遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 脊柱靱帯骨化症

 
 「以前はケールをしぼって一日1合くらいずつ飲んでおりましたが、現在は粉末ばかりです。
 57才の主人(教員)ですが、4〜5年前から手にシビレを感じ(初め右、ついで左も)、五十肩かと思っておりました(首の後がコルともいっておりました)。
 毎日のいそがしさに追われ、過してまいりましたが、今年の初秋の頃から、左手や左足が硬直し、思うように動かなくなりましたので、この12月初め市内の公立病院で受診(整形外科)、レントゲン検査の結果、脊柱靱帯骨化症と診断され、大学で1月に手術することになっています。
 内臓には、今年初め3日間ドック入りしましたが、別に異常はなく、胃腸の調子はいたって良好。この頃は少しふとり気味。身長159センチメートル、体重63kg。血圧130〜40/80〜90です。骨化の原因は不明。難病の指定がなされているということです。どういう注意をすればよいのでしょうか?」との相談。

 この病気は、脊柱をささえている靱帯の一部(頚椎の上部のことが多い)が骨化し、神経や脊髄を圧迫して、そういう色々な症状が出るものです。手術して骨化部をとり除けば、それらの症状は簡単になくなります。しかし、いつまた再発するかも知れませんから、予防が大切なわけですが、原因がわからないので、適確な方法がありません。難病といわれる所以でしょう。
 こういうわけのわからない病気のばあい、いつも、私は、日常生活、ことに食のあやまりのためにおこる血のにごりが原因であり、それを直せばよいのではないかとかんがえます。毎日青汁1合、牛乳3合のみ、バランスのとれた食事に気をつけていらっしゃる、とのことですが、
 「どちらかといえば甘いものが好きで、塩からいものも好きでした」そうですから、インテリ層の人にありがちな、また、少しふとり気味などのことから、やはり、精製穀・肉・糖・脂類にかたむき、野菜ことに良質ナッパの不足した、つまり、カロリー・蛋白質にたいし、それらの代謝に不可欠のミネラル・ビタミン類の不足した美食家であり、また、加工・保存食品依存傾向があったのではないでしょうか。
 ために、血がにごっていた――もっとも、ドック検査では異常なしとのことですが、それにかからないごく軽微な変化、あるいはふつうやらない、たとえば、血のねばりや、血管系、ホルモン系や神経系の僅かな変調などといった、はおこっていたにそういありません。
 そして、一方、脊柱靱帯には、生れつき、あるいは日常生活の間に醸成された弱点があり、そこに、ウッ血、コリ、軽い炎症などがくりかえされており、ついに、骨化するにいたった、のではないでしょうか。

 こうかんがえると、その予防には、

  1. まず食を正しくして、できるだけ血をきれいにすること。
    それには、
    1. 食べものはなるべく安全なものをえらび、有害有毒食品はさけること。
    2. バランスは、ただ、カロリー、蛋白質とミネラル・ビタミンの調和だけでなく、十分ミネラル・ビタミンに余裕をもたすこと(いかに注意してもさけられない有害有毒食品の毒消しの意味で)。
       すなわち、主食には米麦よりはイモ類を多くし、蛋白食品には肉魚の切身よりは大豆もの、小魚類とし、それに、ミネラル・ビタミンの最有力給源である良質ナッパを主とする野・山菜、海藻をしっかりそえ、青汁も3〜4合(もとのケール7〜800乃至1キロ)はのむこと(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
       なお、調理は簡単に、味つけはうすく。タバコは勿論、酒、甘味品をひかえて、体重は標準以下に。

  2. 局所の血行をうながし、ウッ血やコリを防ぐため、頚部中心の運動、按摩(叩く、もむなど)を励行すること。病院での専門的治療とともに、こうした全身的の注意をおこたらないようつとむべきでしょう。ほかに、これという良法もないようですから、ともかく熱心につづけてみてほしいと思います。
  3. (62・12)
    <(1988・10) 健康と青汁第386号より>




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