遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
子宮癌

 女性では胃癌についで多い癌。子宮の頚部にできる頚癌と、体部にできる体癌とがある。そして、頚癌は後進国に、体癌は欧米先進富裕国に多い。わが国では、これまで頚癌が多く、体癌は少なかったが、しだいに頚癌がへり体癌がふえつつある。なお、子宮癌の死亡率は検診や手術手技の進歩によって、かなりへって来ているが、罹患率はそう変ってはいないようだ。

原因
 頚癌については、尼僧に稀であること。既婚者に多く未婚者に少ないこと。初交年令の若いものに多く、乱交者に多いこと(売春婦や収監女性には一般女性にくらべ4〜6倍も多いという)。など性交との関係がいわれており、また、貧困者、文化程度の低いところ(からだを洗う水やバスの備えのないもの)に多いこと。幼時に割礼の行われているユダヤの女性に、とくに頚癌が少ない、という事実などから、非衛生的な性交、したがって恥垢の発癌性がかんがえられている。

恥垢の発癌因子
 化学的物質とビールス(ヘルペスビールス)が問題になるが、恥垢に化学的の発癌物質は、まだ証明されていない。しかし、頚癌患者の夫の恥垢からこのビールスが分離されること。
頚癌患者に、これにたいする抗体が証明されること。また、実験的に、マウスにうえると、子宮頚部は病変があらわれること。などから、このビールスに疑いがもたれている。

局所の罹患傾向
 遺伝子の素因もかんがえられており、ユダヤ人に少ないのは割礼のせいだけでなく、人種的のものかも知れない、といわれている。また、生れつきの感受性もあろう たとえば、妊娠中にジメチルスチルベストロールをうけた母の娘に膣癌や頚癌がみられるが、これは胎内であたえられた素因といえよう。なお、性病、乱交者、多産者、放射線治療後に多いのは、病変や損傷による局所の抵抗性のおとろえ故であろう。

全身の抵抗減
 欠陥栄養、有害有毒食品タバコ、酒、薬品の乱用による抵抗減、ホルモン系の変調、発癌因子のとりこみも問題であろう。ことに卵巣ホルモンのエストロゲンは動物実験で子宮に腫瘍ができることがわかっている。しかし、それを主剤にしている経口避妊薬(通称ピル)の影響については、まだ意見が一致していないようだ。

体癌
 白人、ユダヤ人に多く、ことに肥満者に多い。アメリカの日系人も、しだいに白人の率に近づきつつある。わが国では、もともと少なかったが、さいきん、ふえつつあり、やがてアメリカの同胞の轍をふむことになるであろう、といわれている。西欧風の高脂肪高蛋白食をおさない時からとっているものに多い、というのだから、おそらく、そうした欠陥栄養を中心とした、不自然不合理な日常生活、(有害、有毒食品の氾濫、酒、タバコ、薬品類の乱用、運動不足、精神的ストレス過剰といった)による血のにごり、ホルモン系の変調、抵抗力の低下と発癌物質のとりこみなどのためであろう。なお、アメリカでは、1970年ころまでの30年間は、ほぼ一定していたが、ここ数年来、急にふえ出し、経口避妊薬ピルとの関連がうたがわれている。いずれにしても、子宮癌を防ぐためには、性交の衛生と節制をまもり、ピルの乱用をさけること。そして、自然的合理的日常生活。健康食、安全完全食、緑葉食・青汁。せめて青汁だけでも十分のみ、代謝の不調をさけ、惡血を去って、ホルモン系の変調と、全身の抵抗力・防衛力の増強をはかるべきであろう。(52・1)(遠藤)

<(1977・11)健康と青汁 第255号より>




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