遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 たたく

 首筋や肩がこったり、腰がだるいと、そこを叩く。
 摩訶止観に「体に痛あれば杖を以てその部を打て」とあるのもそれだろう。
 叩くと、その震動で、その部の皮膚、皮下組織、筋肉などの血のめぐりや、淋巴の流れがよくなる。
 また、その際に、生ずる分解産物(ヒスタミン、アセチールコリンなど)で、血管がひろがることでも、血行がよくなる。そして、その部の機能がたかめられ、老廃物は除かれ、痛みをやわらげ、滲出物や血腫などの吸収をすすめる。はげしい筋肉活動(スポーツなど)後の疲れの恢復を促がし、筋のコリをほぐし、マヒした筋肉の拘攣(ひきつり)もやわらげられる。

 また、神経や筋肉の病気で、運動が不足したり、運動が出来なくなると、筋肉はしだいに痩せてゆくものだがもんだり叩いて、血行をよくし、代謝をたかめれば、いくらかでも、その進行を妨げる。また、強さによっては、皮膚・皮下・筋肉だけでなく、もっと深部の内臓にも、かなりの影響を与える。

 頭がつかれ、仕事がはかどらなくなったり、頭が痛んで来ると、誰れでも頭をたたく。心臓部をたたくと、ジキタリス様の強心効果があるといわれたものだが、今では、止った心臓にやる心臓マッサージがある。かたいベットの上に臥かし、胸骨(胸の中央にある骨)下部に両手をかさね、1分間に60―80回、体重をかけて胸を圧へつける運動をつづけるのだ。
 とても駄目だと思われたのが、3時間もやって助かったのがあるそうだ。肝臓部(右胸下部)をたたけば肝臓のはたらきをよくするし、腎臓部(両胸脊下部)をたたけば尿の出がよくなるという。腹をたたけば、胃腸の活動がさかんになり、消化をたすけ、通じもよくなる。
<1968・4 健康と青汁140号より>




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