遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 体質改善

 小1の長男が、体がよわく、月に1〜2回かならずカゼをひきます。運わるく、11月に腎臓を悪くし、2ヶ月学校を休ませました。悪くする5日くらい前より、体質改善をしなければと、野菜ジュースをはじめたばかりでした。3学期から学校へいっています。薬をやめて約1ヶ月。元気な様子、野菜ジュースのおかげかな、と思っています。私は33才。毎年シモヤケ、ヒビで悩まされるのに、今年はなにもできません。

 あらまし、こういう手紙が来た………。
 これだけのことで、あまりたちいったことはいうべきでないかも知れないが、この種のこどもにありがちなことをもとに、忌憚のないところを申し上げてみたい。気づかれているように、坊やのからだが弱く、カゼをひきやすいこと ついには腎臓まで悪くなったこと、また奥さん自身もシモヤケやヒビに悩まされていたこと、これらは、みな、それまでの食生活のまちがいのためです。主食は白米飯か白パン。おかずには肉や魚、卵が主であり、野菜はごく少ないか、ほとんど食べていなかったでしょう。調理にはいろいろ手をかけて、おいしく味つけされていたでしょう。また、坊やがほしがるインスタントものが多かったし、お八つには菓子やジュースが不自由なくあたえられていたでしょう。そして、夏は冷房、冬は暖房と、暑さ寒さにたいしてこまかく気を配り、戸外であばれまわるようなことは、あまりなかったのではないでしょうか。
 それは、奥さんご自身がシモヤケやヒビに悩まされていたこと、それが野菜不足と気づいてからよくなっていることからも、想像されます。坊やのよわいのもそのためであり、それを、なんとか丈夫にしようと、いっそう滋養になるものを食べさせようとされたことでしょう。坊やは坊やで、テレビのコマーシァルに影響され、いろいろの加工食品、インスタントものをほしがる、また、台所の手がはぶけるという便利さも手伝って、こうした食習慣ができあがり、いよいよ病弱をつのらせていったのでしょう。
 ところが、この、いかにも文化的、ハイレベルの食生活と思われている、というよりは、そう思いこまされている食生活が、その実、大変まちがった、欠陥だらけのものだったのです。すなわち、酸性食品が多すぎること。カロリー・蛋白質にかたより、それに釣りあうべきミネラル・ビタミン類が不足しているという、バランスのみだれた不完全栄養になっていること。また、有害有毒食品が少なくないこと。そのため、体内代謝がうまくゆかず、血がにごってくる。血がにごると、からだ中のはたらきが悪くなり、運動、たんれんの不足とともに、体力・抵抗力をよわめ、カゼもひきやすくなる。それをくりかえしているうち、ついには腎臓さえもやられる、という結果になったものとかんがえられます。しかし、こどもの腎炎はおとなのとちがい、養生しだいで、ずっと治りよいのですから、今からでも決しておそくはありません。仰言るとおり、食生活を中心とする日常生活の合理化・自然化によって、徹底的に体質の改善をやるべきです。

食の安全化と完全化
 それには、まず、食の安全化と完全化です。有害有毒食品はいっさいさけ、すべて、安全な自然食品にすること。したがって、既成食品、インスタントものなどはできるだけへらすこと。そして、良質(安全)ナッパを十分〜十二分にそえ、バランスのよくとれた完全食にすること。
 手はじめは甘いもの。菓子やジュース類、その他甘味のつよいものをやめ、味つけの砂糖もへらす。主食は米飯・パンでもよいが、米ならば玄米か粗搗き米。麦・雑穀・豆・芋類を併用すればなおよい。蛋白食品には、肉・魚の切り身より、全体食べられる小魚類、大豆・乳製品。それに、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻類を十分そえ、青汁は少なくとも1〜2合(もとのナッパ250〜500グラム)はのますこと(多いほどよい)。調理は簡単に、調味はうすく。
 これを熱心につづけてゆけば、からだはしだいに丈夫になり、カゼもひかなくなり、腎臓の再発も防ぐことができましょう。からだに自信がでてきたら、運動もし、冷暖房はやめて暑さ寒さにたいするたんれんもやる。ここで大事なことは、これを坊やひとりにおしつけるのでなく、奥さんはもとより、ご主人も、ほかのご家族も、みんな、一家こぞって実行、協力することです。そうしているうちに、体質はしだいに変り、生れかわったように健康なこどもになり、わかものにそだてあげることができるでしょう。(55・2)

<(1982・6 遠藤)健康と青汁第310号より>




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