遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
きたながりノイローゼ(潔癖症)

 「27才の息子ですが、10年ほど前から、何でもきたながり、困っています。ひとから物をもらうとき、いかにも穢なそうに、端っこの方をつまんでうけとり、すぐ手を洗う、というぐあいです。会社勤めしていましたが、そんなわけで、同僚からも上役からも嫌われ、とうとうやめてしまいました。」
 「いま、どうしているんですか?」
 「うちに引籠って、本を読んだり、ラジオをいじったり……。」
 「潔癖症とでもいうんでしょう。なにかわけがあるんでしょうか?」
 「わかりません。本人も何もいいません。こんなのにも青汁はきくでしょうか?」
 

 「さあ、それはわかりませんナア。が、実は私自身、わかい頃、それほどではなかったが、なにもかも穢く感じられて、いつも消毒用のアルコール綿花入れをもちあるいたりしたことがありました。何かにさわると、電車に乗って釣り革をもつ、扉をあけるハンドルにさわる、お金をつかう、その度にアルコールで拭いたり、水道で洗う。食べものも、生まものは食べない(刺身にはにえ湯をブッかけ白くなったのでなければ)。くだものはアルコールでよくふいてから、という風でした。
 原因はバイキンです。その頃はチフスや赤痢、結核などが多かったし、いい薬もなかった。それに、カゼはよくひく、おなかはこわす、というぐあいでからだに自信がなかったので、とてもバイキンがこわかったからです。
 よく考えてみると、そういうこわいバイキンは、そうどこにでもいるわけではないし、また、たとえいても、からださえ丈夫なら、むやみにやられるものでもない、とは知っていても、やっぱし恐ろしくて穢ながり傾向はつづいていました。
 それが、ナッパ・青汁食を始めて、しだいに健康になり、からだに自信ができて来るにつれて、いつとはなしに、アルコールももたなくなったし、何をするのも食べるのも平気になり、きたながることもなくなりました。
 お宅の息子さんはどうかわかりませんが、たとえそうだとしても、今では、昔とちがっていい薬ができており、そういう心配はなくなりました。もっとも、昔なかったビールスによるものがふえてはいますが。それとて、健康状態しだいで、抵抗力さえ強ければ、いまいちばん恐れられているエーズにしても、何のことはありません。
 だから、むやみにビクビク恐れて穢ながってばかりいるより、ともかくからだを丈夫にすることですよ。」
 「どうすればよろしい?」
 「いろいろ健康法はいわれていますが、私は、食べものを正しくすることがいちばんだと思います。息子さんの食事はどういう風ですか?」
 「まあ、ふつうで、特別変ったことはやっていません。ただ丈夫になるため、なるべく栄養になるもの、滋養のあるものを食べさせるようにしています。」
 「タバコ・酒、お菓子やジュースなどは?」
 「タバコ・酒はのみません。甘いものも、まあふつうなみでしょう。」
 「そうだと、どうしても肉類、卵、チーズ、バターといったことになり、野菜類ことにナッパ類が少なくなりがち。それに甘いものがはいると、栄養分でいうと、カロリー、蛋白質ばかりが多くて、それらの体内処理(代謝)に必要なミネラルやビタミンの不足というバランスのみだれのために血がにごり、その上出来あい食品が多いと有害有毒なものもあり、いっそう血のにごりを強めます。
 そして、からだのはたらきを狂わせ、抵抗力をよわめ、同時に神経が感じやすく、神経質になり、こわがり、きたながりをつのらせている、ということになってしまいます。
 これをなおすために大切なことは、不足しているミネラル・ビタミンを補うことですが、それにいちばん適しているのが良質ナッパです。そこで、ナッパをうんと食べ、青汁にもしてしっかり飲むことです。少なくとも一日コップ4〜5杯。そうすると、血がきれいになり、抵抗力ができ、神経も落ついてきますから、そうむやみに恐れなくなりきたながらなくなるのじゃないでしょうか。

< (63・1) 健康と青汁第391号より>




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