環器疾患合併の70代男性)、28種類も一例(同)など両手いっぱいの薬を渡された人もいた。
     大量投薬の中には、同様のビタミン剤が重複していたり、複数の睡眠薬の同時服用や一日3回睡眠薬を飲むよう処方されているなど無駄と思われる事例もあった。また、健胃薬、睡眠薬、下剤の3種や腰痛、肩こりなどの張り薬が投薬の中に必ずといっていいほど含まれていたが、こうした薬も必要な分だけ適切に処方すれば薬の量はもっと減らせるのではないか、と同班はみている。
     大量投薬が続くと、薬剤の相互作用による副作用の恐れもあり、研究班は調査結果を基に来年3月までに高齢者に対する適正で合理的な薬物治療指針と医師・薬剤師へ向けた服薬指導指針を作成する方針だ。

    (元・11・6 サンケイ)


8. カボスを入れると飲みやすい

    北九州市 T.Y. 

     家内が緑内障で、眼科に3・4年通院中です。家内は青汁を飲むのが連日逃げ腰で困っておりましたが、カボス汁を入れると飲みやすいと云うようになりました。それでも、やっと1合位です。小生は10年来の青汁の飲用のお蔭で心臓・血圧が安定しています。冬は寒さに弱い関係で中止です。その間は不安もあります。それでもやっと元気に保っております。

    (63・10)


9. 無農薬の米作りは次世代への贈り物

    阿南市 K.N. 

     無農薬のコメ作りに取り組まれているかたの投書を二つ拝見しましたが、とても感動しました。
     わが家もここ数年来、無農薬米を生産しています。以前は私たち家族も都会生活を経験し、消費者側で生活してきました。そのとき、形は美しくても虫も食わない野菜に不安を感じました。
     さらに、貸し農園で本気に野菜作りに取り組まれておられる方に接し、消費者と生産者の間の矛盾を感じました。田舎に来まして、いざ自分が生産者の立場になったとき、やはり主食のおコメ作りには農薬を使う気になれませんでした。
     あるとき、稲の大敵であるウンカを、カエルが食べているのを見て驚きました。さらに田の草を草とり虫(カブトエビ)が食べ、除草に協力しているのを知り、思わず自然界の偉大さに手を合わせました。感謝しました。
     ますます農薬は使えません。無農薬米を生産することによってのメリットは、限りなく大きいものです。

    1. 大きくは地球汚染防止になります
    2. アメリカのコメ市場開放の主張が通りましても、日本の消費者の方は、安心できる無農薬米を選ばれると思います
    3. 在庫米の解消につながると思います。

     無農薬米は一反当たりの収量は少ない。しかし、農薬代を支払って多収量を求めても、農家の手取り額は、ほぼ同じと思います。それなら安心できるコメ作りをすることが、21世紀に向け、次代への大きなプレゼントになるのではないでしょうか。無農薬米が話題になるのでなく、ごく当たり前の生産米になりますよう願っています。
    (元・11・14 サンケイ)


10. 血圧が降り顔色がよくなって

    兵庫県 T.U. 

     ケールとコンフリー
     これらは世界的な長寿地方であるアンデスとグルジアでそれぞれ常食にされている野菜として有名である。
     86才までゴルフをし、91才まで生きた父が、庭で栽培し皆んなにもすすめながらジュースにして飲んでいた。そんなわけで、今年ケールを勧められたとき、何のためらいもなく食することが出来たのは幸であった。
     ところで私の血圧は永年、上が140〜160、したは96〜100で、いつも職場の集団検診に引掛っていた。ところが今年の夏、ケールを摂り始め、2〜3週間で上が125〜140、下は85以下に下ってほぼ定着した。
     全く驚きとしか云いようがない。これはジュースにして飲んでも錠剤で食しても効果は変わらない。嫁いだ娘も同じことを云っている。我が家では古くから使っている鈴木式のジューサーでジュースにし、パイナップルの汁と混ぜるので大変美味しい。
     体に酸素を運ぶ血中のヘモグロビンは緑の成分である葉緑素(クロロフィール)からつくられる緑の野菜をどしどし摂れば血液が増え、血もサラサラして血行がよくなると、川島四郎先生の名著「食べ物さん有難う」全3冊(朝日文庫)に詳しく述べられている。
     ケールの降圧効果は、降圧成分を含むためか運動に近く、血行がよくなるためか分らないが、60才を越えて高血圧に伴う成人病に気を使わなければならない時期に、こんな野菜に巡り合えて全く運幸と云うほかない。
     また血液には体を維持し、ガンも抑えるなどのあらゆる成分が含まれており、薬の固まりのようなものであるから、血がサラサラして体の隅々までよく流れることは大事なことである。無農薬、有機栽培のケールを献身的なご奉仕で提供していただいていることを、そして勧めて頂いた兵庫ケール健人の会の橋本様には深い感謝をこめてお礼を申し上げなければなりません。

    (タキロン(株)技術顧問)


11. 体調がよくなった

    保谷市 H.Y. 

     私と青汁との出会いは10年以上になります。
     そのころあちこち具合悪く何とか、元気になりたい一心で、東京の田辺先生から青汁に就いて詳しく伺い、以来熱心に顆粒を呑み続けました。お蔭様で現在体調はよくなり、日々が楽しくなりました。
     時には気になる症状が出たりしても、電話で相談致しますと、親切にご指導下さいますので、いつも有難いと思っております。食生活の大切なことも、おしえて頂きました。家族も呑んでおります。

    (63・11)


12. ワキガが治った

    山口県 Y.U. 

     10年か15年も前娘と二人でお伺い致しましたことがございました。
     私共胃腸が弱くございまして、私の父がお酒は駄目でしたが大の甘党で、胃下垂、そしてワキガでございました。その遺伝で、私もワキガがありました。娘もそうでした。ある時、本屋で先生の御本を見まして、ケールのいい事を知り、お宅にお伺い致したのでございました。
     それ以後ずっとケールをいただいております。娘は一日に1キロもジュースにしていただき、私は200グラム位ですが、ずっと続け、お蔭で胃の調子もよく、娘も元気で、しかも嫌なワキガが二人共何日の間にか奇麗によくなっておりました。
     娘は髪の毛がよくなってパーマやさんがいい髪ですねとほめて下さるそうです。
     

    (平成2・6)


13. 背骨のいたみ

    相模原市 H.N. 

     私の妹も、背骨がいたいのが、ピロサンを飲んでるうちに軽くなったとよろこんでいます。(平2・6)


14. 句の色ツヤ

    千葉市 M.N. 

     このところ銀座通いが続いている。とは言っても、昼の銀座の青汁スタンドで“青汁”を飲むという色気のない話なのだが。“青汁”を飲み始めてから4ヶ月、すこぶる体調が良い。少々のハードスケジュールもなんのその。しかし俳句の方は体調とは別モノの様で、色ツヤの良い句を賜わらない。私の話につられて“青汁”を始めた「卯波」の真砂女さん(「卯波」と青汁スタンドは目と鼻の先)は、体調は勿論俳句も益々色ツヤを増して来た様子、世の中不公平というものである。

    (平2・7)


15. 気持ちがらく

    東 A.O. 

     主人が、糖が少々出る事を医者に注意され、以来1600カロリー食丸3ヶ月で4kgも減量出来、ピロサンのお蔭で外食もビクビクすることなく、私も近頃はゆったりした気持で食事づくりに励んで居ります。

    (平2・5)


16. 便秘なおる

    立川市 N.K. 

     おかげ様で便秘はすっかりなくて、とても感謝しております。


17. 質問箱


     ケールには肥料はいらないんですか?


     いります。但し化学肥料はつかわず、堆肥を主にし、油カス、鶏糞・魚肥などをやってください。


コラム紹介

    戦場喧嘩に及びて
    陰嚢なだらかにして常ならば
    必ず敵に勝つ事を得ん 

    それそれ草



    死を軽んずる者は天下におそるる物なし。
    万病に斉しく通ずるの良薬は死をおそれざる事是なり。
    長命の秘訣も亦此真理を学ぶにあり。
    許多の人はその生命を失ふをおそれざるによりてこれを全ふし、
    幾多の人はその生命を救ふべく余りに苦慮して却って之を失ふ。
    死をおそるる者は生涯奴隷なるなり。
    反之死を軽んずる者は常に自由の天地に俯仰す
    セネカ



    生きるために仕事をするのはつまらぬことだ
    矢野仁一先生







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