遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 クインケ浮腫

 43年に脳炎の予防接種後、帯状ヘルペスをやっていらい、妙にヘンなことがある。同年末の忘年会では、少々ウイスキーがすぎたためではあったが、便所でブッ倒れる醜態を演じたし、翌44年には、さいきんひいたこともなかった風邪で、一月あまり咳がつづき、45年の風邪では38.5度の熱を出し、回復にかなり手間どった。そして暮れからは、まる1年間クインケ浮腫におびやかされた。

 クインケ浮腫は、限局性浮腫といい、限局したところが一過性に腫れるもの。ジンマシン同様アレルギー性のものとされている。
 45年11月ごろ、リンゴを食った後から、農薬のためか、臀部と太股に、豆粒〜指頭大の、まるくもり上ったジンマシン様の疹が出没していた。

 12月は、はやばやと忘年会その他の宴会がつづき、いささか飲みすぎの傾向だったが、中旬のある夕方、ふと、上唇の左よりにコワバリが現われ、ブトにかまれたように腫れ上って来た。クインケだ。とんでもないことになった、とは思ったが、やがて退きはじめ、翌朝にはあとかたもなくなった。これが第1回。
 数日後、夕食にトンカツを一切れ食った後、同様のコワバリが出、グングン強くなり、上唇の左半分から頬にかけて腫れ上った。翌朝、まだ多少残っていたが、夕方までには完全に消えた。
 3回目 また数日後、病院のパーティーで、やはり豚肉を食った後、下唇の左よりがおかしくなった。あわてて帰宅。庭の生ナッパをバリバリ食い、青汁3合とカルシウム剤をのんで、まもなく消退。
 4回目 年があけて1月の中ごろ。ソバ饅頭を食べてしばらくして、左上唇がかたくなり出した。土曜日だったし、前回のがあまりに簡単にひいたので、「ものはためし」と考えたのが甘すぎた。2回目以上の勢いで、上下唇全体と左頬まで腫れたもの凄い形相は、翌朝になっても退かない。カルシウム剤とプレドニン(副腎皮質ステロイド剤)をのんでみたが、夕方になってもスッキリせず、月曜日は1日マスクをかけどおし。完全にもどるには3〜4日かかった。
 5回目 その後は、いつもマスクとプレドニンを携行。止むを得ぬ会食の以外はことわり、純菜食。だのに、1月下旬のある日、便所に行こうと部屋を出た途端、鼻の真下がコリだした。カルシウム、プレドニン。青汁をのみ、生ナッパを食べ、あたためた手でさすっているうち、2時間ばかりで消えた。
 以来、ナッパ、青汁を十分にとり、朝・昼は経験済みの無難な食べものばかりとし、夕食には、恐る恐る、卵・魚・鶏、さらに獣肉と、1種類づつ加えて反応をみ、しだいに種類と分量をふやしていった。クインケの発作はなく、2月中まではまだ時折出ていた臀部と太股のジンマシン様の疹も、3月以来は出なくなっていた。
 1月末にやった肝臓機能検査は、全然異常なし。
 6回目 4月下旬、少々宴会がつづいたせいか(アルコールはつとめて控えていたが)、5月初め、バナナを食ったあと、前同様の臀部と太股の疹が、また出だした。そして、下旬のある夜半下唇に軽いコワバリが感じられ、頤にかけて鶏卵大に腫れた。生ナッパ、青汁、カルシウム、プレドニンと軽いマッサージで、しだいに退き、出勤時には正常にもどった。
 6月と8月に1回づつ。6月のは、山の畑でトマト(無農薬栽培)を口にした途端にはじまり、シソの葉(よく繁ったのを2本裸にした)だけでひいた。
 8月のは、原因らしいものは全然なく来たが、ごく僅かで、間もなく消えた。
 その後は出ない。といったぐあいで、誘因には、豚肉、ソバ饅、トマト、あるいは寒さと思われることもあり、まるで思いあたるものがないこともあった。その上、ちょうどまる1年たった11月、またリンゴを食べたころからは、時折出ていた臀部と太股の疹も全然出なくなった。おそらく、予防接種やカゼひきなどで感作され、アレルギー性になって出ていたのが、ナッパ・青汁を中心とする食養などによって、しだいに脱感作されてなおったのだろう。
(47・12)
<健康と青汁第290号より>




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