遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 ジンマシンと声門水腫

 「35才の男性。ジンマシンがよく出るたちなんですが、1ヶ月前、急にいきが苦しくなり、救急車ではこばれました。そして、“5分おそかったら大変なことになるところだった”といわれました。」
 「ゼンソクみたいになるんですか。ゼンソクでは、ジンマシンで皮膚がはれるように気管支の粘膜がはれて、いき苦しくなり、咳や痰が出るんですが……」
 「痰も咳も出ません。ただいき苦しくなり、いや、いきができなくなるんです。」
 「とすると、喉頭の入口のあたりがはれて、空気の通る声帯の間(声門といいます)が狭くなり、いきが苦しくなり、ひどい時には窒息することもある声門水腫というのがあります。“5分おくれたら大変なことになる“といわれたのはそのことでしょうか。この声門水腫は、腎臓や心臓が悪くて全身が腫れているときとか、喉頭、声門のあたりの急性の炎症などでおこるものですが、ジンマシンと同様、血管神経(血管を支配している神経)の異常でもおこります。よく知られているものにクインケ水腫というのがありますが、ちょうどジンマシンのように、顔面や口唇、陰部などが突然はれて来、数時間でまた自然に消えてゆくというもので、声門部にもおこります。多分、そういうものではないでしょうか。いずれも、ジンマシンと同じく、アレルギー性でカブれだちの人におこりやすいのですが、何か変った食べものとか薬などと関係はありませんか?」
 「別に何も思いあたるものはありません。ただ、母親がよくジンマシンを出していましたから、その体質をうけついでいるのでしょうか……。
 「生れつきのことも確かにあります。しかし、日常生活のあやまり、ことに食べもののまちがいによってもおこります。食習慣はどうです?食べすぎたり、ことに肉や魚がすぎているんじゃないですか?」
 「ハイ、よく食べます。食欲旺盛なものですから。」
 「野菜類は?」
 「まあふつうでしょう。」
 「酒やタバコ?」
 「のみません。すいません。」
 「菓子やジュースなど甘いもの?」
 「嫌いではありません。」
 「外食?」
 「商売がら、よく出かけますので。」
 「どうやら、そこいらに原因がありそうですよ。というのは、魚や肉や甘いものがすぎ野菜ものが少ないと、血が酸性にかたむくこと、カロリー、蛋白質にたいしミネラルやビタミンが釣り合わず、有害な分解産物ができ血がにごる。外食が多いとさらにそれがひどくなります(有害有毒食品が多いので)。
 また、そういう食品にはカブレをおこす原因になるもの(アレルゲン)が少なくありません。それらによって生れつきのアレルギー性がいっそう強められ、ジンマシンが出やすく声門水腫といったものまでおきたのではないでしょうか。
 ところで、生れついた体質はどうにもなりますまいが、日常生活のあやまりから来ているものは、そのあやまりをなおして血をきれいにすることで治すことができますから、ともかくそれにとり組んでみるべきでしょう。食べものはすべて安全な自然食品にするようつとめ、危険な農薬その他生産用薬剤や添加物などに汚染されたものはさけること。そして、全体としてよくバランスのとれた食事にすること。
 そのためには、すぎているカロリー(ことに白米飯、糖分)、蛋白質(肉類ことに加工食品)をひかえめにし、良質ナッパをしっかり、少なくとも1キロくらい。それもなるべく生でよくかんで食べること。で青汁にでもして飲もうというわけです。多いほどよろしい。これをつづけているうちに、しだいに体質がかわり、ジンマシンが出なくなりますから、声門水腫といった恐ろしい発作もおそらく防ぐことができると思います。」
(63・10)
<健康と青汁第396号より>




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