遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
薬湯

 いろいろの、薬効のある、あるいはあると考えられるものを入れた薬湯。
 主に皮膚の機能(発汗)をすすめ、代謝をさかんにして、血液を浄化しようというもので、リウマチ、神経痛、関節疾患、糖尿病、動脉硬化、結石症(胆石や腎石)など悪血性疾患にたいして応用された。

    鉱物を利用したもの
     古くから行われた塩湯。天然の海水、または食塩を入れた風呂。
     温泉泥、湯の花を入れたもの。

    動物を利用したもの
     シジミ、アサリなど貝類の煎じ汁を入れた湯。とくに黄疸によいといわれた。
     西欧の民間療法には、蟻をすりつぶして入れた蟻湯がある。リウマチ、通風などの発汗浴に。

    植物を利用したもの
     よく知られたものは5月の節句の菖蒲湯。
     菖蒲、ヨモギ、カヤ、ドクダミ、石菖、オモナミ、トクサなどを入れる。
     冬至の柚子湯にはミカン皮、ダイダイ皮、夏ミカンの皮。
     木では、桑、エンジュ、桃、コウゾ、柳、ウコギ、イチジクの葉、松、杉、桧、モミなどの針葉樹の湯。
     シソ、セロリ−、モクセイ、ウイキョウ、菊(茎葉花とも)、カキドウシなど芳香ある草木や花。
     野菜では、昔から大根千葉湯があるが、どんな菜葉でもよい。
     ケールなどとくによいようだ。青汁のしぼりかすを入れると、もっと効果的だ。
     酒や酒の粕、醋、米糠を入れた風呂もある。酵素風呂といったものもまずこのたぐい。

(1975・10:遠藤仁郎)<健康と青汁230号より>




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