遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 耳に水がたまる

 大阪の主婦の方から、
 「63才の主人ですが、ながらく会社勤めをしていました。その間ずっといたって健康でした。3年まえに退職してから、右の耳に水がたまるようになり、時々ぬいてもらっています。耳科の先生は、“鼓膜に孔をあけようか”といわれるのですが、そうしたら、もっと聴えにくくなるだろうとおそれ、漢方薬などいろいろ試していますが、どうもはかばかしくありません。岡山の知人から、“青汁をやってみたらどうか、とりあえず先生に相談してごらんなさい”とすすめられ電話しました。」とのこと。
 「中耳炎でもやられたんですか?」
 「いいえ。ほかにも特別の病気はありません。血圧も正常です。」
 「あるいは、自覚されないほどの僅かなものがあったのかも知れません。ともかく、何かの原因で分泌がたかまっているのでしょうから、青汁はよいはずです。」
 「ご本は読ませていただきましたが、一度参上してお話しをうかがいたいのですが……。」
 「わざわざおこしになるには及びません、たいていのことは本に書いてあります。それよりも、ともかく、やってごらんになってはどうです。堺市伏尾に「ケール健人の会」というのがあり、会員になればケールの葉が届けてもらえます。また、福島区の海老江の田辺食品研究所にはピロサンという乾燥青汁もあります。分量は、ケールだと1日1キロ(青汁にして約4合)、粉末だと、ピロサン緑袋で8〜10袋くらい。」
 「ほかの野菜でもいいんでしょう?」
 「はい。しかし、市販のものは、みな農薬がかかっています。」
 「洗っても?」
 「洗ってもダメ。中までしみこんでいます。ふつうに食べるのは分量が僅かですから、大して問題はないでしょうが、毎日1キロもの大量をつづけていると必ず中毒をおこします。絶対、安全なもの、農薬のかかってないことの確実なものでなければなりません。畑はおもちですか?」
 「畑はありませんが、屋敷に空地が200坪くらいあります。」
 「そこにケールをおつくりなさい。素人でもらくにできます。種子はいつでもさしあげます。といって、葉がとれだすまでに3〜4ヶ月はかかります。それまでは健人の会のケールや、田辺食研の粉末を利用され、とれだしても、十分でなければ、これらを併用されると都合がよいでしょう。なお、一般の食事についても、なるべく安全なものにすること。主食には白米飯よりはイモ類に、蛋白食は肉・魚の切り身よりは小魚、大豆、ナッツ類などを多くし、それに、良質ナッパを主とする野・山菜、海藻、果物など十分にそえ(イモ・マメ・ナッパ食)、調理は簡単、調味はうすくすることをおすすめします。そのねらいとするところは、栄養のバランスを完全にして血をきれいにし、からだ中のすべてのはたらきをよくしよう、というのです。それは、ふつうの食事では(お宅も多分そうだろうと思いますが)、白米飯、肉や魚の切り身が多く、それをおいしく調理して、あるいは出来あい食品をよく利用する、ということになっており、ために、栄養のバランスがくずれ(カロリー、蛋白質ばかり多くて、ミネラル・ビタミンの不足した)、血のにごり――酸性食品が多くアルカリが不足しがちなこと、代謝がうまくゆかず有害なものができること、さらに添加物の害も加って――をまねきます。
 そして、どこか弱点のあるところ(ご主人のばあいは中耳)を刺戟し、分泌をたかめることになっているのであろう、とかんがえられるからです。
 ところで、この際、とくに気をつけなければならないのは、ともすると、とりすぎになりがちなお酒や甘いものですが…。」
 「もとカラ党でしたが、それをやめてから甘いものをほしがるようになりました。」
 「甘いものは、お酒同様、いや、むしろ、より一層こたえますから、できるだけひかえてください。とはいえ、何分にも食べもののこと、言うはやすく行うはかたしです。薬や手術のように早いことにはゆきません。かなりの努力と覚悟が必要ですが、ともかく熱心につづけていられれば、しだいによくなり、水のたまることも、ついにはなくなるだろうと思います。」(60・7)
<1986・8 健康と青汁 第360号より>




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