遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 糖尿病の歯槽膿漏

 主人はかるい糖尿病ですが、歯科にゆき、歯槽膿漏だからと、次から次に歯を抜かれています。べつに痛みはなく、血が出ることもないのに、どうしても抜かねばいけないのでしょうか。との相談。

 専門外のことでくわしいことは知りませんが、そうするのが歯科では常識のようです。歯の周囲が膿んでくる病気で、糖尿病ではそのままにしておいては治らないので、歯を抜いてしまって、膿むところを無くするよりしかたがないからでしょう。もっとも、もひとつ考えられることは、膿むところはあっても、膿まないようにすればよいではないか、ということです。そのためには、薬(抗生剤など)でおさえるという手がないではありません。けれども、ベッタリ薬をのみつづけることには問題があります。
 糖尿病で歯槽膿漏ができやすく、治りにくいのは、からだのバイ菌にたいする抵抗力・回復力、つまり健康力・生命力がよわっているからです。この健康力・生命力のおとろえの原因は、糖尿病そのものにもありましょうが、いまひとつ、糖尿病の食事のあやまりが関係してはいないでしょうか。

糖尿食
 というのは、糖尿食が肉食にかたむいていることはやむをえないとして、問題は、それに添えられる野菜にあるように思われるからです。野菜の必要性は、もちろんいわれています。しかしそれは、ただ野菜類をなるべく多く摂れというだけで、とくに良質ナッパの重要性についてはあまり強調されておらず、その摂り方が少なすぎること。そのため、食全体としてのバランスのとれていない不完全食になっているのが実状のようです。また、現在の食糧事情下、自然の安全食品がほとんどなく、インスタントもの、出来あいものなど、危険な添加物に汚染された、あるいはその恐れのある加工保存食品が主になっていることも看過できないでしょう。これらの結果として招かれている血のにごりのため、抵抗力がよわくなりバイ菌におかされやすくなっているのではないでしょうか。
 そこで、私は、血のにごりのもっとも大きい原因になっているこれらの点をなおすべきだと思います。すなわち、
  1. 食べものはすべて安全な自然食品にし、危険な汚染食品は極力さけること。
  2. ミネラル(アルカリ、ことにカルシウムその他)やビタミン類のもっとも有力な給源である良質ナッパをうんと摂ること。
  3. その他の食べものでも、なるべくミネラル・ビタミンの多いものをえらぶべき
 ですから、主食には穀類よりはイモ類に、蛋白食品は肉・魚の切り身よりは大豆ものを主とすること。つまり、イモ・マメ・ナッパ食に徹底すべきですし、せめて青汁だけでも思い切って大量、少なくとも一日正味4合以上。5合でも6合でも(もっと多くても、多ければ多いほどよろしい)のむべきでしょう。
 それは、良質ナッパに、栄養のバランスをとるに必要なミネラル・ビタミン類のほかに、なにか、まだわかっていない大切な成分があるにちがいないことが、経験上知られているからです。このようにしているうち、しだいに抵抗力・回復力(健康力・生命力)が強められ、化膿しにくくなり、歯肉がしまってき、もう抜かなくてもよくなるでしょうし、この食べ方は、糖尿病そのもののためにもよいのですから、ともかく熱心にやってみるべきでしょう。また、事実、このようにして完全によくなった実例も少なくありません。
(57・7)

<(1983・5)健康と青汁第321号より>




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