夜間の口渇 |
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昼間はなんともないのに夜、寝てから、目がさめてみると、ひどく口が渇いている。 なぜだろうという質問が年輩の方から来た。 口の渇きのつよい病気は糖尿病で、むかし「かわきのやまい」といわれたほどだ。 これは、小便の量が多くなって、からだの水分がへるからで、夜も昼もなく渇き、水をよくのむ。 糖尿病のほかに、尿崩症といって、糖尿病と同じように小便がすごく出るが、糖は出ない病気がある。 この方のは、そんなものでもない。夜だけかわく原因の一つは、口をあけて寝ることだが、寝ている間のことだから、それはわからない、とのこと。 もちろん、これは、マスクをかけて寝ればよい。もひとつは食べものの影響で、夕食や夜食にモチやオカキ、菓子などを食べすぎるときだ。 これは、これら糖質(澱粉・砂糖など)が消化・吸収されて、組織にはいってゆくさい、水分がいっしょにとりこまれる。そのために、血液の水分がへり、渇きを感ずるのだそうだ。 モチを食って夜の小便回数がへることは、むかしからいわれているし、正月前後の朝、寝おきに顔や手がはれぼったく感ずることがよくあるのも、そのためだ。で、さいきん私自身ためしてみた。 私は今年かぞえ81才だが、青汁をのんだり(一日3合、もとのナッパ7〜800グラム)、野菜をよく食べるためであろうが、夜の小便はだいたい2時間おき、クダモノでもすぎると1時間毎くらいになる。 そこで、ある日、夕食にモチを2ヶ食べてみた。その夜は9時に寝て、目がさめたのは12時。ひどく口が渇いていた。次は3時。渇きはやや軽くなっていた。それから5時。渇きはずっと少なくなっており、次の7時には渇きは全然なくなっていた。 (55・1) <健康と青汁287号より>
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