遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 実験的に証明された 青汁の制癌効果
(総会挨拶のあらまし)

 毎年1回の総会で、皆さんにお会いでき、いろいろ体験談など聞かしていただくことは、私にとって何より嬉しいことなのですが、一面、そのたびにやらねばならない会長挨拶は、いつも同じことの繰り返しになってしまい、心苦しく、一年中のいちばん大きな悩みの種なんです。
 ところが、ことしはちがいます。青汁の制癌効果が実験的に証明されたという朗報が、とびこんできたからです。
 青汁が癌にもよいらしいということは、はやくからいわれており、経験を重ねるたびに、しだいに固められ、まず間違いないとかんがえられるようになっていました。
 しかし、100%の確信をもって断言するだけの勇気はもてませんでした。
 それは、それを裏づけ、すべての人を納得させるに足るだけの確実な実験的データがないという弱味があったからです。
 それが、こんどついにあたえられたのです。

 ことの起こりは、私がまだ倉敷中央病院に在職していた昭和53年。
 京大泌尿科の吉田教授−教授は膀胱癌の研究家として国際的に名の知れた方−が来院され、一夕食をともにしたことがありました。
 席上、教授は、癌研究の世界的趨勢は治療よりも予防にむけられている。そしてビタミンA、ことにレチノイドというA剤が注目されているが、副作用が強くて実用的でない、などと語られました。
 そのとき私は、A源として全く無害な青汁はどうでしょうか、と申しました。
 これまでの経験からすると、たいていの大学の先生は、私などのいうことは、ていよく聞き流されるのがふつうで、とり上げるなどといったことは、およそ思いもよらぬことなんですが、この教授、よほど興味をもたれたのか、即座に実験を約束されました。

 そこで、会として、大阪・田辺食研のピロサンを提供することにしました。
 しかし、54年度の実験では、どうやら思わしい成績がでなかったらしく、何の音沙汰もありません。
 やはりダメなんだろうとあきらめ、忘れてしまっていました。
 そこへ、この5月12日、突然、教授から、おもしろい結果がでたから学会に発表したいがよろしいか、との電話です。

 実験は、ネズミをAB2群(各50匹)にわけ、BNBという膀胱癌発生剤、
  A群には基本飼料にピロサンを20%加えたもの、
  B群にはそれと同じ基本飼料だけ、
 をあたえて24週間飼育した。

 その結果、1.癌の発生は、A群8匹(16%)、B群18匹(36%)にみられ、
      2.箇々のネズミに発生した癌の数は、A群はB群より少なく、
      3.箇々の癌の大きさや変化の度合も、A群のほうがB群より軽かった。

 つまり、明らかにピロサンによって癌の発生が抑制されているという成績がえられたわけです。

 教授は、この効果が、はたしてピロサンのビタミンAによるものか、あるいは、それ以外のものも与っているのかは、なお検討を要する、といわれていますが、いずれにしても、このデータは私ども青汁党にとっては、またとない朗報であることにちがいはありません。
 これで、これまでの今ひとつという弱味がけしとんでしまい、これからは、安心して大言も切れようというもの。ほんとうに有難いことです。
 ここに皆さんにおしらせして、ともどもに喜びをわかちあうと同時に、熱心にとりくんで下さった吉田教授にたいし、心からの感謝をささげたいと思います。(56.5)

(1981・8:遠藤仁郎)<健康と青汁300号より>




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