遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
食後すぐの胃痛

 22才の若妻、妊娠2ヶ月。食後すぐに胃が痛む、との訴え。

 レントゲンで検査したいところだが、妊娠初期なので、うっかりやれない。
 食後の胃痛、正しくは胃部(みぞおち)の痛みにもいろいろの原因がある(胃腸、胆のう、膵臓、その他)。胃腸に限ってみても、同じ食後といっても、食後すぐ、箸をおくかおかないうち(あるいは、食事中のこともある)か、せいぜい10分内外のものから、30分〜1時間たってから、というのもある。
 胃炎や胃潰瘍など胃の痛みは、早くて30分〜1時間して出るのがふつうで、食後すぐ、あるいは間もなく出ることはあまりない。こういう痛みはたいてい胃ではなくて大腸、つまり便秘によるものだ。食事をし、胃がふくれてくると、反射的に大腸に運動がおこる。それが強いと痛みとして感じられる。
 この方は、3日にやっと1回。時には薬をのまねば出ないほどの便秘がある。おそらく、そのための痛みだろう。主食は白米で、副食は動物食品が主で、野菜はきらいでほとんど食べない。味はうすく、菓子は食べないとのこと。これだと、消化のよいものばかりだから、便の分量はどうしても少なくなり、腸の運動がおこりにくいことが原因であろう。
 便秘は、母体にだけでなく、胎児にとっても望ましいことではない。それは、便秘そのものによる血のにごりと、便秘をおこすような食事がもともと栄養的に不完全(欠陥)食になっているからだ。だから、妊娠中はとくに便秘しないよう心がくべきであり、それも、薬によってではなく、食べものと運動と習慣とで調節すべきだ。

たべもの
 なるべくカス(繊維)の多いものを食べ、便の量をますことと、ナッパ(青汁)を十分そえて栄養的に完全にすること。
 主食には、玄米飯、黒パン。イモ、マメ。
 蛋白食には、動物食品だけでなく、大豆、ゴマ、ナッツ類を利用。
 良質ナッパを主とする野菜類、山菜、海草。オカラ、コンニャク、トコロテンもよかろう。
 調理は簡単に。自然のままか、自然にちかいかたちで食べ(調理に手がこむだけビタミン・ミネラルや繊維が失われる)、つけ味はうすく。
 間食にはクダモノ。

運動
 つとめて運動。とくに腹部の運動。毎日排便の習慣。こうして便通がよくなれば、食後の痛みはなくなり、体調ととのい、胎児の発育にも好影響をあたえる。ただし、ながい習慣はとても一朝一夕にはなおらない。習慣には習慣と気永に根気よくつづけてほしい。(54・10)

<(1981・3 遠藤)健康と青汁第295号より>




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