たちくらみと口臭 |
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34才の主婦。たちくらみと口臭を気にして来院。 内臓に特別のところはない。血色、つやともによい。血圧は130/80で正常。 ただ、歯がひどく悪く、奥歯のほとんどが金属冠をかぶせてある。 便通はよく、ガスの臭もそう悪くはない。食はすすみ、魚が好き。野菜もよく食べる。 甘いものはとくに好きで、菓子をよく食べ、ジュースをよくのむ。味つけの砂糖もよくつかう。 歯の悪いのはそのためだろう。たちくらみも、おそらく食べもののせいだと思われるので、糖分をへらすこと(菓子、ジュース、味つけ)と、良質ナッパをうんと食べることをすすめ、こう説明した。 主食や魚、それに糖分がすぎると、アルカリことにカルシウムが不足し、神経が不安定になり、感じやすくなるので、たちくらみがちになる。 アルカリを補うには、どんな野菜・くだものでもよいが、カルシウムの多いものは良質ナッパ(ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑の濃いもの)しかないから、それを十分にとること。 そうすると、神経がおちついてきて、たちくらみしなくなる。 また、緑色の濃いナッパをしっかり食べると、口臭がへり、なくなる。それは、葉緑素の脱臭作用のためでもあろう。 口臭を防ぐために、葉緑素入りのハミガキがあることは、よく知られているとおりだ。 また、ナッパは葉緑素のほかにミネラル・ビタミンにとんでおり、栄養のバランスがよくなるから、血がきれいになること。 また、繊維が多くて便通がよくなるから、便やカスの臭がへるとともに、口中がいかにも爽かになり、臭もへってくる。 ほかに原因があるかも知れないが、ともかく当分これを実行してみてほしい。 ただし、少々のナッパではダメ。少なくとも1日500グラム(青汁にして2合)以上。多いほどよろしい。 (55・6) <(1981・1 遠藤)健康と青汁第293号より>
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