遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
静脈洞血栓症

 「46才の男子。静脈洞血栓症で入院しています。頭痛がとれません。いま、青汁2〜3本のんでいますが、青汁で治るでしょうか?」

 「静脉洞というのは、脳の下の部分の硬脳膜の中にある静脉で、脳から出てくる多量の血を受けいれるため、洞のように太くなっているところです。ここでは、血の流れがゆるく、停滞気味なので、体力がおとろえているとか、静脉や脳膜の炎症、あるいはクモ膜下出血などがあると、血が凝り、血栓になりやすい、といわれています。
 この方のばあい、そうした特別な原因はないようですから、おそらく、もともと血がにごって、ねばり濃く、凝りやすくなっているうえ、血の流れも悪くなっていたためだろう、と思われます。いずれ病院では、血栓をとかす薬はつかわれていることでしょうが、それとともに、血のねばりをへらし、流れをよくするため、そのもとになっている血のにごりをとり除くこと。あるいはへらすことが大切です。

 血のにごりの原因にもいろいろありますが、もっとも影響の大きいものは食べもののまちがい。すなわちバランスのみだれ、カロリー、蛋白質ばかりが多く、それらの代謝に必要なミネラル・ビタミンの不足していることと、はんらんしている有害有毒食品とです。
 そこで、食べものは、すべて、出来るだけ安全なものにすることと、とりすぎているカロリー(ことに白米飯、糖分)、蛋白質(ことに肉類)をへらし、ミネラル・ビタミンの最有力給源である良質ナッパをうんと摂ることです。そこで青汁がよいわけですが、少々の分量ではとてもダメ。少なくとも8〜10本(もとのナッパ1.0キロ)以上、15本でも20本でも、多いほどよろしい。時には1日中青汁ばかり飲む(青汁絶食)といったこともやってみるべきです。これがきっかけになってめだってよくなることがありますから、頭痛などには、あるいは、よいかも知れません。
 また、青汁の効をたかめるため、一般の食べものにも気をつけ、ご飯の代りにはイモ、肉や魚の代りには大豆ものを多くし、それにナッパを主とする野菜・海藻をうんとそえ(イモ・マメ・ナッパ食)、調理は簡単に、味つけはうすく。酒やタバコはもとより、菓子やジュース類もできるだけへらし、くだものは農薬のかかってないものだけにすること。などの注意も大切です。静脉洞の血栓にはまだ経験がありませんが、ほかの血栓症ではかなりの効果をみていますから、ともかく熱心につづけてみてほしいと思います。」(平1・2)

<1989・7 健康と青汁 第395号より>




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