遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 こんどは痛風

 主人(62才)が1ヶ月程前に、夕方ゴルフから帰ってから、急に足の親指のつけ根の裏あたりが痛くなり、赤く腫れ上って歩けない程になり、その晩は殆んど眠れなかったそうです。翌朝医者へ行きましたら痛風だといわれ、尿酸値が8.5もあり、痛み止めや湿布薬、それに尿酸を下げる薬等頂き、お蔭で痛みは3〜4日位で取れました。
 が、血液の尿酸は相変らず正常(4〜6位)までは下っていません。今では車で用事に行ったり、1週間に1ぺん位ゴルフにも行ってはおりますが、一旦痛風になったら、尿酸を下げる薬は一生飲み続けないと、何時発作が起るかわかりませんよといわれたそうですが、そんなもの一生も飲んでたら副作用が必らず出てきて、他の病気になるのではないでしょうか。それから尿に蛋白も出ており食事に十分注意し、塩分をうんとひかえないと腎臓病になるといわれています。痛風の方はプリン体を含むものは食べない様にいわれ、病院へ行って、食べてよいもの悪いもの、大体の献立等を書いたプリントももらってまいりました。
 青豌豆、豌豆、さや豆、青い豆は食べない方がよい。ホウレン草、三つ葉、それに椎茸もよくないと書いてあります。肉、魚、レバー、いわし等は絶対いかんとか。とにかくおいしいものは全部いかん。まづいものばかり食べなさいといわれました。
 アルコール分(ビール・お酒)も絶対駄目。辛いものも甘いものもいかんで、一体何を食べたらよいのかほとほとノイローゼになりそうです。主人はビールもお酒も発作以後一滴も飲みませんし、食べ物も大変気をつけてくれています。この上は青汁を6合か7合位でも飲んでくれたらこれ位の病気、じきに直るのにと思って情けないです。
 1日3合弱で、それ以上いくらたのんでも飲んでくれませんので、どうしようもなく諦めているといった状態です。残念で悔しいです。

 こう言う手紙がきた。このご主人、いぜん、もう十数年にもなろうか、胃潰瘍。青汁でよくなられた。ついで数年まえ心筋梗塞、バイパス手術をうけたが、これも青汁でうまくいった。もともと肉食家。アルコールも相当。このままでは、いずれまた何が出てくるかもと、食事の注意はしておいたのだが、文中にもあるように、あまり熱心にはなられず、こんどは痛風というわけだ。この病気は血の中に尿酸がふえるため、それが足や手の関節にたまり、ひどい痛みをおこすもの。そこで、尿酸や、そのもとになるプリン体の多い食べものをへらそうと、このようにいろいろやかましくいわれているのだが、実のところ、たとえそれを厳重にまもっても、血の中の尿酸は、そう大して変るものではないらしい。
 それは、血中の尿酸がただとり入れるものだけできまるのではなく、体内でできるものや、その分解・排泄とのバランス、つまり、ひろく尿酸代謝にかかわるすべてのはたらきによるものだからです。だから、食べものの中の尿酸分をあれこれする末梢的のことだけにこだわらず、もっと根本的に血をきれいにして、尿酸代謝にかかわるすべてのはたらきを正しくすることの方が、より大切です。
 ところで、いぜんの胃潰瘍や、次の心筋梗塞も、ともに血のにごりのためにおこった病気ですし、こんどの痛風もまた同じで、それぞれ、まるで関係のない病気のようですが、その実、血のにごりという共通した根があり、その根からいろいろのところへ、いろいろな枝が出ている、というわけです。そして、この痛風も食事の注意や薬で一応はおさまるでしょう(副作用はもちろん気になりますが、それはともかくとして)。
 けれどもそれは、そこに出てきている枝葉の現象に対するものだけのことで、根底にある血のにごりがとりのぞかれないかぎり、いつ再発するかも知れないし、またいつ、どこかに、どんな新しい、しかももっと恐ろしいことが起きないがものではありません。人生はやりなおしのきかない実験だ、とよくいわれます。そしてもう年をとっているからと申されてもいますが、やっと60そこそこ。けっしてやりなおしのきかない年ではありません。あきらめるのは早すぎます。くどいことはもういいたくありませんが、こんどこそ、根性を入れかえて、あやまった日常生活ことに食の全面的やりなおしにとり組むべきで、いつまでも出たとこ勝負の小手先療治に終始していてはダメだということだけを、もう一度申し上げておきます。(平1・1)

<1989・7 健康と青汁 第395号より>




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