遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 体質だといわれても

 「体質だからしようがない」とよくいう。また、そう思いこんで、あきらめてしまっていることも、少なくない。しかしこの「体質」といわれるもの、ほんとうになおらないものばかりだろうか。

体質ということ
 だいたい「体質」という言葉自体、はなはだあいまいで、いろいろの意味につかわれる。体質には、遺伝的のものと、胎内できまるもの。そして、生後の日常生活のあいだにでき上るものとがある。

変らない体質
 遺伝的のもの。真に生れつきの性質。つまり、両親の精子、卵子でさだめられた性質。これは、もう、どうにもならない。また、受胎後、母胎内で生ずる性質。これも、おそらくどうにもなるまい(固定不変体質)。

変わる体質
 しかし、生後の日常生活のあいだにうけるいろいろの影響――不良の環境(空気・水・土の汚染、騒音)、食のあやまり(不完全食、有害有毒食品)、運動の過不足、精神的ストレス過剰、タバコ・薬品(医薬品工業薬品その他)の乱用、などなど――不自然不合理な日常生活の諸悪条件によって生ずる性質。

 これらの性質には、日常生活を合理化し自然化し、諸悪条件をのぞきあらためることで防ぐことも、なおすこともできるものが少なくないように感じられる(可変可動体質)。
 もっとも、こういう性質は、厳格な意味では「体質」というべきものではないらしい。けれども、それを、うまく表現する適当な言葉がないので、ふつう、やはり「体質」といいならわしている。ために、真の体質(固定不変性の)と混線し、治る筈の性質も、真の(治らぬ)体質と混同されているようだ。
 そこで、たとえ「体質だ」、といわれても、すぐさま、「もうどうにもならぬ」となげてしまわず、ともかく、食を中心とする日常生活の建直し、合理化・自然化に徹底してみることだ、と私は思う。事実、また、そうすることによって、思いかけぬ効果をみることもある。(50・3)

<(1976・4 遠藤)健康と青汁第236号より>




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