遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
カブレ疹

 34才の農家の主婦。2〜3年まえから口のまわりに発疹が出る。専門の皮膚科にかかっているが、多少よくなっただけで、なかなか治りきらない。どこか内臓に原因があるのではないか、とのこと。

 診たところ、特別の異常はないようだが、いぜんから2〜3日に1回(それも十分には出ない)いう便秘がある。その食習は、ほとんどの便秘の人がそうであるように、主食は白米飯、よくたべる。おかずには肉や魚や卵が多く、野菜はごく少量。味つけは濃い方。インスタントものなど、出来あいのものをよく食べ、菓子やジュースなど甘いものは大好き。

血が酸性にかたむく
 こういう酸性食品の多い食事だと、どうしても、血が酸性にかたむいてくる(血のにごり)。そのため、体の抵抗力がよわり、また、ものごとに感じやすく、カブレやすくなる(アレルギー性)。

代謝が不完全
 また、ビタミンが十分でないため、主食や蛋白食品の代謝がうまくゆかず、有害なものがいろいろできる(血のにごり)。そのうえ、便秘があると、腸内でも有害なものができる。インスタントもの、出来あいものには有害な添加物がいろいろあり、カブレの原因になるものも少なくない。これらの毒を消すのは肝臓だが、便秘があると、それが完全でなくなるおそれもある。このようにして、カブレやすい(アレルギー)体質になっているところへカブレの原因になるものが、絶えずとりこまれているので、いつまでもくりかえしてでき、また、治りにくくもなっているのでないか。

どうすればよいか
 そこですすめたいことは、体質をかえてカブレにくくすることと、なるべくカブレの原因になるものをとりこまないよう気をつけることだ。そのためには、
  1. 食べものは、すべて安全な自然食品にし、農薬や添加物などで汚染されたものはさけること。
  2. 主食や肉穀卵などはひかえめとし、それに化学肥料や農薬をつかわず、昔流の堆肥、厩肥、石灰、油粕、鶏糞などの有機質肥料でつくった良質ナッパをうんと(主食、蛋白食品の2〜3倍)そえ、なるべく多くを生で食べ、青汁にもしてのむ。
  3. 味つけはうすく。
  4. 間食の菓子、ジュース類はやめて、くだもの(農薬のかかっていない)にする。
  5. その他、なるべく繊維の多いもの、野菜・山菜、海藻などをしっかり食べること(繊維は便通をよくするだけでなく、カブレのもとになる有害物を除く効果もある)。

 薬だけではダメだということは、これまでの経過でハッキリしているのだから、ともかく気ながにやってみるべきだ。こういうやり方で、10年以上もの頑固な皮膚病でも治っている。野菜つくりはお手のものだから、ひとつ、これでがんばってみてほしい。(55・3)

<1986・3 健康と青汁355号より>




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