遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 夏バテを追放したい

「青汁の本を読みました。大阪の乾燥青汁を一袋づつ一週間のんでいます。そろそろ二袋にしてみようと思います。実は、昨年4月、3人目の子供を、急な妊娠中毒症(子癇で8回ほど発作がきたとのこと)のため帝王切開で出産しました。
 まだ、根本的に回復していないので、この盆まえにとうとう夏バテでダウンし、点滴を3回もうけました。頭がフラフラすることもあって、すっきりしません。子供たちのためにも、なんとかしっかりせねばと乾燥青汁をはじめたわけです。
 しかし、いつもまでもこれにたよるわけにもゆかないので(経済的なこともあり)ケールをつくりたいと思っています。なんしろ、中耳炎、ひどい水虫、神経痛もという持病もち。生命に別条はないながら、その一つでも追放したい。
 でも、いっぺんに何もかもとは思いません。とりあえずは夏バテを追放したいのです。乾燥青汁の量はどのくらいがよいのでしょうか。」

 もう秋の気配も感じられる8月の20日すぎにこういう手紙がきた。
 まさにナッパ不足の典型例だ。食生活のくわしいことは書かれてないが、おそらく近代的のエンプティカロリー食。すなわち、白米飯に肉や魚、卵、バター、ハム、ソーセージといった、インスタントものや出来あい食品ばかり。そのうえ味つけは濃厚であり、甘い菓子をよく食べジュースもよくのむ。そして、野菜ことにナッパ類はほとんど食べていないのだろう。
 中耳炎がなおりにくいのも、ひどい水虫も、神経痛もそのためなら、子癇といったおそろしい妊娠中毒がおこったのも、その後の回復がはかばかしくないのも、さらに夏バテにダウンしてしまったのも、結局、そのためと思われる。

 どうすればよいか。……
 ともかく、まず、うんとナッパを食べ、青汁をのむことだ。
 しかし、それぽっちの少量では、とてもおっつかない。栄養のバランスをとるためだけでも、毎日400〜500gの良質ナッパ(ナマの青汁で正味2合)は必要。病気をなおすにももっと多く。少なくともナッパで1キロ(青汁にして4合)以上はどうしても食べなければならない。
 大阪の乾燥青汁だと、緑袋1ヶがナマの青汁の5勺相当と聞いているから、少なくとも4〜5袋ないし8〜10袋ということになる(赤袋だとその3倍)。それではまこと経済がもたない。

 ぜひケールをおつくりなさい。しかし、いますぐ播いても、葉がとれだすのは10月以降。とても夏バテには間にあわない。
 それに、青汁の材料はケールに限ったことではない。ケールは成分がよくて、大きくなり収量が多いことと、年中とれるようにつくることができるのですすめているだけで、ほかのナッパ、ホウレンソウ、フダンソウ以外で、緑の濃いナッパならなんでもよろしい。いますぐ食べられるものがあれば、そして、農薬さえかかっていなければ、それを食べ青汁にしてのめばよろしい。
 もしなければ、いまちょうど秋野菜の播種期、いそいでバラ播きして、出てくる双葉からまびいて食べなさい。ダイコン、カブ、コマツナ、ナタネ、CO、ミズナその他。
 また、サツマイモがうえてあれば、その葉はいくらでも利用できるだろう。生でも、汁の実にしたり、油イタメにしてもよい。青汁にもできる(少しドロつくが)。

 そのほか、主食はなるべくイモ類(ジャガイモ、サツマイモ)。肉や魚のかわりに大豆ものを主にし、ナッパを主とする野菜・山菜・海藻などをそえること(イモ・マメ・ナッパ食)。
 調理はなるべく簡単にし味つけはうすく。菓子やジュースにも十分気をつける。そうして、食生活を根本的に建直しすれば、夏バテはもとより、ながい間の持病もしだいに追放されてしまうだろう。

 なお、ナッパをつくるには、今流の化学肥料・農薬にたよった栽培法でなく、昔風に堆肥・厩肥・石灰・木灰・鶏糞・油粕などをつかう自然(健康)農法(有機農法ともいわれている)によること。また、そうしてできた健康作物で鶏を飼い、その卵や肉を蛋白源にすればなおよいだろう。
(57・8)

<健康と青汁 第322号より>




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