ピロサンの広場28号
今、呼吸器が危ない




<健康と青汁257号より>
     今、呼吸器はひじょうに危険な状況にある。なぜ今なのか、なぜ呼吸器なのか。……
     問題はいろいろあると思うが、遠藤先生の「呼吸器をまもる」では、第一に有害物をさけることがあげられている。今日、呼吸器の有害物といえば大気汚染であろう。われわれ自身が大気中に有害物を放出し続けた結果なのである。この危険な状況は、現代文明に対する警告にちがいない。
 
呼吸器を守る

     呼吸器の表面は、テニスコートの広さほどもあるそうだが、そこには、たえず外界から、寒熱、乾燥、粉塵、煤煙、有害ガス、アレルゲン(アレルギーを原因するもの)、感染源(細菌・ビールス)などの刺戟物や有害物が侵入している。
     これらにたいする備えとしては、寒熱や乾燥は、鼻・ノドから気道を通過するあいだに、温められ、冷やされ、あるいは湿ってきて、緩和される。刺戟のつよいものには、反射的に呼吸をとめたり、気管支を収縮して防ぎ、また、マスクによって防がれる。
     なお、呼吸器の表面をおおう粘膜には、ある程度、有害物を中和したり、解毒する能力もあるらしい。微粒粉塵や微生物の比較的大きいものは、鼻から鼻のおく(鼻咽腔)やノドに、やや小さいものは上気道に付着し、ごく小さいものは肺の深部まではいってゆく。
     そして、鼻や鼻咽腔では、反射的におきるクシャミや粘液分泌により、また、鼻をかんだり、鼻のウガイで、とり去られ、気管・気管支では、分泌される粘液とともに、粘膜細胞の繊毛運動で上方にはこばれ、セキやセキバライで排出される。
     そして、細菌やビールスにたいしては、それらを貪食する白血球・リンパ球、局所の細胞から分泌されたり、血液からくる、いろいろな防衛免疫物質(免疫グロブリン、補体、リゾチーム、インタフェロン、ラクトフェロンなど)があって、まもられている。
     これらの防衛能は、呼吸器の細胞が健全であり、その血行が質・量ともに完全、つまり、健康な血が十分めぐっており、細胞の機能が正常にたもたれていて、はじめて十分に発揮される。
     そして、もし、血液の状態や血行に異常があったり、寒さや、タバコの煙、その他の有害ガス(硫黄酸化物・窒素酸化物・オゾンなど)にさらされるか、カゼひきなどで、細胞がおかされると、防衛能はよわめられ、その能力を十分に発揮することができなくなる。
     また、そういう有害作用が繰りかえされていると、気管支や肺の細胞・組織を破壊して、慢性気管支炎・肺気腫・自然気胸・肺癌などの原因ともなる。
     そこで、呼吸器のまもりを完全にするには、

    1. 有害刺激をなるべく避けること。
    2. 呼吸器を鍛錬し、強化すること。
    3. 栄養・適度の運動、その他、日常生活の合理化・自然化をはかり、血をきれいにし、血のめぐりを良くして、全身および呼吸器の抵抗力・防衛能力を強めるようにつとめなければならない。



1、有害刺戟をさける

     タバコの煙や有害ガスはつとめてさけ、なるべく、きれいな空気を吸う。
     寒熱・乾燥・粉塵・アレルゲン・病原体などの侵入にはマスク。鼻・鼻咽腔・ノドについているものはウガイ(口・鼻)でとり除く。


2、鍛錬による強化

     適度の刺戟を加え、局所の血行をよくし、細胞・組織の機能をたかめ、抵抗力・防衛能の強化をはかる。


     寒さにならすため、つねに冷い外気を吸うこと。窓や、せめて欄間だけでも、年中開放する。
     毎朝、洗面時、冷水で鼻のウガイ(鼻飲法)。
     むかしの人は、鍛錬法としてスルメを焼いて煙を吸え、といっている。タバコも少しはこの意味で、よいかも知れない。

    ノド
     冷水のウガイ。扁桃マッサージ(指または羽毛で)。


     深呼吸をする、大声を出す。大いに笑うなど肺の運動。血行をよくし、肺の組織がつよめられる。
     全身運動。また、呼吸・血行・代謝がさかんになり、肺の強化に役だつ。

    皮膚の鍛錬
     寒さにあたるとセキやクシャミが出、カゼをひく。皮膚が感じやすいからだ。

    鍛錬する
     夏はすっ裸になり、行儀はよくないが、パンツ一つでまっ黒に焼き、涼風のたちだすころから、つとめてうす着し、摩擦(乾布・冷水)の励行。蒲団もうすくし、寒さにきたえる。
     家はあばらや。すきま風大いに結構。さいきんの冷暖房完備の気密な住居は、病人や老人・赤坊には必要かも知れないが健康者ことにこどもや若いものにとっては有害無益。つとめてさける。



3、食の自然化

     現在の一般食は、精製殻(白米飯・白パン)・肉(獣鳥魚介)・卵・乳製品・糖・脂にかたよった美贅食になっており、栄養的には甚しく不完全(熱量・蛋白質はむしろ多すぎ、これに釣り合うべきミネラル・ビタミンは不足という欠陥栄養)。
     ために、代謝不全、血のにごりを招き、全身ならびに呼吸器の抵抗力・防衛能に不利にはたらいているとかんがえられる。氾濫している有害有毒食品の影響も無視できまい。
     これらの害を除き、呼吸器をつよくするためには食の自然化。良質安全なナッパを主体とする野菜・山菜・海藻を十分にそえた、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁といった完全・安全食。
     せめて、青汁をしっかり、一日少なくとも二〜三合(もとのナッパ五〇〇〜七五〇)以上。これだけでもカゼをひかなくなる事実は、いかに正しい食が大切であるかを雄弁にものがたっている、といってよかろう。

     <健康と青汁257号より>


 
公害病

     代表的な公害病といえば、大気汚染によるぜんそく様の呼吸器障害や、工場、鉱山などの排水によって汚染された川や海の水に含まれている毒物によって起こる有機水銀中毒(水俣病)
    ‥‥(中略)
     公害対策基本法では、国民の健康維持と環境保全のため、大気汚染や水質汚濁、騒音などについての環境基準を定めており、公害状況の測定、監視、公害源の規則を行政庁が行っています。しかし、これらの対策では、公害状況の解消にはまだまだ不十分です。
     日本は、世界的にみても公害病患者の多い国で、他に比類がありません。(後略)
    <うちのお医者さん いざというときどうする? 最新医学大事典より>


 
青汁給食

     昭和二四年四月。学校の定期健康診断。レントゲン検診の結果、結核要注意児童が二十名近くもいることが保健所から通知されました。市内の小学校で西小が最も多いこともわかりました。
     よし。一年間の経験をもとに、この子たちに青汁を飲ませてみようと決意しました。早速校長先生に具申。その英断により飲用が決定しました。

     該当児童の親にすり鉢と、よく洗った日本手ぬぐいを持参登校するように連絡しました。理科室で私から結核要注意の通達に消沈している保護者に、先生のお話と、私の体験を語り、今後一年間毎日飲用することを約束してもらいました。引き続いて先生のお嬢さんを講師に、運動場で集めた雑草で青汁をつくり、親子共に飲用しました。
     なぜ、あの時の情景をカメラに写しておかなたったかと今だに悔やまれてます。
     今でも思い出します。その頃のことを。恵まれた家庭であり乍ら病弱な女の子供。現在何万台の車の行き交う国道二号線、当時は歩道一面にクローバーが生えていました。春たけなわの頃、青汁材料をあさり歩いた私と偶然出会った笑顔と笑顔。母親と並び、しゃがんで草をつむ可愛いおかっぱの後ろ姿が瞼にうかびます。
     この子も野草青汁で健康を回復。大学を卒業してしばらく後、横浜の方へ嫁いで行くと便りをもらったが‥‥。彼女も今は熟年。きっと幸せに暮らしているだろう。

    (中略)

     昭和二五年度検診。
     果たして要注意解除の子供が何人いるだろうか。不安と期待で受けとった通知。結果は全員異常なし。
     万才、ある程度の自信はあったものの、その著効に驚天。養護教諭の先生と歓声をあげました。これらの実績により、虚弱児童の希望者に対して、是非学校で実施してほしいとの要望が相つぎました。私も今までのような家庭の飲用では、分量も、濃度もまちまちで、同一条件のもとに確実に実証しなければ、対外発表の価値が乏しいと考えていましたので、いよいよ学校実施にふみ切りました。

     虚弱児童二十数名を対象に、給食調理場の一角を利用、脱脂粉乳攪拌用の大型ミキサーを使用し、倉敷中央病院管理の清浄野菜の分譲を受け、学校で製造して、各人一合あて与えました。毎日体重、体温、脈拍を測定、主要症状をチェックしながらその効果をまとめたところ、家庭実施以上の好結果が実証されました。

     この間には勿論お前は学校へ教えるために来たのではないかと非難攻撃、中止を強要されたり、冷笑、白眼視されたこともありました。然し私は敢然と所信を強行いたしました。
     其の後青汁飲用者は一般児童へもと増加の一途をたどり、昭和三五年度には五〇〇名以上となりました。

    (中略)

     なお結核については私の西小学校在任中(昭和二三年〜三五年)はまだ特効薬が開発されてなく、国民病として最も恐れられていました。西小学校では、昭和三〇年代に入ってからは、全職員(全員飲用)児童千余名の中に、結核患者ゼロという奇蹟も続きました。そして北海道から九州にいたる全国から視察者が続きました。しかもこの中に多数の大学、病院、衛生関係の専門家がいたことも懐かしい思い出の一つでありました。

    (中略)

    ‥‥。思えばこの道も決して坦々なる平易なものではありませんでした。けれども兎に角今日まで続けて参りました。そして「今後も続けて行くでありましょう」と書きましたが、其の後我国経済の高度成長の波にのって、倉敷市も人口十数万から四十余万人と激増。学校も狭い校地に教室を増築するため、私共の悲願空しく、調理場も取りこわしの運命となり、西小学校の青汁も遂に学校から姿を消してしまいました。

    <青汁とともに三十六年 貝原邦夫著より>


 
お見舞いの品には何を選ぶ?
私の体験

     お見舞いの品って、大体お花か食べ物を持っていくことが多いですよね。私が3年前入院した時の経験から言うと、花は香りが鼻につくことがあるし、手術を控えて不安な時は「花が枯れていくのを見たくない」なんて思ったり‥‥(私ぐらいかな)。それから食べ物ですが、私はあごの手術だったので、食事はすべて流動食だったのですが、「これなら噛まずに食べられるでしょ」と、いただいたものが、イチゴ。イチゴって、口の中で押しつぶすにはけっこうかたいんです。相手の親切心だけに断るのも申し訳なくて困りました。難しいけれど、その人の身になって選ばないと、かえって相手の負担になってしまうのでは。親しい間柄だったら、「必要なものは?」と思い切って聞くのが一番いいかもしれません。
     ★お見舞いの品って、確かに無難なものにしがちです。何が欲しいか事前に聞けば、例えば甘いものは禁止されているとか、さくらさんのように固いものはだめ、といったことが分かるのでお互い助かりますね。

    <ホスピタウン1999・7月号ホスピランドより>


 
ピロサン体験集
 
健康維持にピロサン

     奈良・下村

     十数年前に主人は血液検査の結果、尿酸が多くいつ痛風が出てもおかしくないほどだと聞かされました。野菜を多くとるようにとのことでした。農家ということもあり、多くとっているつもりでおりましたが、出張や外食等により、野菜不足になっていたのだと思います。
     以前から柳瀬先生の話を少しは聞いておりましたので、無農薬の野菜が手にはいればと思っておりました処、友人の紹介でピロサンを手に入れることが出来ました。
    最初は主人もしぶっておりましたが、ピロサンを飲んだ処、血液検査の結果もよくなり、今では手離せなくなりました。
     私も胃潰瘍になって、お薬を飲んでおりましてもなかなか治らず、ピロサンを飲み出してから治ってまいりました。
     今は家族全員、子供たちは健康維持の為飲んでいます。これからもずっと続けていきたく思います。


 
老後の健康にも

     愛知・匿名

     長女の時はよかったのですが、長男出産(S.39)後、腎臓とバセドー氏病になりました。育児をしながら治療を続け、正常値になるまで、5年かかりました。その後、白ナマズと水虫に悩まされ、44歳のとき子宮筋腫の手術をしましたが、それからは頭痛と肩こりの連続でした。
     (中略)  ピロサンに出会って何年になるでしょうか?福祉の仕事で老調査に河本宅を訪問したのがきっかけでした。本当に良い事を教えていただきました。それ以来薬と縁が切れ、食事に気をつけ、規則正しい生活を心がけました。61になった現在、虫歯0(治療なし)、老眼鏡なしでいられるのも、ピロサンのお陰と感謝しております。
     夫の両親を送り、子ども達は結婚し孫が3人。今は夫と2人、マイペースで福祉活動をしております。病気再発防止のため、ピロサンを続けていきたいと思っています。


 
書籍紹介

     青汁は、日常習慣食の誤りを正し、食の間違いから来ている、からだの変調をなおして、健康になり、病気の治りをよくしようというものですが、現在の習慣食がしだいにゆがめられて来ているようにかんじられます。
    かならず、正しい理解のもとに青汁を実行して下さい。

     左記の出版物は当社にて保有している青汁に関するものです。参考書としておすすめします。御入用の節は当社まで御注文下さい。(品切れの際は御容赦下さいませ。また、発送の場合は送料は実費頂きます)

    遠藤博士著
     ▽青汁は効く(主婦の友社版)…………………………定価 880円
     ▽青汁と健康(主婦の友社版)…………………………定価 980円
     ▽緑葉食・青汁の話………………………………………定価 700円
     ▽イモ・マメ・ナッパ・青汁(食の自然化)…………定価1000円
     ▽自力で守ろう   ……………………………………定価 850円
     ▽生涯青汁     ……………………………………定価 940円
     ▽こうするしかない ……………………………………定価 800円

    貝原邦夫著
     ▽なぜ青汁を ……………………………………………定価1500円
     ▽青汁とともに三十六年 ………………………………定価1000円
    友成左近著
     ▽青汁する心 ……………………………………………定価1500円
    田辺 弘著
     ▽青汁漫画つれづれ草……………………………………定価1000円
    遠藤青汁の会
     ▽縮刷版健康と青汁 1…………………………………定価2500円
     ▽       同 2…………………………………定価2500円
     ▽       同 3…………………………………定価2500円
     ▽       同 4…………………………………定価 500円
     ▽青汁の歌      …………………………………定価 500円
     ▽THE MIRACLE GREEN JUICE    非売品
    遠藤博士著(小冊子)
     ▽ナッパ青汁概論 ………………………………………定価 350円
     ▽病腎をいたわる ………………………………………定価 300円
     ▽癌とナッパ・青汁食 …………………………………定価 300円
     ▽肝臓とナッパ青汁食 …………………………………定価 250円
     ▽医者にはなったが ……………………………………定価 250円
    貝原邦夫著(小冊子)
     ▽戦慄の恐怖それは癌 …………………………………定価 250円

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