遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
八〇路ちかづく

 この2月28日で満79才。
 いよいよ八〇路への最後の年にはいったわけだ。
 この10年間をふりかえってみると、70才(昭45)の6月、それまでメッタにひかなかったカゼをひき、3日間熱を出し(最高38.5C)、あと、咳がつづき、血沈が正常になって、完全に回復するには2ヶ月もかかり、やっぱし年だと、しみじみ感じさせられた。
 その暮から1年間は、いつ突発するかわからないクインゲの浮腫にビクビクものだった。
 また、48年の1月中旬(72才11ヶ月)から約2ヶ月(夜間起臥のさい、メマイがつづいたことがあったが、塩化亜鉛のうすい液の鼻ウガイ1回きりで治ってしまい、その後おこらない。
 それ以外には、一般的に快調がつづき、食欲・便通、睡眠ともに良好。
 あの方もまずまず。尿・屎に異常なく、血圧は120〜130/70〜80。血液コレステロール、中性脂肪、尿酸、いずれもほぼ正常。
 休日ごとの畑仕事を欠かしたことはなく、農閑期(11月〜3月)の徒歩の会には毎回参加、たのしく歩るけ、疲れることもない。
 もっとも、70代になって混りだした眉毛の白毛はかなりふえたし、いよいよ乏しくなった頭髪も、しだいに白さを増してきた。
 68ではじめて気づき、翌年には遠くの蝉の声のようになっていた耳鳴りは、この10年間ほとんど同じ程度。聴力、視力にも、とくに衰えは感じない。
 しかし、さいきん、眼の疲れというか、眼をつぶっていたいという感じがつよくなったようだ。
 また、夜間の排尿回数がふえたほかに、70代の中ほどからは、ギリギリまで我慢していると、いざ出そうとしても、仲々うまく出ず、難渋するようになった。
 その後、姿勢をかえたり、寒さにあたると、急につよい尿意をもよおし、制止がきかず、ウッカリすると洩らしそうになる、といったこともあったが、ともに、ここ2〜3年来、よほど緩和されてきている。
 というわけで、とくに老化がひどく進んだという感じはない。
 ところで私は、四〇肩、五〇肩、六○ヒザ、そして七〇肩と、10年ごとに関節の異常を経験している。で、八〇になったら、また何かあらわれるのではないかと、いささか興味をもっていたわけだが、その前兆かどうか、この1月から、いままでなかったことが出てきた。

右大腿のだるさ
 その第一は右の大腿中ほどのだるさ。1月15日から約2週間つづいた。
 それも、夜ねるときだけ、しかも、しばらく脚の位置をかえなどしているうちねむってしまう、という程度のもの。
 昼間はなんともない。運動不足による血行不全のためかと、体操したり、もんだり、たたいたりしてみたが、影響なし。
 21日は、1ヶ月ぶりの定例徒歩の会。15〜6キロ。かなりきつい山道もあるコースだったが、その夜のだるさがとくに強いということもなかった。
 23日から当ててみた電気コタツがきいたのか、2〜3日ですっかりとれ、その後まったく感じない。

左手のシビレ感
 同じ頃から、時々、左の拇指、人さし指と中指の先端から手のひらにかけて、時には前?におよぶ、足のシビレそっくりの感じが、サ、サァッとつっぱしりだした。
 数秒から14〜5秒。ながくて20〜30秒で、スウッときえてしまう。
 夜昼の別はないが、やや夜の方が多い。その際運動や感覚に異常はなく、色の変化もない。
 初め、寒さのためかと思ったが、あたたかい部屋や寝床の中でもおこる。

左腕のだるさ
 そのうち、2月25日ごろから、シビレとは無関係に、左の上膊にダルサが感じられだした。
 大腿のと同様、寝床にはいると、まもなくジワァと感じられ、1〜2分でおさまるダルサだが、約1週間で自然になくなった。
 シビレの方は、しかし、少しも変らず、むしろ、しだいに強くなり、3月にはいってからは、発作の終りごろには、ごく細い針で突くような痛みさえ加ってきた。
 上膊神経をおさえてみると、左の方が痛く、きつく圧えると、指先の方にひびくシビレが走るから、どうやら、この神経の興奮性がたかまっておこる一種の神経痛――間のびした神経痛といったもののようだ。
 1月の中ほどから始っていること、菜食にしていると軽いこと、穀肉糖食がすぎると強くなるらしいこと、さいきん体重が、これまでの平均より2〜3キロふえていること、などからすると、年末いらいの悪食のたたりのためだろう。(前記、48年のメマイ発作も、悪食のつづいた1月中旬からだった)
 彼岸ごろから、回数、強さともに、だんだん減ってき、4月なかば(おこりはじめから約3ヶ月)には、ついに、まったくおこらなくなった。
 こういうシビレは、脳動脉硬化症によくみられる症状なので、もしやと気になってはいたが、そうでもなさそうだ。やはり、代がわりの際の体調変化(ホルモンの異常による)のあらわれとみるべきだろうか
(54・4)

<健康と青汁278号より>




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