遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
水虫

 ぼつぼつ水虫の季節です。私もやったことがありますがまことにウットウしいもの。痒くなりだすと、とてもたまらなくなってしまう。たいてい夏のものですが冬にも出ます。そして炬燵や寝床でぬくもって来ると痒くなりだす。ことに最近はひどくふえたらしい。毎日のラジオや新聞でジャンジャン広告されているように、水虫薬の売れ行きはすごい勢で、以前の数倍にもなっているといいます。
 なんでもこの傾向は、ナイロン靴下が靴下界を牛耳りだしてからのことだそうで、薬屋とナイロン会社とが手を組んでいるんじゃないか、と冗談にいわれているほどだということです。これは、なるほど、根拠のないことでもなさそうです。水虫は一種のカビの寄生による皮膚病なので、温度と湿度が高ければ、その繁殖には都合がよろしい。そこで、夏分、水分の吸収のよくないナイロン靴下をはいていれば、えたりとばかり水虫のカビのはびこるのは、正に当然というものです。

 けれども、決して、それだけがその原因のすべてではありません。私は以前、年がら年中このために悩まされたものでしたが、その頃はいていたのは、水分をよく吸収してくれる木綿の靴下でした。今はナイロンにしていますが、ちっとも水虫は出ません。まえの私の食べ方は、穀肉の濃厚食に傾き、野菜が少く、菓子もよく食べていました。それが、緑葉食になり、青汁を飲むようになってから全然出なくなってしまいました。私のほかにも、多年の水虫から開放された青汁党の人は沢山あります。それは、ほかのバイ菌による病気の場合と同じく、穀・肉・糖に傾いた不完全食(熱量や蛋白質は多いが、ビタミンやミネラルの不足している)では、抵抗力が弱く、からだの方に、バイ菌やカビの寄生に都合のよい条件がそなわるからであり、緑葉食になり、青汁を飲めば、栄養が完全になり、からだの抵抗力が増して来て、バイ菌やカビを寄せつけないようになるからです。

 水虫のために手を焼いている方々は、ともかく、一度、平素の食習をふりかえってみることです。そして、もし間ちがっているようでしたら、私のように完全食になおし、あるいはせめて青汁をしっかりやってみてごらんなさい。からだ全体の調子はもとより、きっと、まもなく、水虫のウットウしさも忘れてしまうことでしょう。売り出されている水虫薬は、どれでも、効くことは確かに効きます。けれども、結局は、その時凌ぎの間に合わせにすぎず、原因になるカビは何処にでもいるのですから、からだの方の条件を無くしない限り、すぐにまた元通りになるのは必定です。ですから、水虫の悩みから完全に免れるためには、いたずらに薬ばかり追っかけまわすこともなく、もっと根本的に、バイ菌やカビの嫌うようなからだになることです。

<1958・5 健康と青汁 第21号より>


ミズムシ

 統計によると、サラリーマンの4人に1人はミズムシをもっている。
 さきごろ、NHKテレビのサラリーマンライフの番組に出られた大学の先生も、なかなか治りにくいもんだから、せめて痒みをとるためにと、足を乾かすとか、石鹸で洗うとよいをすすめ、ミズムシはカビの感染だから、湿っているとよく繁殖するし、痒みをおこす成分は酸性のものなので、石鹸のアルカリでなくなる、と説明されていた。
 薬はどれでもよくきく。が、一度つかい出したら、治りきるまでつづけることだ。痒みは、はやくとまるので、そこで、薬をやめると、生き残っているカビが強くなって薬がきかなくなってしまう。途中でやめたときは、次には、それとちがう他の薬にとりかえることだ、ともいわれていた。
 また、はきものや風呂場でうつるとか、ミズムシをもった人のいる家でうつったとかの話も出た。しかし、その家の人がみなかかっているというわけでもない、ということだった。ということは、ミズムシにかかるかどうかは、このカビに感染しやすいかどうか、からだの方の条件しだいだ、ということだ。
 ところで私どもは、緑葉食・青汁によって、多年悩まされていたミズムシから完全に解放された多くの実例を知っているが、これは、酸性食品(精製穀・肉・卵・糖・アルコールなど)をひかえて、十分のアルカリ食品(良質ナッパを主とする野菜類)をとることで、痒みを感じなくなるのかも知れないが、おそらくそれだけでなく、ナッパ・青汁によって栄養が完全になり、からだの抵抗力を増し、ミズムシの繁殖をゆるさなくなるからであろう、とかんがえている。
 ともあれ、これほど簡単な方法があるのに、いまだに、ミズムシくらいのものにふりまわされているとは、なんとも妙なはなしではないか。
(54・5)

<1980・6 健康と青汁 第286号より>




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