遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 青汁にトガはない

 「5年来青汁をのんでたいへん好調でしたが、この夏いらい少しおかしいのでやめてみました。それで、いくらかよいようですが、眠りが悪くなり、すっかり体調がくずれてきました。青汁が悪かったんでしょうか?」
 「青汁のせいとは思えません。5年ものんでいてどうもなかった、どころかよくなっていたのが、最近かわったというのであれば、なにかほかの原因、たとえば、この夏はとくに暑さがきびしかった。そのためではなかろうか。分量は?」
 「2〜3合。」
 「材料は?」
 「自分でつくったケール。」
 「青汁をつくる道具は?」
 「ジューサーでした。ミンチの方がよいのでしょうか!」
 「ジューサーの方がよろしい。しかし、ことに夏分は葉の水分が少なく、汁が濃いのと、ちいさいカスのためノドを刺戟したり、胃にもたれる傾向がないではありません。その点ではカスの少ないミンチの方がよいかも知れません。が、ジューサーのばあいでも水でうすめればよいので、どれでも大したちがいはありません。」
 「血圧が低く、胃下垂やアトニーのある虚弱体質なので、生野菜はいけない、その汁(青汁)などとんでもない。夏分はともかく冬分は絶対いけない、といわれましたが……?」
 「それだ。それがさわったのではないかナ?あなたはかなり神経質のようだから。だが心配はご無用。それは、とるに足らぬ、いわれない妄説で、そういう体質の人にこそ生野菜や青汁は必要なんです。現に、5年ものながい間のんでいて、調子がよかったというではありませんか もし、本当によくないなら、とっくにもっと悪くなっている筈だ。」
 「そうですなア。」

     「野菜がよくないというのは、おそらく一般の野菜(カルシウムもビタミンも少ない白や黄色の)のことをいうのでしょう。これらは、なるほど、よくないかも知れないが、私のすすめている良質ナッパ(ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑色の濃いナッパ類)やその青汁は、カルシウムにもビタミンにもとんでおり、栄養のバランスを完全にし、血をきれいにして、からだ中のすべてのはたらきをよくするためには、絶対食べなければならない、
     切らしてはいけないものなんだから、それが悪かろう筈がない。事実、そういうナッパを食べ青汁を飲んで、低い血圧が上り、胃腸がよくなり、元気になっている人はいくらでもあります。もちろん飲み方には工夫は必要でしょう。いかによいものとはいっても、いちどに大量をガブ飲みすればよわい胃はびっくりするでしょうし、負担にもなりましょう。けれども、何回かにわけて、少しづつならば、相当量のんでも少しも差支はなく、そのために体調をくずすなどということは断じてありません。
     ところで、こんどのばあい、なぜそうなったか。気候のせいでなければ、ほかの食べものはどうだったか。糖分(菓子、味つけの砂糖)がすぎなかったか。暑さのために冷たいジュースなどのみすぎなかったか。農薬に汚染した(今年はとくにさかんにつかわれたろうと思われるが)クダモノがすぎなかったか。インスタントものなど加工・保存食品がすぎなかったか。運動が不足しなかったか。そうしたことで便通が悪くなったのではなかったか。あるいはなにか精神的の影響がなかったか。などなどについてもかんがえてみて、なにも思い当るものがなければ、いちど、大きい、信頼できる病院で精密検査をうけてみてほしい。いずれにしても、青汁そのものにトガのないことだけは断言できるし、安全良質なものでさえあれば、少しも心配することなく、ずっとつづけてほしいものと思う。」(58・9)

    <1984・12 健康と青汁第340号より>




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