遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 これもナッパ不足

 福島県の35才の主婦の方から、あらましこういう手紙がきた。
 「昭和50年、右腕が重くるしくて上らず、夜になるとジクジク痛む。しかし次の日の夕方までには、ウソのようによくなる、といったことがあり、52年ごろまで、年に2〜3回、右左の腕、足のつけ根、耳の下などに、おこりました。
 52年の8月、左腕に出た痛みは一日でなおらず、我慢できないので、病院にゆき、注射してもらいました。ちょうどその頃、先生の「青汁と健康」を読み、僅かづつですが青汁をのみはじめました。
 それいらい55年12月まで一度も痛まず、安心していましたが、異常の寒さで野菜ができず、11月ごろから青汁をのめなくなりました。56年1月、ちょいちょい同じ痛みがあらわれ、1月の半ばには手に腱鞘炎がおこりました。それも、ちょっと雪かきをし、雪の中に手を入れただけで。
 これは、注射してもらってすぐなおりましたが、それから、何となく右腕が、ついで左の方も、重くるしくなり、3月に入ってからは朝おきる時手がこわばって(にぎるとキツい感じ)きました。
 病院でくわしく検査してもらいましたが、リウマチではないとのことでした。
 また、ちょっと力仕事をしたり、高い靴で長時間あるいたあと、右膝下に腱鞘炎のときと同じ痛みがおこります。
 主食は玄米に胚芽米を混ぜたもの(玄米は私がアレルギー体質なので10年くらいつづけています)。肉類はあまり食べません。甘いものが大好きで、よく食べていましたが、今年の2月からやめました。
 野菜はつとめて食べるようにしていますが、不足がちなのでピロサンをのんでいます(一日1袋)。
 顔色はよく、快眠、快便。疲れもありません。身長153.6cm、体重52kg、こどもはありません。
 野菜のとり方にもよるのでしょうが、ピロサンはどれくらいのめばよいのでしょうか、病院の薬もこのまま続けてのんでよいでしょうか。」

 あなたも気づかれているように、野菜ことに良質ナッパの欠乏によるもののようです。それは、52年の8月ごろから、僅かづつながら青汁をのみ、55年の異常の寒さのためのめなくなるまで、痛みがなかったという事実がハッキリとしめしています。
 そして、もう一つの原因は糖分のとりすぎと、穀類にかたよった食事とです。糖分がすぎ、穀類がすぎると、からだが酸性になり、ものごとに感じやすくなります(アレルギー性)。
 もともとアレルギー体質だったというのも、おそらく、ながい間のこういう食事によるものでしょう。

 そのために10年も玄米食にされているとのことですが、玄米は白米にくらべれば確かにすぐれています。
 たとえば、白米ではこれを完全にするためには3倍のナッパが必要ですが、玄米ではその1/3の同量で足ります。それだけ、玄米の方がよいわけですが、ただ、白米を玄米や胚芽米にかえるだけでは、食べもの全体のバランスをとるには、十分ではありません。
 そのうえ、糖分がすぎていればなおさらです。そのため血がにごり、からだ全体の抵抗力をよわめ、神経痛がおこったり、炎症をおこしやすくもなり(炎症体質)、少しからだをつかいすぎると(力仕事をしたり、高い靴でながく歩くなど)、腕や脚がだるくなったり、痛み、あるいは腱鞘炎をおこす、といったことにもなるのです。

 また、朝おきたとき手がこわばる(にぎるとキツい感じ)のは、リウマチの一つの症状ということになっていますが、米や砂糖の食べすぎの時にもよくみられることです。
 それは、糖分や澱粉がからだの水分をとめるはたらきをもっているからです。野菜には、これに反し、からだの水分を出すはたらきがありますから、これでも野菜不足が関係しているわけです。
 
 そのいずれにしても、結局、野菜ことに良質ナッパの不足がもとになっているのですから、何とかして、毎日十分〜十二分に野菜・山菜・海藻などを、そして良質ナッパは少なくとも500グラム(青汁にして2合)は食べてほしいものです。(多いほどよろしい)ピロサン併用もちろん結構です。但し一袋がだいたい生の青汁の5勺分くらいですから、少なくとも4〜5袋は必要。多いほどよろしいから、一袋ではあまり効果はのぞめないでしょう。

 そこで、昔ながらの堆肥、厩肥、石灰、油カス、鶏糞など有機質肥料によって、無化肥、無農薬の安全良質野菜、ことにナッパ類(ケールその他、その土地土地に適したもの)をウンとつくり、それをモリモリ食べることと、冬季にそなえるため、大根葉など乾燥してたくわえておくことをおすすめします。
 乾燥するには、熱湯に30秒〜1分間くらいに浸したあと蔭干し、十分乾いたものをすりつぶして粉末にして貯えておく。

 この大サジ山盛り3杯が大凡生の青汁の1合分(もとの葉250グラム)に相当します。
 昨年のような異常低温はそうむやみにはないでしょうが、一度あったことはまたないともいえません。そなえあれば憂いなしです。あなたの健康のために今年からはぜひ実行されたいと思います。
(56・4)

<健康と青汁 第312号より>




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