周期性四肢マヒ |
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浜松スタンドの横山さんから、 「33才の男性、病名は家族性周期性四肢マヒ(血液中のカリウム濃度が極端に低い)。会社でも重要な職務についており、バリバリ仕事をしていますが、疲労がでてくると症状がおこります。平素はなんともありません。青汁をのむようになってから(現在1日1合)、体調がよくなってきました。食養生のご指導を」 といってみえた。 この病気(周期性四肢マヒ、発作性マヒともいい家族的に出ることが多い)は、白米飯、ことに餅、あるいは菓子などを食べすぎた後、しばらく(数時間)して、手足がシビれて動かなくなるもの。これら糖質食品は、消化されブドウ糖になり、吸収されてからだ中の細胞におくられ、たくわえられるわけだが、その際、血液中のカリウムが一緒にとりこまれる。そのため血液中のカリウムがひどく不足するのがマヒの原因、とかんがえられている。この方の血液のカリウムが極端に低いというのは、発作の時のことかも知れないが、おそらく平素から人並よりは低い(あるいは疲労などすると低くなる)ので、不足に陥りやすいため、こういう発作がおこるのであろう。 予防するには そこで、これを防ぐには、糖質食品、白米飯、モチ、糖分や酒などをひかえることと、カリウムの補給源として野菜・果物類、とくに良質ナッパ類をうんと摂ること。また、主食には、米よりはカリウムの多いイモ類。蛋白食には、同じく肉類よりはカリウムの多い大豆ものを主にする。つまり、イモ・マメ・ナッパ青汁食がよいわけだ。青汁をのんで体調がよくなったというのは、この方の平素の野菜ことにナッパの食べ方が少なかったからだろう。だからこれをもっとふやすこと。そして、おそらく、これまで大食家であり美食家であり、ことに糖分や酒がすぎていたのであろうから、これをつとめておさえることだ。と返事しておいた。 数日後のたよりに、「あの方はお米が好き、甘いもの好き、またお酒は大好きとのことで、いままで自分のからだに悪いものばかり食べてきたから、これからは十分注意したいとふかく反省されている様子でした」とあった。(57・7)
<(1983・4 遠藤)健康と青汁第320号より>
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