遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
屎の緑化

 これまでの食べ方の間違いは、白米の食いすぎ、肉類の偏重、砂糖の濫用によるというこというまでもありませんが、一方、それらに釣りあわねばならぬ緑菜類(良質の)不足にもあります。そこで私どもは、多年、緑葉食青汁の必要性を強調毎日、「ナッパを食え、青汁を飲め。ともかく食膳を緑化しよう。そうさえすれば健康になれること疑いないし、病気の治りもよくなる」といいつづけているわけです。そして「主食よりも副食を多く。主食と副食の関係が逆転し、おさいにごはんをそえるようにするのがよい」とか、「今では米麦が主食で、その他はみな副食と呼ばれているが、栄養分の含まれ方からいえば、米や麦だけでなく、豆も芋も主食だし、肉や魚や卵も主食と同じものだ。砂糖も酒も」。

 また「副食は野菜、海藻、果物類だけで、中でも緑色の濃い菜っ葉類(ホウレンソウは例外だが)が大切なのだ」。そして「主食品(穀、豆、芋、肉、魚、卵など)に対して、2−3倍(重量で)の、青菜っ葉を主とした野菜類が必要だ」とか、「飯やパンの一口にも、豆や芋や肉、魚、卵の一口にも、おさい(野菜の)の一口は食べねばならぬ。」「しかも野菜類はなるべく多くを、生で食べるべきだ。」などと説いていますが、どうも、うまくわかっていただけぬようです。

 ところで、菜っ葉食での屎の色ですが、うんとしっかり食い、青汁にして飲むと、かなり緑色になります。しかし、色の濃い菜葉でも、少々くらいではかいもく色はつきません。また、たとえ相当量食ったにしても、ろくろくかみもせず丸呑したのでは(栄養分もちっとも役にたちませんが)、屎にも色はつきません。してみると、菜っ葉を充分に、しかも有効にとったかどうかは、屎の色がもっとも正直にしめしてくれるようです。
 そこで思うのですが、どうやら「食膳の緑化」だなどという小綺麗な表現ではなしに、むしろズバリ「屎の緑化だ。屎の色が緑になるくらい食べよう」といった方が、早わかりするといったもののようです。

(1959・4:遠藤仁郎)<健康と青汁32号より>




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