遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 てんかんですが

 「40才の男です。テンカン発作があり、薬をのんでいます。青汁がよいと聞きましたが…。」
 「発作が少なくなり、中にはおこらなくなることもあるようです。」
 「何がきくのですか?」
 「それはわかりません。なにぶん薬のような効能のある成分は何もない、ただのナッパの汁ですから。しかし、一般的にいって、ナッパをうんと食べ、青汁をのむと、ふつうの食事のばあいより、たしかに神経が落つき安定してくるようですから、そういうことが関係しているのかも知れません。
 ご存じのように、この病気の特長は、大小の発作がおこることですが、それがなぜ、どのようにしておこるのか、むつかしいことは知りませんが、なにかその原因になるものがあるには相違ありません。それが何か、それについても私は何も知りません。けれども、同じような発作をおこす他の病気、たとえば熱病だとか尿毒症などのばあい、いずれも、それぞれの病気で生じ、血の中をめぐっている毒素、つまり血のにごりのためですが、特別な原因なくおこるテンカンのばあいも、同じく血のにごりによるのではないでしょうか。」
 「そうかも知れませんが、そのばあいの血のにごりはどうしておきるのでしょう?」
 「全くの仮説ですが、私は、どんな病気であろうと、そのもとはあまりにも不自然不合理な日常生活、とくに食のまちがいによる血のにごりにある、とかんがえています。
 なぜかというと、現在一般の食事は、白米飯に肉や魚のご馳走をそえていつも腹いっぱい食べ、その上、甘い菓子やジュース・コーヒー・アルコールといったぐあいです(美食飽食)。
 しかも大部分がインスタントものなど出来あい食品になっています。つまり、カロリー・蛋白質は十分〜十二分にも食べているが、それに釣り合わねばならないミネラル(ことにアルカリ・カルシウム)などのひどく不足した不完全な欠陥栄養になっているうえ、危険な生産用の薬剤や添加物に汚染された食品ばかり、という状態です。
 カロリー食品、蛋白食品の殆んどが酸性食であり、アルカリ性食品が少ないため、血はどうしても酸性に傾きます(血のにごり)。その中和のためにカルシウムが奪われ、カルシウムが不足がちになります。それだけでも神経は不安定になり感じやすくなります。また、ビタミン不足によってカロリー・蛋白質の代謝がうまく行かず、有害な中間産物が出来ます(血のにごり)。
 有害有毒食品によっても血のにごりは、さらにつのるでしょう。こういう状況の下では、発作を原因するようなものの出来る可能性もないとはいえないでしょう。こうして発作をおこしやすくなったり、発作をおこすようにもなっているのではないでしょうか。
 もちろん、神経の感受性や興奮性のたかまりには、生れつき、遺伝的のもの、あるいは妊娠中から幼時にうけた感作によるものもありましょうが。そこで、この病気のばあいも、ともかく、血をきれいにすることがなにより大切でありましょう。
 日常生活のあやまり――心神過労、運動不足、休養中でも睡眠不足、性の無軌道、環境の悪化などいずれも血のにごりの原因になるものですが――をあらためることはいうまでもないですが、中でも、関係のふかいのは食べもののあやまりです。
 それをなおすためには、
 1、食べものはすべて、出来るだけ安全・良質のものとすること。
 2、全体としてバランスのよくとれた食事とすること。
 とりすぎているカロリー、蛋白質は必要の範囲内にとどめ、不足がちなミネラル・ビタミンは十分。むしろ多すぎるくらいにする。この大切なミネラル・ビタミンのもっともすぐれた給源は良質ナッパです。これを出来るだけ多く、少なくとも一日1キロ以上。多いほどよろしい。それも、なるべく生で食べるべきですから、青汁にして飲もうということになります。
 青汁はもっとも効率のよいナッパの利用法であり、この病気にもよいといわれるのはそのためであろう、と思います。なお、ナッパ・青汁の効をたかめるためには、ほかの食べものも、なるべくミネラル・ビタミンの多いものにする。たとえば、主食は白米よりは玄米・麦・雑穀(いずれも全穀の粉食)・豆。ことに芋類を。蛋白食には、肉・魚の切り身よりは、全体食べられる小魚・卵・乳。ことに大豆ものを多くし、これに、良質ナッパを主とする野・(山)菜、海藻を十分にそえる(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
 そして、調理は簡単に、味つけはうすく。それをよくかんで、全体として控えめに食べる。嗜好品にも十分気をつけ、アルコール、タバコはもとより、菓子、甘いジュース・コーヒーもやめるか控えめとすることです。」
 「そうしていれば、かならず効くでしょうか?」
 「かならずとはよう申しませんが、少なくとも、こうすることで、ねむり、便通、尿利など一般体調がよくなりますから、発作にたいしても有利な筈です。よく効く薬もあるようですが、それはただ発作をおさえるだけのものですから。それとともに一方、この方針で血をきれいにするようつとめることは決して無駄ではなかろうと思います。」
(60・12)
<1987・2 健康と青汁 第366号より>




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