醤油・ソース |
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醤油
いわゆるアミノ酸醤油はもとよりのこと、ふつうのものでも、純粋の醸造醤油は市販されていない、というのが本当の姿です。 先年、山口県の宇部で、毒醤油事件がおこったことがありますが、それは、加工の途中でつかわれる薬品のまちがいからでした。森永のドライミルク事件と同じく、粗製の工業用の薬品がつかわれたため、その中に有毒な砒素分があったからでした。こういう間違いはめったに無いにしても、多くのものが、色づけされていたり、人工甘味がはいっていたり、防黴剤が加えられています。 以前の醤油は夏には、かならずカビが浮んだものですが、今は、年中少しも変りません。出来ることなら、これも自家製にしたいものです。しかも、もともとヒシオ味噌から出たものですから、これを絞って使えばよいわけですし、使い方も、味噌同様、全体の味つけに使うのでなく、刺身のばあいのように、少しだけ、つけて食べるようにすることです。 そうすれば、だいいち安全であり、添加物の危険のない上に、とり入れる食塩量も少くてすむので、もっとも合理的な醤油のたべ方だといえましょう。 ソース ソース、正しくはウスター・ソース Worchestershire ソース。 ライスものやフライ、カツ、テキなどにかけるやつ。食の欧米化とともに、今では、おそらく、どこの家でもよく使われていることでしょうが、市販品であるだけに、添加物のことが気にかかります。 その上、あまり大量に食べると、それだけでも、厄介なことが起りかねないもののようです。オーストラリア、ブリスベーンのマーフィ博士によると、このソースが非常に好きで、どんなものでも、ソース漬けにして食べていた人があったが、ついに腎臓をいため、結石が出来た。そして、ソースをやめさせたら健康を回復したそうです。 このソースには、醋酸、ニンニク、胡椒、ショウガ、オールスパイス、ニクヅク、肉桂などがはいっていますが、いずれも腎臓のためによくないものばかり。それに、有害な色や防腐剤なども添加されているでしょう。自家製造はむつかしいにしても、なるべく、信用のあるメーカーの純正品をえらぶこと、そして、使用量は出来るだけ少くすることが安全というものでしょう。 <健康と青汁 第157号より>
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